がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
何故リックディアス3機はグリプスに潜入できたのか
 Zガンダム第1話において、クワトロ率いる3機のリックディアスはグリプス内部にいとも簡単に侵入しましたが、ファースト時代のサイド7と違い、まがりなりにもティターンズの宇宙の本拠地(当時)だった場所です。いくらなんでも警備がザルすぎやしないだろうか、という話。

 ファーストの場合、サイド7にはザクを迎撃できる戦力がありませんでした。ほとんど同じシチュエーションであるSEED1話では、フラガ率いるメビウス隊が迎撃に出ていましたが、そういう戦力すらなかったわけです。また、ファルメルには気づいていたものの、ミノフスキー粒子下において3機のザクを補足できるだけの防空設備もなかったのでしょう。サイド7は軍事基地というよりも、開発途中のコロニーの一部の敷地を軍用地にしていただけという程度のものでしたからね。
 もしかしたら、パオロ艦長としては、サイド7でV作戦のMSを受領した上で、状況によってはそれを用いてファルメルを迎撃に出る予定だったのかもしれません。しかし、準備が整う前にすでにザクが侵入していたので、それが不可能であったと。

 一方でグリーンオアシスとなったZ時代のサイド7では、実験中のガンダムMk-IIだけでなく、コロニー内にジムIIが数機配備されていました。それなのに、何故ああも反応が遅かったのでしょうか。

 劇中には、一応答えを推測できそうな台詞がいくつかあります(TV版より)。

「全く応答なし?まぁ、平和なときはこんなものか。」
「まだまだ組織ができあがっていないということか」
「来たときからルナツーの部隊には捕捉されているよ、我々は」

 全てクワトロの台詞ですが、注目すべきは3つ目の台詞ですね。アーガマは、当初からルナツーに捕捉されていることは、ライラ隊の行動からも明らかです。当然ですね。ルナツーはある意味ではサイド7の前線基地のようなものです。コンペイトウ等の他の宇宙基地ができたために、余計に「連邦軍の宇宙基地」から「サイド7宙域の宇宙基地」としての側面が強まっていたと言えます。サイド7に行くにあたって、当時のルナツーの目から逃れることはほぼ不可能でしょう。ただ、敵を捕捉したからといって、戦艦をスクランブル発進させるのは難しいものです。人員が大量に必要ですからね。基地に配備された迎撃用のMSや戦闘機ならパイロットは1人で済みますからすぐ出撃できますが、アーガマの位置と速度では、きっとMSでは追いつけなかったのでしょう。ベースジャバーがこの時点で配備されていれば、ライラ隊はボスニアではなくベースジャバーで追いかけてきたのかもしれません。

 いずれにしても、ルナツーは当初からアーガマの接近を確認していたのです。それが何故、グリプスに伝わっていなかったのか。1つは、ミノフスキー粒子を散布していたので通信が出来なかったということ。もう1つは、組織の弊害というか、ルナツーの正規軍とグリプスのティターンズの連絡系統が機能していなかったということなのではないでしょうか。また、ああ見えても、リックディアス3機は極めて速い速度で電撃的にサイド7にとりついていたのかもしれません。

 上述の前2つの台詞から、ティターンズの組織体制はまだしっかり機能しておらず、また平和ボケもあったのか警戒レベルがかなり低かったようです。これは、単純に足並みが揃っていなかったというだけでなく、ティターンズとしてはルナツーの防衛網を突破されることなどありえないという、甘い見通しがあったからなのかもしれません。サイド7は、連邦軍にとっては宇宙で一番安全な宙域ですからね。

 つまり、「ルナツーとの意思疎通がうまくいっていない」くせに「ルナツーに頼り切っていた」ことが、リックディアス3機の侵入を許した最大の原因なのではないかと思うのです。もちろん、それに加えてティターンズそのものの連携がうまく構築できていなかったということもあるでしょうが。各部隊からエリートを寄せ集めて作った部隊ですから、チームでの練度を高めるのにも時間がかかるでしょうしね。クラブチームより日本代表の方が連携がうまくいかないようなもので(笑)

