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ガンダムネタだけを語るブログです。
ジムスナイパーカスタムの設定を整理する・その2
 カセクシスさんに新たな資料の内容を教えていただいたので、ジムスナイパーカスタムの考察をさらに進めようと思います。もう一歩踏み込むことが出来そうです。
 MSVキットに付属したメカニックファイルのものなのですが、こうも紙のインストと内容が違うとなると、同じキットでも古いバージョンと新しいバージョンで違うということになり…集めるのは茨の道ですな。オークションだと確認も出来ないし。

 RGM-79ジムは、RX-78ガンダムの生産型だが、簡易化による生産性を重視したため、一個あたりの性能は著しく低いものである。元来、航空機主力による軍の体制を敷いていた連邦軍にとって、例えモビルスーツという新型兵器にしろ、パイロットの資質に大差があるわけではなく、むしろパイロットとしての練度では連邦軍側にも高いものがあったといえる。
 各地の生産施設で生産が進められ、パイロットの養成も並行して行われたが、いずれも大量投入戦を意識した以外に、これらモビルスーツの存在理由があったかどうかは、はなはだ疑問である。特にそれが顕著にあらわれたのは、ソロモン攻略戦の直後で、練度の高いパイロット(モビルスーツに限らず、能力面での資質)からは、白兵戦規模におけるRGM-79の戦闘能力について改善要求が提出され、ルナツー、占領下のソロモンではRGM-79の改修工作が行われた。
 こうして改良されたカスタムモビルスーツは50機にも満たなかったが、戦闘リーダー等での存在意義は大きかった。ライトアーマーと呼ばれるジムは、ビーム兵器戦下での装甲概念を追求したもので、機動力増強のため、徹底して軽量化を施し、一撃離脱戦のためにRX-78と同じエナジーCAP式ライフルを持つ。もう一方のスナイパーと言われるジムは、格闘戦、砲撃戦など、総合的に能力を引き上げたもので、増加装甲の他、ビーム兵器の強化を図ったモデルである。配備の差で、インターセプター、ガードとも呼ばれていた。連邦軍のモビルスーツ自体、各部をユニット化していたため、改修作業は比較的容易であったが、使用ビーム兵器は仕上げに差があったため、戦果はそれほど上らなかったと言われる

 RGM-79スナイパーは、ジムの改良型として戦地で改造された機体である。パーツの製作と改造はルナツーとコンペイトウで行われ、軽量高機動型のライトアーマーと合わせて50機程度が組み立てられた
 改造個所としては、格闘戦用の増加バイザー(通常はオープン状態)、前面に集中する装甲の強化、予備反応炉と冷却システムの増強、ボックスタイプビームサーベルユニットの装着、脚部補助ロケットの増設、2タイプのビームガンを持つほか、腰には380mmバズーカも装着が可能、メインロケットはRX-77並みの大型の物へ換装されている
 これらの全ての仕様に従ったわけではないが、ほぼこれに近い形でスナイパーは製作されており、他にR-4タイプビームライフルもこの機体用に供給されている。使用例としては、フランシス=バックマイヤー中尉のスナイパーモデルが有名である。


 以上です。オフィシャルズの「ライトアーマーとスナイパーカスタム合わせて50機(未満)」という記述の元ネタはここのようですね。そしてどちらも現地改修機であることが確定しました。
 それ以上に革命的なのが、「ルナツーとソロモンで改修された」という記述で(これもオフィシャルズにありましたが)、そうなるとSC/L型のジムはソロモン戦後に開発された機体ということになります。ソロモン攻略戦は0079年12月24日ですが、サイクロプス隊がリボーコロニーで戦闘行為を行ったのが12月19日、つまりスナイパーカスタム完成の約1週間前にはスナイパーIIが実戦配備されていたことになります。コミック版ガンダム戦記まで含めると配備時期に1ヶ月も差があることになります。もちろん、「ルナツーとソロモン」と記されていますから、ソロモン占領よりもずっと前からルナツーで改修されていたと考えることも出来ますが、「改善要求がソロモン攻略戦の直後」と記されている以上、ルナツーでもソロモンでも同時にソロモン戦後に改修が始まったと考えるしかないでしょう。つまりジムスナイパーIIは根本的にスナイパーカスタムとは開発背景が異なる機体と考えることができるのですが、これに関してはまた後で考えることにします。今回はあくまでSC型単体の話ということで。

