がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
第8話「ローラの牛」
「あの子は一つの秘密を隠す為に、他の事には正直であろうとしています」――グエン・サード・ラインフォード

 この台詞、グエンはロランがムーンレィスであることに気づいていたんでしょうかね?それっぽい描写ってあったかな。
 まぁ、いきなり出てきた機械人形を操って見せたり、ディアナに対する態度を見ていれば、なんとなく推測がつくというのは分かりますが。

 ∀ガンダムの胸の中に入ったもの、といって思いつくのは核弾頭と牛だと思います。実際MGにも牛がつくみたいですね。ある意味では、この話は∀ガンダムという作品を象徴する話だというくらい印象を残しているのですが、富野監督はこの話を評価されるのがあまり嬉しくないようです。よくよく見てみると、今回は作画も崩れていますが台詞回しもあまり富野っぽくありません。あまり富野監督が関わっていない話なのではないでしょうか?ストーリー的にも本筋ではないですし、富野監督としてはやはりストーリーの横道ではなく本筋で評価してほしいというのが本音なのでしょう。
 そうは言っても、やはり横道の話が∀ガンダムという作品の世界観を深めていることは確かです。劇場版よりTV版、と言われる理由もそこにあるのでしょうが、もう一つ理由がある気がします。
 それは、この話が極めて「起承転結」になっている点です。正確には起承結転ですけど。この話は、「ムーンレィスの市民も苦労している」→「じゃあ、僕達で助けてあげよう」→「よろこんでもらえたぞ、めでたしめでたし」→「助けたら地球人に文句言われた!いいじゃん、だって僕はムーンレィスなんだぞー」という流れで構成されています。
 正直これまでのシナリオは、1話ごとに話がまとまっていませんでした。急に時間が飛んだり、場面が飛んだり、とにかくシナリオを枠に収めるので精一杯という感じでした。でもやっぱり、物語は1話でちゃんとまとまっていた方が感覚的にしっくり来るんですよね。そして1話完結型の話はサブシナリオに多くて、しかもそれがよくまとまっているとくれば、そちらのほうが評価されても仕方がないのかなと思います。
 新訳Zなんかもそうだったんですが、富野監督はとにかく限られた時間・予算・資源でコンテを切るというやり方で技術を磨いた方ですから、シナリオを綺麗に起承転結でまとめるということが得意ではないのではように見えます。ただ、瞬間的に「うわっ」って思うようなシーンが突然来るんですよね。

 今回の話が特殊なのは、ロランがソシエとキース&フランという異なるコミュニティの人間と一緒に協力したという点ですね。なんか家族と友達が一緒にいるようなむずがゆさを感じます。ただ、その中でロランたちがムーンレィスであることを隠しながら行動しなきゃいけないという状況が、最後のロランのカミングアウトの伏線になっています。
 伏線といえば、ソシエにあんたたちスパイじゃないのって言われて、フランが「ロランは地球の人のために戦うんだよね?」と言ったシーンも伏線ですね。それに対してロランは「まあ、そうかな」と歯切れの悪い答えを返すわけです。確かにこの時点では地球側に立って戦っていましたが…

 今回の話が明らかにサブシナリオだと分かるのは、この場限りのゲストキャラがメインに登場する点ですね。どう見てもキャラデザインがその他Aなのが泣けてきます。しかも、作中で一度も名前呼ばれてないですよね確か。
 ソシエとフランの女同士の話はほのぼのしていていいですね。しかしフランは好きな人が出来たなんていってますが、この時点ではまだジョゼフと出会ってないし、他にそれらしいキャラもいないですよね。ソシエに無駄に嫉妬されないための嘘なのかな。
 しかしムーンレィスを助けるためにやってくるのに、勘違いして襲ってくるポゥもすっかりキャラが板についてますな。それを止めるために颯爽と登場するハリー中尉も、彼は敵ではないという事実を示しています。そしてロランの「人は皆、人ですから」という台詞とその時のポーズがカッコよすぎる。それでもハリーはロランをローラだと思っているから凄いなぁ。

「僕は二年前に月から来ました。けど、月の人と戦います。だけども、地球の人とも戦います。人の命を大事にしない人とは、僕は誰とでも戦います」
 これがフランがさりげなくロランに聞いた問いの答えになっています。ロランがどういうキャラなのか、明確に表現されたシーンだと言えるでしょう。根底にある気持ちとしては、極めてラクス・クラインに近いんですよね。そのうちスパロボで共演してくれないだろうか。
 サブシナリオではありますが、最後にこのカミングアウトがある以上、シナリオ的には極めて重要な話なんですよね。そういう構造なんで、劇場版では上手くまとまっていませんでした。

 そういえば、さりげなく今回ソシエが∀ガンダムに乗る伏線もありましたね。そして次回は「セイラ出撃」かぁ、と予告を見て思ったものです。
 当時の感想といえば、これでソシエにムーンレィスだということがばれて、さぞかし今後ギクシャクするのだろうと思ったらそうでもなかったことに意外だと思いました。ここも劇場版では別の描写になってましたね。
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