がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
シグマガンダムの設定を掘り下げる
 数ある「モデラーのオレガン」の中でも異色の機体、シグマガンダム。今回はこのガンダムの設定を(8割くらいの妄想を交えながら)公式設定に組み込んでみることにします。

 そもそも、大まかに分けてシグマガンダムには3つの出典があります。

(1)ジ・エボリューション・オブ・ガンダム(マイアニメ)版:アナハイムプラントIIで開発され、ギャプランやサイコガンダムの礎となった機体

(2)MS IN ACTION(ホビージャパン)版:カラバが開発した可変合体式ガンダム。MSK-009。0093年には木星圏の動乱に投入されている。

(3)ガンダムセンチネル版:アナハイムガンダム一覧表に、MSA-014・κガンダムとして掲載されている。ただし、これはムック本のデータであり、MG本誌連載時はRX-183の形式番号で表記されていた。

 というものです。で、(3)のRX-183という型番を(1)の機体に当てはめると、すんなりはまるのは言うまでもないと思います。(1)のシグマガンダムは連邦軍が関与しており、また183という番号はジャブロー製を表すものですが、ジャブローはグリプス戦役早々に消滅していますので、かなり早い時期に登録されていた番号だと言えるからです。この点、ギャプランやサイコガンダムより先、ガンダムMk-IIと同時期に開発されていたという(1)の設定とよくなじむ型番だと言えるでしょう。

 ここまでが前提で話を進めます。

 (1)のシグマガンダムが、ジャブローで開発(あるいは登録)されていたとすると、この機体は「アナハイム・プラントII」で開発されたことになっていますから、このアナハイム工場はジャブロー内、あるいはジャブロー管轄区域にあったという可能性があります。

 となると、(1)のシグマガンダムの開発計画が、何故縮小されたかという答えにも繋がります。それはジャブローが移転することが決定したからに他なりません。開発スタッフはムラサメ研究所に異動になったようですが、可変機構がギャプランに受け継がれているということは、オークランドかオーガスタに異動したスタッフもいたのでしょう。
 何故アナハイムがこの時期にジャブローの地域でガンダムを作っていたのかという話にもなりますが、これはアナハイムの関与はあくまで工場、生産レベルの話であり、実際に開発を主導していたのは連邦軍だったという事だと思います。でなければ、サイコガンダムやギャプランの名前は出てこないでしょう。

 ここで一旦お蔵入りになったはずのシグマガンダムですが、これにカラバが目をつけます。空戦能力を持ったガンダムタイプを欲していたカラバが、どういう経緯でシグマガンダムを入手したのは定かではありません。シグマガンダムの開発に参加していた連邦軍の人間がカラバに参加したのかもしれませんし、アナハイム・プラントIIがカラバに完成の資金援助を持ちかけたのかもしれませんし、あるいはオーガスタかムラサメ経由でアナハイムに流れていたのかもしれません。ただ、連邦軍にとってただの技術実験機にしかならなかったシグマガンダムは、カラバの支援で完成したと考えられます。設定上はエゥーゴの技術支援があったということですので、Zガンダムの技術などがスピンオフされているのかもしれません。

 ちなみに余談ですが、このMSK-009シグマガンダムは、サイコミュ誘導式のミサイルを装備しています。いわゆるファンネルミサイルですよ。これはどういった経緯で装備されたのかも気になるところですね。いや、富野小説的にはビット兵器は全てミサイルとして使えるものなんだけど。

 この後、シグマガンダムはMSA-014としてエゥーゴのMSに登録されます。その理由は定かではありませんが、この後0093年に木星圏の動乱に投入された際の形式番号は、このMSA-014だったのではないでしょうか。時期的に連邦軍の制式ナンバーをもっていてもおかしくないのですが、ないものはない、ですし。まぁ、空いているRX-91あたりが与えられてるのかもしれませんね。

