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ガンダムネタだけを語るブログです。
裏ギラ・ドーガバリエーション
 ギラ・ドーガのMSVというと、基本的には「ギラ・ドーガ重装型」「ギラ・ドーガ改」「ギラ・ドーガサイコミュ試験型」しか存在しないんですが、非公式にはもう少し存在しており、しかも割と混沌としています。ちょっと整理してみようか、という企画。

 まずは公式CCA-MSVより。

AMS-119 ギラ・ドーガ重装型
 バックパックを大型のランケ・ブルーノ砲に換装したタイプ。

AMS-119S ギラ・ドーガ改
 ギラ・ドーガの指揮官仕様となるべく開発された試作機。装甲材がガンダリウム合金に変更されている。頭部の形状が異なる。

AMS-120X ギラ・ドーガサイコミュ試験型
 ファンネルと腹部メガ粒子砲を実装したタイプ。性能不足のため、ヤクト・ドーガ及びサザビーの開発が決定した。

 次に、Bクラブ28号に掲載された初期設定。当初はMS-16の形式番号になる予定だったらしい。

MS-16G ギラ・ドーガ
 最も生産数の多い仕様(劇中のギラ・ドーガのこと)。レズン・シュナイダー機など一部の指揮官機はジェネレーターが改良されており、G型改もしくはS型と呼ばれることもある。

MS-16F ギラ・ドーガ攻撃型(仮称)
 頭頂部に対艦ミサイルを収納したポッドを備えている艦上攻撃機仕様。配線系統の不備により戦果を挙げることが出来なかった。
※ドイツ軍の帽子を模した頭部のタイプ。このデザインがギラ・ドーガの基本デザインになる予定だったが、富野監督に却下された。当初は頭部形状の違いでバリエーションを演出する予定であり、現在のギラ・ドーガはドイツ軍のヘルメットを模したものであった。
 近藤氏のコミック「THE DOGS OF WAR」にはこちらのタイプも登場している。

MS-16E ギラ・ドーガ偵察型
 F型の頭部の中身がレーダーに換装されたタイプ。識別のために頭頂部を赤く塗られている。

MS-16S ギラ・ドーガ親衛隊仕様
 シャア直属の部隊に配備される予定だったギラ・ドーガ。電子機器の性能向上のため頭部が大型化している(マラサイに近い形状)。カラーは茶系で、装甲はガンダリウム合金を採用している。開発が遅れ、実戦配備に間に合わなかった。
 G型改がS型と呼ばれることがあったためか、SS型とも呼ばれたようである。

 次に、ホビージャパンの別冊「新世代へ捧ぐ」に掲載されたオリジナルバリエーション。

AMS-119A1 ギラ・ドーガ陸戦用重装型
 近藤氏のコミック「SIDE OPERATON OF THE ZION 0092」「ジオンの再興」に登場するタイプ。外見上はスカートが長いだけだが、火力と装甲が強化されており、通常の1.5倍のパワーを有する。

AMS-119F シュツルム・ドーガ
 単独での飛行を実現するために開発された飛行試験型。開発中に終戦となったが、5機のうち2機が宇宙専用に転用されて実戦投入されたとされる。
 デザインは出渕氏本人が行っている。当初は名称がなかった。

AMS-119V パンツァー・ドーガ(初期名ギラ・タンク)
 ギラ・ドーガ版ザクタンク。下半身はやはりマゼラ・ベースである。

AMS-119D デザート・ドーガ
 北アフリカ戦線に投入された砂漠戦仕様。脚部推進ユニットが増設されている。

AMS-119M マリン・ドーガ
 水陸両用MS開発のためのテスト機。性能は芳しくなかったのか、後にMSMナンバーの開発に移行したと言われる。

AMS-119E ギラ・ドーガ海兵隊仕様
 ネオ・ジオン地上侵攻軍海兵隊が使用したタイプ。装甲を削減することで本隊重量を80%削減し、低下した強度はムーバブルフレームを強化することでカバーしている。オプションが非常に充実しており、海兵隊は髑髏部隊と呼ばれ恐れられた。

