がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
ZZガンダムについて考える
 MS辞典の修正をしていく中で、ZZガンダムというMSの存在意義のところで少し引っかかったところがあったので、ここで考えてみたいと思います。
 無論、ここではおもちゃ屋としての事情は完全に抜きで考えます。何故エゥーゴ、アナハイムはZZガンダムを開発したのか?本来はどういう運用をされるはずだったのか?ということを、整理したいと思います。可能であれば、設定をリファインした新訳?ZZガンダムまで考えていきたいとも思います。
 まず、ZZガンダムの特徴は何か、ということを整理します。

1-1.高出力のジェネレーター
 ZZガンダムと言えば、やはりその高出力でしょう。頭部ハイメガキャノンはもとより、メガバズーカランチャーにも匹敵すると言われるダブルビームライフル、近接格闘武器としてはあるまじき長さと太さを持つハイパービームサーベルと、明らかに通常のMSよりワンランク上の出力を持つ武装を数多く装備しています。これこそがZZガンダムの最大の特徴と言えるでしょう。

1-2.変形合体機構
 ZZガンダムの見た目上の最大の特徴は、間違いなく変形合体機構です。しかし、これも上述の高出力を達成させるための苦肉の策であり、変形合体機構そのものに戦略的な意味はないように思えます。そもそも合体するとコアファイターが余ったり、機首の1つが武器になっちゃったりする構造なわけですから、どう考えてもそこにウェイトがあったとは思えません。
 コンセプトは「GアーマーのMS化」とよく言われるのですが、実際Gアーマーが何のために作られたかと言えば、ガンダムの行動半径の拡大、もっと単純に言えば単に空輸のためでしかありません。
 つまり、何のために変形するのかと言えば、単純に長距離移動のためでしかないと考えられます。
 が、ここで重要なのは、ZZガンダムは戦艦に搭載できる通常のMSと同じサイズであるということです。これがエゥーゴの特殊な事情です。本来、単に大出力の兵器であれば大型のMAでいいはずなんです。しかし大型になると、戦艦に搭載できなくなってしまい、整備にも大きな問題が生じます。ただでさえ人員が少ない勢力ですから、整備にも人員を出来るだけ割きたくないという状況では、できるだけコンパクトに収めたいと考えるのは当然です。そして、そのために色々と機体を分割して変形するようにしなければならなかったのでしょう。そういう意味で、本当は変形しないとハイメガキャノンを撃てないってことにした方がリアルではあるんですよね。
 とにかく、ZZガンダムのこの複雑な機構は大出力を持ちながら通常のMSサイズに収めるため、というのが一番大きいのではないでしょうか。


 ZZガンダムの大まかな特徴は、以上の2点に集約されるのではないかと思います。まとめると、「通常のMSをはるかに超える攻撃力を持ち」「かつ通常のMSとして運用できる」機体であったと言えます。では、何故そのような機体として開発されたのでしょうか。

2-1.高出力の意味(1)戦術的意味
 ZZガンダムの高出力からなる攻撃力の高さは、明らかにMSとしては過剰に思えます。一度に多数のMSを撃破できるだけの武装を備えていますから、1対多数の戦闘を前提にしているとも考えられますが、そのような運用を取るとすぐにエネルギーが切れてしまい、長期戦は出来ません。短時間で勝負を決める殲滅戦には向いているように見えますが、それならば多少大型になっても、デンドロビウムのようなMAを作った方が良さそうな気がします。対艦戦にしても、ルウムの艦隊戦でMSが大活躍したように、通常のMSで十分対応できるのではないかと思います。
 ここで一つ考えられるのが、「対サイコガンダム」ということです。サイコガンダムは、それこそ短期殲滅戦を前提としているような、圧倒的な攻撃力と耐久力が売りの兵器です。サイコミュで制御されたビグザムとでも呼べる戦闘力を持っています。このサイコガンダムを撃破するには、極めて高い攻撃力と同時に高い運動性が必要です。同コンセプトの大型機をぶつければ、潰しあいになり相討ちになってしまいます。相手が1機であればいいのですが、相手の方が数が多いと意味がありません。通常のMSの機動性を生かせばどうにかその攻撃をかいくぐることが出来るかもしれませんが、通常のMSの武装ではなかなか撃破出来ないのがサイコガンダムです。
 事実、サイコガンダム系列の機体は劇中で一度も「まともに撃墜」されたことはありません。初代サイコガンダムはカミーユをかばう形で直撃を受けただけでした。ロザミアのサイコMk-2は錯乱しているところを狙い撃ちされただけです。プルツーのサイコMk-2はプルの死にキレたジュドーの不思議パワーでどうにか撃墜しました。クィン・マンサはコクピットから出てきたグレミーを狙撃することで撃破しました。ちょっと違う機体ですがαアジールはハサウェイが説得しているところにグレネードが何故か打ち所の悪いところに入って撃破されました。
 プルツーのサイコは特殊な例として、それ以外ではパイロットがまともに戦意を持っていた状態では撃墜されていないのです。これは、普通のMSではサイコ系のMSは撃墜できないことの裏返しなのではないでしょうか。

