がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
グレートメカニック.DX 3
 今回はダブルオーのスタッフのインタビューが面白そうだったので購入してみました。色々と面白いことが語られています。ガンダムネタだと他にもライバルキャラの考察がありましたが、こちらも一応チェック。といっても、シャアの評論はもう見飽きたなぁという気もしますが…

 ではまずダブルオーのインタビューについて。

○舞台が300年後となった理由
 「今とあまり世界情勢が変わっていないかもしれない」と同時に、「もしかしたらいろいろ変わってるかもしれない」とも思える微妙な時期ということで設定されたそうです。ちなみに300年前は江戸時代ですから、それと同じくらい世界が変わってるかもしれないけど、ここ50年の変化を考えると、もっと変化は緩やかかもしれないとも思えますね。確かに微妙なラインです。

○科学技術
 ガンダム関連の技術だけ突出しているのは、化石燃料が枯渇し、エネルギーが不足したことで技術の進歩が停滞していたからだそうです。先進技術は発達していても、それを一般量産化できるだけの資源がない、ということでしょうか。

○スペースコロニー
 これまでのガンダムのように居住用のものではなく、研究機関のためにあるということのようです。宇宙ステーションと言った方がいいのかな?とにかくコロニー(植民地)という表現をしない方が良かった気がしますね。

○MSの存在理由
 Eカーボンというとてつもなく凄い素材があって、それを使っているから既存の軍用兵器は全く通用しない、というのが基本的な理由のようです。何故その素材がMSにしか使えないのかはここでは解説されていません。すごく硬い→それを破壊するにはかなり大型の砲弾か大出力のビーム砲が必要→必然的にMSサイズの大型機でしか対抗できない、ということかな?
 また、この作品におけるMAは「MS支援用の通常兵器」の総称だそうです。戦車や戦闘機の延長線上の機体がほとんどで、現実の戦車や戦闘機より一回り小さい(MS支援に特化してるから)ということだそうです。
 そうそう、MSは軌道エレベーター建造用の作業用機から発展した機体のようです。軌道エレベーター建造用の機体が兵器となったのは、軌道エレベーターを狙うテロに対抗するために武装が必要だったことからとのこと。基本的に、MSは軌道エレベーターの防衛用兵器なんでしょうね。確かに劇中でも量産型MS(テロ組織や民族紛争に使用されているものは除く)はそのように運用されている気がします。それを純粋に通常戦闘用に設計したのがガンダム、ということかな?
 つーか、軌道エレベーターってどうやって建造するのかいまいちわからないんですよね。上と下をつなげればいちいちロケット飛ばさなくてもいいというのはわかりますが、ずーっと下から積み上げていくのにも限界ありますし、ある程度宇宙で作って上から下に突き刺すのかなぁ。

○MSのデザイン
 「MS1体につき新しい関節を1箇所増やす」をコンセプトにデザインされているそうです。いいな、そういう挑戦心があるというのは素直に評価したいと思います。もう人型メカのデザインにも限界がありますもんね。
 フラッグは、飛行形態ではコクピットが横になる、すなわちパイロットが寝た状態になっているそうです。Gを軽減するにはGがかかる方向に平行に身体を向けるのが一番という発想みたいですね。全天周モニターなんかは、その都度コクピットが回転することで常にGがかかりにくい角度に移動しているということかな?コアブロックシステムも、機首が折れ曲がることからコクピットの向きがMS時とコアファイター時で違うはずだと言われますが、なんらかの回転機構が備わってるのかも。
 また、フラッグは一方向にしか推進器がついていないので、バックできないそうです。この辺は戦闘機と同じってことですね。

○設定の公開
 今回は監督の意向で、設定は実際に放映されるまで公開しないということになっているそうです。だからMSのバリエーションなんかも後から追うようにしか紹介されないと。ガンダムは先に紹介しちゃってますが、シナリオが分かってしまうものでなければ公開する、ということみたいですね。確かに新ガンダムが物語上どういう位置付けなのかは全く公開されてないですし。

