がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
ジムキャノンIIが実弾ではない理由
 今回は、何故か急速に票を伸ばしたこのネタで行きます。

 RGC-83ジムキャノンIIは、キャノン砲がビームキャノンになっていることが特徴の機体です。キャノン系の機体において、ビーム砲を採用した機体はあまり多くありません。ガンキャノンIIと、ガンキャノンディテクターくらいでしょうか。あとはヘビーガンダムがビームキャノンを採用していますが。

 では、何故ビーム砲を採用したのでしょうか。理由はいくつか考えられます。例えばMSVコレクションファイルでは「ビーム砲のコストが下がったから」という理由を挙げています。また、ジムキャノンIIはバックパックの形状がガンキャノン重装型とまったく同じですが、ガンキャノン系が砲弾を胴体に収納しているのに対し、ベースがジムであるジムキャノン系はそれが構造上不可能であると考えられます。ジムキャノンはキャノン砲自体にマガジンが設置されているため実弾の装備が可能となっていますが、量産型ガンキャノンの収納式キャノン砲ではマガジンの設置は不可能です。このように、ジム系の機体に収納式の砲身を採用するためには必然的にビームキャノンを採用するからと考えることもできます。
 しかし、これらはあくまで技術上の理由であって、戦術上の理由ではありません。他にも理由があったはずです。それは、なんだったのでしょうか。

 マガジンの話をするなら、単純に給弾が不要であるというのも立派な戦術上の理由になります。弾薬の補給や装填の手間が省けるわけですからね。これは、MSのジェネレーター出力の向上で初めて可能になったとも考えられます。

 また、他に考えられるのが、単純な威力です。事実、一年戦争後はMSの武装はビームライフルであるのが当たり前となり、そして決定的な対ビーム対策が存在しなかったことから、MSはビームを回避するために機動性を強化するという方向へ進化していきます。ビームシールドが開発されるまで、ビームライフルは通常のMSであれば一撃で撃破できる威力を持った兵器でした。実弾よりビームの方が強いのですから、ビーム砲を採用するのは時代の流れとして当然であるように思えます。
 ただし、ジムキャノン系はあくまで支援用の機体です。支援機の場合、一撃必殺の破壊力よりも牽制のための散発的な攻撃の方が重要のように思えます。ジムキャノンIIのビーム砲は2門あることからライフルよりも連射がきくため支援向きではありますが、爆散して広範囲にダメージを与えられる実弾の方が支援には向いているような気もします。ビームだと、味方を誤射してしまったときも一撃必殺なので、後方射撃としてはなにかと危険のようにも思えますし。

 ただ、宇宙空間での戦闘となると話は別です。宇宙の場合、実弾兵器は発射した弾がそのままデブリ化して、最悪流れ弾が飛び続けてはるか遠くのコロニーに命中したりする可能性さえあります。戦時中ならともかく、平時に開発されたジムキャノンIIなら、宇宙においてはビーム兵器主体となるのは当然の流れとも思えます。
 ただ、この機体にはスタビライズド・ギアがあるんですよ。ということは、宇宙でも要塞上や月面などで使う機会はあるにしても、基本的には地上戦も想定の内に設計されているということになります。

 しかし地上戦となると、ビームの優位性はかなり下がります。大気中ではビームは減衰するため、あまり長距離の射撃には向いていません。曲射できないので遮蔽物を越えての砲撃というのもできませんし。また、ビームはほとんど反動がないはずなので、わざわざスタビライズドギアを下ろしてまで固定する意味があるのか疑問です。ビームによる長距離射撃であれば、スナイパーライフルを普通のMSに持たせれば事足りるでしょうし。
 そもそも、スタビライズドギアの位置を考えると、おそらく展開後は若干後ろのめりの姿勢になると思われます。キャノン砲は構造上機体の正面よりも下に砲身がいかないはずなので、スタビライズドギアを下ろした状態では、斜め上にしかビームキャノンを発射できないことになります。
 ということは、地上においては、ジムキャノンIIは対空砲MSとして機能するのではないか、という推測ができます。

 空中に向けてであれば、重力の影響をほとんど受けず直進するビームの方が、実弾より有利です。減衰率の問題があるので射程も実弾に勝るかはかなり微妙なところですが、地上でのビームキャノンの必要性とスタビライズドギアの関係から考えると、そう思うしかないのかな、と思います。ガンキャノンディテクターの砲撃形態も対空砲形態だったのかも。

 つまり、ジムキャノンIIは単なるMS支援用の機体としてだけではなく、対空攻撃用のMSとしての運用も兼ねていたのではないか、というのが結論です。実は、ジオンのガウに対するカウンターとして開発されたのかもしれません。
スポンサーサイト
コメント
コメント
基本的に、ジムキャノンⅡまでのキャノン系が「間接野砲支援要素も考慮した支援機」だったのが、ビーム主体になった事により「対MS用の火力支援機」に特化したという事ですよね。
ビームの場合、弾体を使い分ける事が出来ませんので(ビームショットガンやスプレーガンがありますが)、曲射榴弾による陣地攻撃などが行えません。ビームはあくまでも「点攻撃」がメインなので貫徹力はあっても、範囲効果は期待できませんしね。