 ここで注目したいのは、「ソロモンとルナツーで改修された」という記述です。前回の考察から、「各サイドに駐留するジオン軍への破壊工作や奇襲作戦を主任務とする特務部隊に配備された、高機動戦仕様(通称スナイパー)」と「危険宙域を航行する輸送船団を護衛する主力艦隊に配備された、迎撃戦及び防衛戦仕様(通称インターセプター・ガード)」の2種類があることが明らかになっています。このうち、スナイパーに関してはほぼ間違いなくルナツー製であることが分かります。なぜなら、ソロモン=コンペイトウは星一号作戦の最前線基地であり、そこからわざわざ各サイドのジオン軍への攻撃に戦力を割くとは思えません。所謂「スナイパーカスタム」はルナツーで改修された機体と考えるのが妥当でしょう。とすれば、フランシス・バックマイヤーもルナツー所属のパイロットなのかもしれません。地上から打ち上げられたパイロットは、まず星一号作戦に投入されてるでしょうから。そう考えると、GFF版スナイパーカスタムはルナツーでC型を改良したタイプだと考えることが出来そうです。
 とすると、ではインターセプター/ガードはソロモン製ではないかという仮説が成り立ちます。これらの機体は主力艦隊に配備されたとのことですが、ア・バオア・クー攻撃時の主力艦隊と言えばレビル艦隊です。ソロモン戦の主力艦隊であるティアンム艦隊は旗艦がビグザムに撃沈され、ティアンムも死亡、代わりに指揮官になったのがレビルです。つまり、主力艦隊=レビル艦隊以外にあり得ないのです。つまり、インターセプター/ガードとはレビル艦隊に配備されていた機体のことである、ということはほぼ確実かと思います。
 ソロモン制圧が24~25日にかけて完了し、レビルは26日にコンペイトウに到着したことになっています。いつどこから出発したかは分かりませんが、ルナツーに待機していて、ソロモン制圧の報を受けてから出発したと考えるのが妥当でしょう。つまり25日には出発しているはずですが、さすがに1日でSC型へ改修→配備→艦隊出航というのは無理がありすぎるので、ルナツーでSC型を受領することはなかったのだと思います。ライトアーマーならともかく、スナイパーカスタムは数時間の改修でできる仕様には見えませんし。
 よって、やはりインターセプター/ガードはソロモン製であると考えるべきでしょう。本当はルナツーからコンペイトウへの航路の護衛にSC型が使用されていたと考えるほうがそれらしいのですが、いくらなんでもタイムスケジュールが厳しすぎます。

 そしてインターセプターとガードについての違いですが、これは配備先によって名称が異なるとのことですので、名前を考えればインターセプターが迎撃でガードが護衛だということは間違いないでしょう。ただ、このときの地球連邦軍はジオンを攻撃する側であって、迎撃する側ではありません。なのにインターセプターとはこれいかに、と思いますが、つまりはソロモン防衛用という意味なのではないかと思います。制圧したソロモンを攻撃してくるジオン軍に対して迎撃するのがインターセプターでしょう。それ以外に、主力艦隊に「迎撃」というシチュエーションは考えられません。つまりは、インターセプターはソロモンに駐留する主力艦隊を守るために配備された機体だと考えられます。エルメスに撃墜されたり、ガトーのゲルググと戦っていたりしていたのでしょう(ガトーは劇中でソロモン近辺を飛んでいる時に「ここから何度連邦の目を盗んで出撃したか」と言っていますので、制圧されたソロモンに対して、周囲の暗礁宙域に隠れてちょくちょく攻撃を仕掛けていたものと思われます)。
 そして、ガードは文字通り主力艦隊を護衛、つまりア・バオア・クー宙域まで一緒に同行した機体だと考えるのが妥当でしょう。だとすれば、ソーラ・レイで全滅してしまったと考えられます。もしかしたら、生き残った機体がそのままア・バオア・クー戦に投入されたり、グラナダの調印式まで護衛を続けていた可能性もありますが。

 とにかく、スナイパーカスタムという機体は終戦前の5日くらいしか活躍していないことになります。実際は戦後も使われつづけたんでしょうね。「スナイパー」仕様なんかは、そのままジオン残党の掃討戦に使用されたのではないでしょうか。テネス・A・ユングはスナイパーカスタムとジムコマンドに乗っていたことになっていますが、彼はコロニー駐留部隊に所属してジムコマンドを駆っていたところ、腕が認められてスナイパーカスタム配備の特殊部隊に配属され、そこで活躍したと妄想できます。そこでの撃墜数が(戦後にまたがって)カウントされ、アムロを越える数字が記録されたと考えるのも、面白いかもしれません。ルナツー配備の機体は最終決戦には参加していないでしょうから、戦後も生産・実戦配備を続けられていた可能性がありますし。

 スナイパーカスタムは間違いなく現地改修機です。MSVの当時は特別な形式番号がなかったのもそのためです。それがSC型として登録されたのは、やはりフランシス仕様が制式に仕様として戦後に登録されたと考えるべきなんでしょう。L型もF型も、同様に戦後に識別の都合上登録されたものとすると無理が無いのかなと思います。地上軍の現地改修ナンバーがRGM-79F/FPで、宇宙軍の現地改修ナンバーがRGM-79L/SCだったというところでしょうか。

まとめると以上のようになります。
1.スナイパーカスタムはソロモン戦後に急遽開発された現地改造機である。
2.「スナイパー」仕様はルナツーで改修されたタイプを指す。
3.「インターセプター」仕様はコンペイトウで改修された駐留艦隊防衛仕様を指す。ガトーの部隊と交戦していた可能性がある。
4.「ガード」仕様はコンペイトウで改修された主力艦隊護衛仕様を指す。ソーラ・レイで全滅した可能性がある。
5.GFF版スナイパーカスタムはルナツーで改修されたC型ベースの改造機。

