がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
Zガンダムをキャラクターから考える・1「エマ×レコア」
 ちょっとばかりネタができたので新シリーズを立ち上げてみる。要はキャラクターの関係からZガンダムを読み取ろうという企画。どっかのドラマCDとは違いますよ(笑)

 エマとレコアは対になるキャラだというのはもはや語り尽くされていますので今更触れません。ただ一つ問いたい。本当に対になってたか?と。
 たしかにこの二人は正反対の性格だし、かたやティターンズからエゥーゴに寝返り、かたやエゥーゴからティターンズと寝返った。そういう意味では間違いなく対なんだけど、それは後になって初めてわかることだったんじゃないかと思う。レコアが裏切って、最終的にエマと刺し違えたという結果を知っているから、対になっていると言えるんじゃないのか?ということ。これは明確に作り手が意識していたのだろう。

 彼女らが対になっていることに物語的な意味は、実はない。何故かって、エマもレコアも確かにZガンダムのメインキャラクターだけど、決して主役に比肩する活躍も見せ場も与えられていないから。あくまでこの二人はサブキャラであり、最終的にサブキャラ同士が刺し違えただけ。例えば、ジェリドやシロッコやハマーンを主役にした外伝は簡単に作れそうだけど、エマやレコアを主役にした物語を想像できるだろうか、ということ。シナリオに絡んでこないから、対になっているといわれても「ふーん」で終わってしまう。

 要するに、彼女らが対になっているのは形だけなのだ。その証拠に、エマとレコアは劇中でほとんど会話をしていない。彼女らは劇の中で対であることを見せる出番すら与えられていないのである。「星を継ぐ者」において、エマがエゥーゴに正式に入ったときにレコアと親密そうに話すシーンが追加されたが、あれは実に新鮮に映った。あんな風に話す二人はTV版にはなかったからだ。そしてTV版でも劇場版でも、レコアが裏切った後のエマはどこかその裏切りを他人事のように話していた。

 で、ここからが本題。エマとレコアは仲がよかったのか?性格からするとまるで逆だ。だけど、人間の相性というのはむしろ性格が反対である方がうまくいったりするわけで、つまり欠けているところを互いに補完できる関係であれば仲良くなれるのである。逆に互いに同じところが突出している場合(両方おしゃべりだったり)は相容れなかったりする。さて、この二人は補完関係なのか。
 エマはどちらかというと理念に突っ走るタイプ。ティターンズの理念が正しいと信じていて、でも実体を知ってエゥーゴの信念に走った人間。彼女は正義感が強く、個人的な都合ではなく道徳や規則のような社会のルールを重視する傾向がある。ただしこのタイプは本当に論理的に考えることが出来なくて、ゲーム脳の理論とかの見せ掛けの(社会学的な)理屈を信じちゃうタイプなんじゃないかなぁとも思う。
 レコアはご存知の通り自分の気持ちに正直なタイプ。彼女はどこかに孤独を抱えていて、本当はそれを誰かに分かって欲しいんだけど傷つくのは恐いから他人には絶対見せまいと気張るような、自分を守ることで精一杯な人間だと思う。
 ここでわかるのは、エマは基本的に外を見ているのに対し、レコアは見ていないという点。視点が根本的に違うのだ。見ている方向が全く違う人間の会話はどうなるかというと、会話にならない。例えば身近な例でいえば、MSの設定が好きな人間とキャラや物語が好きな人間は同じガンダムという共通項がありながら会話がなかなか成立しないはずだ。
 つまり、エマとレコアは補完もしなければ衝突もしないタイプなのである。そりゃ、会話するシーンもないよなという話。なら、どうしてこの二人は最後一騎うちになったのか?そこが結構解せない。憎み合うわけでもなく、好き合ってもいないのに、何故この二人が刺し違える必要があったのか?個人的には、近藤版Zのシナリオの方が二人の関係をよく表していたように思えるのである。

※状況から言えば、レコアとカミーユを戦わせると危険だと判断したから、エマはレコアと戦うことを選んだということになることは、一応付け加えておく。これに関してはそのうち「カミーユ×エマ」で。
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コメント
コメント
わんこだと同名の方がいらっしゃるようなので、名前変えました。
エマとレコアって同じ場所にいられないらしく、確かに語りあっているという印象がないです。最初にZを観た時にどうもレコアは周囲に溶け込んでいる雰囲気ではなかった。対してエマは当初からアーガマ的雰囲気だったような気がする。彼女らの進むべき所がそれとなく表現されていたんですね。

しかし旧約版では、レコアはともかく、エマはもっと魅力的に描けたのではないかなぁ(安彦氏が作画にも参加されていれば、、、)

「カミーユ×エマ」期待しています。そういえば富野監督のインタビューの中で、カミーユは年上が好きではないという話があったと思うが、劇場版カミーユは素直に年上に甘えるタイプになってましたね。(まあ旧画と新画では大分雰囲気が違っていましたが)
2006/06/24 (土) 06:46:50 | URL | かぷる #-[ 編集 ]
ども、お手数をおかけします。

レコアはエマはおろか他のアーガマのクルーと接している描写も少なかった気がしますね。
あまりアーガマにいなかったせいもあり、元々協調性の無い人だったのかもしれません。

新訳のエマはいいエピソードが与えられていたので、作画も頑張って欲しかったですね。とはいえ、あの髪型では限界があるような気もしますが(笑)

劇場版インタビューでは富野監督は「カミーユが一番好きなのはエマ」って言ってましたしねぇ。
その変化の要因はなんだったんでしょうね。
2006/06/24 (土) 22:49:54 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
いま、テレビ埼玉でZガンダムがやっているのでコメント失礼します。

>>つまり、エマとレコアは補完もしなければ、衝突もしないタイプ。


まさにそのとおりですね、もし同じ軍事作戦に参加していればなかなか上手くいっていたのではないでしょうか。


>>※状況から言えば、レコアとカミーユを戦わせると危険だからと判断したから、エマはレコアと戦うことになる。

まあそうですね。エマはともかくレコアは歴史の影に消えてしまう運命ではなかったか、と思っています。富野監督の洞察の深さは鋭いですね。
2013/11/01 (金) 20:49:26 | URL | カエサル #-[ 編集 ]
書き込みありがとうございます。
自分も実は録画しているんですが、なかなか見る気になれなかったりします。

そもそもレコアは純粋な戦闘員じゃないんですよね。
偵察任務とか、カラバでいうベルトーチカのような役回りのはずなんですが、MSに乗っちゃったせいで立ち位置がぶれてしまった印象もあります。
キャラクターとしては非常に味わい深い冨野キャラなんですが、役回りに恵まれなかったのかもしれません。
2013/11/09 (土) 23:56:54 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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