がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
シャアは何故地球圏に戻ってきたのか
 これをやってからでないと「通史を文章化する」に繋げられないので先にやります。シャアが一年戦争後にアクシズにわたり、その後戻ってきた理由について。

 まぁ、すでにある程度の答えは出てるんですけどね。名目上はアクシズ地球帰還の下調べのため、シャア個人の気持ちとしては、アクシズでは情報がほとんど入ってこないので現在の世界情勢を知って、その後どういう行動を取るべきか決めるためというものです。

 それはそれでいいんですけど、本当になんのあてもなくただアクシズで篭ってるだけなのは我慢できないから出てきたというレベルでしかないのかな、というのはちょっと疑問が残るんです。

 だって、わざわざシャアは連邦軍の軍籍まで手に入れちゃってるわけですよ。そりゃ、一年戦争のときもシャア・アズナブルという偽名でジオン軍に入隊して大佐まで上り詰めた人だから、戦後の連邦軍でだって同じことはできるんでしょうけど、ジオン時代はザビ家への復讐という強烈なモチベーションがあったから出来たんだと思うし、戦後のシャアが目的を見失っている状態で、連邦軍への潜入なんてするのかなぁと。何か、ある程度の指針が見つかった時点で、連邦軍に入隊することを決意したんじゃないかなぁと思うんですね。
 それが、エゥーゴへの参加なのかもしれないんですけど、エゥーゴに参加するだけなら連邦軍人になる必要はないわけで、もっと別な理由があるのかな、と考えました。

 翻って、シャアが何のために戦っていたのか、ということを考えてみると、当初はザビ家への復讐なんですが、セイラとテキサスで再会したときには、それが「ニュータイプの行く末を見たい」というような考え方に変化しています。元々父親の思想に影響されていたところもあるのでしょうし、ガルマを殺したときに心境の変化もあったのでしょうし、なによりもララァという女性に出会ったことが大きかったのでしょう。グリプス以降のシャアの言動からも、彼は将来的にニュータイプが世界を変えていくと思っていたようですし、このニュータイプに対する興味と言うのが、戦後のシャアのひとつのモチベーションになっていたんじゃないかと思うんです。
 アクシズはニュータイプ部隊の研究もしていましたし、ハマーンという高い素養を持った少女がいましたから、シャアを語る上ではそのあたりがキーなのかなと思います。シャアってグレミー一派の研究知ってたんでしょうかね。ハマーンも全貌は知らなかったでしょうから、シャアも知らなかったかもしれませんし、あるいは逆に知ってしまったからアクシズに嫌気がさして出てきたのかもしれません。この辺は完全に想像するしかないですね。
 ただ、ハマーンについてはある程度の推測が立てられます(注:以降はCDA設定を完全に無視します)。ハマーンのニュータイプ能力の高さはかなりのものですから、当然シャアはそれに気づいていたでしょう。そして、少なからずララァとも比較していたんだと思います。
 ところで、ハマーンはフラナガン機関の出身でした。アクシズの責任者であるマハラジャの娘とはいえ、やはりモルモット扱いは避けられなかったんじゃないかと思います。もしかしたら、シャアが彼女を摂政に推薦したのは、彼女をニュータイプ研究者のモルモットという立場から救い出すためだったのではないか、と思い当たりました。偉い人になってしまったら、さすがにモルモット扱いは出来ませんからね。となると、プルのような存在は別にしても、シャアはある程度アクシズでニュータイプの研究が行われていたことを知っていたと考えた方がよさそうな気がします。
 シャアにとって、ララァの死が大きなものであったことは言うまでもありません。また、「戦いがなければララァのニュータイプへの目覚めはなかった」と理屈ではわかっていても、やはり自分が連れてきたがためにララァは死んだ、という気持ちもあったのだと思います。そういう経験があったから、シャアはハマーンに対しては深入りしなかったのかもしれません。
 一方のハマーンにとっては、シャアは自分を実験体の身分から救い出してくれた王子様のような存在といえます。さらに摂政に推薦してくれたとなれば、それだけ期待されていて、報いたいとも思うでしょうし、またシャアは自分に気があるのではないかという淡い期待もあったのかもしれません。
 身体を好き勝手いじくられる生活を送っていた少女が、金髪のイケメン芸能人に救われ、アイドルとしてデビューさせてもらった。しかし金髪イケメンはそこで忽然と姿を消してしまった。それでも降りかかってくる仕事をこなし、自分が頑張っていればいつか戻ってきてくれると信じているという自分と、一方で裏切られた、棄てられたという絶望と恨みを抱く自分…というどこの昼ドラか少女漫画だという女性が、ハマーンなのかも。

