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クワトロ大尉とカミーユの宇宙世紀兵器開発史講座(2)航宙戦闘機編
クワトロ今回は宇宙戦闘機の話をするぞ

カミーユ宇宙用の艦艇は長距離戦闘や一方的な制圧行動しか想定していないから、接近されると無力だったって話ですよね

クワトロそうだ。そして、そのことが宇宙戦闘機の開発に繋がっていく


クワトロ実は、宇宙戦闘機は極めて実用性の低い機体だ。何故だと思う?

カミーユえっ…AMBACできないから機動性が低い、とか

クワトロそれもある。だが、もっと根本的な問題だ

カミーユ根本的?あ…行動半径ですか?

クワトロその通りだ。戦闘機は推進剤の搭載量が少なく、また動力源も核融合炉ではない。それだけで、根本的にMSと比較して稼働時間が短いのだ

カミーユたしかに、それはAMBACどころの問題ではないですね

クワトロ宇宙空間において、怖いのは撃破よりも未帰還だ。推進剤を使い切ったら最後、宇宙のチリになるしかない。そのような環境下で、戦闘機のような小型兵器はナンセンスなのだ

カミーユ無重力空間なら、サイズの違いもそれほど大きな要素とならないですもんね。それなら、多少大型にしても武装や推進剤を増やした方がいい気がします

クワトロそうだな。実際、宇宙戦闘機と宇宙艦艇の根本的な違いはサイズしかない。ある意味では、宇宙戦闘機は超小型船と言った方が正しいともいえる

カミーユ船に例えれば、豪華客船とボートみたいなものでしょうか

クワトロそんなところだな。そもそも戦闘機の航続距離は、艦艇の火砲の射程に勝るものではない。長距離戦が主体の時代には、これでは厳しい

カミーユそれじゃ、宇宙戦闘機なんて要らないじゃないですか

クワトロそうだな。外敵が居ない時代においては、偵察機や観測機としての使い道くらいしかないものだった。だが、初めて、連邦軍が明確な仮想敵を想定する自体が発生した。何だかわかるかな?

カミーユジオン公国…いや、その前に独立を企てたジオン共和国ですね

クワトロその通りだ。そして、ジオン国防軍は艦艇の建造も開始していた。ここで初めて、連邦軍は「艦艇同士の戦闘」を想定することになった

カミーユこの時点ではまだMSも宇宙戦闘機もないから、艦艇同士の戦いになるわけですね

クワトロそうだ。艦艇同士の対決となると、勝負の決め手は火力と射程距離だ。だから連邦軍はより強力な艦艇を開発した。それが、現在も運用されているマゼラン級とサラミス級だな

カミーユああ、だから連邦軍は大艦巨砲主義だって言われるんですね

クワトロ艦艇しか存在しなかった当時は艦艇の性能こそ勝利の鍵だったのだから、そうなるのは当然の流れだ。だが、いくら火力と射程に勝る装備があったとしても、それで確実に無傷で敵艦を沈められるとは限らない。戦艦はあくまで一方向にしか火力を振り向けられないから、デブリに紛れて正面砲火が不可能な位置に隠れられたり、数に劣っている場合などは、火力だけではどうにもならない

カミーユそれで宇宙戦闘機が開発された、と?

クワトロそう。宇宙戦闘機は、あくま「艦艇同士の戦闘」の際の、支援兵器として開発されたものなのだよ

カミーユああ、艦艇による攻撃のサポートであれば、遠くに進撃する必要もあまりないから、稼働時間の心配もあまりありませんね

クワトロそうだ。戦闘機には、始めから航続距離など求められていない。あくまで艦艇の攻撃可能範囲を広げる、支援砲台でしかなかったのだ

カミーユいわゆるビットみたいなものでしょうか?

