がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
ガンダムMk-IIは何故前線に投入され続けたのか
 ふと思った疑問。ガンダムMk-IIという機体は、当時のMSの中で突出した性能ではないということが登場当初から明示されていた機体です。それが、何故か第一次ネオ・ジオン戦争の最後まで実戦に使われ続けたのは何故なんでしょう?
 エゥーゴにとって、ガンダムMk-IIは鹵獲MSです。それも3機しか鹵獲していません。うち1機は研究用にアナハイムに送られており、実質2機分のパーツだけで運用されていたことになります。後にMk-IIと全く同じパーツが一部に用いられているジムIIIがあることを考えると、ある程度のパーツは生産されていて調達可能であったようですが(アナハイム所有の1機も最終的にパーツ用に解体されたのかもしれません)、それにしても、性能的に飛び抜けたものがない機体(それも稼動可能なのは1機のみ)をわざわざ運用する必要が本当にあったのだろうか、疑問が残ります。
 ZZでのガンダムチームは、補給が来なくて必然的に使わざるを得なかったという感じがしますが、Zガンダムでは、当初から量産機が何機も配備されている環境でしたから、なおさらわざわざガンダムMk-IIを使い続ける意味がない気がするのです。

 そんなわけで、その理由を考えてみました。

 まず、一番最初にMk-IIがカミーユの愛機として正式に実戦投入された時について。

 これは、戦力不足だとも思えますが、劇場版ならまだしも月に一度補給のために戻っているTV版において、戦力が不足するとはあまり考えられません。まぁ、1機でも多いほうがいい、ということは言えるでしょうけど。
 それよりも、カミーユに回す機体がない、という事情の方が大きかったのかもしれません。ファもカツも、しばらく専用の機体を与えられることはありませんでしたし、エゥーゴは少なくとも「パイロット不足で機体が余っている」という状況ではなかったように思えます。連邦軍から直接エゥーゴに参加したパイロットは初めから愛機ごと参加しているでしょうし。その点、カミーユをパイロットとして採用する場合、カミーユにとって一番馴染みのあるガンダムMk-IIを与えるのが適切ではあります。
 ただそうなると、今度はじゃあなんでカミーユをパイロットに採用したのかという疑問も生じてきます。カミーユとしては両親を失い、MS強奪犯としていつ逮捕されてもおかしくない(っつーかテロリストとして処罰されそうだな)状況ではエゥーゴに参加する以外に道はありませんでしたが、パイロットになる理由にはなりません。エゥーゴとしては、劇中の台詞にあったように、アムロみたいに覚醒しそうだから実戦投入してみようということになったのかもしれませんが…Mk-IIはフライングアーマーのテストに使われたり、ムーバブルフレームの実戦運用データの収集にも使われたでしょうから、単なるモルモットとしてしか見てなかったのかもしれませんねぇ。Zガンダムにバイオセンサーが搭載されたのも、サイコミュのテストをしたかったからでしょうし。案外、エゥーゴにとってのカミーユはジオンにとってのララァと同じような扱いだったのかもしれません。

 いずれにせよ、ガンダムMk-IIはカミーユの機体として運用され、ジャブロー攻略戦に投入された後もそのまま補給もままならなかったため使われ続けます。
 が、命からがら(?)宇宙に戻ってきたカミーユがZガンダムに乗り換えた後、Mk-IIはエマにより更に実戦での運用が続けられます。エマは元々ガンダムMk-IIのパイロット候補だったようですから、エゥーゴの人間ではカミーユを除くと一番精通しているはずですが、それまでリック・ディアスに乗っていたわけですし、Mk-IIを使い続けるくらいならリック・ディアスをもう1機配備した方が整備効率も良かったのではないかと思えます。もっとも、これもエマ機の補充が追いつかなかったからなのかもしれませんが。