 さて、シャアのモチベーションがニュータイプという存在にあったなら、連邦軍に入った理由もなんとなく見えてきます。つまり、連邦軍のニュータイプ研究を調査したかったんじゃないかと。シャアも、戦後ジオンのニュータイプ技術が連邦に流れているであろう事は予想していたでしょうし、それがどういう形で研究されているのかは、興味があったんじゃないかと思います。アクシズでの研究を知っているならなおさら。
 ただ、シャアがどれだけ連邦のニュータイプ研究について知ることが出来たか、というのはかなり疑問なんですよね。やっぱり機密中の機密でしょうし、グラナダの大尉レベルではわからなかったんじゃないかなぁという気もします。そんなこんなでブレックスと知り合って、なんか父親の思想の一部を受け継いでいる奴らがいるぞ、ということでそっちに興味が移っていって、エゥーゴへの参加という形になったのかなと。

 こう考えると、アムロの「何故地球圏に戻ってきたんだ」という問いのシャアの答え、「ララァの魂は地球圏をさまよっている」という言葉にも、センチメンタル的な意味とは別の何かが見えてくるんじゃないか、と思うのです。
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>体を好き勝手いじくられる生活を送っていた少女が、金髪のイケメン芸能人に救われ、アイドルとしてデビューさせてもらった。しかし金髪イケメンはそこで忽然と姿を消してしまった

うわぁ、こう書くとなんかすげぇ!赤い彗星の人(ブラスターマリ・笑)
でもCDAはもっとグダグダに終わりそうですが(苦笑)。
2008/06/27 (金) 07:01:52 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
CDAはアポリーとロベルトが事前にシャアと知り合っちゃったりと、
小説版とは確実に矛盾していましたしねぇ。
主人公のいないギャルゲー漫画になっちゃってる時点で迷走の極みというかなんと言うか…
2008/06/29 (日) 12:57:56 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
CDAは正直言って好きじゃない(今の北爪氏の絵柄は嫌いですし、話も回りくどくて…。ファンの方にはお詫び申し上げます)ので、私もルロイ様のご意見に賛同したいですね。
シャアやハマーンの人物像として、変な陰謀劇よりもずっと、説得力があるように感じます。
2008/07/01 (火) 23:45:51 | URL | 通りすがり #OlZwx6X2[ 編集 ]
うーん、とても魅力的な推測ではありますけど、
そうするとハマーンがシャアを呼び捨てにしたり、頭下げさせたり、滅茶苦茶上から目線だったりするのがちょっと不自然なように思いました。
Zの時ハマーンはまだ20歳ですからねー・・・
恋する乙女だったらもうちょい?甘いところが漏れでそうですけど。
物凄いエキセントリックなのか、激しくサディストなのか、生粋のストイック(禁欲主義者)なのか(笑
2008/07/02 (水) 19:29:45 | URL | R.M #-[ 編集 ]
>通りすがりさん
共感していただけると嬉しいです。
CDAはエッセンスだけをまとめればそんなに悪くないと思うんですが、
無駄に引き伸ばしているように感じられる部分が全てマイナスになっているように思いますね。

>R.Mさん
ハマーンはアクシズを一人でまとめる上で、そういう態度を取るしかないとどこかで学習したんじゃないかと思います。
元々そういう性格だったのかもしれませんし、キシリアかドズルか、はたまた父マハラジャか(CDAのマハラジャはいかにもな人格者ですが…)を手本にしていたのかもしれません。
シャアと再会した時、もう元には戻れなくなっていたんじゃないでしょうか。

というか、内面はともかく、普段の態度は少女時代から尊大だったのかもしれませんよ(笑)
2008/07/03 (木) 22:43:46 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
はじめまして。ルロイさんのような頭を使う遊び方、大好きです。
Z時代のシャアの立場というのは四半世紀近くたっても良く分からない部分があるのですが、例えば
>>アムロの「何故地球圏に戻ってきたんだ」この台詞からアムロはシャアが戦後も生存していて、尚且つ地球圏を離れていた事を知っている。
と読み取れるのですがそのような情報は連邦内部し知れ渡っていたのでしょうか?
初書き込みで長文すみません。
2008/07/04 (金) 18:02:13 | URL | タチ #-[ 編集 ]
はじめまして、書き込みありがとうございます。

シャアに関しては、生きていればアクシズに逃げているだろう、という感じでしかなかったのかなと思います。
ただゲームブック「最期の赤い彗星」だと、ラストでアクシズへ旅立つシャアを、グラナダに向かっていたアムロとセイラが感知するというシーンがあったりします。
2008/07/06 (日) 21:19:04 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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