がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
ガンダムコミックを語る5「機動戦士vs伝説巨神 逆襲のギガンティス」
 長谷川漫画第一弾。今では「Vガンダム外伝」に収録されてますが、最初は単品で単行本されてました(ってかこっちの方が分量多いしね)。
 この作品は最初にしてもっとも長谷川氏らしいガンダム漫画でしょう。アムロとジュドーの共演・その後のミネバの登場・合流するシャアといったキャラクターファンが感動する要素、プロトZZの改造機であるメガゼータ・ザクIIIとマラサイの合いの子みたいなスザク・マイナー設定のリックギガンなどメカファンも納得のチョイス、ガンダム世界とイデオン世界を繋げ、かつイデとニュータイプを真剣に対峙させるという富野ファン感涙の内容と、まさに「全方位」の要素を詰め込んでいるのはまさに長谷川漫画の真骨頂といえます。それでいて、キタラやサイコミュ・ハンドなどのケレン味全開のメカ演出や幼女の裸体(笑)など独自の要素もしっかり盛り込み、それでも話はかなりシリアスかつ熱く纏められるんですから、そりゃ面白いに決まってるだろって感じです。絵柄だけは、どう見ても万人受けしませんが(苦笑)
 長谷川氏の凄いところは、それだけの能力を持ちながら(持っているからこそ、なんですけど)ガンダムブームの要因だったミリタリー・SF要素だけは完全に外してるところなんですよね。そのあたり、ガンダムの本質をよく分かってるんだよなと思います。

 で、この作品は何なのかというと、巻末コメントにもある通り「長谷川氏なりの、ガンダムから感じたものへのカウンター」なんですよね。いわゆるファンからの恩返し、というやつです。こういうのってありがちなようで、実はちゃんと能力がある人じゃないと実現できないんですよ。ガンダムの本質をちゃんと理解して、それを自分流に噛み砕き、ちゃんと作品として結実させなければいけないわけですからね。やっぱり凄いです。
 そのカウンターの内容はといえば、「死んだ者は何もしない!」という一言それのみに尽きるでしょう。死者の命を吸ったカミーユ、それを否定するジュドー。だからジュドーは最強のニュータイプなんだ、みたいな。長谷川氏は基本的にはスパロボな人ですから、絶対ジュドーというキャラが好きなはずなんですよ。で、「明るいニュータイプ」というそれまでのニュータイプとは一線を画すジュドーが結局最後カミーユと似たような力で決着をつけて、納得いかなかったんじゃないかなって思うんです。ミネバのこともほったらかしだったし、アムロも出なかったし。そういう意味では、イデオンという存在はあくまで背景であって、実のところは「長谷川版ZZ」だったというのがこの作品の正体なんじゃないでしょうか。

 これは松浦氏もそうなんですが、それを「アンオフィシャルだよ」ってちゃんと言えちゃう所もまた凄いところなんだと思います。当時は「俺の設定こそ真の設定だ」みたいな人も多かったし、今ならどんな作品も正史に取り込まれてしまいますし、そこに一線を引いてかつオフィシャルと同等以上の内容の作品を作れるっていうのは、なかなかガンダムファンには難しいことだと思います。長谷川原作の非宇宙世紀アニメってのも見てみたいですよね~。
 未読の方は是非「機動戦士Vガンダム外伝」のコミックを探しましょう。最近スパロボでイデオンが出ましたし、なかなかホットな内容だと思いますぞ。