クワトロビット?そうか、そうだな…確かに戦闘機は戦艦の有人ビットのようなものとも言えるかもしれん。もっとも、ビットほどの複雑な機動は不可能だがな。オールレンジ攻撃などもってのほかだ。戦闘機は、戦艦同様にあくまで前方方向への推力しか確保されていない。これは、戦艦と同様の弱点を持っていることを意味する

カミーユだから、MSには太刀打ちできなかった、と

クワトロそれは次の講座の内容だから少し待て。その前に、戦闘機はあくまで艦艇と同一方向に向かっての戦闘しか想定されていないということを挙げておく

カミーユそれじゃあ、背後や側面からの攻撃にはやはり対処できないじゃないですか。全然艦艇の弱点をカバーできていないのでは?

クワトロ言っただろう、戦闘機はあくまで艦艇支援の兵器だと。戦艦の進行方向とは別方向に飛ぶことが出来れば、その背後など関係ないのだ

カミーユそうか、背後には艦艇が居るから、背後を取られる心配はない…

クワトロ相手が艦艇であれば、機動性は確実に戦闘機の方が上だしな

カミーユあくまで、宇宙戦闘機は艦艇の防空手段の1つであった、というわけですね

クワトロそういうことだな。それくらいしか、宇宙戦闘機に価値はなかったとも言える。実際には対艦攻撃などを行うこともあるが、そういう具体的な運用法の話をしているといつまでも先に進めないので、今回は省略する。あくまでこれは「兵器開発史」であって戦略戦術史ではないからな。「木星開発のための惑星間航行船」→「コロニーへの抑止力としての宇宙艦艇」→「艦艇同士の戦闘の現実化」→「対艦支援兵器としての宇宙戦闘機の開発」という流れを抑えておけばいい

カミーユ戦術というと、宇宙艦艇の具体的な運用法なんかも気になるところですが、一通り開発史が終わったら質問しますね(いつ終わるかわからないけど…)

クワトロちなみに、宇宙戦闘機はかなり新しい兵器だ。連邦とジオンの戦争が現実的になってきた段階で開発されたもので、連邦軍にはセイバーフィッシュ、ジオン軍にはガトルという機種しか存在しない。その後は、すぐにMSに取って代わられたからな

カミーユあれ、連邦軍にはトリアーエズという宇宙戦闘機もありませんでしたっけ

クワトロあれは艦載機ではない。ルナツーなどの基地を防衛するための機体だ。基地の防衛の場合、艦艇ではスクランブル発進が出来ないから、戦闘機の存在はより重要なのだ

カミーユ戦艦はクルーがたくさんいますから、急には出撃できないですもんね

クワトロ基地には強力な対空砲火があるし、レーダーで早く察知できれば戦艦を発進させる時間もあろうから、第一の防衛兵器というわけではなかったがな

カミーユ確かにミノフスキー粒子がなければ、よほどのことがない限り先手を取られることはないですよね

クワトロそもそも宇宙基地に攻め込むだけの兵器も連邦の艦艇以外になかったからな。MSが登場するまでは、だが

カミーユそこでようやく、MSが出てくるんですね

クワトロそうだ。次回は宇宙戦闘機と艦艇の組み合わせに対抗するということがどういうことかを考えながら、何故MSという兵器が必要になったかを説明しよう

カミーユえーっと、今回のキーワードは「航宙戦闘機は艦艇同士の戦闘における、艦艇の防空兵器の1つ」…と。

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コメント
コメント
これはまたマニアックなお題を・・・
ちょうどですね、真の宇宙機ではありませんが、その形状から軌道迎撃機と認定した「フライダーツ」のオレ解釈をブログのほうでしておりました。
で、次回はセイバーフィッシュを描こうと思ってたトコなのですよ。
2008/04/07 (月) 01:44:40 | URL | 叡天 #-[ 編集 ]
この辺のいわゆる「コアファイターバリエーション」って結構面白いんですよね。
非ミノフスキー粒子下における宇宙艦と宇宙戦闘機の戦術ドクトリンがどんなものだったか、というのはちょっと興味があるのですが、
そんなところに踏み込む作品はまずないだろうな、と思います(笑)
2008/04/07 (月) 21:34:14 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
宇宙世紀の戦闘機や戦車などの通常兵器はなぜ核動力ではないのですか?
核融合(レーザー核融合、熱核融合)は無理でも
核分裂なら現代の原子力発電の原理を基本的にそのまま少し改良する程度ですから
理論上は可能で実用化されていない研究段階の核融合よりかははるかに現実的だと思いますよ。