 こんな感じですね。あとは、今まで自分は気づいてなかったんですが、シリーズ構成・脚本担当の黒田洋介氏はスタジオオルフェの人なんですね。今まで感じていたアストレイっぽさの原因はそこにあると見て間違いなさそうです。また、本編と外伝を両方オルフェの人間で牛耳ってるわけですから、そりゃ外伝とのシナリオ合わせもきっちり決められるわなと。ついでに言うと外伝の方が社長で本編の方が部下(取締役)ですから、外伝の方が発言権が強いという状態に(笑)。ある意味では、ガンダムOOはオルフェガンダムなんですね。
 ただOOを純粋なオルフェガンダムにしていないのは、監督がいるから。結局のところ、シナリオの根幹部分、世界情勢や中東関連などのところは監督がやって、それ以外の部分(メカ描写やキャラ描写)がオルフェ枠と考えて間違いないんじゃないかと思います。アレルヤ関連と刹那関連で話のノリが全然違うのも、そういうことなんでしょう。
 ちなみに、検索すればもっと詳しく分かるかと思いますが、スタジオオルフェは、ガンダムだと「ブルー」「G-UNIT」「コミック版戦記」「閃光」「アストレイ」などのシナリオを担当しています(ほとんどやってるのは社長の千葉氏ですが)。これだけで、どういう傾向のシナリオが描かれるかなんとなく分かるんじゃないかと…。
 ガンダムOOの場合、監督とオルフェの足並みがどれだけ揃うかが成功の肝になりそうな気がします。

 次はライバル考察の話。といってもやっぱりメインの文章部分は結局シャアの考察になっちゃってるんですけどね。

○これが赤い男の生きる道!
 ちょっと緩いノリでシャアのことを茶化した文章。でも結構的を射ているので面白いです。文章の根幹は「シャアは実力以上に過大評価された男」というもの。自己弁護を繰り返しているのはそのため、というのはわからんでもないですね。「赤い彗星の君がてこずるとは」とか言われたら、「いや、あれは誰でも無理だべ」としか言いようがないですからね(笑)
 シャア=富野監督論を当てはめると、まさに富野監督がガンダムによって過大評価されてしまったということになりますが、これもまた間違っていないように思えます。富野監督の作家としての魅力は認めますが、ガンダムのヒットは彼の器以上のものだったと思いますね。ファンやスポンサーにいろいろ言われて壊れちゃったのも、その証明でしょう。本当の大物(宮崎駿?)はそういうので壊れませんから。それはある意味で、監督にとって不幸だったんでしょうね。
 うん、やっぱりこの文章はそれなりに面白い。今まで見たシャア評論の中でも、比較的まともな方だと思います。セイラに対する態度は、昔の自分を思い出したくないからだというのもその通りかなと。名前を変えて家を出て、名声を獲得した後で肉親が現れたら、そりゃ「お前来るな、俺に関わるな、お前はお前で幸せにやれ」としか言えんわな。金塊は手切れ金か。
 ただ、それ以外のシャアを取り巻く女性に対する考察は微妙だったかも(笑)「ハマーンはシャアにとって器が大きすぎた」って、なんか違うよな。「ハマーンの器が大きいから」じゃなくて、「ハマーンが要求するものをシャアが持っていなかった」ってことじゃないかなと。器の大小じゃなくて形の問題だと思うな。まぁ、この辺は人それぞれなんだろうけど、ちょっと自分と筆者では女性観が色々違うみたいです。文章の節々に「飲み屋で1杯」という言葉が出てくるので、典型的な酒好きのおっちゃんなんでしょうね、この人(笑)
 とにかく、女性関連部分以外については、なかなか的を射ながらも面白い語り口なので、とても読みやすい文章でした。