 ちなみに0093年の動乱と言うのは、もちろん逆襲のシャアが始まる前に設定されたものです。連邦政府が外宇宙進出計画を実行に移そうとしていた頃、外惑星系のジオン残党「ゲルジオン」が木星やアステロイドの資源を制圧し、全人類の60%のエネルギーを独占してしまい、現在地球に残されたエネルギーはあと3ヶ月しかもたない…という話だそうです。当然その後のことなんて考えられていなくて、あくまで特定のMSの適当なバックグラウンドとして作られたものでしょう。

 で、この後0095年の木星圏の動乱において、のちにバリアントガンダムと呼ばれる機体が、一時シグマガンダムと呼ばれていました。これはもしかしたら、この0093年に活躍したシグマガンダムにあやかって、当初名づけられていたのかもしれませんね。γガンダムみたいなもので。実際にはシグマガンダムMk-IIとでも言うべき機体だったのでしょう。
 ちなみにこのバリアントガンダム、コミックボンボンで企画倒れに終わったオリジナルストーリーの主役ガンダムですが、設定はなかなか面白いもので、太陽風推進だったり、背中にX字のスラスターを装備していたり(まさにクロスボーンガンダム)、ちょっと講談社さんこれをリメイクする気ない?と言いたくなる素材だったりします。

 とまぁこんな感じで、シグマガンダムの長い一生をまとめてみました。ちなみに、シグマガンダムが、ZZガンダムの計画の元となったG計画の一環であるとも考えたのですが、このG計画は「コアブロックシステムを更に発展させる」という発想なので、2機合体式のシグマガンダムはこの計画とは関係ないのかな、と思いました。プロトタイプZZガンダムも同様で、MSZ-009が010になる際に、改めてかつてのG計画の要素が導入されたのかな、と思います。

 シグマガンダムは「構造は複雑で量産には向かないが、コストパフォーマンスは高い」ということです。なかなか矛盾しているように見えますが、要するに1機あたりの生産には非常にコスト(手間も含めて)がかかるが、そのコストに見合う以上の働きをする性能がある、ということなのでしょう。そんな機体だから、長く使われていたのかもしれませんね。

 ちなみに全くの余談ですが、「ジ・エボリューション・オブ・ガンダム」は0086年時点でのアナハイム技術部の報告書なんだそうです。なのにZガンダムが完成したことになっているのはこれいかにという感じなんですが、これによるとZガンダム開発計画は、ティターンズの軍備拡張を阻む切り札という説明になっているんですね。つまり、この設定においては、エゥーゴ用のMSの開発計画も実際は連邦軍内での計画であり、連邦内部で採用競争になっているようなイメージなんですね。
 今ではほとんど考えられない設定ですが、面白い発想だな、とは思います。実はRMSやRXの三桁番号は、エゥーゴにとってのMSAナンバー系列と同列のもので、どちらも連邦軍における制式採用前の仮ナンバーという扱いだったのかもしれませんよ?
スポンサーサイト
コメント
コメント
>シグマガンダムMk-II
ガンポン初代MGZ編のストライクゼー(r…

にしても、MS IN ACTIONやガンポンMGZ編の作例コメントや、ハイパーウェポンでの小林氏との対談読んでると

あげた氏はほんと小林氏を尊敬してるんだなぁ…とw

MS IN ACTION版だと確か、有線誘導で腕も飛ばせることが可能だったようナ…。
2008/05/07 (水) 22:35:37 | URL | コンラッド #8l8tEjwk[ 編集 ]
シグマガンダムって、画稿ありましたっけ?
文章設定でしか見たコトないんですけど、非常に厄介な存在って感じですなぁ・・・
2008/05/07 (水) 23:53:26 | URL | 叡天 #-[ 編集 ]
はじめまして。いつも拝見させていただいています。

私は(2)と(3)しか知りませんが(2)のシグマガンダムはホビージャパンに作例のコメントで「マイアニメに掲載されたシグマガンダムを合体メカに変更したもの」という旨が掲載されていたと思います。(うろ覚えなので定かではありませんが・・・
このことを踏まえるとやはり上記のように(1)⇒(2)に再設計(もしくは参考に)したということで間違いなさそうですね。