>わざわざスタビライズドギアを下ろしてまで固定する意味があるのか疑問です。

0083では、キースが枯れ河を掩体とし、上半身だけを露出して射撃を行ってましたが…、あぁいうトレンチなどに埋まった状態で運用する際に機体を固定し照準しやすくする…という事なんでしょう。74式戦車の油気圧サスペンションみたいに、キャノン系は脚部のダンパー系にかなり自由度がある(言ってみればグニャグニャ)のではないかと…。
対空用というのはちょっと考えにくい気がします…。ザクキャノンの例があるんですけど。

あと、MJのジム改ベースの「ジムキャノンⅡ・プロトタイプ」は実体弾を発射するキャノンを一門背負ってましたね。
2008/02/22 (金) 19:22:09 | URL | コンラッド #8l8tEjwk[ 編集 ]
んー、地上での長距離ビームの利点が対空以外に思いつかなかったのです。
ザクキャノンは対空用としてはダメだったみたいですから、
説得力に乏しいのはわかっているんですが。

単純に対MS支援用と考えると、
結局はジムキャノンIIは「両手が自由に使えるジムスナイパー」でしかないってことですかねぇ。
2008/02/23 (土) 18:40:51 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
そもそも、MSの火砲による対空兵器がどれほど航空機の脅威になったのか?…という問題もあるとは思います。
(ジャンプして直接航空機を切り裂くRX-78は別として…)

ザクキャノンも、グレーデン中尉の素質によるところが大きかったという事ですから、増加試作のみで生産がストップしたんでしょう。
ミノフスキー粒子下では、当然照準を電子機器に頼るSAMの使用が制限されるので(赤外線画像解析のイメージホーミングSAMとかもありますが…)、音速近い速度で飛行する航空機をMSの照準システムで狙い撃つ…というのは、それこそニュータイプ並みの素質が必要なんでしょうね。
弾幕効果で「当たれば幸い」という、対空機関砲を作業アームの代わりに搭載した改造ザクタンクとかは近藤漫画などで見かけますけど…。

個人的には、ザクキャノンの前身である「180mmキャノンを搭載したJ型」において、その180mm対空キャノンが元々自走式(牽引式)だったのか、固定式だったのかが気になるんですけど…(なんか、ファーストには牽引式の榴弾砲がチラッと映ったシーンがあったような…)。結局、ザクキャノンにおいても対空支援から、対MS用に仕様変更されてるんですよね。
2008/02/23 (土) 22:31:24 | URL | コンラッド #8l8tEjwk[ 編集 ]
あー、対空といっても対戦闘機のつもりで言ったわけではなかったのです。
ガウから降下してくるMSを撃破するとか、そんな感じです。
まさにジャブロー戦のような状況を想定して開発された機体だと言いたかったのです。
戦闘機に当てるのは、仰るように無理だと思います。

ザクキャノンの前身ってJ12型のことですよね?
あれはペーパープランで終わっているはずなので、どんなものかも設定はないんじゃないかと。
ザクキャノンは砲身が明らかにビーム砲としてデザインされているのが気になるところです(笑)
08小隊版ではしっかりデザインが変更されていますが。
2008/02/24 (日) 12:32:30 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
>あー、対空といっても対戦闘機のつもりで言ったわけではなかったのです。
>ガウから降下してくるMSを撃破するとか、そんな感じです。

なるほど、「高射砲」的な使い方をする火砲というワケですね。確かに、空挺降下中のMSは過度な姿勢制御を行えず、当たらない事を祈る…だけというのは、当てる方からすれば「的が降って来る」という状況であるワケで、そういった事態を想定してMSに高射程の対空兵器を搭載する…というのは考えられなくもないです。

>08小隊版ではしっかりデザインが変更されていますが。

08版ザクキャノンは、見たとおり「オストヴァルトゥルム(=東方の壁)」まんまなので搭載砲も、よりWWⅡチックな、駐退復座機が付いてるデザインになってますよね(マゼラトップ砲みたいな)。マズルブレーキなども特徴的です。

あの、上半身を流用して固定火点化されたザクキャノンのトーチカは宇宙世紀モノの中で個人的にベスト5にはいる良デザインだと思ってます。
2008/02/24 (日) 15:48:13 | URL | コンラッド #8l8tEjwk[ 編集 ]
いずれにしても対MSであることに変わりはないですね。
ガンダムとガンキャノンで1組の編成を考えていた連邦軍の1つの結論が、
ジムカスタムとジムキャノンIIだったんでしょうね。

08版のザクキャノンの全身バージョンなんかも見てみたいですね。
MGではどういう仕様になることやら。
2008/02/24 (日) 21:10:09 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2017 がんだまぁBlog all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.