がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
タイラント・ソードのメカを肯定してみる・GMII改編
 タイラントソードネタ第2回。今回はジムIIです。

 タイラントソードにおけるジムIIは、RS-82Bという形式番号で、「RS-81ネモに代わって連邦軍の主力MSとなった機体」とされています。つまり、おそらくはネモと競作(作中設定ではネモが採用されてからジムIIが採用されたように書かれていますが、ネモの生産数やジムII配備時期を考えると、競作に近い関係だったと考えるべきでしょう)関係にあり、戦後の連邦軍の主力機の座を勝ち取った機体、ということになります。

 また、ジムIIの名称は「完成した機体がジムに酷似していたことに由来している」とされています。つまり、ジム系列の直系の後継機ではない、ということですね。全く別の系統の機体であるということです。ザクIIIが直接ザク系の機体から発展したわけではない(と思われる)のと似たようなものでしょう。

 まず、連邦軍の主力MSになったことについて。作中に登場するのは大幅な強化が施されたBR型ですが、これはアステロイドベルト周辺を警備する辺境守備艦隊に配備されていたものです。
 公式設定にあえて組み込もうとした場合、0083年においてジム改が主力となっている点、その後の連邦の主力機がハイザックとなっている点から、組み込む隙がないように思えますが、この「辺境守備艦隊」というのがポイントなのかなと。
 火星の向こうの辺境にまで配備されていた機体ですから、地球の部隊に配備が始まったのは戦後になってすぐというところでしょう。主力といっても生産数までは明記されていませんから、実際は主力機に選ばれただけで、生産自体はあまり行われていなかったのかもしれません。新設計機なら既存の生産ラインもあんまり使えなそうだし。もしかしたら、ジムカスタムよりレアな機体だったのかも。戦後は資金も資源もないわけですから、新設計機に割けるリソースなどほとんどないでしょうしね。
 ただ、現状での最新鋭機であることは変わりないわけで、問答無用にスペックが高い機体を求められている状況ではニーズがあった機体なんだと思います。それが、辺境守備艦隊という、まともに補給もままならなそうな、そして規模もそんなに大きくないであろう部隊です。
 辺境守備艦隊仕様のBR型は徹底的に改良が施された超ハイスペックモデルだったようです。これは、ジムIIの長所を更に伸ばす方向で改良されたということができます。これこそ、ジムIIの最大の特徴だったのではないでしょうか。結局のところこのジムIIは、数より質重視の運用が前提とされた、F-15みたいな機種だったのかなと思います。

 また、この新設計機であるジムIIが、一体どういう開発系譜を辿った機体なのかということですが、これに関しては推測するしかありません。
 戦後の時点で、ジム以外の連邦軍のMSとなるとガンダム・ガンキャノン・ガンタンクしかありません。となると、ガンダム系のどれかだと考えたくなります。しかし、ガンダム系がベースであるということは事実上ジム系と設計が共有されることになり、「偶然外見が似てしまった」というようなこの機体の設定とは齟齬が生じてきます。ただまぁ、ガンダムにもRX-78直系とは別の機種というのがいくつかありますから、そのあたりが怪しいところと言えそうです。
 ただ、外見だけ見るとこの機体、基本的にジムなんですよね。藤田氏の設定画においても、「プロポーションは違って見えますが、基本的にはノーマルのジムIIと同じだと考えてください」という注釈が入っており、構造自体はほとんどジムでしかないと言えます。
 外見上の切り口というと、バックパックが後のガンダムMk-IIとほぼ同じ形(サーベルラック兼スラスターがない)であるという点が挙げられます。Mk-II以前に似た形のバックパックを持つ機体というと、ブルーディスティニー2・3号機とGP04Gガーベラがあります。開発時期を考えると、より現実的なのはブルーディスティニーの方でしょう。あれは素ジムとは別設計の陸ガン系ですからね。初期設定では「RX-79BR」とされてたのも、「RX-79BD」との関連を匂わせます。
 ただ、実際のところバックパック以外にブルーディスティニー的な部分って見当たらないんですよね。外見が素ジムっぽいのは単純にパーツの共有化を図っただけでしょうけど、ちょっとバックパックだけでは説得力に欠けます。そもそもこのバックパックはBR型のもので、設定画のないB型はどんなものだったのかわかりませんし。

 ここで、BR型になって初めてMk-IIタイプのバックパックが装備されたと仮定します(このBR型が後のMk-IIのベースとなったという記述があるため)。そして、辺境警備艦隊配備だったということも考慮に入れると、ひとつの作品が思い浮かびます。近藤氏の「新MS戦記」に掲載されている「オペレーション・タイタン」という短編です。
 この短編は木星圏で連邦軍とアクシズ軍が交戦するという内容のものですが、この作品に登場する連邦軍のMSは、軒並みハイザックのような大型バックパックを装備しているんですよね。時期的にも、配備地域的にも、ジムIIBR型の配備されていた辺境警備艦隊に通じるところがあります。そして、この作品にはシロッコが乗る謎のガンダムが登場するんですね。上半身はMk-II、下半身はGP01みたいな機体です。で、思ったわけです。あー、このガンダムの量産型なんじゃね?と。

 先日、この謎のシロッコガンダムを「プログラム=マスター」のガンダム重装改と繋げてみたりしましたが、重装改はゼファー系列だったということですから、このタイラントソード版ジムIIはゼファー系列の量産機ということに。そういえばゼファーはRX-79ですし(笑)
 というわけで、RS-82ジムIIは量産型ゼファーという結論にたどり着いたのでした。そこから発展するガンダムMk-IIは、ゼファーの後継機だったということに…まぁジムクゥエルが混ざってるから直系じゃないけど。