 また、第1話はリックディアスが3機侵入するより前に、ブライトのテンプテーションが到着していました。これは、わざとこのタイミングに合わせたのではないでしょうか。同じ航路を辿ってきたのか、それとも全く逆方向から侵入したのかはわかりませんが、実際にほぼ同じタイミングでサイド7に入っているのですから、意図的なのでしょう。

 つまり、このミッションには以下の要素の恩恵があったといえます。
・ティターンズの組織自体に連動性がなかった
・ルナツーの情報がティターンズに回らなかった
・ティターンズがルナツーのことを信用しすぎていた
・同時期にテンプテーションが入港していた

 このミッションはティターンズの懐に飛び込むという、一見危険に思えるミッションですが、総大将であるブレックスが同行しているあたり、そんなに困難なものでもなかったのかもしれません。これは、上述のように成功できそうだという予測があったことと、リックディアスの性能が当時のMSのどれよりも優れていた上、パイロットも確実に最高レベルであると確信できていたからということなのかもしれません。ガンダムMk-IIの性能がたいしたことないということ、グリプスにそれ以上の性能のMSもないということも、わかっていたのかもしれませんね。そう考えると、グリーンオアシス内にエゥーゴの密偵か何かがだいぶ前から潜入していた可能性も、高いのかもしれません。それが、ガンダムMk-IIの開発に参加したアナハイム関連の人間なのかもしれませんが。
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コメント
コメント
ロベルトについて
>パイロットも確実に最高
これについては、エゥーゴの目論見が多少外れたと言わざるを得ませんね。
「大尉ぃぃいい!!」
最新鋭機であるリックディアスを駆りながら、一般連邦兵のGMⅡに追い込まれるという、あるまじき失態。そう、ロベルト中尉です。(笑)
ロベルトは劇中で度々ショボさを強調する描写があります・・・
→大尉に注意される、カミーユの質問に偉そうにマジレス、大尉がアポリーよりロベルトのリックディアス打ち上げ優先、肩のバインダーを投げる!?→アッシマーに屠られるOTL

恐らくロベルト&アポリーは巷で恐れられたペアーだったのだと思います。また、劇中から考えてアポリーは相当優秀なパイロットです。(何故スパロボでは評価が低いのか・・・(笑))ロベルトは、その優秀なアポリーとペアーで輝かしい戦果を上げていて、それを評価される形で貴重なリックディアスの内の1機を任される流れになったんだと思います。

>密偵
これについては、絶対居たと思います。エアロック解除の手際の良さと、特にその際の欺瞞情報
「コロニー公社の若造が研修に来てるんだってさぁー」
これを事前に流しておくには、それなりに信用されておく必要があると思えるので、何らかの形で長い期間密偵として働いていた人物が居るのだと思います。
2008/03/21 (金) 01:27:36 | URL | R.M #-[ 編集 ]
平たく言っちゃうと、製作サイドの「御都合主義」と「演出不足」以外の何者でもないと思いますが…。

1stの時のサイド7は、両軍にとって軍事上重要ではない「僻地」という「認識」を逆手にとって細々と軍事施設を用意し、極秘行動に行なっていたので、あえて「そういう戦力すら」配備しない事で、敵の注意を逸らしていた…と、敵に存在を察知される事=「作戦失敗、敗北」を意味する訳で、「WBのサイド7への寄港」は「現地での計画の完了」を意味し、「もうジオンに察知されてもどうにか出来る」という目論見だったのではないでしょうか?まぁ、シャアの艦に察知され、ザクで想定外の強襲(本当は偵察)をされたのが連邦軍最大の誤算というだけで…。

この時のザク3機は、ちゃんと、ムサイと対峙している「WBの入港している港湾ブロック」とは反対側から進入を行なっています。連邦軍人の注意をムサイに集中させているわけです。

