がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
Z計画はいつ始まり、そしていつ終わったのか
 エゥーゴとアナハイムが推進していた新型可変MS開発計画を、Z計画(プロジェクト)と呼んでいますが、実はこの設定はすごく曖昧な設定です。具体的にどういうものを開発する予定で、いつ始まって、そしていつ終わったのかがかなりぼかされています。また、Z計画内で生まれたMSがどこまでなのかもはっきりしていません。ZガンダムとZZガンダムは確実ですが、Zプラスは?Sガンダムは?リ・ガズィは?というところははっきりしていないように思えます。それをはっきりさせましょう、という話。
 基本的には、アナハイムジャーナルがベースになりますね。今回は。

 まず、Z計画がいつ始まったことなのかということなんですが、これはアナハイムジャーナルを見ると割と簡単に答えが出ます。「0086年初頭」とのことですね。これはリック・ディアスが完成する直前のことであったともされています。
 また、Z計画の内容は「頭頂高20m以下」「変形所要時間0.5秒以内」「全領域汎用可変MS」「ノンオプションでの大気圏突入」等が条件であったともされています。この条件は、すでに連邦軍が完成させていたアッシマーを意識したものであったということです。
 さて、ここは問題なし…と言いたいところなんですが、それはアナハイムジャーナル内においての話であって、別の資料を見るとやっぱり矛盾してるわけです(苦笑)

 まず、MGPGインストでは、Z計画のスタートはリック・ディアス完成と「ほぼ同時」となっています。そしてEBのMS大図鑑グリプス戦争編では、Z計画はガザBの存在を確認したことでスタートしたとされています。
 まぁ、これはたいした矛盾ではなくて、アナハイムジャーナルでの「リックディアス完成直前」という記述は、エゥーゴからの発注についてのものであって、その後発注を受けてアナハイム内でプロジェクトチームを実際に立ち上げたのがリックディアス完成と同じ頃だった、と考えれば問題ありません。というか「直前」は「同時期」に含まれるとも考えられますし。
 また、ガザBを意識したというのも、当時すでに完成していたようですから、クワトロを通じて情報がもたらされ、結果的にガザBとアッシマーの両方を意識したと考えればよいでしょう。それよりも作業用MSの可変機構の何を意識したのか意味不明ですが。「ブロックビルドアップ」のアイデアソースがガザだったってことかなぁ。メタスがガザベース説ってのもここからきてるのか。

 いずれにしても、アナハイムジャーナルにおいてリックディアスは「エゥーゴと接触する前から見切り発車で開発が始まっていた」とのことですから、決してエゥーゴからの発注で開発された機体ではないんですよね。エゥーゴはガンダリウムγを提供したと言うだけで。もちろん生産型のリックディアスはある程度エゥーゴの事情に即した仕様になっているとは思いますが、本当の意味でエゥーゴ主導の発注が行われたのはZ計画からだったということになるのでしょう。
 つまり、Z計画始動までの流れは以下のようになります。

(1)アナハイム、新たな顧客を獲得するために、極秘にGP計画のスタッフによる新型機(RX-098)を開発。しかし目標スペックの達成に難航。
(2)エゥーゴ、アナハイムに接触。ガンダリウムγを提供する代わりに、可変MSの開発を含めた全面的な協力を依頼。
(3)ガンダリウムγによりRX-098完成。エゥーゴ用に最適化したRMS-099の開発がスタート。
(4)同時にエゥーゴ用可変MS開発計画である「Z計画」がスタートする。

 さて、このZ計画において開発された最初のMSは、おそらく百式(デルタガンダム)だったのでしょう。この最初の可変MSは、ベース機はリックディアス後に開発された格闘戦用MSであったとMGやPGのインストに書かれています。これは多分、永野氏の初期稿こと零式試作機のことでしょうね。ゼロから開発するのも無理があるので、母体になる適当な機体を探していたところ、ナガノ博士が開発した機体が槍玉に上がったというところでしょうか。
 百式はご存知のように可変機構の実現に失敗し、代わりに簡易実験機であるメタスが開発されます。その後、Mk-IIの入手などによりZガンダムが完成し、ここにZ計画による産物がようやく生まれるわけです。
 ところが、これ以降のZ計画の進展はかなり曖昧になっています。一応ZZガンダムが次の完成機ということになるのでしょうが、別のスタッフによりZIIやSガンダムが開発されたことを考えると、Z計画にも複数のラインが存在したか、あるいは途中から複数に分化したと考えられます。

 もし、エゥーゴが最初に提示した条件のMSを完成させるのがZ計画の最終目標だったとするならば、それはZガンダムですでに達成したことになります。あとは、その量産機の開発に移ればいいわけですが、直系の量産機たるZプラスは、A型がカラバ発注、C型やD型が連邦軍発注と、必ずしも当初からのエゥーゴのZ計画の延長線上とは言えないものとなっています。
 これは、最初にエゥーゴが掲げた目標のうち「ノンオプションでの大気圏突入」という要素が不要になったことが大きいのではないかと思います。予定より早くジャブロー攻撃が実行され失敗し、その後敵であったティターンズが宇宙に上がってきてしまったので、大気圏突入能力は不要になったのでしょう。つまり、この時点で「当初のZ計画」は頓挫したとも言えるのです。だから、本当の意味でのZガンダムの後継量産機が開発されなかったのでしょう。

