がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
「カラカル隊」の「サンダーキャット」と「カーミック・ロム」の「アラビアン」
 トロピカルドムつながりでMSVにおけるアフリカ戦線の資料を見ていると、実はこのあたりの設定が複雑であることに気づきました。
 最初に気になったのは、ポケット百科のジオンMS・MA編において、カーミック・ロムの乗機がMS-07Dとなっている点。ザク編において彼のパーソナルマークである「アラビアン」ではMS-06Dと記されていますので、単に誤植であると思われますが、個人的にはこのデザートグフ設定は生かしたいなぁと思ったのが始まりでした。
 更に調べてみると、アフリカ戦線においてアレキサンドリア基地で見られたマーキングとされている「サンダーキャット」は、MS-07に施されたものとされていました。ひょっとしてこれもMS-07Dなんじゃないかと思ったんですが、このサンダーキャット、トロピカルドムのインストでは「ロイ・グリンウッドのMS-09D」の愛称であるかのように書かれているではありませんか。しかし、ロイ・グリンウッドがグフに乗ったという設定はありません。
 また、このトロピカルドムのインストでは、カーミック・ロムのパーソナルマークである「アラビアン」がYMS-09Dに施されたマーキングであるとされています。更に、YMS-09Dのボックスアートにも、ちゃんとアラビアンのマーキングがあるのです。

 なんかもうわけがわからなくなったので、ちょっと整理してみます。

 まず、「サンダーキャット」について整理します。これについては、「アレキサンドリア基地」の「MS-07」に施されていたマークとする説と、「ロイ・グリンウッド」の「MS-09D」に施されていたマークとする説があります。後者の場合、トロピカルドムにはサンダーキャットに似たデザインのマークが左腕に描かれており、それっぽい感じがしますが、とりあえず「サンダーキャット」というエンブレム自体が、個人のパーソナルマークであると断定している資料は1つもありません。つまり、サンダーキャットのエンブレムがロイ・グリンウッドのパーソナルマークである可能性は低いということです。もしパーソナルマークだったとするならば、サンダーキャットが描かれていたとされるMS-07もロイ機だったことになりますが、彼がグフに乗ったとする資料はないというのは、先に述べた通りです。
 また、ロイ・グリンウッドが所属していたカラカル隊には別のエンブレムがあるため、部隊マークでもないことがわかります。
 では、このサンダーキャットとは何のためのエンブレムだったのか?ということですが、ヒントは、トロピカルドムのインストにはロイ・グリンウッド機に「サンダーキャットというエンブレムが描かれていた」とは書かれていないということです。むしろ、機体の愛称のように言われているということです。いわば「グリーンマカク」みたいなものですね。
 そうであるならば、MS-07のエンブレムとされるサンダーキャットは、この「MS-09Dロイ・グリンウッド機」にあやかったものではないか、と推測できます。部隊名でもなんでもないのに、エンブレム自体に「THUNDER CAT!」と文字で書かれているあたり、「この機体はサンダーキャットだぞ!」と主張しているように思えます。それが自己暗示的なものか、それとも威嚇的なものなのかはわかりませんが、「部隊マーク」や「パーソナルマーク」というよりは、そのようなあやかりに近いのではないかな、と思います。
 また、もう1つの可能性として、「ロイ・グリンウッドの部下のマーク」という可能性も考えられます。小説版「コロニーの落ちた地で…」では、荒野の迅雷ことヴィッシュの部下の中には、ヴィッシュのマークに似た風神雷神のマーキングを施した機体が登場していました。サンダーキャットのマークも同じような背景であったとも考えられます。
 無論、サンダーキャットがロイ・グリンウッド個人のマークであったという可能性もゼロではありません。サンダーキャットのMS-07はアレキサンドリア基地で確認されたとのことですが、ロイ・グリンウッドもアレキサンドリア基地で終戦を迎えたとされています。彼は終戦直前にグフに乗り換える予定であり、その機体にサンダーキャットのマーキングが施されていたが、乗ることなく終戦を迎えた、とも考えられます。
 以上3つの可能性を考えてみました。

