がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
ロバート・ギリアムの物語
 ロバート・ギリアムというパイロットがジオン軍にいます。MS-06R-2に乗ったパイロットの一人です。が、それ以外の設定がなかなか謎なんですね。
 彼の設定はMSVにおいては、「ソロモンでR-2を受領、その後グラナダ宙域での戦力集結の際に彼のR-2が確認されており、そのままア・バオア・クー戦に参加したと思われる」という曖昧な物が唯一でした(模型情報より。ガンダムウエポンズ・06R編にも載ってます)。それはいい。
 それから約6年後、「戦略戦術大図鑑」において新たな設定が付与されました。それは、彼の撃墜スコアがMS115機、戦艦6隻で、搭乗機が「MS-06S」「MSM-07E」「MS-06R-2」「MS-14S」であるというものです。更に彼の階級は本来大佐なのですが、何故かこちらでは大尉となっています。誤植の可能性が高いですが、大佐という階級は高すぎるということによる設定変更である可能性もあります。ただし最近のゲーム等では、初期設定である大佐が用いられているようです。まぁ、この際階級はあまり考えずにいきましょう。

 この戦略戦術大図鑑の設定で不可解な点は(階級以外に)二つ。「MSM-07E」と「MS-14S」という2つの機体です。
 まずMSM-07Eから。これはいわゆる0080版ズゴックですが、この機体は極めて一年戦争末期に開発された機体だと言われています。そもそもこの機体のビームはエネルギーCAPだと言われており、これはゲルググのビームライフルに3ヶ月遅れでようやく搭載したものですから、やはり末期の機体と言えます。つまり、0079年11月~12月頃にはロバート・ギリアムは地球に下りていたことになります。しかし、彼はソロモンでMS-06R-2を受領し、終戦間際にグラナダ宙域にいたとも言われています。ここから想像するに、まずソロモンでMS-06R-2を受領、その後何らかの任務で地球に降りMSM-07Eに搭乗、再びMS-06R-2に乗ってグラナダ宙域へ、という流れだったと思われます。もしかしたらソロモン戦時は彼は不在だったのかもしれません。ソロモンのエースパイロットと言えばマツナガやガトーがいますが、彼の名はまず出てこないのもそれを裏付けています(いや、単にマイナーなだけだけどね)。
 ただ、それだけでは片付けられない事情があります。それは、ソロモンはドズルの宇宙攻撃軍管轄ですが、水中部隊はキシリアの突撃機動軍管轄なのです。そのため、彼は何らかの理由で軍籍が移動していたことになります。06R-2を受領するほどのエースが異動というのはよほどのことのはずです。シャアはドズルに左遷され、それをキシリアが引き取った形で異動しましたが、彼も同じパターンかもしれません。そうでなければ、よほどの特別任務でしょう。もしかしたら、彼は宇宙攻撃軍でも突撃機動軍でもないのかもしれません。親衛隊とか。そういえば「坊やだからさ…」と呟くシャアに接触した親衛隊、あれが彼だったりして。

 次にMS-14Sに関して。これは順当に考えれば、ア・バオア・クー戦で受領したのでしょう。グラナダまではMS-06R-2に乗ってたわけですし。もちろんそれ以前という考え方もできます。もしかしたら地上で乗ってたかもしれませんしね。ただ戦略戦術大図鑑に書いてある順番を見ると、やっぱり最後に乗ったんだろうなぁと思いたいです。
 MS-14Sは一説には先行量産型YMS-14のA型装備のことを指すとも言われます。これは、シャア専用機であるMS-14SがYMS-14であったと言われることからの拡大解釈ですが、もしそうだとしたら、残りのYMS-14はキマイラ隊に配備されているので、ロバート・ギリアムもキマイラ隊に配備されたということになってしまいます。この場合の配備というのは後から補充でしょう。24機のゲルググが全機パイロットに配備されてたわけじゃないでしょうし、予備機を1機回されたのでしょう。
 まぁ、MS-14S=YMS-14という図式を否定するならば、いくらでも別の想像することが可能です。エリック・マンスフィールドもMS-14Sに乗ったことになってますしね。彼はギレン直属の本国防空隊の人間ですから、キシリア直轄のキマイラ隊に配備されることはまずありえません。ア・バオア・クー戦のごたごたにまぎれて、(ガトーがデラーズのフュンフに乗ろうとしたように)キマイラに残されていたYMS-14に乗った可能性はありますが。でもあの状況じゃ、キマイラのゲルググを遊ばせておくようなことはしないだろうなぁ。

 ついでに言うと、彼の最初の搭乗機はMS-06Sということになっています。いきなりS型というのも解せません。元々は戦闘機か何かに乗っていたか、無理矢理解釈して開戦前は教導大隊に所属していたのかもしれませんが、S型は指揮官機ですから、彼がいきなり実戦において中隊長レベルの役職に就いたことは確かです。階級が大佐であるという設定を採用するなら、彼は元々高い階級にあり、そのために経験とは裏腹に前線に配備された途端S型に乗らされた、とも考えられます。ところが実は才能があって大活躍、R-2を受領するに至ると考えればなかなか面白い話です。
 更に、ロバート・ギリアムのパーソナルカラーはライトブルーに白(クリーム色?)ですが、これは水中用MSのカラーっぽいです。たまたまMSM-07Eに塗っていた色を、そのままパーソナルカラーに採用したと言う可能性もなきにしもあらず。
 ついでに言えばルロイ・ギリアムと同じ苗字。兄弟かもよ!?