撃破された時に放射能漏れや大爆発の危険はぬぐえませんが、敵陣に侵攻する時には移動する核爆弾として威圧効果があり「爆発したくなければ攻撃するな」という威圧と防御に有効です。
爆発すると危険ですから敵もむやみに攻撃してこないでしょう。
逆に防衛する時は味方の陣地で大爆発してしまって多くの死傷者が出て基地が放射能汚染など危険極まりませんけど(爆風の連鎖反応で他の戦車や戦闘機も爆発してしまいますからね)

SEEDのコズミックイラの世界ではフリーダムやストライクフリーダムなどは核分裂らしいですね。
2009/10/10 (土) 23:30:09 | URL | #-[ 編集 ]
艦載機の発進と基地からのスクランブル発進ってどこが違うのですか?

海上自衛隊の艦艇からの艦載機が発進と航空自衛隊の基地からの発進と同じようなものだと思いますが。

艦載機でも緊急時にはスクランブル発進できなければ致命的ですし。
友軍が敵軍基地などの拠点に侵攻して発進準備を整えていられる状況ばかりはありえないですし。
母艦が敵の攻撃を受けて、敵を迎撃して母艦を援護する出撃もあるでしょう。

基地にだって整備員などもいますし、艦艇にだってスクランブル発進は求められますよ。
2009/10/11 (日) 13:33:08 | URL | #-[ 編集 ]
>撃破された時に放射能漏れや大爆発の危険はぬぐえませんが、敵陣に侵攻する時には移動する核爆弾として威圧効果があり「爆発したくなければ攻撃するな」という威圧と防御に有効です
それは戦争の目的次第だと言える所があります
敵国の人間を皆殺しにする事だけが目的ならそれでいいでしょう
しかし、領土拡大となればそれは歓迎される事ではありません
放射能で汚染され尽くした土地なんて喜んで欲しがる人はいないでしょう
攻めては何も得られず、守っては自分の被害が大きい兵器を配備したがる人はそうはいないかと
さらに後々の古くなった時の処分も面倒そうですしね
リスクを大きく覆すほどの魅力はあるでしょうか?
2009/10/11 (日) 21:37:32 | URL | わんこ #KnHW2vQ.[ 編集 ]
わんこさん
航宙戦闘機は、宇宙なら無人で飛ばせばバウなどの分離型MSの半身のように核ミサイルになりますよ
自己判断コンピューターでも積めばミノフスキー粒子撒布下でも十分に命中しますよ。
短距離は自分のレーダー(センサー)で判断して敵に突撃するミサイルになります。
有人だと特攻でパイロットが死亡することが確実でしょう、途中で脱出も困難でしょうから、最初から無人にするしかないですね。

推進剤を使い切ったら制御不能になってしまいますが、慣性でコロニーや月面に当てることは可能です。
ただし、どんなに高速でも等速直線運動ならロックオンされて撃墜されてしまう可能性が高いと思いますが。
2009/10/12 (月) 22:21:30 | URL | #-[ 編集 ]
>名無しさん
あ、いえそういう話ではなくてですね
メリットとデメリットを比較してデメリットを覆す程の魅力があるかって言いたかったのです
原子力戦闘機の計画は現実にもあったようですし
ただ危険性により実現しなかったようで
それと書き忘れてた事なんですが
原子炉積んでるから攻撃されないっていうのは流石に無理があるかと
攻撃する側はそれどころではないのですから