 要するに、Z計画がいつ終わったか曖昧だったのは、事実上Zガンダムの完成前に頓挫していたからなのです。ジャブロー攻撃に間に合わないと分かった時点で、すでに意味を失っていたということです。本当なら、デルタガンダムがここで間に合う予定だったのかもしれませんが。そういう意味では、結果的には百式が失敗した時点でZ計画は終わってしまっていたことになります。
 アナハイムジャーナルによると、Zガンダムの開発は、ジャブロー攻撃が失敗したことで続行されたということになっています。確かに、この時点ではティターンズの地上の拠点は別にあったわけですから、まだ大気圏突入能力は求められています。だから、カミーユ機が完成したのでしょう。しかし、時系列を考えるとこの時点ですでにZZガンダムやZIIの開発も始まっていたでしょうから、やはりジャブロー攻撃に間に合わなくなった段階で、すでに大気圏突入能力を削除した別プランが始動していたと考えるべきでしょう。キリマンジャロの攻略はほとんどカラバだけで行っていた(Zガンダムの降下は、百式を救うためのイレギュラーのものですよね?)ことを考えると、予定以上にカラバの戦力が強化され、宇宙からの攻撃が不要になったからというのも要因の一つかもしれません。Zプラスの配備のことも考えると、当初はエゥーゴによる宇宙からの降下攻撃だけを想定していたのが、宇宙はエゥーゴ、地上はカラバがそれぞれ作戦を遂行するという方針に変更されたとも考えられます。
 結局のところ、完成したZガンダムは、本当にただのフラッグシップとしての意味しかなさなくなっていたのかもしれません。それはまるで、ティターンズにおけるガンダムMk-IIと同じですね。ガンダムMk-IIを参考にした機体が、同じような運命を辿ってしまうとは皮肉な話です。もっとも、ZガンダムはMk-IIと違って、同時期のMSの中で突出した性能を持っていたので、まだ救いがあったと言えますが。
 実はZガンダムは、完成した時点ですでに戦略的に不要とみなされた存在であり、バイオセンサーの実験機として使われたに過ぎないのかもしれません。アナハイムジャーナルではやたらよいしょされてますが、それは自社製品だからであって、現実に軍が下した評価は、その程度のものだったのかも。

 結論としては、Z計画は「途上で計画自体が変更され、いくつかの開発計画に分裂してしまった」というのが実情だったのではないかと思います。

 ではどういう計画になったかというと、確実に言えるのは「ZII開発計画」「ZZガンダム開発計画」「Zプラス開発計画」でしょうね。それぞれ宇宙での運用に特化した一撃離脱戦用MS(ハンブラビの対抗機?)、大火力型の重MS(サイコガンダムの対抗機?)、重力下での運用に特化した空戦用MS(アッシマーの対抗機?)の開発計画です。このうちエゥーゴにもっとも求められたのがZZガンダムで、その割を食ってZIIは計画中止となってしまいました。他にSガンダムの開発計画がありますが、これはZIIの開発チームとZプラスの開発チームが共同で開発したのではないかと思います。というか、ZZガンダムはエゥーゴに、Sガンダムは連邦軍に供給された(まぁ、当時は事実上エゥーゴ=連邦軍なわけですが、ガンダムチームは間違いなく連邦軍としての行動はとっていませんでしたので、正規軍と非正規軍という意味で区別されていたのかもしれません)ことを考えると、なんとなくペーネロペーとΞガンダムの関係を想起するのですが…まぁ、これはまた次の機会に考えましょう。
 ふと思ったんですが、ZZガンダムってサイコガンダムの対抗機というか、対要塞戦を想定した機体だったのかなぁという気がしました。それまでは地球上の基地をピンポイント攻撃できればよかったんですが、ゼダンの門やグリプス2、アクシズといった要塞が登場してしまったので、余計に開発が優先されたのかもしれません。

 基本的にMSZのナンバーを振られている機体はZ計画の派生機であると考えられるのですが、そう考えると量産型Zガンダムがおかしいことになるんですよね(MSA-006とかならまだわかるけど)。Z計画=可変MSの開発計画と考えると、非可変機であるこの機体はZ計画機ではないことになります。もっともプロトZガンダムの存在も踏まえると、必ずしもZ計画=可変MS開発計画ではない、つまり単なる一枚岩の計画ではなかったのかもしれませんが。これも次の宿題ですね。
 リ・ガズィに関しては、Z計画とは全くの無関係でしょう。すでにZ計画は、いくつかの計画に分散し、それぞれのMSを完成させた時点で終了したと考えるべきで、一旦計画が終わった後に開発されたこの機体は、また別プロジェクトのものだと思います。仮にZプラス系列の開発が未だ続いていたとしても、それはすでに「Zプラス計画」という別のものであり、Z計画とは呼べないプロジェクトになっているはずです。