 以上から、ロバート・ギリアムの経歴はあまりにも特殊であることが伺えます。設定の空白が多い以上想像は無限大ですが、あえて狭い範囲に絞るのであれば以下のようになります。

1.親衛隊のロバート・ギリアム大尉、出向としてソロモン近辺の前線に配属。部隊の最高階級だったため、06Sを受領。
2.MSでの実戦経験に乏しい大尉だが、天性の才能を発揮し大きな戦果を挙げる。少佐に昇進。
3.06Sの性能に限界を感じ始め、06Rの配備を申請。MS-06R-2が当たる。
4.しかし間もなくして特別任務を言い渡され、地球に下りる。左遷されていたシャア少佐に接触。
5.MSM-07Eを受領し、地球上で転戦。その間の戦闘で機体に愛着が湧く。
6.連邦軍の星一号作戦に伴い、宇宙へ帰還。愛機06R-2をMSM-07Eの色に塗る。
7.ソロモン攻略戦に間に合わず。そのままグラナダ宙域で大部隊に合流。ギャビー・ハザードと出会う。
8.ア・バオア・クーで戦死者が出たキマイラ隊に補充として転属。MS-14Sに搭乗して実戦に参加。生死不明。その後二階級特進(え、終戦したのに?)。

 とか、そんな盛大な物語だったかもしれないわけですよ。たった2ページ分の設定でここまで妄想できるロバート・ギリアムは凄い奴だ。さすがルロイ・ギリアムのお兄さん!(違)
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コメント
小田さん
MSVの設定担当の中心人物小田さん。彼は富野氏の小説設定も大切にしてMSVに取り入れているから、案外、R・ギリアムにはルロイと言う名前も込められているのかも知れませんね。
2006/10/21 (土) 05:47:55 | URL | ポルノビッチ・エロポンスキー #4FJT5Uw2[ 編集 ]
なるほど。だったらリックドムにも乗せとけって感じですが(笑)その可能性はありえますね。
そういえば「ギレン」に出てくる彼の絵と、Gジェネに出てくるルロイの絵は似てるような…思い込みか。ロバートさん眉毛剃ってるしな。
2006/10/21 (土) 12:27:44 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
遅ればせながら書き込みます。

正直、感動しましたよ。まさかあのロバート=ギリアムをネタにここまで話が広がるとは…!!
彼の06R-2の機体カラーがズゴックEベースっていうのも、盲点というか、目から鱗でした。
そういえば、以前「ガンダムウェポンズ 06R編」で担当モデラー氏が「ロバート=ギリアムは陽気なアメリカン」と予想してましたけど、ロバートでギリアムならどっちかって言うと英国系なんじゃないですかね?騎士道精神を重んじるお堅い軍人だったのかも、と想像してみます。

それにしても、このようなほぼ名前だけ設定されているキャラについてあれこれ想像できるのも、ガンダム世界の面白い点ですね。
2006/10/27 (金) 00:31:53 | URL | SUGA.KEN #-[ 編集 ]
MSVは適度に設定をぼかしてくれるので、妄想が広がってとても楽しいですよね。
それに比べると最近はゲーム等でキャラを設定→コミックでシナリオ付与→準公式化と、コミック化された時点でそれが決定版になってしまう形が非常に多いので困ります。

ロバートはPS2ギレンの野望でどういう台詞になってるかで想像できそうですが、そのためにゲームを買うのもなぁ…という感じです。名前しか存在しないMSVのパイロットに顔や声が付与されているのは非常に魅力的なんですけどね。
2006/10/28 (土) 00:31:19 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
いつもありがとうございます。

ルロイさんもギレンの野望などは未プレイなのですか~。私もシミュレーションゲームがとんと苦手なもので手付かずです…。
話によると一部イメージと違うキャラもいる様ですね。ジョニー=ライデンが妙に軽いノリだったり、イアン=グレーデンが黒人だったり?
ゲームでイメージを固定されるのも良し悪し、てとこですか。

>MSVは適度に設定をぼかしてくれる
エリック=マンスフィールドやマサヤ=ナカガワなどの謎の06Rパイロット、キリー=ギャレットやサイラス=ロックといったエンブレムのみ設定されている連中…。いろんなぼかしキャラがいてホントに楽しいですね。
個人的に気になっているのは、エンブレムのインパクトが強烈なアルフレディーノ=ラム&悲劇のテストパイロットっぽいフランク=ベルナールですね。
いつか彼らに関するルロイさんの考察も拝見したいです。
2006/10/28 (土) 01:37:13 | URL | SUGA.KEN #-[ 編集 ]
ギレンの野望はPS版の「ジオンの系譜」は持ってるんですが、PS2「ジオン独立戦争記」は持っていないんですよ。

MSVパイロットは確かに顔がつけばいいってものじゃない場合もありますね。なんか漫画っぽくなるんですよね。アニメのキャラと同格にするためには仕方のない措置なのかもしれませんが。

MSVパイロットについては、もう少し研究してデータベース化してみたいとは思っています。
2006/10/28 (土) 22:43:06 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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