AMS-119R ベルター・ドーガ(初期名シュツルム・ドーガ)
 ギラ・ドーガの重武装型。全身にスラスターを増設し、2倍の運動性を誇る。レズン・シュナイダー用に用意されていたが、戦死してしまったため運用されることはなかった。開発はゲーマルクを開発したスタッフが行っており、外見上は(特に下半身が)ジ・Oに酷似している。

AMS-119N レーテ・ドーガ
 AMS-120Xと並行して開発された、サイコミュ搭載型。シャア専用機となるべく開発されたが、AMS-120X同様要求性能を満たすことが出来なかった。しかしシャアはサザビーが完成するまでの間、この機体を使用したといわれている。脚部にファンネルを装備しており、サザビーと同型のシールドを持つ。

AMS-117B ドーガ
 ギラ・ドーガの母体となった機体。ハマーンが指揮していたネオ・ジオンが開発したもので、グフのコンセプトを受け継ぎヒート・ロッドを装備した陸戦用MSである。ゲームブック「シャアの帰還」に登場するAMS-117Xプロトタイプギラ・ドーガのバリエーション機であるとも考えられる。また、「ダブル・フェイク」に登場したAMX-121クェル・ドーガともコンセプトが近く、この機体から直接発展した機体とも考えられる。


 とりあえずこんなところでしょうか。多い上に無理のある設定も多いので、この中で、どうでもいい機体を整理します。単なる武装バリエーションである重装型、近藤版でしかないA1型、ザクバリエーションを安易に当てはめただけのD型・M型・V型、根本的に機種が異なる117系列は考察から省きます。また、サイコミュ試験型である120Xと119Nも、一応お互いに住み分けが出来ている上他の機種との関連もないので、ここでは省きます。
 残る機体を考察していきましょう。また、MS-16設定は今回AMS-119に変換して考えることにします。強いて言うならば、MS-16設定は一年戦争当時からプランが存在していたと考えればいいのですが、それはそれで無理がありますし、今回はあくまで0092~93年頃のギラ・ドーガを考えます。

 まず、Bクラブの初期設定によると一般的なギラ・ドーガはG型とされています。これは他にかぶる設定がないので、確実ということにします。
 次に、G型のバリエーションであるF型を考えます。F型は頭部の形状がCCA-MSVのギラ・ドーガ改と酷似しており、どちらも初期設定をもとにしたことは確実でしょう。ただし、F型は頭部以外G型と同じであるのに対し、ギラ・ドーガ改は胴体の形状も異なっていますから、頭部ユニットが共通するだけの別の機体と考えることが出来ます。
 CCA-MSVのギラ・ドーガ改はS型ですが、初期設定のS型はマラサイのような頭部形状であったとされています。しかしどちらもガンダリウム合金を採用されたということが共通しており、同一機種である可能性が高いと言えます。初期設定のS型は頭部以外デザインされていませんので、胴体はギラ・ドーガ改と同じものと推測することが出来ます。単に頭部形状が違うだけのバリエーションなのでしょう。初期設定のS型は機体色が茶系だったとされていますが、そもそも開発が間に合わなかったとされているので、間に合わせにF型タイプの頭部を採用し、色も緑色で実戦投入された機体があり、それがギラ・ドーガ改と呼ばれる機種だったのかもしれません。
 一方、F型と呼ばれる機体は、「新世代へ捧ぐ」においてはシュツルム・ドーガとなっています。これは、量産機を改造したという設定なので、そのベースがF型だったと考えればよいでしょう。頭部形状は似て非なる形ですが、全く別物とも見えないですし改造したと考えれば納得できる範囲だと思います。
 ところで、R型であるベルター・ドーガは、ホビージャパン本誌掲載時はシュツルム・ドーガという名称でした。F型の方のシュツルム・ドーガに、宇宙用に転用されたという設定がありますが、それがベルター・ドーガだったと考えればなんとなくつじつまも合うような気がします。まぁ、外見には全く共通点はありませんが、大推力と言うコンセプトは同じですし、F型シュツルム・ドーガをゲーマルクのスタッフが大改造したということにしておきましょう。
 最後にE型です。初期設定ではF型と同じ頭部の偵察仕様、「新世代へ捧ぐ」では海兵隊仕様でした。この両者は運用目的も違えば外見も違い(海兵隊使用の頭部はG型ヘッド)、まるで共通点がありません。仕方ないので、ここは偵察型は一年戦争時のMS-16プランにあった機体で、実際にネオ・ジオンが運用したE型は海兵隊仕様であったと考えるしかないのかも知れません。