○軍人としてのライバルキャラクターの構図
 こちらは硬い文章の考察。主人公が「普通の民間人の少年」だから、ライバルは必然的にその逆である「エリート階級の軍人(大人の男)」になるんだ、というのはその通りだなと思います。また主人公が視聴者視点、すなわちミクロ視点で行動するから、ライバルはマクロ視点で作品世界を動き回る(必然的に世界全体を見据えた動きになる)というのも納得。そしてこの、普通の世界ならまず人生が交わらなそうな2人が出会う、というところがドラマになるんだというのも、非常に分かりやすいです。
 また、シャアのようなエリート軍人が生まれるのは、昔はエリートの進路と言えば東大のような大学か士官学校かのどちらかで、体力のない奴以外はみんな士官学校に行くのが当たり前だったという解説も面白いです。戦後の学生運動も、「大学」と「士官学校」が対存在だったことが背景にあるんだなと。これを戦後のティターンズの設立と踏まえて考えると面白そうです。
 こちらもなかなか面白い文章でした。

 あとは、ジェリドとシロッコはそれぞれ(構造上は)カミーユとシャアのライバルキャラクターだ、というのも興味深かったですね。それなのにシロッコを倒したのがカミーユで、ジェリドは最終的にカミーユのまともな相手にならなかった、シャアに至ってはハマーンに勝つことすらできなかったというのは、Zガンダムが物語構成上いかに歪んでいたかを示しているものと言えます。意味合いは違いますが、種デスでアスランがキラに瞬殺されたというのも、物語に構造上の欠陥があったことの証明でしょうか。

 最後に別の連載。戦艦に対する考察だそうです。
○宇宙世紀の艦船第1回 地球連邦軍 サラミス級巡洋艦
 サラミスは最新の電子装備を用いた、遠距離からの攻撃を主眼とする艦で、その分装甲はムサイ級に劣るのではないかという考察から始まります。連邦の艦艇とジオンの艦艇の違いは「MSの運用を前提としているか」ということのほかに「M粒子散布下を前提としているか」ということがあるでしょうから、これは納得できる考察です。
 それでもこの艦が建造されつづけたのは、他に宇宙用の艦艇が(マゼラン級しか)なかったからだということと、元々拡張性が高かったことが理由に挙げられています。これは、後にMS運用能力を付加されたサラミス改級が存在していることからの逆算ですね。
 また、0083時代のサラミス改は重量が大幅に軽減されているので、簡易生産型なのではないかと言われています。確かに、MS運用能力がなく、またかなりの数が揃えられていることからも、数合わせとしての側面が強いように思えます。
 サラミス級は改設計後も性能を維持したということから、設計上優れた艦艇だったとして文章は締められています。クラップ級との大きな違いはダメージコントロールの部分くらいだろう、とも言われています。
 自分は戦艦についてはかなり疎いので、こういう文章はとても参考になりますね。同人誌だと濃すぎてわかんないんだわ(笑)

 以上、ガンダム関連はこんな感じです。あとは、モスピーダの監督のインタビューが面白かったな。DXになって何が変わったのかな?と思ったんですが、なんかメカニック的な部分に傾倒していた内容が、少しアニメ全体を扱うように変わったのかな?と感じます。ロボットアニメ総合誌と言える内容になった気がしますね。「ロボットアニメは見るけどメカニック設定にはあまり興味ない」という人でも面白い内容になっていると思いますよ。一読をオススメします。立ち読みで(笑)
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コメント
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あけましておめでとうございます。
先日たまたま見たので補足してみたり。
軌道エレベーターを作る場合、宇宙側から
十分に太いワイヤーを地上まで下ろして、
それを2本、3本と増やしていき、
そこから段々と作っていくのだそうです。
そんな記事を先日見ました。仕事中にこっそり(笑
2008/01/05 (土) 11:53:18 | URL | zsphere #mgsj5vwc[ 編集 ]
おめでとうございます~。

