がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
トミノメモ
 ガンダム記録全集5を買いました。とてつもなく古いハードカバーのアニメムックで、「トミノメモ」が載ってる奴ですね。
 トミノメモは打ち切られていなかった場合の、全52話構成のシナリオ案のことなんですが、これって「ガンボーイ」の名前の時に執筆されたものなんですね。当然本来のシナリオとは違うわけですが、TV版と同じ内容の部分はほぼそのままなので、結構富野監督の意図通りに作られたんだなぁというのがよくわかります。

 メカ設定の部分、ガルバルディとかガッシャとかが出てるというのは結構有名なわけですが、宇宙用グフは「グフ・タイプ」という名称ではないのではないかと読んでみて思いました。最初に知った時から変な名前だなぁとは思ったんですが、富野監督のネーミングだと考えればさもありなんだと(笑)思ってしまったので、そのまま特に疑問をもたなかったんですが…「それに二機のグフ・タイプ」としか書いてないんですよね。しかも、他の未登場メカには「本編に未登場」注釈がついてるんですが、それがないし。ただガッシャにもついてないのがあまりにも微妙なところなんですが…。でも、単純に文脈で考えるなら、これは「グフ系」と解釈するのが妥当なような気がします。

 さて、今回はMS設定の部分よりシナリオについて深く考えてみます。シナリオ上の大きな違いは以下の通りです。

・連邦軍はルナツーからグラナダへ攻め込む(ルナツーは月の近くにあったのか?)
・キシリアはグラナダでシャアに殺される。
・エルメスはグラナダ陥落後、月面の地下から地上のビット(というかドク)をコントロールして月面の連邦軍を攻撃する。
・デギンの秘書クスコ・アルは、デギンがキケロガ部隊の攻撃で死んだ後、ホワイトベースに救助される。
・ソーラ・レイはシャアのアイデアにより作られた。
・クスコは木星船団が連邦軍に攻撃されようとしているのをジオンに伝えようとして、ブライトに射殺される。
・ア・バオア・クーでガンダムとホワイトベースが撃墜され、クルーたちはみんなでギレンを殺しに行く。
・ギレン親衛隊に次々とホワイトベースのクルーが撃たれる中、アムロがギレンのもとにたどりつき、射殺。しかしア・バオア・クーには自爆スイッチが入っていた(SEEDのヤキン・ドゥーエってこれが元ネタなのな)。

 まぁこんな感じなんですが、それよりも最後の場面、カツ・レツ・キッカがアムロの脱出を察知するというシーンはなかったというのが印象的でした。あれがあるとないとで次世代への希望というイメージはだいぶ違いますからねぇ。あれは富野監督案じゃなかったのかな。それともこの時はまだ思いついていなかっただけか。

 そしてもう一つ、このシナリオだとシャアがジオングに乗らず、代わりにゴラというキャラクターが乗るんですが、このキャラがかなりストーリーで重要な役目を担っています。
 ゴラはニュータイプなのですが、ギレンは指揮官になるべき人間だから戦闘には出したくないと言うほどの人物で、ギレンの目の前でシャアがキャスバルであると察知、アムロにはララァの再来かと言わせる凄い奴です。
 ゴラはジオングに乗り、アムロのガンダムと互いに「30秒前の予知能力を全開して」戦い、そして敗れるとあります。ゴラのニュータイプ能力は「憎悪だけに支えられた予知能力」と表現され、アムロはこれはニュータイプのやることではない、ララァとは違うと断定します。
 ここで重要なのは、ゴラというキャラクターが「憎悪だけにとらわれたニュータイプ」とされている点です。これは、後のシロッコやハマーンに近い存在だと言えます(まぁ、シロッコの場合憎悪ではないかもしれませんが)。そして何より、ララァとは違い、分かり合えないニュータイプもいるということを示してしまっているのです。これは、ニュータイプを新たな人の可能性と考えるめぐり合い宇宙のラストを否定するもの、つまり後のZガンダムにつながっている要素だといえます。それが、すでにガンダム製作時点で富野監督の中にあったということです。
 そう考えると、Zガンダムという作品は、やっぱり生まれるべくして生まれたのかなぁと思ったりします。その前に、ダンバインの「憎しみのオーラ力」にもつながっているので、この「憎しみだけでは何も解決しない」「憎しみを生むものは憎しみ」「戦争は憎しみを増幅させる」という発想は、当時の富野監督が戦争を描く上で前提としていた基本概念なのかな、なんて思ったりもします。だからこそ、それを乗り越える「ブレン」「∀」は凄いと思うんだよなぁ。

