がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
ジムスナイパーカスタムの更なる設定を妄想する
 過去2回の考察において、ジムスナイパーカスタムの設定はある程度整理できたと自分では認識しています。が、それはあくまで「MSV当時の設定」の整理であって、実際はその後ジムスナイパーIIなどの関連機種が増えたことによって、解釈を変えなければいけない部分がいくつかあります。
 しかし、ジムスナイパーカスタムに関する後付け設定は極めて曖昧であり、また直接明示しているような記述はほとんど存在しません。そのため、かなりの脳内補正と妄想が混じってくるので、今回は設定の整理ではなくあくまで妄想という形で論を進めていこうと思います。

 まず、MSVの時点では、ジムスナイパーカスタムは「ソロモン戦後に現場から提案された現地改修機」でしかありませんでした。しかし、ジムスナイパーカスタムIIとも呼称される、発展型と思しき機体RGM-79SPは、ソロモン戦以前から実戦に配備されていたことが確認されています。「0080」において、ケンプファーがアレックスと戦闘を行ったのは12月20日、ソロモン戦の4日前です。
 そもそもジムスナイパーIIは、現地改修機ではなく制式な手続きを踏んで開発された機体だと思われます。そうなるともっと早くから開発は始まっていたと考えることが出来ます。実際、コミック版「ガンダム戦記」ではジャブロー戦が展開された11月30日にすでにジャブローでジムスナイパーIIが配備されていました。
 そうなると、むしろSP型の方がSC型より先に開発されていて、SP型の性能を現地改修で再現したのがSC型ではないかという推測が成り立ちます。しかし、以前の考察でとっぱさんに指摘していただいたように、それを覆す記述がそこそこ公式度の高い資料に記されていました。

 SC型の良好な成績に喜んだ宇宙軍作戦本部は、その改設計機をジオン本土侵攻作戦に投入することを強く望むようになった。しかし開発局に与えられた時間は非常に短く、設計から実機の完成までわずか1ヶ月という、常識外れなものだったのである。この無茶な要求をクリアするため技術陣が出した答えは、別計画で試作段階まで進んでいたGS型のフレームを流用し、設計時間を短縮するという手段だった。こうしてSP型は、ソロモン攻略戦までに3個小隊分の試作機が完成し、G4部隊麾下のスカーレット隊に配備されることになったのである。(MSVコレクションファイル宇宙編)

 これによると、SP型は明らかにSC型より後に作られており、しかもSP型完成の一ヶ月以上前にはすでにSC型が存在していたことになってしまいます。そして以前紹介した同資料におけるSC型の記述には、「ソロモン戦後に開発された」という部分がすっかり抜け落ちています。
 これは、結局のところ「0080」において現実にソロモン戦前に「ジムスナイパーII」という名称の機体が登場してしまったことのつじつま合わせであり、ある意味ではMSV設定である「ソロモン戦後の現地改修機」という設定そのものをなかったことにしようという意図のもの作られた文章であると思われます。

 しかし、ソロモン戦の1ヶ月前といえばジャブロー攻略戦の少し前であり、この時点ではまだ通常のジムすらまともに実戦配備されていない状態でした(陸ジムはすでに配備されてましたけどね)。その時期にエース用のカスタム機であるSC型が存在しているということ自体、明らかにおかしいと言えます。
 ただ上記の記述の文章から判断すると、SP型の開発が決定した時点でのSC型は、「試作機」でも問題ない気がします。つまり、「プロトタイプスナイパーカスタム」なるものが存在し、その性能が良好だったために、これを量産してジオン本土侵攻作戦に間に合わせろ、と宇宙軍本部が指示したと考えれば、それほどおかしくないように思えます。
 「この無茶な要求をクリアするため技術陣が出した答えは、別計画で試作段階まで進んでいたGS型のフレームを流用し、設計時間を短縮するという手段だった」という記述を考えると、本来の「ジムスナイパーII」は、決してジムコマンドがベースの機体ではなかったと判断することが出来ます。つまり、「仕方なくジムコマンドをベースにした」のであって、本来は完全新規の機種(ジムカスタム?)として量産したかったのではないでしょうか。
 そう考えると、ソロモン戦後に配備された「現地改修型のSC型」も、「本来予定していたジムスナイパーカスタム」の仕様を素ジムベースで再現した機体であると解釈できます。
 ジムスナイパー系が名前に反してほとんど狙撃用に使われていないのも、「プロトタイプスナイパーカスタム」は狙撃用として開発されたけれども、現地のニーズはそれとは違っていたと考えるとしっくりくる気がしますね。
 つまりこういうことです。