 そこで、ZZガンダムの攻撃力が必要になってきたのだと思います。サイコ系に確実にダメージを与える火器を備え(ビーム兵器だけでなくミサイルもたくさん積んでますから) 、かつ通常のMSと同等のサイズに抑えられ、それなりの機動性を有するZZガンダムは、まさに大型のサイコガンダムの対抗要件を満たしているように思えます(SEED世界におけるデスティニーガンダムなどもちょうどそんな感じじゃないでしょうか)。
 しかし、そのような特殊な兵器だけに対抗するために開発された機体に、存在意義はあるのでしょうか。そんな機体を作るのであれば、リックディアスを10機作った方が最終的には大きな戦果を挙げられそうです。

2-2.高出力の意味(2)戦略的意味
 Zガンダムは、ジャブローなど地球上の拠点をピンポイント攻撃するために開発された機体です。そのための大気圏突入能力と飛行能力だと言えます。これは、エゥーゴの戦略的目標を達成するための手段として合理的なものです。このように、エゥーゴという組織の目的から、ZZガンダムの運用法を考えてみます。
 まず、ZZガンダムは大気圏突入能力を持ちません。Zガンダムのように、衛星軌道上からの奇襲攻撃は前提にしていないと考えられます。単機もしくは少数精鋭で地球上の基地を殲滅する、ガンダムWのガンダムのような戦い方もできそうですが、飛行はもとより歩行すら大変そうなあの脚部では、重力下での運用には向いていないように思えます。Zガンダムが地上の拠点への攻撃を前提にしていたのに対し、ZZガンダムは宇宙の拠点への攻撃を前提にしていたのではないでしょうか?
 ZZガンダム開発当時のエゥーゴの敵はティターンズだったでしょうから、ティターンズの宇宙拠点を攻撃するための機体だったという可能性が考えられます。グリプスか、ゼダンの門あたりですね。
 実際、劇中でZZガンダムを受領したアーガマは、ハイメガ粒子砲の装備を完了した後、単艦でのアクシズ攻撃を指示されます。指示を受けた側からすればたまったものではない任務ですが、これも、元々ZZガンダムがそういう目的で開発されたからこその命令だったのではないかと思うのです。
 もう1つ、考えられるのがコロニーレーザーの破壊という目的です。コロニーレーザーは、劇中を見ても分かるように、MSでは中に入って装置を色々と壊さなければ止められない代物でした。かつて連邦軍がブリティッシュ作戦を止められなかったように、コロニーは艦砲射撃で簡単に壊せるものでもありません。ツインバスターライフルやサテライトキャノンがあれば別ですが…。
 そのような状況で、するするとコロニーレーザーに接近し、中に入って一気に全武装をぶちかますという運用法をZZガンダムで模索していた可能性もあるのではないでしょうか。アーガマのハイメガ粒子砲も、本来はそのために開発していたが間に合わなかったと考えると、タイムテーブル的にも筋が通るような気がします。
 通常のMSの撃破のための大出力とは思えないのですから、大型の要塞や最終兵器の破壊が目的に入ってもおかしくはないですよね。正面きっての要塞突撃はちょっと戦力的に厳しいですから、普通のMSとして隠密行動で拠点に接近し、一気に攻撃に移るという運用法がZZガンダムにとってベストなのではないかと思います。
 そう考えると、ガンダムチームという少数単位で行動してコア3に侵入しようとした終盤の展開は、かなり理にかなった展開だったのかもしれません。