 にしても、ゴラというキャラは削られるべくして削られたんでしょうね。ちなみにシャアはジオングではなくガラバというMA(?)に乗ります。この名前は後にダンバインで黒騎士が最後に乗る機体に使われますので、そういう意味でも、ガンダムとダンバインの繋がりというものを考えてしまったりもします。

 富野作品同士のつながりといえば、ホワイトベースやガンダムが「イデオン」のバッフ・クラン軍の中に描かれていたことがありますが、実はバッフ・クラン母星はガンダム世界の地球だったと!って、白旗の意味が逆転してるし違うか(笑)あれはファーストガンダムにライディーンとかが出てるのと同じお遊びですからね。
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コメント
コメント
これは面白いですねー
興味しんしんです。
高かったんでしょうね~。
2007/04/17 (火) 13:02:55 | URL | 囚人022 #TJwDdEqg[ 編集 ]
>グフ・タイプ

1.グフ系デバイス満載のケンプファー
2.グフ系ランドセルのザク(本編登場)
3.【MS-10L グフ】(出典:ガワライラスト)

まぁ、グフ系装甲の空間戦用MSがあっても、驚きませんことよ。
仮にそれが【MS-10】だったとしたら、ギャンの素ってことでどうか?
2007/04/17 (火) 22:18:37 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
>囚人022さん
高いというのは値段のことですか?
ヤフオクで890円でした。かなりお買い得でした(^^)

>突破さん
「グフ・タイプ」というのは機体名ではなかったのではないか?という意味ですから。空間戦闘用のグフの存在を否定しているわけではありません。
個人的には空間戦闘用のグフはゲルググとアクトザクの共通試作機だという脳内設定で固まってます(笑)

ところでグフランドセルのザクって何話に出てます?ちょっと確認してみようかなと。
2007/04/18 (水) 01:05:55 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
>「グフ・タイプ」というのは機体名

そうか!フライトタイプ同様「グフ・(●●)タイプ」だったとか妄想。

>グフランドセルのザクって何話
ちょっと失念・・・
2007/04/18 (水) 06:11:16 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
トロピカルテストタイプとかありますしね(笑)
単純にリック・グフでいい気はしますが、語呂がよくないんですよねぇ。

>グフランドセルザク
宇宙に出てきたんですよね。
うーん、ジャブロー後はしばらくリックドムがザコ敵だったので、
ソロモン戦かア・バオア・クー戦に絞られそうな予感。
2007/04/18 (水) 20:46:18 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
初めてコメントするんですがかなり本編と違いますね。
「ホワイトベースのクルー全員ギレンを殺しにいってギレン親衛隊に撃たれる」って読んでふと思ったのですがギレン親衛隊って結構大勢いたんじゃないかなと思いました。
2010/10/25 (月) 16:29:15 | URL | F90好き人間 #-[ 編集 ]
書き込みありがとうございます。

ガンダムは、主人公一党が諸悪の根源を直接潰す、という物語ではなかった方が正解だったように思えますね。
大局的にはごく一部でしかないところでの物語、というところに味があると思うんですよね。

ギレン親衛隊は多分元ネタがナチス親衛隊ですから、
人数も同規模を想定してるんじゃないでしょうか。
2010/10/28 (木) 23:09:04 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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