 かなり設定を整理することが出来たと思います。スナイパーカスタムの配備数は50未満のうちさらに絞られるわけで、ライトアーマーが15~20機くらいだとするとスナイパーカスタムが25~30機、その約半数がフランシス仕様ですから制式なSC型は15機未満だと思います。本当に僅かですな。
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>MSVキットに付属したメカニックファイル

因みにコレ、キット付属品じゃなく、キャンペーン限定クジ品だったりします。
希にオクで落ちていたり(w

だから、決してキットには付属してなかったりします(汗)
2007/06/02 (土) 23:52:11 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
ジムスナ色々
まぁ、ジムスナには色々不可解な点が多いのですが、一応ツッコミ。

「MSVコレクションファイル宇宙編」があればご用意下さい。

ジムスナIIより引用

SC型の良好な成績に喜んだ宇宙軍はその改設計機を(略)。設計から実機の完成までわずか1ヶ月(略)。

オフィにはかなり苦しい言い訳が書いてありましたが(苦笑)、実はSC型自体はSP型のロールアウトの”1ヶ月前”には良好な成績を残しているわけです。フランシス機とは仕様が異なる可能性は高いのですが、同コンセプトの純正仕様のSC型は少なくともリボーコロニーの事件(12月)の1ヶ月前の”11月中”にはロールアウトしているということです。
その仕様に準じた改修キット仕様(SC)型がルナツーとソロモンでノーマルGMより改修されたと私は解釈しています。
2007/06/03 (日) 00:18:04 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
追伸ジムスナ
ちなみにサイバーコミック31号『IRON DOLL』には、地上で戦うジムスナカスとザクフリッパーが確認出来ます。フリッパーの地上運用はMSVインストで触れられてたり、08小説で登場してるので問題ないですが、ジムスナカスが地上でも運用されているということに注目。ルナツー・ソロモンの改修機以外の純正SC型仕様が存在していたという可能性は高いかと思われます。
2007/06/03 (日) 00:32:36 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
302哨戒中隊
>「ここから何度連邦の目を盗んで出撃したか」

ガトーの台詞ですが、私は302哨戒中隊の頃”ここ”(ソロモン)から連邦の目を盗んで哨戒に任務をしていたと解釈していました。
そうかぁ、そういう解釈も有り?
ソロモン~バオア・クーの間にそんなゲリラを仕掛けてたつーこと?
2007/06/03 (日) 00:44:37 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
スナイパー?
 スナカスの場合、メカニックファイルを読めばわかるとおり、別に狙撃任務を想定して造られてた訳ではなく、実際は、ジムの単なる性能向上型という意味合いが強いものなので、同じような改修の機体のうちR4ライフル装備のものが照準バイザーの有無にかかわらずスナイパーの愛称で呼ばれた、くらいの意味だと思います。ゲルググJGのことをイェーガーって呼んじゃうのと同じで。

 

2007/06/03 (日) 12:25:01 | URL | 旧人類 #2.fBOm0Q[ 編集 ]
>突破さん
>MSVキットに付属したメカニックファイル
ああそうか、途中でメカニックファイルに切り替って、それまで出ていたキットの分が限定でメカニックファイル化されたんですよね。
…恐ろしくレアな記述だったわけですな。カセクシスさんありがとう。

>MSVコレクションファイル宇宙編
ああそうか、そういう記述がありましたね。
スナイパーIIが登場したことを受けてそういう記述になったんでしょうが…
このあたりはスナイパーIIも含めて次回にやりたいと思います。
地上のスナカスといえば灼熱の追撃にもいますね。なんつーか、みんな設定ちゃんと読んでないんですね(苦笑)

>ガトーの台詞
仰る解釈が妥当なような気もするんですが、
「目を盗んで出撃する」哨戒ってちょっと意味が分からなかったので、制圧後なのかなと。
哨戒って出撃の段階では敵の目を気にするほど危険ではないと思うんですよね…。
ソロモンの悪夢っていう異名は撤退戦でついたわけですが、
たった一度の戦闘で教本になるほどの活躍だったとも思えないので、
やっぱり「ソロモンの亡霊」と同じで制圧後についた異名なのかな、と思ったのです。
でもソロモン戦とア・バオア・クー戦の5日間あまりで「何度も」っていう表現もおかしいか。
うーん、よくわからんです。そもそも「ソロモンの悪夢」という異名自体に無理がある気がしてきました。

>旧人類さん
それは仰る通りだと思うのですが、今回の趣旨はスナイパーが狙撃か否かではなく、
「スナイパー」という呼称自体が配備先の違いでつけられたものだということなので、
じゃあその配備先はどこなのよ?という話です。
この場合のスナイパーは、本当に愛称のレベルなんでしょうね。
2007/06/03 (日) 22:59:34 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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