 プロジェクトというのは何らかの成果を残して初めて成功と言えるものだと思います。ZガンダムはZプラスという形で一定の成果を挙げ、連邦軍にも採用されたので、一旦事実上の頓挫に追い込まれた割には、成功と言えるでしょう。他に成果が残ったものと言うと、連邦軍の制式量産機の1つとなったリゼルでしょうか。これはメタス・ZII系の発展型と言えますが、ZZガンダムがその時限りのもので、廃案に追い込まれたZIIの方が採用されたというのは、皮肉なものであると言えます。

 Z計画チームが解散されるまでの経緯は、おそらく以下のようであったと推察されます。

(1)デルタガンダム失敗、ジャブロー攻撃に間に合わず
(2)メタスの開発とガンダムMk-IIの入手により、ゼータガンダム完成

(3A)対要塞戦を見越した大火力型MSの開発がスタート
(3B)カラバ、アナハイムにZガンダムの重力下仕様を発注
(3C)Zガンダムとメタスの機構をベースとした航宙可変MSの開発がスタート

(4)MSZ-006A1、MSZ-008、MSZ-009の試作機が開発される

(5A/C)MSZ-009失敗、MSZ-010の開発が決定、代わりにMSZ-008が廃案となる
(5B)MSZ-006A1、カラバに配備される

(6A)MSZ-010の対抗馬としてMSA-0011の開発が始まる
(6B/C)MSZ-008の代替案としてMSZ-006C1が開発される

(7A)MSZ-010、MSA-0011、共に実戦配備される
(7B)MSZ-006Dが開発され、連邦軍に制式採用される

(8A)問題点を改善したMSZ-013、MSA-0012が開発されるが、採用は見送られる

 ZII、ZZ、Zプラスという3つの計画があって、このうちZIIは廃案→Zプラスと統合という形で、最終的にMSZ-006Dという決定版を生み出して完結します(E型やR型はあくまで派生機でしょう)。逆にZZはさらにZZとSに分化しますが、どちらも目立った成果を残せず、事実上の失敗と言えるでしょう。
 こうなると、リゼルという機体がどこから出てきたのかなかなか謎ですねぇ。母体に脚部がメタス変形するZプラスでもあったんでしょうか。
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>Z計画=可変MSの開発計画と考えると、非可変機であるこの機体はZ計画機ではないことになります
分離合体機能をオミットしたFAZZ(フルアーマーZZにあらず)も可変機を表す「VMsAWrs」のロゴが慣例的にあしらわれているので、原型機であるZの量産型…という触れ込みの非可変型Zであっても「Z計画」の一環として含めるのもあながちおかしいことではない筈…。

アハナイム・ジャーナルではワイバーンの生産をAEハービック社が行っていたような広告が載ってますが、
あながち、Zplusの生産もAEハービックが行っていたのかも…。

個人的にはレイピアⅠがZplusの対抗馬的存在であった(ベースがリック・ディアス系というのも)というのが開発部署同士での鬩ぎ合いがあった…って感じで面白そうなんですが。

あと、誰も触れもしないんですが「エプシィガンダム」ってユニコーンの前年、宇宙世紀0095年に完成予定の非常にスパンの長い計画なんですよね…。


てゆーか、ユニコーンでは全スルーですか、そうですか…。
2008/03/03 (月) 00:29:19 | URL | コンラッド #8l8tEjwk[ 編集 ]
>もっともプロトZガンダムの存在も踏まえると、必ずしもZ計画=可変MS開発計画ではない、つまり単なる一枚岩の計画ではなかったのかもしれませんが。

”量産型Z”はどちらかというと”非可変プロトZ”の量産型(ダムマガ2号記述)だし。ある意味、可変Z案が頓挫した時の場合の保険としての別プランだったのかも。だから必然的に廃案になったのかも。まぁ敗因はコストらしいけど。
2008/03/03 (月) 07:00:18 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
>コンラッドさん
なるほど、FAZZには「VMsAWrs」のロゴがあると…
これは可変機の非可変実験機だからなのでは?
それでいくとプロトZはセーフですが、量産型Zはアウトですな…
いや、あるいは量産型Zも何らかの可変MSの非可変実験機だったのかも?

レイピアIはZプラスの対抗馬で間違いないと思います。
あれは重力下専用ってわけではなさそうですが。
エプシィは素体が百式に流用された時点で廃案になったのでは?

>とっぱさん
可変機の保険として非可変の計画があったとしても、同じZ計画内で保険を用意するのかなぁ…というのが少し引っかかります。
Mk-IIIみたいに、別プロジェクトを同時進行させればいい気もしますし。
デルタガンダム失敗の時点ですでにZ計画から非可変プランが分化していて、
百式→プロトZ→量産型Z&百式改と発展していったと考えればつじつまが合う…かな?
2008/03/03 (月) 21:35:56 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
GジェネではZガンダムのみ「ビームコンヒューズ防御」という覚醒武装を一時的に無効化にする効力を持った機能を搭載?しているようですが、実際は機体は関係なく、パイロット能力の高い者でも可能な気がするのですが。。。
例えば、ヤザンなんかでも出来ちゃう気がします。
2008/06/16 (月) 23:53:29 | URL | wase #-[ 編集 ]
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