 そう考えると、ガンダムMk-IIが実戦に投入され続けたのは、ほいほいMSを補充できないエゥーゴの台所事情が影響していたことに理由がありそうです。これは、MSの生産数の不足というよりも、MSを補充するための補給経路が整備されていなかったからなのではないでしょうか。
 単に劇中でカットされているだけかもしれませんが、アーガマは補給を行っているシーンがあまりありません(ファーストでは、ちょくちょく補給を受ける描写がありましたね)。おそらくはエゥーゴ派のコロニーやラビアンローズ等で補給を受けていたのでしょうが、それらの施設ではMSを生産することが出来ません。Zガンダムなんて、輸送キャリアで直接アーガマに送られてきました。
 つまり、アーガマはMSを配備できるほどの施設がある、「基地」と呼べるほどの施設にはほとんど戻っていなかったのではないでしょうか。これは、アーガマが完全に遊軍として運用されていたことを意味します。エゥーゴはほとんどの部隊がこういう遊軍的な運用をされていたのかもしれません。まとまった艦隊規模の部隊はグラナダ基地所属の部隊くらいで、他は散発的な運用だったと。アーガマの居住ブロックが整備されているのは、そのためかもしれません。
 そもそも、エゥーゴはティターンズと全面的に戦争状態にあったわけではなく、いわゆる陣取り合戦的な戦いをしていたわけではないので、ほとんどがゲリラ戦に近い状態だったのだと思います。エゥーゴの活動は軍というよりテロリストに近いですからね。エゥーゴが艦隊を組織してまともに総力戦を挑んだのは、ジャブロー降下とグリプス2攻略戦、そしてZZでの2度にわたるアクシズ攻略戦だけだったのではないでしょうか。ゼダンの門の攻略の時はアクシズと組まないと戦力が足りないという状況だったみたいですし。

 つまり、エゥーゴはガンダムMk-IIを「使わざるを得なかった」だけなのではないかと思います。そして、結果的にガンダムMk-IIのポテンシャルの高さを証明したことになるのです。こうして連邦軍でガンダムMk-IIを再評価した結果生まれたのが、ジェダだったのかもしれません。
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コメント
コメント
軍事用語に「管理自営部隊」という言葉があります。詳しくはネットなどで調べていただくとして、この「管理自営部隊」の規模は「中隊以上」とされています。(例外的に「大隊」規模の部隊は自営部隊=補給部隊を随伴しません)
それで、アーガマ隊の戦力はどの程度だったでしょうか?
人によって解釈の仕方は様々なので自分から「こうだ」と言及はしませんが、ルロイさんの仰るように「能動的な補給部隊を持たない」のであれば、小隊規模であったかな~と。
(センチネルで連邦軍の1艦あたりのMS搭載数とそれによる部隊規模の設定がありましたが)

アーガマ隊はいわば完全な「打撃部隊(将棋で言えば香車や桂馬)」であり、エゥーゴの中でも抜きん出た存在だったと思います。その為、要求される戦果、投入される戦線により管理自営部隊でないアーガマ隊は補給が追いつかず(自前で補給部隊を持たないので他の部隊との連携が取れない)、既存の戦力(及び前線で調達した戦力)で遣り繰りするしかなかった…と思います。
WB隊の場合は「第13独立部隊」と言う名目でそれ相応の管理自営部隊として編成されていた(マチルダ隊も臨時に補給部隊として第13独立部隊に抽出された…とか)とすれば、劇中の潤沢な補給もなんとなく説明できるかと(塩が足りてませんでしたが)。

>こうして連邦軍でガンダムMk-IIを再評価した結果生まれたのが、ジェダだったのかもしれません。

むかーし、ウチでも「連邦の量産機はMK-Ⅱの直系である」とかそんな感じの事を書いたような…。
2008/02/08 (金) 23:11:44 | URL | コンラッド #8l8tEjwk[ 編集 ]
>「連邦の量産機はMK-Ⅱの直系である」

うんうん、MK-Ⅱはティターンズ系の量産機規格である「バーザムシステム」のプロトタイプですからね!
MSを全部バーザム化すりゃあ、ハイザックなんてジオン臭ぇシロモンは廃棄処分してやんのにな!

と、隣の人が言ってます。
2008/02/08 (金) 23:24:24 | URL | 亡 #-[ 編集 ]
>MSを全部バーザム化すりゃあ、ハイザックなんてジオン臭ぇシロモンは廃棄処分してやんのにな!
せんせー、ハイザックをバーザムにしてもジオン臭さ抜けません
http://i-bbs.sijex.net/imageDisp.jsp?id=vsbrf91&file=1202381105176o.jpg
2008/02/09 (土) 00:25:33 | URL | わんこ #2DdjN05.[ 編集 ]
> 何故か第一次ネオ・ジオン戦争の最後まで実戦に使われ続けたのは何故なんでしょう?