 では次は「アラビアン」についてです。これは、「カーミック・ロム」のパーソナルマークであったものが、彼が後に配属された中東の遊撃部隊スコルピオの部隊マークになったものとされています。
 そして、このマークがYMS-09Dに施されていた以上、YMS-09Dは彼の乗機であったということになります。スコルピオの構成員の別の誰かという可能性もありそうですが、ポケット百科によるとアラビアンのマーキングがあるYMS-09Dと同じ番号が書かれた機体が北米のアリゾナで実験されていたことになっており、しかもその実験の後はアフリカのカラカル隊にまわされたとあるので、この機体にアラビアンのマーキングが施されているタイミングとしてはアリゾナでの実験以前としか考えられず、そうであるならスコルピオ結成以前のカーミック・ロムのパーソナルマークとしか考えられないわけです。
 一方で、実際にアラビアンのマークが施されていると確認できるボックスアートのYMS-09Dは、カラカル隊での実験中の画像であるとされており、カーミック・ロムのマーキングが施されたまま、カラカル隊で使われ続けたということになります。
 また、アリゾナでYMS-09Dのテストに参加していたのはスカラベ隊という部隊であり、このテストの後に中東に配属されたとありますから、カーミック・ロムもスカラベ隊の所属であり、中東に移動後にスコルピオという部隊が結成されたものと考えられます。

 というわけで、一応の整理が出来たわけですが、肝心のMS-07Dに関しての考察は出来そうにありませんでした(笑)

 ところで、カーミック・ロムは戦後サイド7に移住したそうです。しかしサイド7は後にティターンズの基地になるわけで…「1.サイド7駐留の連邦軍となり、ティターンズに嫌がらせされていた」「2.エゥーゴの一員となり、クワトロらのグリプス潜入の手引きを行った」という2つの可能性を妄想できる素晴らしい設定だと思いました。
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コメント
コメント
●サンダーキャット→師団マーク
●四つ葉のクローバー→カラカル隊小隊マーク

と言う事ではダメでしょうか?

「チャイナレディ」などは部隊の機種改変を受けてもそのまま使用されてますね。米海軍の「ダム・バスターズ」のような、国防軍時代から受け継がれている由緒ある部隊マーキングとかがあったのかもしれませんね。
2007/09/11 (火) 18:26:54 | URL | コンラッド #8l8tEjwk[ 編集 ]
なるほど、確かに小隊と師団でマークを分けることはできますね。

ただ、一番引っかかってるのはロイ機の愛称としてサンダーキャットが使われてることなんですよね~。
部隊マークだったらみんなサンダーキャットじゃないかと思うので。

このあたりはあえて設定してないんでしょうけどね。
エンブレムの設定はわざと裏がありそうな内容にしてある感じですし。
2007/09/13 (木) 19:00:35 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
サンダーキャットが「パーソナルマーキングではない」と前提で話を進めてみますと、師団マークないしは大隊などの大規模な部隊マークである場合、その部隊に所属する機体には描かれているのが当たり前…と考えるのは当然であります。
が、マーキングを施すのは師団長機、ないしは部隊指揮官機のみ・・・という場合もあります。

明確な規定は決まってないのですが、指揮官機は目立つカラーリングにしていたり、何らかの標識記号や標識帯を描き目印にする…というのは第二次世界大戦中にほぼ確立されております。
(ドイツ空軍では中隊長機のアンテナに金属製のペナントを立て、目印にしていたり…)

そう考えれば、ロイ・グリンウッド機にのみ正式なサンダーキャットのマーキングが描かれており(彼は実質的な前線部隊指揮官でしたし)、部下の機にはその略章である稲妻のマーキングが施されていた…という解釈ではどうでしょうか?

この場合、アレキサンドリア基地で使用されていたマークとしても、指揮官機であるロイ・グリンウッドにしか確認できない(他の指揮官が設定されていないので当たり前ですが)のも一応は説明がつくんですけど…。
2007/09/13 (木) 21:23:53 | URL | コンラッド #8l8tEjwk[ 編集 ]
なるほど、部隊全員がマーキングを施されているとは限らないのですね。
それならば、サンダーキャットが機体の通称のように言われてもおかしくないですね。

非常に勉強になりました。
ありがとうございます。
2007/09/16 (日) 19:15:09 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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