がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
第1話「月に吠える」
 というわけで早速始めます。目標はキット発売までに全話完了。リアルタイムで見ていた当時のことを思い出しながらレビューしていこうと思います。

 今回の名台詞「年寄りが政治と外交をやっていれば、そうするしかないでしょう」――グエン・サード・ラインフォード
 いかにもな富野台詞。グエンって、若い頃の富野監督なのかなぁ。いや嗜好は別として(笑)

 第1話はOP曲がないんですね。そのせいもあってか、当時見た時は「何これ、本当にガンダム?」と思いました。ほら、ガンダムの第1話っていつももっとテンションが高いじゃないですか(笑)

 冒頭、ロランたち3人が月からフラットで地球に降下します。この時点ではノーマルスーツを着ていたりするので、まだガンダムっぽかったんですけどね。降下後に3人は別れるのですが、当時は「ほほぅ、この3人が後々敵味方に分かれて戦うのだな」と従来の富野作品の思考で予想していて、その後1話のうちに再会して拍子抜けした記憶があります(笑)
 つーかフラットって1つじゃなかったんですよね。その割に、他の調査員は出てきませんでした。このあたりは続編があったら出す予定だったんだろうか。

 ロランはコヨーテに襲われるもグエンに救われ、川の前でおもむろに全裸になります。そして金魚で遊んでいるうちに溺れるロランは、その下流で水浴びをしていたハイム姉妹の元まで流されます。当然全裸で。なんかこの辺はギャルゲーみたいな展開ですよね。この時点でロランはキエルにディアナの面影を見るのですが、そもそもこの時点でディアナが誰かはわからないので、視聴者的には意味不明だったりします。なんでロランがそんなに憧れているのかも出てきませんしね。でもこのあたりは、最後までいまいちはっきりしなかった気がします。とりあえず、髪が濡れていたほうがキエルは可愛いと思った(笑)。ソシエはこの頃はちょっと髪が長かったのな。全然覚えてなかった。
 この時点ではロランはまだただの田舎者という感じで、獣に襲われたり川で溺れたり、ドジな印象があります。ハイム家で食べ物をもらった時も、何も言わずに食べ始めたりするんですが、次の瞬間「恵んでもらうつもりはありません」とか言い出して、ちょっと違和感を感じました。急に富野キャラになったような気が(笑)
 ここで突然成人式の祭りになります。今思えば、成人式を仕切っているキエルは、最終的に月の民を率いることになるわけで。この時点でちょっと片鱗があるというか、最終話と対になっているのかなと思ったりします。ここのシーンは一見、必ずしもシナリオ上必要とは思えないのですが、ここでこういうキエルを描いておくこと自体に意味がある気がします。

 CMが過ぎると、急に2年が経過したことになっています。「そして2年の月日が流れた…」的なイントロダクションが何もないので、当時は戸惑ったというか年月が過ぎていることすらわからなかった気がします。台詞から読み取るしかないんですよね。これは意図的なのか、単に尺に収めるためにギリギリだったのかはわかりませんが、「台詞で説明すれば描写がなくてもわかるだろう」的な発想は新訳Zで多用されていたのでちょっと気になりました。
 ロランはグエンの運転手になるわけですが、車を運転している時のロランは別人のように見えました。なんか凛々しさが違いますね。山で働いていた時点で、かなり逞しくなっていることはわかるのですが、ちょっと主人公っぽく見えます。最後に裏切られますが(笑)
 しかしブレンパワードを先に見ていたら、ソシエなんてヒメにしか聞こえなかったんだろうなぁと思います。ジョナサンのイメージがあると、グエンも敵になるのかなという想像も出来たかもしれません。でも、多分そう思わなかった方が楽しめたとも思います。

 ここからが本領発揮という感じで、絶妙な間の会話シーンや、台詞以外の表情や目線の動きでの寸劇が目立つようになります。今見るとこれは凄いなと思います。これの次がSEEDだったんだから、そりゃ会話が単調だとか展開が遅い打とかって不満を持っても仕方ないだろうと思いますね。それくらい次元の違う演技です。

 どうも、キエルよりもソシエの方が存在感が強く見えますね。いちいちロランに突っかかったり、キースとフランと会いに行くロランを追いかけたり、「あの女、キスさせるの!?」と言ってみたり、ロランが気になる女の子っぷりがよく出ています。今で言うとツンデレだよなこれ。

 ロランはフラットの様子を見に行くことになって(2年間埋めっぱなしだったんですよね。そういう実感が湧きませんが)、ソシエはそれを追いかけて、ロランはサイドミラーでそれに気づいているのに何もしないんですよね。こういう描写は他のガンダムにはなかった要素です。これが∀なんだよな。
 そして流れ始めるmoon。ちょっと場面に合っているかどうかというのは微妙な気がするんですが、1話はmoonで最終話は月の繭、意識しているんでしょうね。最終話でロランとソシエが別れたのも夜でした。この2人は最後にああなるんだよな、と思うと非常に切ないのです(笑)
 最後にロランは「地球はとてもいいところだ!」って叫ぶんですが、これもこれまでの描写があったから説得力があるんですよね。とはいえ、ちょっと駆け足過ぎて視聴者としては実感が湧かなかったのが当時の感想です。導入を一気にやったんで仕方ないんですが、やっぱり詰め込みすぎている印象はありますね。そしてそれ故に、SEEDがあまりにも遅く見えてしまったと。DESTINYにはそういう感覚はありませんでしたから(総集編とか戦いのない回は多かったですが)、やっぱりSEEDに感じた不満って、「∀の後だったから」余計だったのかもしれません。

 それにしても、Vガンダムは最初にガンダムが登場しないシナリオだったから無理やり4話を1話に持ってきたというのに、ガンダムはおろかMSがまともに動く描写すらないこんな第1話を、フジテレビはよく放送したなと思います(笑)

 やっぱり∀のこの世界観は好きですね。よくぞガンダム世界の終着点として、このような舞台を作ってくれたと思います。これはファーストガンダムをロボット・チャンバラとしてではなく、作劇として好きになってくれた人のための富野監督からの恩返しなのかもしれません。本来のガンダムは、ロボットアニメではなくあくまで群像劇として製作されたはずのものですから(かといって、ガンダムの本質がそこにあるわけでもないのですが)。
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コメント
コメント
気が向いたらでいいので、是非ターンAの全編通しての感想も聞いてみたいですね。
私は富野ガンダムではZとターンAが好きなので^_^

富野監督のインタビュー記事などと擦り合わせると、ディアナの実際に起きていた時間が5百年で精神的に老人だということですが、それを作中から知るのは不可能だったり、物語の根幹に関わる部分での不満がかなりあるんですけどね…
仰るように、とにかくあの雰囲気が素晴らしいんですよ!
女性キャラが魅力的というところは、Zとも共通した大事なところでしょうか?

ソシエ、愛してるぞ!
2014/01/18 (土) 10:52:29 | URL | #-[ 編集 ]
思いのほか見る時間を確保できなくて、結局ターンA感想はできませんでしたね。

富野監督が商業的都合にほとんどしばられずに本気で物語を作った、という作品だと思いますので、純粋に物語としては一番好きなガンダムです。
MSという兵器を戦争のために使うことを、最後まで拒否しようとした作品だったなと思いますね。
2014/01/25 (土) 17:08:44 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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