>最初から無人にするしかないですね
それができたら苦労はしないってオチが待ってそうです
2009/10/13 (火) 21:09:29 | URL | わんこ #KnHW2vQ.[ 編集 ]
>名無しさん
核融合と核分裂の違いについては少し勉強された方がよいのではないかと思います。
ちなみにコアファイターは核融合エンジンを積んでる事になります。
それ以降新たに戦闘機や戦車が開発された設定がないので、
実際に必要だったかどうかはよくわかりませんね。

スクランブル発進については、戦闘機はパイロット1人いれば動かせますが、
艦艇は何名の乗員が必要になるか、
その点を考えれば答えは明確かと。

>わんこさん
核は使わないから威圧になるのであって、
使ってしまったら核戦争になるだけですもんね~。
2009/10/13 (火) 23:07:39 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
ルロイさん
高校で物理を習った程度ではありますが核融合と核分裂の違いは分かっています。
核分裂は原発と同じように中性子により核が分裂
核融合は太陽が発光する原理です。
核分裂は中性子さえあれば瞬間的に反応してしまうので制御棒により反応速度を抑えて制御しています。

これが発展したものがSEEDのコズミックイラのニュートロンジャマーですね。

核分裂は制御が効かなくなれば大爆発して放射能汚染をする核爆弾となってしまいますが
核融合は核融合炉(およそ一億度程度でしょうか)が破損してしまえば一瞬で反応が停止していしまいます、火が燃えるよりはるかに高度で高温が必要ですから。
撃破されても放射の汚染もほとんど起きず、大爆発もしません。

だから核融合はあっても、核分裂兵器はないのだと思いますよ。
原子力潜水艦や原子力空母だけは現代でも存在しますけど。
原子力戦闘機はありませんね。

まあ、水を沸かして蒸気で動かす蒸気機関なら、水も大量に必要ですから機動兵器には向いていないのでしょう。
2009/10/14 (水) 00:10:00 | URL | #-[ 編集 ]
あと、スクランブル発進って言っても
基地のクルーがいたり、滑走路を整備(舗装など)をしていたりする時は当然ながら出撃できませんし。
基地の所属であっても出撃命令が出ないうちに勝手に出撃はできませんよ。
DESTINYではオーブがザフト軍に攻められた時にユウナの対応の遅れで基地からムラサメやM1アストレイの発進が遅れていましたよ。

あるいは
基地(港)→基地から母港としている艦艇が発進→その艦載機が出撃
という2段式で出撃する航空機もいっぱいありますし。
この場合は所属基地と母艦の両方の人員に影響されます。
2009/10/14 (水) 00:17:31 | URL | #-[ 編集 ]
> 艦載機の発進と基地からのスクランブル発進ってどこが違うのですか?

「宇宙艦船の加速」と「航宙機の加速」をどの様に組み合わせて最適解を求めるのか?という事だと思います。
艦艇のスクランブルは、必要性が高ければ可能だと思います。
発進準備に時間が掛かるのであれば、2~3日担当艦交代制で、「出港後の状態を維持した状態」で宇宙港の岸壁か錨地で待機させておいて、スクランブルが発動で出港シークエンスを行えば良いので…。

トリアーエズは、「航宙機の加速」面に”より重み”が置かれている(基地付近の短距離担当)迎撃機なので、艦載スペースの関係上、航続力の求められる艦載機としての運用には向かないという事ではないでしょうか?
2009/10/14 (水) 23:06:15 | URL | nemo #N4usM8ms[ 編集 ]
>名無しさん
論点がよくわからないのですが、もし基地から戦闘機が出撃するケースと、すでに出撃している艦艇から戦闘機が出撃するケースを比較しているのであれば、それは認識の誤りです。
あくまで艦艇、戦闘機の両方共に基地で待機している状態で考えています。
2009/10/15 (木) 23:54:37 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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