オレZ用設定のベースの考えでもありますが、
RX-178が、エゥーゴ技術陣とアナハイムによって進化(開発)し続けていたからではないでしょうか?

「実戦での戦訓を含めたデータ取り」と、「実戦場でA・A GUNDAM Mk-IIとして開発を継続(アナハイム技術とのネイティブな融合)し、MSとして完成させる」、そして、この「ノウハウを自社MS開発へフィードバックし技術力を強化する」 これこそが真の目的だったのでは?

1機の(それも相手陣営の試作機)MSを稼動状態に維持しつつ、最前線で実戦投入を繰り返すのには、ナノ・スキン技術とかが実用化されていない限り、その影に多くの交換部品が必要になるので。

これは、アナハイムが「カミーユ・Mk-II」1機をフル・サポートする専用のワークス体制を準備した事を意味すると思います。(本編では補給部隊との会合・補給シーンの描写が重要ではなく、少なかっただけだと思います。演出力が低かっただけとも言えますが)
もともと反政府軍ゲリラであるエゥーゴ実動部隊の補給は、ティターンズの捜索逃れの為、暗号で連絡した会合ポイントでの民間貨物船(擬装補給艦)との(宇宙)洋上補給が主でしょうし。
「補給が来なくて必然的に使わざるを得なかった」のであれば、それはすぐに非可動機になる事を意味します。補給無しで可動状態に維持出来る=ネモやディアスの部品がなぜか敵対陣営が極秘で開発した機体の部品と流用出来る事になり可笑しな事になります。(電気部品などは別にして、さすがにフレームや装甲パーツは流用難しいでしょう)

アーガマ艦内で部品取り用にばらされた1機も、単にばらされただけではなくアストナージ達が、複製部品作成の為に解析・測定し、エゥーゴ技術・アナハイムにデータを送っている様ですし(小説か何かに書いてあった様な…)アナハイムに送られた1機も研究・開発用に十数機の複製機(目的により仕様が異なる)の製作優先に使用されたと考えられます。

「性能的に飛び抜けたもの がない機体」と言う事ですが、各資料での総合的な評価ではリック・ディアスと差が無いと思います。しかし、Mk-IIは試作機(チタン合金セラミック複合材(一部異説あり))、ディアスは量産機(ガンダリウム・ガンマ)なのです。Mk-IIの1次装甲、2次装甲、ムーバブル・フレームの材質をガンダリウム・ガンマに置き換えるだけで、総合的な能力が格段に上がる事は想像に難くありません。つまり、Mk-IIには開発継続によるポテンシャルの伸び代が残されていると…、
藤田さんも「1次装甲」を「進化版・目的別1次装甲」に換装する事で、Mk-IIは強化し続けていく事が出来るというコンセプトを話されていましたし。(本編では活かされなかったPG Mk-II バリエ向きの設定ですが…(笑)、)

> カミーユをパイロットに採用
MSのパイロットっていうのは、F1のドライバーと同じ様なもんだと思うんです。
一般人が4輪免許があるからといって、いきなりF1に乗ってその本来のポテンシャルを引き出せるかというと、まともに走らせる事も出来ないと聞いた事があります。カミーユのパイロットとしての才能は、例えるならカート(Jr.モビル)には乗っていたが、F1(軍用フル規格MS)にはじめて乗って、F1レース本戦(ティターンズMSと交戦)でいきなり3位入賞(撃退)を果した位の能力だと思うんです。
こんなキラ星の才能自分がエゥーゴのメンバーでもほっとく訳が有りません。

と考えています。
2008/02/09 (土) 13:35:37 | URL | ねも #-[ 編集 ]
>コンラッドさん
自給自足が可能な部隊が管理自営部隊ですか。なるほどなるほど…
アーガマが中隊規模以上になるかは、なんとも言えないところですが、
アーガマ自体が既存の軍編成に乗っ取って行動していた部隊ではないのは確かでしょうね。
エゥーゴの中には、正規の連邦軍を中核とした通常部隊と、
アーガマのような打撃部隊の2種があったんじゃないかな、なんて思ったりもしました。