それにしてもアナハイム・ガンダム系は資料が少ない上に入手困難なので調べるのも大変です・・・。
2008/05/08 (木) 17:05:39 | URL | クレア #I4t1ZHtI[ 編集 ]
WZ(ダブリューゼータ/ZZ)とΣ(シグマ)とMZ(メガゼータ)はある意味、異母兄弟(笑)。
父親は小林ZZ初期稿。

当初はともかく、後にZZ(プロト009)のフィードバックはあったかもしれないですね。
2008/05/08 (木) 20:08:40 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
>コンラッドさん
ダブルシグマってのもありましたねぇ。
腕飛ばせるって設定ありましたっけ。ちょっと見つけられなかったです。
それならまさにサイコミュハンドですが…

>叡天さん
ジ・エボリューションオブガンダムで設定画が描かれています。
あとは模型の作例のみですね。
センチネルに取り込まれてなかったら、ほんとただのオレガンなはずなんですけどね~。

>クレアさん
はじめまして、書き込みありがとうございます。

確かに「合体メカに変更した」とあります。当初は可変MSだったんですね。
プロトZZを参考に合体式に変更したという感じでしょうか。

>とっぱさん
そうか、シグマじゃなくて「シグマゼータ」だったんですね!(笑)
それならギリシャ文字が飛んでいてもなんとなく分かる気がするのですが…。
エゥーゴの技術支援というのはプロトZZのことかもしれませんね。
今見るとシグマの脚部の変形がキュリオスに似ている気がする…。
2008/05/08 (木) 21:54:28 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
ルロイ様をはじめ皆様、はじめまして。いつも楽しく拝見しております。花柳氷輪と申します。以後お見知りおきを。
松浦作品「プログラムマスター」という大変懐かしのネタに脳を刺激され、自分が所持している書籍の中に、松浦まさふみ同人誌「MAT2003」が有るのを思い出しましたので、チョイ得ネタ提供!
FX-705
UAI社開発のゼファーガンダムの重装型試験機
実働試験が終わった所で終戦を迎えた、開発は凍結。その間にも、次世代テクノロジーの導入が始まったため旧式となり書類上は棄却処理されている。装備はバーストショット(通称メガクラッシュ)ガン長時間型ロングビームサーベル、ランチャーポッドには多弾頭型追尾ミサイル4基収納、ヘッドガトリング砲は1門(コミックでは2門)コクピットにはアクショントレーサーを装備し近接近時の戦闘を考慮している。

G-ギガント
プロトサイコガンダムとも言われている大型MS(開発は別局)通常の地上戦を考慮した18M級MSに対し、月のみの運用を考えていたため一挙に50メートルクラスまで大型化されている。一見オーバーテクノロジーにも見えるが、本来は外惑星開発用の200M級ロボットのダウンサイジング版なので、むしろ小型化された部類に入る。
戦争時のコンピューターの高度な意志化が弊害をもたらした一例であり、後に「タイプ・ゼファー」が如何に例外的な成功例か知らしめる結果となる。(原文ママ)

以上、長くなりましたがチョイ得ネタでした。
2008/05/10 (土) 17:43:36 | URL | 花柳氷輪 #-[ 編集 ]
書き込みありがとうございます。が、ここはシグマガンダムの記事ですぞ(笑)

無粋な突っ込みはさておき、貴重な情報をありがとうございます。
同人誌は全くカバーできないんで、ありがたいです。

FX-705はゼファーガンダムの重装実験機だったんですね。
有人機なので関係ないのかなと思ってたんですが、GPゼファーってところでしょうか。

Gギガントも月面用というのが面白いですね。月都市防衛用兵器として開発されたんでしょうか。
外惑星開発用の200m級ロボットというのがまた…そんなのがあるのかっていう。木星の伝説巨神もそれの誤認なのかもしれませんね(笑)
2008/05/11 (日) 21:57:38 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2017 がんだまぁBlog all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.