がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
人類全てがニュータイプになったらどうなるか・その1
 というわけで企画物いきます。ちょっと「話し手」と「聞き手」の責任はどちらが大きいかということを考えた時に派生したネタです。
 ニュータイプという存在は、劇中の描かれ方を見る限り、極めて察知能力の高い人種のことであるように思えます。アムロはビットの軌道を先読みしていましたし、ソーラ・レイの発射を予測しました。ララァは「白い方が勝つわ」と言いました。シャアは「私にも敵が見える」と言いました。他にも多数の事例が存在します。ニュータイプというのは、「なんとなく直感で周囲の状況を理解できる」存在であり、そこに論理というものは存在しません。よく電波だと言われるのもそのせいです。
 要するに、ニュータイプは極めて高い認識能力を持ちますが、それを説明することが出来ないんです。いつもニュータイプは自分の理解したことを抽象的にしか表現できません。「あれは憎しみの光だ」とか。小説版のZガンダムでも、アムロはマスコミを通じてニュータイプは何かということを説明したが、結局大衆には理解されなかったというエピソードが書かれています。ニュータイプの感覚は言葉では伝えられないのです。
 とはいえ、ニュータイプ同士なら伝えることが出来ます。オールドタイプには言葉で言わないと伝えられませんが、ニュータイプは感じ合えるからです。また、ア・バオア・クーでのアムロのように、複数の人間に自分の言葉を一方的に伝えることは出来ます。ただこれも、おそらくは相手にある程度ニュータイプの素養がないと伝えられないでしょう。とにかく、オールドタイプには説明できないにしても、ニュータイプ同士なら説明することは可能なわけで、人類全てがニュータイプになれば、特に説明に苦労することは内容に思えます。

 では、人類全てがニュータイプになればどうなるか?人々はほとんどテレパシーでコミュニケーションを取るようになるかもしれません。そこまでいかないにしても、大雑把な説明である程度意思疎通を図れるようになるでしょう。「ほら、あれだよあれ」「ああ、あれね」という会話が万人に通じるようになります。そうなると、言語は段々必要なくなってきます。必要のないものは徐々に失われていくのが自然の摂理です。堅い物を食べなくなればあごの力が弱くなっていくのと同じです。
 すなわち、人類全てがニュータイプになると、言語文化が衰退していくと考えられます。それでも会話でのコミュニケーションに不都合はありません。しかし、活字でのコミュニケーションはどうでしょうか。稚拙な文章を文脈だけで理解できるでしょうか?全く理解できないと言うことはないと思います。しかし、文字はその文字以外に情報がありません。人間の話す言葉は、仕草や表情などで補完することで理解できます。ニュータイプ同士ならサイコウェーブの共感なんかも理解を助長しているのかもしれません。が、文字はサイコウェーブを発しません。おそらく、ニュータイプ世界は活字を記録として残すことが困難になっていくと思われます。
 ということは、記録は映像や音声で残すしかないということになります。もしかしたらサイコミュシステムに自分の意志を読み込ませて保存する技術なんかができているかもしれません。最終的には言葉を話す必要もなくなり、イルカのように電波で会話するようになるかもしれません。しかしそれはもはや、ヒトと呼べる生き物ではないでしょう。そうなったら、確かにニュータイプはヒトの進化した新たな生物となることができるかもしれません。