 サイコミュ系や局地戦仕様、及びE型を省いた上でまとめるとこんな感じです。

AMS-117X →AMS-117B →AMX-121
 ↓
AMS-119G →AMS-119F →AMS-119F(シュツルム) →AMS-119R
 ↓        ↓
AMS-119SS →AMS-119S(ギラ・ドーガ改)
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コメント
コメント
>AMX-121クェル・ドーガ

”ギラ・ドーガの前段階の機体”(MJ記述)とのことなので、前段階(AMS-117)ベースというのには賛成。

>AMS-119G 
ちなみにバンダイ版の新MS戦記ピンナップにはこの表記のドーガが存在しますよ(Bクラの再録)。

海兵E型だけがネックですね(苦笑)。
不要になった(?)偵察型E型の機体を転用してるとかじゃダメ?(汗)。

ここで昔、ミに書き込んだネタのコピペ

『SDガンダム GGENERATION プラモデル大百科』より
■AMS-119S ギラ・ドーガ改
「開発段階では、頭部にミサイル・ポッドを装備する予定だったが、通信能力を上げるためミサイルの代わりに電子機器を搭載している。」

ギラ・ドーガ改の頭部は”MS-16”呼称されるギラ・ドーガのE型/F型と同様のカストロ帽状の頭部なわけですが、
不具合の発生したミサイルポッド搭載型/F型を改修し、内部にレーダーを積んだ偵察型/E型と同様の改修が施されている感じですね。

そんなわけで、偵察E型は急造S型に統合されて、E型が欠番になったとかでどうでしょうかダメでしょうか?
2007/06/18 (月) 06:51:10 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
F.M.Sの設定を含めると、ギラ・ドーガってザクⅢ後期型(AMX-110C)の設計を受け継いでるんですよね…。
それで、そのザクⅢはゼク・オルタネーター(AMX-110(PZ)) の後継機であるというw

海兵隊仕様のE型、せめて「AMS-119L」だったら違和感無いんですけどね。軽装型ですし…。

2007/06/18 (月) 13:58:06 | URL | コンラッド #8l8tEjwk[ 編集 ]
>突破さん
おぉぅ、Gジェネにそんなネタが…
元々MS-16は初期設定なわけですし、偵察型廃案→海兵隊仕様の流れの方が自然かもしれませんね。

>コンラッドさん
ギラ・ドーガはザクIII後期型のほかにも、グザだのマラサイだの色々受け継いでいるカオスなMSなんですよね(苦笑)
117と119の間に、ザクIII後期型が混じったのかなぁなんて思ったりはします。
2007/06/18 (月) 23:20:13 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
初カキコです。

ギラドーガバリエーションと言えば、中原れい版F90に登場した「ギラドーガ改」もありますね。劇中の描写からは、鹵獲ギラをジェガンのパーツでレストアした機体だったみたいですが・・・。
そういえば、シルエットFにも黒塗りのギラドーガが出てたっけ。
2007/06/19 (火) 22:38:45 | URL | ブラス #Ntcr1Rgw[ 編集 ]
書き込みありがとうございます。
F90に登場したギラ・ドーガはどこがどう改良されてるのかいまいち分からないんですよね。
頭部デバイスが連邦系になっているようには見えますが、
単なる鹵獲機でしかないと思っています。

今回のバリエーションには、あくまで形式番号で区別されている機種違いしか考慮に入れていないです。
2007/06/19 (火) 22:57:47 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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