ルナツーはL-3を挟んでサイド7とはもうひとつのハロ軌道上の逆位置に設置されているので、距離(数万km以上)がありすぎて、MSやMS+SFSでのスクランブルには遠すぎると思います。
エゥーゴがティターンズに交戦を仕掛ける前の段階では、ルナツーの部隊にレーダーでいくら捕捉されていても、連邦軍の正規の敵味方識別信号上で、彼等もまた正しく連邦軍に所属する巡洋艦(データベースで照合しても問題の無いIFFコード)であるという事も事実だと思います。
つまり、「捕捉されている」のはエゥーゴ奇襲部隊側の「認識」であって、ルナツー・レーダー管制はこれを「敵(エゥーゴ)」とは判定しなかったのでしょう。
「敵性」でなければ、ルナツー管制には、(より高いレーダー管制能力を有する(筈の))グリプス基地への通告義務は無かったのではないでしょうか?
この事からエゥーゴ巡洋戦隊はグリプスのレーダーサイトを欺く為、一旦(というか、スィート・ウォーターがL-2(L-3)のサイド3(サイド7)に対するスィート・ウォーター(ルナツー)と同じハロ軌道の近い時間位置に設置されているので最短航路=)、ルナツー寄りのコースをとり、正規の連邦軍の巡洋艦として、ルナツー沖(地球-ルナツーの中間点で転舵)を通過、ルナツーにはグリプス基地へ(補給などの為)寄港する艦と思わせ接近を図ったのではないでしょうか?

「全く応答なし?まぁ、平和なときはこんなものか。」
自陣営の本拠的な強大な軍港に単艦で奇襲攻撃を仕掛けてくる筈は無いという思い込みはWWII時にも有りましたし、奇襲が成功後もそれは航空機による被害だと思い込んでいた様なので、「思い込み」は否定出来ないでしょう。
911テロの時も米空軍は「米国内へのスクランブル発進の必要性」を考えてもいなかったでしょうし、実際スクランブル等の対処がほぼ機能していなかった様ですし、近頃の某国の例もありますし。。。

エゥーゴのMS(リックディアス)も、グリプスのレーダー上、IFFでは正規の連邦軍GMIIの欺瞞情報だったのかも知れませんし、他の連邦基地から改修や訓練、異動の為、グリプス基地へフェリーして来るMS部隊のウィークリーレポートも巧妙に改竄されていたのでしょう。好意的に考えると「目視」や「画像認識」での識別とか、監視要員などが感じた「違和感」も強大な軍事基地の深部では忙殺される事もあったのでしょう。

で、「ミノフスキー粒子の散布」ですが、1年戦争後「散布」は原則禁止なのと、基地防衛上はレーダーで見通しが良い方が都合が良いので、残留ミノフスキー粒子があったとしても、レーダー衛星を浮かべて、「ミノフスキー粒子障害を考慮したレーダー網でカバー」するとか、ティターンズは「残留ミノフスキー粒子掃海」を積極的に行なっていたと考えられるのと、高出力レーザーを用いればレーザー通信が可能であると考えられる事から、「通信が出来なかったから」通告しなかったというのは考え難いと思います。
(ミノフスキー粒子は散布後、亜光速で拡散する為、レーダー妨害が可能な濃度(立方体格子密度)が維持出来る期間は長くても半月位(拡散の最長説でも)で拡散しきってしまうという事のようですが…)
ミノフスキー粒子も再定義しておかないと、ただの「ご都合主義に便利な作品を幼稚にする粒子」にどんどん成り下がってしまいますね。

>ああ見えても、リックディアス3機は極めて速い速度で電撃的にサイド7にとりついていたのかもしれません。
0083で最大加速で迎撃に向かったサラミス改が推進剤切れを起こした様に、「極めて速い速度」は、その速度から減速する為には非常に多くの推進剤を必要とするので、(その後、コロニー内で最も推進剤を消費する戦闘機動して、更に安全に母艦に帰投するのに)外部プロペラント・タンク等を装備していない描写のリックディアスには無理だと思います。

