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ガンダムネタだけを語るブログです。
ガンダムコミックを語る11「ガンダムReon」
 アウターガンダムシリーズ第3弾は、割と知られてないマイナーな作品です。どうしてかというと掲載誌がマイナーだったこと、その掲載誌が廃刊になって事実上打ち切りになってしまったこと、前2作に比べオリジナル要素が多いことなどが挙げられると思います。

 内容としては、アウターガンダム同様無人機が主役ですが今回はパイロット(火器管制要員)を必要とすること、そしてそのパイロットが女性であることが大きな違いです。というか、ガンダムの中では極めて珍しい、女の子が主人公の作品だったりします。それ故なのか、それまでの松浦作品とはうってかわってコメディ的な描写が多いという特徴も持っています。じゃあ方向性としてはZZ的なのかというとそうではなくて、ウィルスをめぐる人間たちの駆け引きを背景に進行するシナリオはやはりシリアスです。ただ、それを「ばっかじゃないの?」というノリでぶっ壊すという意味では、Gガンダムの影響でも受けているのかもしれません。
 この作品の特徴は、原作に通じる要素が少ないということです。アウターガンダムは1年戦争でしたし、ムーンクライシスはZ、ZZの設定をふんだんに利用していました。しかし今作はアウターガンダムシリーズのキャラが出てくるだけで、既存の設定はほとんど出てきません(νガンダムくらいかな)。つまり、いわゆる松浦氏の個性に依存している側面が強い内容であると言えるのです。それは、富野作品がそうであるように、やはり作者の価値観を理解できる人間でなければ好まない作品になっているということです。それが、ガンダムReonです。

 もう一つ特徴を挙げるならば、明確に逆シャアのオマージュが取り入れられていることです。シャア・クェス・ギュネイの関係を明確にトレースしたキャラが登場しますし、それに対するアムロ的なキャラもいます。その4人の関係を浮き彫りにする前に話が終わってしまったので消化不良ではあるのですが、松浦氏はこの作品を通して逆シャアに対する何らかのカウンターをもってきたいと考えていたと思われます。そこを意識して読み取るのも面白いかもしれません。

 この作品は半端のまま終わってはいますが、「ウィルスで人間がおかしくなる中、正常に動ける機械が頼り」という、普通の人工知能ものとは逆のテーマを提示しているという意味では評価できる作品です。裏を返せばそれ以外での評価はし辛いないようであり、正直なところ、アウターやムンクラを「松浦作品だから好き」と言える人にしかオススメできない内容です。
 νガンダム(レプリカ)の登場シーンとかクィン・マンサ登場シーンとかは流石なんですけどね~。最後ハイメガキャノンはないだろ~とか思ったりもするのですよ。うん。

「機動戦士ガンダムReon」
作画:松浦まさふみ
連載:MS SAGA Vol.7~10
メディアコミックス版:1996年2月25日初版(絶版)
電撃コミックス版:2003年10月初版(発売中)
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コメント
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見事な切り口
 私が知る限り、最も的確な「レオン」評だと思います。レオン好きな私ではありますが、ここまで的確な評価は出来ないだろうなぁと思っています。
 松浦氏の独自設定の中で、太陽系開発、という単語がとても気になります。戦争に次ぐ戦争で、規模予算が縮小されているとは思いますし、コロニー建築技術の向上や人口減少で「住む場所不足」という問題もなくなっているとは思うので、それほどの必要性はないのかも知れません。しかし、やはり、人類には未知なる世界へ進出していって欲しいよなぁとSFに望んでしまう人間には、とても嬉しい単語なんですよね。
 松浦氏の予定では、人間対ニュータイプの泥沼の戦争をレオンを祖とする人工知能が調停した後、ホワイトベースという名前の恒星間探査船が出発するところでアウターは完結するそうです。ファーストのオープニングのラスト、「銀河へ向かって~」の画面を意識したというこの設定、相変わらず、「上手い」よなぁと思ってしまいました。
2005/11/20 (日) 09:27:21 | URL | ポルノビッチ・エロポンスキー #4FJT5Uw2[ 編集 ]
 お褒めに預かり光栄です。コミック感想やってきた中でもすこぶるリアクションが薄いんでこの漫画やっぱ人気ないんだな~とか思ってました(笑)

 人間対ニュータイプの戦争にするつもりだったというのは興味深いですね。クルスト博士の妄想が現実になってしまったわけですか。
 いっそのこと別作品でやって欲しいネタですね。ホワイトベースという名の恒星間探査船かぁ……ダンディライオンといい、やっぱり外宇宙という発想は多いんですね。
2005/11/20 (日) 16:51:51 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
ガンダムReonの様なガンダムは、他にはなくて唯一のガンダムだと思っております。最近のガンダムパイロットは揃って中身が最初から強キャラで、まるで戦争する道具でしかないのは悲しい所。ルビーのパイロットらしくない能天気さや明るさ、素直な性格と支える周りのキャラが立っていて素晴らしい作品だと思います。
結局、戦力を求めるなら人間はいらないし、どんな技術も半年もすれば進化も対処法も出来るのは当たり前。
今のガンダムにそれはない。
常に主人公は無敵で、仲間が死んでも次の回からは忘れてる機械の様なパイロットばかり。ガンダムはスーパーロボットなんですかね?
2017/02/18 (土) 21:13:50 | URL | TEAO #3y21o1tk[ 編集 ]
どうしても、ガンダムはプラモデルを売るのが目的なので、スーパーな兵器になりがちなんですよね。
プラモを必ずしも売らなくてもいい外伝作品なんかは、もう少し自由が利くんですけどね。
2017/02/27 (月) 22:12:34 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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