 ジムの量産と並行して、0079年11月頃にジムのバージョンアップ版の試作型が完成した。これは連邦軍の最大のアドバンテージであるビームライフルを生かすために、強力なライフルとそれを長距離目標にも命中させられる精度のセンサーを搭載した機体であるため、「スナイパーカスタム」と呼称された。試作機の性能は良好であり、この機体を量産し、星一号作戦に投入することが決定された。しかし残された時間はあまりに少なく、現存するジムを改良することで解決することになった。ベースとなるジムは当時最高の性能であったジムコマンドが選ばれたが、それでも間に合わない可能性があったため、通常のジムを改造することで実戦配備を実現するプランも提案された。これがI案(SC型)であり、ジムコマンドベースのスナイパーカスタムは量産試作機であるII案(SP型)とされたため、便宜上ジムスナイパーカスタムIIと呼称された。
 なお、データ収集や戦力の補充のために、星一号作戦以外でもスナイパーカスタムが投入されており、一部では地上においてSC型やSP型が配備されていたことが確認されている。
 しかし、SC型の実戦投入は現地においてジムの性能不足を補うために行われたものであり、特別スナイパー仕様として要求されたわけではないため、本来の目的である長距離ビームによる狙撃という運用法はほとんど取られなかったようである。SP型においても、ホワイト・ディンゴ隊に配備された機体は専用の武装が間に合わず、通常の実弾兵器を使用していたとされている。

 こんな感じで解釈すると、SC型とSP型の関係もわりと綺麗に収まるのかなと思います。
 MSVコレクションファイルの記述は「プロトタイプスナイパーカスタム」もSC型と呼ばれていたように読めることが気になりますが、プロトタイプこそSC型であり、それを再現した現地改修型は、それに合わせる形で後から同様にSC型と呼称されるようになったと考えればいいのではないかと思います。いや正直なところ、この記述がなければ「プロトタイプスナイパーカスタム」をRGM-79Sとしたかったんですが…。

 さて、それでは「プロトタイプスナイパーカスタム」とは一体なんだったのでしょうか。SC型もSP型もこの本来の仕様を再現するために開発されたものですから、両者と同じ特徴を備えているはずです。
 SC型とSP型の共通点は、「頭部バイザーとアンテナ(SC型のバイザーはセンサー搭載してないけど…)」「強化された胸部」「換装されたバックパック」「強化された腰部フロントアーマー(SP型はあんまり強化されたようには見えないけど)」「強化された膝ユニット」「増設されたふくらはぎのバーニア」あたりだと思います。
 これに明確にあたる機体というのは多分ないと思うのですが、まぁジャブローの奥底では密かにこのような特徴を持った機体が開発されていたのではないかと思います。それこそアレックス系のプロトタイプジムカスタムにあたる機体を妄想してもいいですし、セカンドロットのガンダムが当初はこの機体だったと考えることも出来ます(G04/05とスナカスって似てると思うんですよね。強化された胸部やバックパックとか、ふくらはぎのバーニアとか)。
 とりあえずこの時点では、「0079年11月頃に、スナイパーカスタムの試作機が存在していた」というところまでに留めておきたいと思います。