 が、そう上手くいくものでしょうか?どんなに科学が発達しても、活字の文化は絶対になくならないのでは無いでしょうか?例えば、百科事典を映像や音声のみで残すのは不可能ではありませんが、非常に煩雑です。今図書館にあるものを全てデータ化できるか、ということです。もしかすると、人類がすべてニュータイプになったら、いずれ文化を後世に残すことが出来なくなり、衰退していくんじゃないだろうか?そんな気がしてなりません。言語を必要としない新たな種として完全に進化するのが先か、その前に文化が衰退して滅びるのが先か、というところなのではないでしょうか。最もその前に銀河系が寿命で死んでるかもしれませんが。
スポンサーサイト
コメント
コメント
言語文化も心配ですが
 凄い考察を始められましたね。(笑)
 活字は、今でも少し危機を言われていると言うか、映像のほうがインパクトがある伝わり方をするって言うんで、少し疎んじられかけてますよね。テレビが普及する前と後とでは、伝わり方というのは全然違っただろうし。今だったら「インターネット万能」みたいなことを言う人も多いけど、なかなかそううまくいくんだかどうだか。少なくとも何十年か前の人類からしたら、今の私たちのこんなコミュニケーションというのも、かなりびっくりもんだろうな、と思ったりなどします。
 そういうのもまぁ面白いんですけど、思ってることが相手に伝わっちゃうって言うと、より深刻な問題は「悪いことができない」というか、例えばうっかり助平な妄想も出来ないというか、そっちのほうがまず切実にやばい問題(笑)ではないかと、実はかねがね思っていたんですが、如何なものでしょう?
2006/05/25 (木) 23:48:11 | URL | 囚人022 #TJwDdEqg[ 編集 ]
 思ってることが伝わっちゃうという件ですが、実は長谷川氏のコミック「Vガンダム外伝」において「思念で嘘をつけるニュータイプ」というのが登場します。結局ニュータイプになっても人は人なのだというオチでした。
 これは十分ありうることで、やはり自分の考えてることが判らないような技術を身に付けるニュータイプというのはやはり確実に現れるでしょう。人類全てがニュータイプになる頃にはもう自分の思念のコントロールくらいはできるようになっているんじゃないかと思います。上手い下手はあるでしょうけど。
2006/05/26 (金) 21:00:01 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
直感的なコメント
一晩寝かせて考えてみました。
とりあえず文字の役割として「情報の保存機能(記録機能)」があるわけで、コレは空間的なものだけじゃなくて時間的なものもあるかと思う。(買い物リストとか寝てる人への伝言メモとか引継ぎ票とか。あるいはこのブログとか。)

NTは空間面では言語を不要とするとしても、情報の保存は不可能のように思います。ルロイさんのおっしゃるように人の思念そのものの記録媒体なんてのが出てくるのかな、と言うのが一点。

もうひとつ、恐らくはもっと基本的な点。人類全部がNT化した時点で「世界共通の言語体系」ないしは「文化体系」なんてものが成立してくるのではないでしょうか。意思がダイレクトに伝わる時点で言語ギャップはなくなりますが、一方で何かに対する「感じ方の作法」や「規範」「常識」みたいなものは共通化しないと結局意思の疎通の妨げになるように思います。

でもって「NT発現度」が学歴みたいな指標になってくのかな・・
2006/05/28 (日) 01:23:39 | URL | ナタル #.ZWFf9ps[ 編集 ]
暴走気味に妄想してみました
考えていくと面白いですね。コメントで出ている「思念そのものの記録媒体」ってスゴい!ブログとか書いていると、そういうものを夢見ます。(「考えていることの半分も書けない自分の文章力のなさよー!」・・・とか。 笑)
でも、先のコメントの話と一緒で、生の思念が記録されたら「邪念(笑)」出まくりで、自分で自分がびっくりしちゃったりしそうですね。
というと、思念の出方をコントロールする技術というのは、やっぱり必要になるわけで。アムロでさえファンネルがストレートに反応しすぎたりしていたし、やっぱり難しいものですね。
思念が上手にコントロールできない人は、リミッターみたいなものを付けないと日常生活が送れなくなったりとか?
やがて、むやみに思考を覗き込まれないようにプロテクトする機器が開発されて、さらにはそのうち義務化されたりとか?(裸で街を歩けば罰せられるので服を着ているのと同じような感じで。)
2006/05/28 (日) 11:41:05 | URL | 囚人022 #TJwDdEqg[ 編集 ]
>ナタルさん
そう、そうなんですよ。言語には保存性があるわけで、でもニュータイプはそれを失わせる危険性をもっている、ならば人類全体がニュータイプになったら人類は滅ぶのではないか?というのが思考の発端でした。

確かに人と人が関わっていく以上一定のルールが必要になるわけで、そうでなければカミーユがシロッコを殺しシロッコがカミーユを壊す世界になってしまうでしょうから、何らかの作法ができてくるんでしょうね。
ただ、言語が失われたらニュータイプとしての思念もどんどん単純化していくんじゃないかとも思ってしまいます。次項でその辺を語ろうかと。

>囚人022さん
思念そのものの記録媒体というのは、すでにZガンダムのバイオセンサーなんかがそんな機能を果たしているような気もするんですよね。
下手な人は思念にリミッターというのはありえる話ですね。そういう人は物理的に自分の言いたいことを上手く伝えられなくなってしまうことにもなりますから、社会的にはきっとかなり下級の存在になってしまうんじゃないかと思います。
人類全てがニュータイプになっても、人類は平等にはならないということでしょうね。なんか、これでひとつSFものが書けそうですね(笑)
2006/05/28 (日) 11:56:24 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2017 がんだまぁBlog all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.