>総大将であるブレックスが同行しているあたり、そんなに困難なものでもなかったのかもしれません。
軍事行動なので、不足の事態(戦死、身柄の拘束->現場判断による極刑)を考えると、ブレックスやブレックス側近の同行はナンセンスです。
現にライラに臨検・撃沈されそうになっています。客観的にみてもZの序盤はそんなに楽観的な状況ではなかったと思いますので…。
2008/03/23 (日) 17:09:51 | URL | ねも #VtGGODes[ 編集 ]
>R.Mさん
確かにロベルトは微妙でしたね(笑)
自分を過信してる奴ほど危ない、という描写に見えました。

>コロニー公社の若造が研修
あぁそうか、これが欺瞞情報と考えられるわけですね。
これは間違いないですね。というか、エゥーゴはコロニー公社とも通じてるということでしょうか。

>ねもさん
確かに、ライラはアーガマを完全に敵であるとは認識していませんでしたし、グリプス側でも敵とは思っていなかったのかもしれません。
となると、確かに連邦軍の識別信号を出していたと考えるのが妥当かもしれませんね。

本当は色々と裏があったのでしょうが、それが全く見えてこず、単にファーストのオマージュ程度にしかなっていないというのが残念なところです。
2008/03/24 (月) 22:46:54 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
准将はグラナダに入った
ブレックスがあの作戦に同行したのは、メラニー会長になにかお話があったからってのはどうでしょう?
どういう話があったとかは、どうとでもなる所ですけれど、
(流れ的にはジャブロー侵攻作戦のその後の展開の打合せでしょうか)
「グラナダに行くと見せかけて一気にアンマンコースだ」とか
「准将はグラナダに入った」といったヘンケンの発言を併せて考えてみると、かなりお忍びでグラナダに向かったように思えます。
つまり、グラナダに行くと見せかけてアンマンに行くと思いきやまぁ行ったわけだけどコッソリ准将をグラナダに降ろした。というところでしょうか。
派手にガンダムを奪って、アーガマが思いっきり目立つことでかえって「中の人」のブレックスの存在感を薄めてみるという作戦。
2008/05/07 (水) 00:18:19 | URL | R.M #-[ 編集 ]
なるほど、ブレックスの行方をくらます陽動を兼ねていたということですか。
事前にブレックスが追われていたとかって設定があればばっちりですね~。
やむなくアーガマに載せたという(「軍艦にいたほうが安全」とかいうスパロボでよく使われる理屈で…)イレギュラーな同行だったと考えるとより現実的かもしれません。
2008/05/07 (水) 22:17:54 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
初めまして
ネットウエーブで飛んで来まして
目が止まり拝見しました。
始めましてサザナミです。

内容見ただけで、理解できます
私も相当Zファンですね、

今振り返ると当時は中学生
今内容の心情とかも理解できるようになりました。 おそらく話が変わりますが、バスク大佐は
最後の毒ガス作戦付近では、かなり
愛想を尽かされてた感じがします。

42話で、ガディー艦長は前回の毒ガス作戦に批判的だったなと
副官に話した時、副官が驚いた表情をしました。それはまさかアレキサンドリアとも一戦交えるのかと思わせる感じでした、43話でも、アレキサンドリアやヤザンも出撃せず
四角に入った 余裕かと思ってたですが、今ではあーそういう事と思ったです。
2011/02/08 (火) 21:41:18 | URL | サザナミ #a2H6GHBU[ 編集 ]
初めまして、書き込みありがとうございます。
バスクは過激な手段に頼りすぎていたのと、同格のシロッコがジャミトフに接近していた事で、
派閥の信頼を失っていたんじゃないかなと思いますね。
そうなるようにシロッコが裏で動いていた可能性もあると思いますが。
2011/02/10 (木) 23:45:44 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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