 実はホビージャパン刊の「ガンダムメカニクス」にはジムコマンドもSC型の改良データが反映されているという記述があるのですが、これも「プロトタイプスナイパーカスタム」のデータが反映されたと考えればなんとか辻褄を合わせることができるかと思います。もっとも、SC型を参考に開発した機体でSC型の改良型が開発されるというのも何か変な話ですけど。
 「プロトタイプスナイパーカスタム」がどこで開発されたのかというのも気になるところなんですが、宇宙軍本部主導だったようなので、やっぱりジャブローなのかなと思います。コミック版戦記のSP型もジャブローで配備されましたし。ただ宇宙軍主導であるアレックスはオーガスタで開発されていましたし、オーガスタ製である可能性も否めず。もっともG04~06がジャブローとオーガスタのミキシングビルドだったことを考えると、どっちでもいいような気もします。
 とりあえず、「何故戦後ジムスナイパーII量産されていないのか」という疑問も、結局はこの機体も戦時中の間に合わせだったからと考えればいいわけで、個人的には納得できました。代わりに?量産されたのがジムカスタムだったとなると、やっぱりプロトスナカスはジムカスタムの母体だったのかなぁ、なんて思ったりします。結局スナカスは狙撃用としてはほとんど運用されなかったわけですから、ジムカスタムが狙撃に特化していない仕様なのもそのあたりの反省があるのかもしれません。


 ところで、MSVコレクションファイルの記述にある「別計画で試作段階まで進んでいたGS型のフレーム」って、ピクシーじゃね?とか思ったりもするんですよね(笑)でもGS型だと宇宙用だから、違うか…。
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コメント
コメント
>別計画で試作段階まで進んでいたGS型のフレーム

”A/B型・素GMとC/G型・後期型GMは別計画だった”とグレメカ的なことを言ってみる(w
2007/06/30 (土) 05:41:09 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
既知だと思われますが、RGM-79S型は、地上用のジム・スパルタンに充てられておりました。

> GS型のフレーム
多分、GS型そのもののことだと思います。
ハンマーヘッド??
2007/06/30 (土) 22:24:25 | URL | カセクシス #6x2ZnSGE[ 編集 ]
>突破さん
この場合の「別計画」は「スナイパーカスタムとは別の改良型」という意味だとは思いますが、
素ジムと後期ジムの外観の相違は個人的にはメーカー違いでいきたいですね。

>カセクシスさん
ジムスパルタンはプロトスナカスだった!と言いたかったのですよ(笑)

フレーム記述は確かにGS型のことを指すのだとは思うんですが、
ジムの試作型はガンダムだという理論を当てはめるならば、
GS型の試作機も何かのガンダムなんじゃないか?と思ったのです。
多分違うと思いますけどね。
2007/07/01 (日) 21:46:14 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
>GS型の試作機も何かのガンダムなんじゃないか?

そこで、南ドイツのバーデン・バーデンで確認されたG-3仕様の謎ガンダムですヨ(笑)
2007/07/02 (月) 07:28:41 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
ああ確かに!(笑)
でもあれバックパックがガンダムと同じ(というかD型?)なんですよね。
GS型のフレーム=D型G型系列のフレームと考えれば問題ないですが。
2007/07/02 (月) 15:24:17 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
>GS型のフレーム=D型G型系列のフレーム

一部のジオニックフロント文献にはD型外観のG型が存在しますので、寒冷地仕様じゃなければG型という理屈が成り立ちます。よって空間戦用G型系ならバックパックの種類に関わらず”広義にGS型”で良いんじゃないかと思うのですがダメでしょうか?
2007/07/03 (火) 11:10:17 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
普通に考えれば出渕ジムは全部同じフレームだと思うんですが、
あえてGS型と表記されてるのがちょっと気になるところですね。

というか、3個小隊分あるみたいですから、
やっぱり普通にジムなんでしょうね。
2007/07/04 (水) 20:31:49 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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