なるほど、上から降ろしていくわけですね。
大気圏突っ込む時もゆっくりやるってことでしょうか。
あんなでっかい棒を地球に立てたら、
自転の遠心力とか大気の流れとかで色々大変そうですが、
そういうのもちゃんと計算して作るんでしょうね。
2008/01/05 (土) 19:29:59 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
軌道エレベーターって、宇宙世紀には出てきませんが(当時はまだあまり一般的なSFガジェットではなかったせいでしょうが)、技術的な問題で出来なかったのではなく、移民開始時には全ての人類が宇宙に移住するという名目だったため、移民終了後には使い道がなくなってしまうから作らなかったという説を出してみる。
それに、マスドライバーがあればわりと低コストで重量物を軌道投入できますし、相当な重量物を軌道まで運ぼうとしたら、軌道エレベーターの規模も大きくしなくてはならず、オマケに重いカゴと空のカゴの上り下りになっては軌道エレベーター最大の売りであるエネルギー収支プラマイ0のメリットがほぼなくなってしまうのであります。
他のガンダム世界ではあくまで地球に人間が居座るという前提があるみたいですから交通手段として見れば優れているのですが、一方的な打ち上げ目的の宇宙世紀にはメリット薄いかと。
ま、実際には地球に居座る人が相当残ったのが宇宙世紀ですけど…
2008/01/06 (日) 00:49:12 | URL | 亡 #-[ 編集 ]
ダブルオーの場合太陽光発電システムの運用のために存在するわけですが、
宇宙世紀の場合は核融合が電力供給源として実現しているからそれが必要なかった、ということでもありますね。

軌道エレベーターは∀ガンダムの世界だと過去にあったことになってますから、
月と地球が対等な国家だった時代には必要だったと考えられます。
宇宙世紀的には、地球とコロニーが真に対等になってから必要になるものだったのかもしれません。
2008/01/06 (日) 15:00:29 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
上から下ろしていくというより、
ワイヤーを最初に渡して、そのワイヤーに肉付けしていくような
感じで段々作っていくのだそうです。
詳しくは、「軌道エレベーター」でぐぐってwiki参照(ぇ

その場合、ワイヤーを手がかり足がかりにした高高度での建設作業が
必要になりますから、その過程でMSの原型、つまり
手足を持った巨大な建機というのが必要になったのかもしれませんね。
そう考えると、もしかしたら宇宙世紀でMSが手足を持っている理由(AMBAC)より
説得力がある設定なのかも知れません(笑
2008/01/06 (日) 22:47:13 | URL | zsphere #mgsj5vwc[ 編集 ]
確かに、軌道エレベーター建設用の機械と考えた方がMSの存在意義はしっくりきますね。
ティエレンやフラッグがワイヤーに掴まってるところはあまり想像できないので(笑)
初期のMSと今のMSの共通点はそれこそ四肢を持つって所だけなんでしょうけどね。
2008/01/06 (日) 23:32:58 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
>一読をオススメします。立ち読みで(笑)
この台詞は毎号買っている私に対する挑戦ですね・・・NダガーNをご自宅に派遣する用意は出来ていますよククククク(冗談)

今回のOO記事はフラッグについてとても興味が持てましたね。
あーあなるほどという風に。
これまで考えていなかったというよりは、もっとこうしてみようという気持ちで決められていますね。
2008/01/08 (火) 15:49:18 | URL | CRS #-[ 編集 ]
あー、いや、いきなり買えとまでは言えないので(笑)

商品展開の部分では、OOは評価したいと思いますね。
やはり、種デス前半のあれが相当な打撃だったんだろうな、と思います。
2008/01/10 (木) 01:44:26 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
まあ、富野監督に関しては、「常に『ガンダム』を要求される」立場になっちゃったのが、「常に『宮崎アニメ』を要求される」立場になった宮崎監督にはなかった不幸なのかもとか思いはします。

OOのMS、デザインの面白さの裏にはそんなコンセプトがあったんですね。
そしてデザインが挑戦的だと、必然的に立体物に対しても挑戦的になる訳で……
お陰様で、デスの頃ほとんど買わなかったHGガンプラを今のトコ全部買ってしまってます……。(バッチリ商品展開にハメられたひと)
2008/01/10 (木) 15:31:25 | URL | 闇鍋影人 #-[ 編集 ]
 最近の富野監督はガンダム以外も作っていますが、それらを見てもやっぱりガンダムだけが異常に出来が良すぎたな、と思います。無論、宮崎監督が常に高い完成度の作品を作っているとも思いませんけど。

 OOのメカは、いい具合にMGの技術のスピンオフもできていて、かなり魅力的ですね。
 ただ自分は新商品のリリース速度にもうついていけなくなりましたが(苦笑)
2008/01/10 (木) 20:17:48 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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