 で、このジムIIが何故グリプス時代に存在していなかったのか。単純にハイザックに負けたとか、ティターンズが採用しなかったとか、GPシリーズの技術が混ざってて抹消されたとか、そのどれかってとこでしょうか。
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コメント
コメント
>RS-82ジムIIは量産型ゼファー

またエライ所と時空が繋がったーッ!!(笑)。
とはいうものの、アナハイム系列のGMII系試作機というのは、有りなのかもしれないですね。
パワードGMもアナハイムのGPシリーズ用パーツ検証機ですし。
2008/05/16 (金) 16:25:28 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
このまえ古本屋にタイラントソードのジムⅡが載ってる古いHJがあたなぁ
同年代の誌も結構あったから漁ってみようかな
2008/05/16 (金) 20:14:35 | URL | わんこ #2DdjN05.[ 編集 ]
>とっぱさん
アウター世界とつなげても全然肯定になっていないという…(笑)
まぁ、それはそれとしてシロッコガンダムの謎を解くひとつの鍵なのかなぁとは思います。
0083年に木星圏にいたということは、それよりもだいぶ前に地球を出発してるわけで、
となるとGP00か、それ以前のアナハイム実験機か、ガンダム7号機あたりがベースと考えられるわけで、
その辺のガンダムがベースの機体が、このジムII改になるのかなと思います。

パワードジムっていつからGPシリーズのための機体になったんでしょうね。
あれって当初はただのジムの性能限界検証機と書かれていましたし、バックパックもハイザックのもののプロトタイプを意図してデザインされていたように思えるのですが。

>わんこさん
タイラント掲載号は比較的貴重なようなので、手に入れるなら早めに行動した方がいいかもしれません。
さすがにセンチネル掲載のモデグラに比べれば、遥かに多く残っているようですが。
2008/05/17 (土) 21:49:59 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
>パワードジムっていつからGPシリーズのための機体になったんでしょうね。

OVAリリース当時のMJやBクラブのパワードジムの機体解説等ではGPシリーズのテストベッドという説明がありますよ。
当初からそういう設定だったんでは?
アンクルガードやバックパックが同系統とう説明がなされてますし。
2008/05/18 (日) 18:28:46 | URL | コンラッド #8l8tEjwk[ 編集 ]
え、そうだったんですか!?
そういえば0083当時の資料って何も持ってないことに気づきました。

単純にジムの強化実験機という記述ばかりで、
GPシリーズのための、という記述はゲーム系の資料でしか見たことがなかったんです。

GPシリーズの技術をジム系にスピンオフさせるための実験機っていうなら、まだわかるんですけどね。
機体そのものはジムシリーズの実験機だけど、
同時に運用データはGPシリーズ用のOS構築用に使われる予定だったとか、そんなところでしょうか。
2008/05/18 (日) 22:02:51 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
>GPシリーズのための、という記述

最新の史料はHGUC解説書ですね。先行試作のバックパックだとかなんとか。

ジムの強化実験機系の記述も多いですが、同時に”アナハイム製”という記述も見られるんで、少なくともアナハイム開発の強化GMってのは確実かと。

GMIIBRもアナハイム製だとすると、後のソード系のパイロット繋がりが出来て都合は良いですね。

2008/05/19 (月) 20:08:09 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
あのバックパックはハイザック系に見えるんですけどね~。
劇中でも「ザクのほうがお似合いだ(うろ覚え)」とかいう台詞がありましたし。

アナハイム製というのは、劇中でもニナが様子を確認していましたし、間違いないですね。
アナハイムがパワードジムの先に、(GP系以外に)どんなジムを目指していたのか、というのは結構謎です。
その後のアナハイム製ジムというとネモですが、あれはパワードジムとは何も似ていませんし。
近いように見えるのはジムIIIですかねぇ。
2008/05/20 (火) 21:45:54 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
はじめまして。
たしかパワードジムは、アナハイムがRX-78-2の性能を検証するために既存のGMに増加ユニットをつけたモノ…とG×Gユニット発売時に記述を読んだ覚えがありマス。
ティターンズのハーフガンダムと同じ目的ですね。

サムとガザの検証、楽しみにしています。
2008/05/21 (水) 23:00:45 | URL | 6 #eqP7eH0Y[ 編集 ]
はじめまして、書き込みありがとうございます。

なるほど、ハーフガンダムがMk-IIの礎となった機体なら、
パワードジムはGPシリーズの礎となった機体なのかもしれませんね。
アナハイムはオリジナルのガンダムを手に入れられなかったので、ジムを強化してハイスペック実験機として使っていたのかもしれません。

サムとガザ…頑張ります(笑)
2008/05/22 (木) 21:19:26 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
オレぁ、サムの検証に協力を惜しみませんだ。
まるで藤田版ATのような「サム」をMSに見えるようにリデザインしときますぁ。
2008/05/23 (金) 01:10:28 | URL | 叡天 #-[ 編集 ]
マジっすか、それは有難いです。
てかサムのデザインってありましたっけか。
2008/05/23 (金) 19:14:56 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
タイラント最終回1988年2月号に『FEDERAL FORCE/SAM』と記されたイラストが小さく出てます。
イラストには手書きで「プロトタイプSAM」の記述が見えますが・・・

ちなみにその隣のイラストは『ガザ』です。

2008/05/23 (金) 21:20:47 | URL | 叡天 #-[ 編集 ]
おぉぅ、気づかなかったです。
サムはまだ上半身Mk2(頭はモノアイだけど)、下半身バーザムに見えなくもないですが…
ガザはこれだけじゃなんとも言えんですな…
2008/05/23 (金) 23:05:25 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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