がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
Zガンダムをキャラクターから考える・2「シャア×レコア×カミーユ」
 約一ヶ月ぶりの第二回。こりゃ月刊だな。

 今回は三人のお話。シャアとレコアのカップルに関しては、そろそろ女に飢えてきたイケメンと艦内唯一の女らしい女の、「本命ではないけど他にいないし…」同士がくっつこうとしたような関係だと思ったりもしますが(たぶんこの二人ヤッてないよな)、まぁ旧約新訳に関わらずかなり劇中の出番も多かったので、今更語るまでもないかなと思います。

 でもこの二人にカミーユが絡んでくると、なかなか面白い構図が見えてくるんです。
 シャアとレコアというキャラクターは、カミーユがエゥーゴで初めて会話した男性と女性なんです。言わば、二人はエゥーゴでの彼の両親だったのです。
 それだけ言えばピンと来る方もいると思いますが、結局シャアとレコアの決裂は、カミーユにとって2度目の親の不仲となっているんです。旧訳では、レコアの気持ちをわかってやれなかったシャアを責める描写がありました。しかもその時カミーユはレコアが死んだと思っていたわけで、その後実際に死ぬ場面を見てしまうわけですから、カミーユは合計3回母を失うことになるんです。そりゃ、壊れるわ。
 対して新訳では、カミーユはシャアとレコアの関係にあまり気づいていないように見えました。むしろエマに乗り換えていた(?)ようにさえ見えます。そういう意味で、新訳でエマが穏やかになったことは大きな意味があると言えます。そのエマも結局カミーユの目の前で死んでしまうわけですが、別に誰かと仲違いしたわけでもありませんし、死に方もどちらかというと感動的な感じだったので、精神的なダメージは旧訳よりもかなり軽かったと思います。

 旧訳のカミーユは、シャアとレコアに両親の時と同じ思いをさせられてしまいますが、新訳のカミーユは、シャアとレコアだけに依存せずに済んだ…親離れができたのだと言えます。それは、例えば頼もしいアムロ、穏やかなエマという、両親よりも出来た大人と出会えたことが大きかったのかもしれません。カツやファがあまり自分勝手な行動をせず、カミーユが冷静に周囲を観察できたことも一因かもしれません。新訳が新訳である理由はいくつもの違いが全て重なり合っていることから生まれるため、理由を一つに絞ることは出来ませんが、シャアとレコアに対するカミーユという関係からもその理由を見ることが出来る、ということです。

 次回はその、新訳カミーユにとって大きな役割を果たすエマ・シーンの話をしましょう。
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コメント
コメント
なるほど!
 アニメノベルズという本では、更に、「レコアのティターンズ寝返り」は「シロッコという間男に母親を寝取られた」という解釈をしていました。シャアの修正に関してもだらしない父親を息子が殴った云々という解釈でした。私は何も考えずにテレビを見ていましたが、管理人さんやアニメノベルズのライター氏は、本当に物の見方が鋭いなぁと素直に関心しております。
2006/07/19 (水) 22:54:34 | URL | ポルノビッチ・エロポンスキー #4FJT5Uw2[ 編集 ]
同じくすごく「なるほど!」です。月刊でもいいので連載継続を楽しみにしております。(笑)
2006/07/20 (木) 11:29:07 | URL | 囚人022 #TJwDdEqg[ 編集 ]
>ポルノビッチ・エロポンスキーさん
なるほど、シロッコが間男ですか。だとすれば、カミーユがシロッコを討つ理由もわからなくはないという感じですね。
クワトロを殴る理由についても、普通に見てるとあまりに唐突過ぎるんですが、カミーユが父親と重ねているならわかる気がします。
ただどちらも新訳ではちょっと違うものになっていますから、新訳はそういう親子のしがらみから少し離れた方向性ということなんでしょうね。旧訳からブレンまで続く親子の問題も、今は昔といったところでしょうか。

>囚人022さん
連載自体は続けられると思います。Zガンダムは男女という切り口で見ればかなり色々な見方が出来ますからね~。
哀・戦士から愛・戦士へ、がファーストとZの違いでしょうか。
2006/07/20 (木) 21:43:45 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
う~ん、ルロイさんの目の付け所は面白いですね。

> そりゃ、壊れるわ。

新約のラストでカミーユが精神的な死を免れたのは、
幾つかの事柄の重なりにより総合的にという事でしょうが、
自分的には、ロザミィのエピソードが省略された事のウェイトが
大きかったのでは?と思っています。

強化人間(人工的ニュータイプ)は、記憶が操作され、ある意味
精神的に壊れたニュータイプな訳ですが、その様な存在と大なり
小なりの共振を数多く重ねたら、シンクロ率が多く、NTとしての感度が
強ければ、強い程、共振した際にカミーユの受けるダメージは
大きかった理由で…、それがすっぱり排除されれば沈む事も無いと…。

旧約では、ラスト近くでカミーユはロザミィとフォウを完全に
混同し(強化人間の狂気的な感覚に共通項は多かったのでしょうが)、
ファを絶句させる程に、精神が怪しくなっていましたから…。

自分的には、サラのZ2・Z3の声を池脇さんの声と混同して
カミーユの代わりに精神が死にそうでしたが…。(<-嘘です。(笑))
2006/07/20 (木) 23:37:37 | URL | ねも #CNcRxVIA[ 編集 ]
TV版のレコアの存在ってなんなのかなぁと思っていましたが、なるほどカミーユ視線での母の象徴だったんだ。劇中のカミーユが何故あれほどレコアにこだわっていたのか理解できました。
旧約では投げっぱなしに見えたが、新訳ではちゃんと大人がフォローすれば子供は健全に育つんだよっていう監督のメッセージが伝わってきます。
2006/07/21 (金) 06:15:49 | URL | ふらっと #-[ 編集 ]
「愛・戦士」も言葉ほどには甘くはないわけですが(苦笑)。
カミーユ→レコアで言えば、「母」は、「母」というだけの存在ではなく、同時に「女」でもあるという現実を、直視して受け入れることを追体験したってことなんでしょうかね。
カミーユ→エマは、どちらかと言えば「女」として憧れていたものが、逆に最後に母性を示してくれたのかなぁ。
「擬似家族」は、行き詰ったコミュニケーションの逃げ場ではなくて、そこで追体験したことを現実の生の中に再度フィードバックしていくべきものだというようなことなのか。
2006/07/21 (金) 11:26:52 | URL | 囚人022 #TJwDdEqg[ 編集 ]
反響が大きくてありがたいです
>ねもさん
最終的に決定打となったのは間違いなくロザミィでしょうね。
なんせフォウに重ねていた女性を自ら撃ち殺してるわけですから。自殺よりきついでしょう。

ただ旧訳でフォウとああいう死に別れ方をしたから
余計フォウを意識していたという背景もあるんで、
仮に新訳にロザミィのエピソードがあっても、
「永遠のフォウ」がカットされる限り
壊れはしなかったんだろうなと思います。
シナリオの流れ的に、普通にロザミィを救ってしまいそう(笑)

>ふらっとさん
旧訳の大人はブライトくらいしかまともなのがいませんでしたからね。
種もその辺に影響を受けている気もします。

>囚人022さん
カミーユがレコアに女を見ていたかどうかはちょっと怪しいですね。
やっぱりカミーユにとっての女ってフォウだと思いますし。
むしろ女であるはずのレコアに母を求めたために、
カミーユとレコアはあまり意思疎通が出来なかったのかなと思ったり。
2006/07/21 (金) 22:09:23 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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