がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
 というわけで、寮で読んだ閃ハサの話を。これ、「富野小説の中で最も読みやすい小説」って評価されてるんですよね。で、実際読み始めてみると確かに読みやすいわけですよ。

 なんでかというと、普通の話なんですよ(笑)どうしてかというと、

・戦闘が少ない(会話が中心)
・ハサウェイ・ケネス・ギギの3人だけに物語の焦点が絞られている
・ストーリーが引き込まれる内容(最初はハサウェイがマフティーだと分からない)

 これって、ガンダムじゃない普通の小説でも良くある要素じゃないですか。やっぱりこの作品がガンダム初の完全オリジナル(映像作品のノベライズや外伝ではない)小説だということもあって、富野監督もそれなりに意識したんだろうなと思います。
 が、上記の要素を満たしているのも前半まで。後半になればなるほど、ただの反体制小説になっていきます。閣僚は生きている価値もない、死んで当然というようなノリにかなり辟易してしまいました。まぁ、それでも「結局権力に勝てずに終わるというのがこの頃の富野なんだよな。最近のSEEDは権力に勝ってしまうから困る」とも思っちゃったりはするわけですが、それはまた別として、やっぱり序盤のノリを維持して、男女の三角関係を中心に描いて欲しかったなぁというのが本音です。物語の最初に仲良くなった二人が、実は敵味方だったという展開はガンダムにはあまりない展開ですし、その間に女がいるというのは明らかにアムロ・シャア・ララァの再構成になっていて面白いし、ケネスが富野監督の当時の状態、ハサウェイは若い頃の富野監督を反映しているのがわかりますし、かなりいい感じだったんですよ。それが政治的な方向に傾いてしまったのが実に残念です。
 面白いと思った要素は上記がほとんどです。逆にシナリオ以外で不満な点を。まず、これは富野小説全てに言えることなんですが、固有名詞が多すぎる点。リアリティを醸し出す意味で、物語の中でしか通用しない固有名詞というのは有効な手段なんですが、あまりにも多すぎて、かつそれがどういう意味なのかの説明がほとんどない。例えばギャルセゾンってなんだかわかんないんですよ。何ページか読んでようやくそれがベースジャバーであることに気づくんです。一応Gジェネで出てくるんですが、あれはゲーム上SFSの名称が画面に出ることが滅多にないので、まず覚えていません。そもそもベースジャバーとは何かという説明すらないので、ガンダムを知らない人が読んだら意味がわからないでしょう。そういう意味も含めて、この作品は読みやすいけど、やっぱりガンダム知らない人には読めないよねっていう結論になってしまうんです。書き手自身が説明することを忘れてしまっているというのは、最近の富野作品においても言えることなので、富野監督って言葉で説明するのが得意じゃない人なんだろうなぁとか思ったりはします。だから映像で表現するしか無いんだろうなと。監督自身が文章の才能がないと思ったのもその辺があるんでしょうし、たぶん、ニュータイプというアイデアを思いついたのもその辺が影響しているんだろうと思います。
 あとこれも固有名詞に繋がってくるんですが、どうでもいいキャラクターにも名前がついている点。富野アニメは大体そうなんですが、アニメの場合キャラの名前なんていちいち出てきませんから、普通に見る分にはちょい役の名前がなんだろうと視聴に支障はありません。しかし小説だと絶対に名前を読まなきゃいけなくなるので、わけがわからなくなるんですよ。誰が喋ってるのか分からない。これはきつかったです。
 言葉の話をついでにすると、これはただの突っ込みなんですが、一応作中では英語が世界標準語のように扱われているんですけど、その割に日本は「ニホン」と呼ばれてるんですよね。そこはやっぱりジャパンになるんじゃねーの?と思ったりします。

 さて、それではMSの話を少々。まず冒頭の設定画、グスタフカールが完全にGジェネ版とは別物ですねぇと。小説版はなんかウィンダムみたいなんですよ。角あるし。どうもGジェネ設定だとこの小説版グスタフカールがドーラカールみたいですね。それとグスタフカールとメッサーは型番が意味不明だったんですが、これ富野監督が作中で適当につけたからだったんだなと(苦笑)富野監督がMSの形式番号を今までのMSのものと合わせるとはとても思えませんので、これは仕方ないなぁと。
 んでもって最大のサプライズ。オデュッセウスガンダムって小説にちゃんと出てたんだ…(汗)実は最終決戦でミノフスキークラフトユニットを外して身軽になったペーネロペーってのが出てくるんですよ。ユニット外したらそれってオデュッセウスだよねと。それに名前を与えただけだったんですね。だから本当はGジェネのムービーのペーネロペーはオデュッセウスでなければならなかったんですが…その辺は流石にオミットだったみたいです。

 これ読んで、またGジェネやりたくなってやってみました。いやストーリーはしょられまくりっすねこれ(汗)やっぱりあれはダイジェストでしかないです。ちゃんと小説読みましょうってことで。でも、小説オンリーの作品がゲームになってビジュアルと声が作って素晴らしいですね。ただキャラ絵が美樹本絵と全然違う…(苦笑)ギギとか別人じゃん。しかも林原めぐみはねぇよ。だいたいレーンの声が全然若くないんだよ!ってね。

 まぁ、率直な感想というのは、処刑シーンを読むのが辛かったってところですかね~。まるで自分が処刑されるような気分になりましたよ。
 でもさ、あのページ数で3巻に分けてるのはぼったくりだよ角川さん…。
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