>亡さん
技術的にはムーバブルフレームを除くと目新しいものがなかったと言われるMk-IIですが、
実は最新の連邦規格のサンプルとしてもすごく重要だったのかもしれませんね。
その最新規格にアップデートしたのがジムIIIだったと。

>わんこさん
レスは掲示板の方に詳しく書きますが、
頭部はバーザムのままにすれば意外とザクっぽくないかもしれません(笑)

>ねもさん
補給がままならないのであればそもそもMk-IIの運用自体が不可能、というのは全くもってその通りですね。
これは少し考えを改めなければいけません。

となると、やはり仰るようにMk-IIを専用に運用するシステムが確立されていたと考えるしかないですね。
亡さんへのレスにも書きましたが、Mk-IIの価値はフレーム以外に、連邦軍の最新規格の塊という点があったんじゃないかと思うのです。
Mk-IIを母体に色々な装備のテストをしていたのも、
エゥーゴ用の装備を連邦規格に適合させるためなのではないかな、と。

性能面での改良の余地ももちろんあるかと思いますが、
アナハイムが今後正規の連邦軍に兵器を売り込むにあたって、
Mk-II規格の研究というのがかなり重要な意味をもっていたんじゃないかな、とも思いました。
(GPシリーズ凍結後、連邦軍はアナハイムの知らない規格を採用して技術的に締め出そうとしたのかもしれません)

ネモやリックディアスは連邦軍の規格には合わなかったがためにエゥーゴが連邦軍に吸収された後はあまり運用されず、
Mk-IIの技術を反映させて開発されたジムIIIやZプラスが連邦軍に採用された…
とも考えることが出来ます。
2008/02/09 (土) 14:40:45 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
えーと、バーザムシステムの外観上の肝になるのは股間のメガ粒子砲、亀の甲羅装甲、ティターンズらしさを演出するエレガントな羽根飾りなんです。
夜の通販番組で言ってました。バーザム三点セットって。
これさえ付いてりゃ、あとはどんなパーツを付けても「バーザム」として運用できるワケです。
これが「宇宙バーザム化計画」の尖兵となるMSバーザムの正体です。

ちなみに実は無人機で、人類を滅ぼすようにプログラムされていたり、クローニングで赤ちゃん生んだり、別な銀河から来た原型機に開発者が洗脳されて作られたとか・・・って事実はないです。
2008/02/09 (土) 21:53:15 | URL | 亡 #-[ 編集 ]
股間のメガ粒子砲らしきものは建機版だとマウントラッチのように描かれているんですよね。
股間用のオプションとしてメガ粒子砲があったとは考えられますが。

宇宙バーザム化計画は結果的に阻止されたと考えられるわけで…
阻止したのはやはり悪の帝国アナハイムでしょうかね(笑)
2008/02/10 (日) 19:00:43 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
現実的に考えると、自陣営側の兵器製造メーカー(現行のMSのライセンス生産や、MS母艦など宇宙艦船建造を行なっている)を「連邦軍内部の派閥争い」や「一部企業との癒着」の為、市場からの締め出し目的で、「特殊な規格」を採用して技術的に締め出すというのはナンセンスな気がします。
アナハイム系列での建造・改装したサラミス改等でMk-IIが運用出来なくなりますし、同じくアナハイム系列で新規建造・近代化改修するGMII、ハイ・ザック等でMk-IIオプション兵装が使えなくなります。特殊な規格部品にし過ぎると、採用数・先(MSとか)が少ないからコストが悪化します。
戦場の場所によっては調達性が劇悪(例えば海外で都市部を離れたところで単4アルカリ乾電池なんか買おうと思ったら死ぬ様な苦労をするという様な事です。)になる。デメリットは有りますが、メリットはありませんから。
2008/02/10 (日) 20:56:43 | URL | ねも #-[ 編集 ]
確かにそうですね。他のMSと規格が違うのでは、エゥーゴもMk-IIを運用するのは困難だったとも思えます。
むしろ、基本的な規格はある程度他のMSと同じと考えるべきでしょうね。

MGインストの記述も考慮すると、技術的な締め出しは規格の違いではなく、純粋に秘匿することによって行われただけと考えるべきでしょうか。
2008/02/10 (日) 22:37:05 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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