 ここまで考えてふと思ったのが、これって結局「デンドロビウムのMS化」なんじゃないかということなんです。サイコ級の大型機動兵器の対抗策にしても、拠点攻撃にしても、デンドロビウムがやったこと(対ノイエ・ジールと対コロニー落とし)と酷似しているんですよね。なにより、デンドロビウムの武装であるメガビーム砲・大型ビームサーベル・多数のマイクロミサイルというラインナップはZZガンダムのそれとよく似ています。ZZガンダムにはIフィールドこそありませんが、終盤はビームコーティングを施していましたし。
 構造上も結構似てるんですよ。コアトップとコアベースの関係はステイメンとオーキスに似ていますし(前者が軽快なコントロール中枢、後者はジェネレーターやブースターを備えた重火力機)。
 デンドロビウムからイメージされるのはディープストライカーの方が多いかと思いますが、むしろZZガンダムこそ、デンドロビウムの後継者なのかもしれません。

 つーことで、今ZZガンダムのデザインをリファインするなら、ちょっとデンドロの匂いがするようなアレンジになってもいいのではないかな…と思ったのでした。
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すいませんがブログのURLしか知らないのでトップページのURLを教えてもらえないですか?
2007/10/23 (火) 01:01:02 | URL | アーク #-[ 編集 ]
書き込みありがとうございます。
PCであればブログ上部にバナーを貼っているのですが、
携帯からの書き込みのようなので一応こちらに記しておきます。

http://members.jcom.home.ne.jp/0911502801/

しかしこちらのサイトは携帯からの閲覧を前提としていないので、
できればPCからの閲覧を推奨します。
2007/10/23 (火) 15:00:50 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
ZZの運用?
お久しぶりです。
概ね意見には同意しますが、気になった部分が1箇所だけあるので…

#単機もしくは少数精鋭で地球上の基地を殲滅する、ガンダムWのガンダムのような戦い方もできそうですが、飛行はもとより歩行すら大変そうなあの脚部では、重力下での運用には向いていないように思えます。

劇中で、ZZは何度も飛行しています。
また、ガンダムチームで「歩いて」砂漠を迂回し、ダブリンに潜入する作戦もありました。
(メガライダーもありましたけど、基本的には「歩き」です。)


また、ZZではダミーバルーンなどで偽装して(地球ではシートをかけて)コアファイターで敵地ギリギリまで近づき、脱出後合体というパターンが多く見られました。
この「偽装」は、主にZZで行われ、ZやmkⅡを使用した例はほとんどありません。

もしかしたら、この「偽装接近」用に、ZZに何らかの処理がされていた可能性はあるかもしれません。
コアファイターが複数あるのも、潜入が失敗しても外のメンバーが暴れられるからだったりして(笑)
(つか、それでジュドーが助かった例もなんどかありますし…)
2007/10/23 (火) 15:09:19 | URL | くっきーもんすたー #tBF1tvso[ 編集 ]
お久しぶりです。
砂漠のところは頭にはあったんですが、
あれが主目的ではないよなぁと思ったんですよ。

砂漠でちゃんと歩いて運用している以上、
あんな複雑な機構でも防砂防水機能は持っていたのでしょうが、
現実的に考えれば、そういう運用を前提にするならそういう設計にはしないよなと思ったのです。

今回は開発目的の話なので、実際には運用できたとしても、それが機体のコンセプトではないよなと。

>偽装接近
確かに、分離機能を生かして偽装→攻撃のパターンは多かったですね。
制作上の都合としては、そうすることで合体シーンを毎回挿入できるということなのでしょうが、
実は分離状態では隠密行動を前提としたステルス機だったというのも面白いですね。
見た目はそうは見えませんが、そういう運用も考慮には入っていたのかも・・・。

ステルス機が合体してロボットに!奇襲と殲滅を同時に出来る画期的兵器!
というのはロマンがあって凄くいいと思います(笑)
2007/10/23 (火) 16:27:09 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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