「機動戦士vs伝説巨神 逆襲のギガンティス」(連載時タイトル:「ガンダムVS伝説の巨神」)
作画:長谷川裕一
連載:サイバーコミックスNo.23~26掲載
ノーラコミックスDELUX版:1992年12月6日初版(絶版)
角川コミックス版(機動戦士Vガンダム外伝):1995年11月7日初版(発売中)
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コメント
コメント
書きたいことは山ほどありますが
 サイバーではこの連載を我慢して読まず、ガンダムジェネレーション4に必ず収録されると思い込んでいたのが、今となってはこれまた、良い思い出です。
 有機宇宙と書いて、ユウキコスモ。そして、それがジュドーであるという流れに、イデオンファンでもあった私はクラクラと来てしまいました。だからこそ、イデオンがガンダムごとき(!)に破壊されたのには驚きでした。
2005/09/12 (月) 21:44:56 | URL | ポルノビッチ・エロポンスキー #-[ 編集 ]
確かにガンダムごときにって感じですね…今ならヒゲ対イデオンってとこでしょうか(笑)みたいなぁ。ホワイトドールvs伝説巨神…
2005/09/12 (月) 22:06:12 | URL | ルロイ@管理人 #-[ 編集 ]
長谷川氏の構成能力がずば抜けていることは語るまでもないんですが,ここでぶちまけたネタを,更にこねくり回して,いじくり倒して,他で違和感なく利用している,というのが,個人的にこの人の漫画を(つまり,ギガンテスを)ムーンクライシスよりも好きな理由だったりします(^^;

長谷川氏がジュドーというキャラクタにかなり好感を持って描いていることは,(明言されていませんが)Vガンダム外伝,クロスボーンガンダム外伝(スカルハート)を読めば更に伝わってくると思うんですよ。

最近のEVOLVE 10を見ると,明らかにコレを意識したかのようなネタ続きだったりしますので,先のV外伝,クロボン外伝と絡めて,個人的には一連の続き物だったりします(笑

>いわゆるファンからの恩返し
これをオフィシャルでやっちゃったのがガンダムXですよねぇ・・・(^^;

蛇足(笑
>長谷川原作の非宇宙世紀アニメ
ここで超電磁大戦ビクトリーファイブと一連のダイモス,ボルテスアンソロジーを押しつけてみる(笑
2005/09/12 (月) 22:45:11 | URL | あさぎり #GCA3nAmE[ 編集 ]
逆ギガ→Vガン外伝→クロボンと長谷川氏のスタンスが徐々に変遷していくのがよくわかりますよね。クロボンに関しては富野監督の意見もあるんでしょうけど。その辺は、今後追っていきたいと思っています。

>ガンダムX
恩返しにプラスαを与えられなかった点で、長谷川ガンダムには劣るんですよね~。普通のアニメをやりすぎちゃいましたね、あれは。

>ここで超電磁大戦ビクトリーファイブと一連のダイモス,ボルテスアンソロジーを押しつけてみる(笑

アニメじゃない!(笑)
2005/09/12 (月) 23:06:37 | URL | ルロイ@管理人 #-[ 編集 ]
とりあえず、メガゼータとスザクの色指定のためにノーラ版も押さえましょうね(w

サイバー連載は未だ全部お押さえてなかったりする。
連載時から”メカ”らしいそうですが、自分の目で確認しとかないとね。
2005/09/13 (火) 07:25:05 | URL | 一文字突破 #B8xSsyyA[ 編集 ]
ノーラ版ってカラーページがあるのですか?それとも裏表紙かなにかにイラストが?
そのうちガンダムエースでこれの外伝とか続編とか出たりしませんかねぇ。逆シャアとF90の間で新兵時代のハリソンとか出てきたりして。
2005/09/13 (火) 19:55:09 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
ノーラ版には角川版にはないカラー口絵があります。
唯一のスザクのカラー資料...

とりあえず、またZ外伝とクロボン外伝があるそうなので、Zとクロボンで単行本化が期待できますね(w
2005/09/13 (火) 20:44:16 | URL | 一文字突破 #B8xSsyyA[ 編集 ]
Z外伝は3作全部でやるそうですからね~、単行本化は確実でしょうな。劇場版終了後に長谷川版新訳ZZとかやったら面白そうなんですけど…って自分要求しすぎですな(爆)
2005/09/13 (火) 21:01:20 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
>長谷川版新訳ZZ

さりげなく脱がされるリイナ&プル・プルツーをキボン(w
ああ、プル達は元から脱がされてますな。
でも、ZZなら長谷川タッチでも違和感なさそうやね。
2005/09/13 (火) 21:36:23 | URL | 一文字突破 #B8xSsyyA[ 編集 ]
ベラの例もあるんでエルやルーもあり得るかと(笑)
ZZでコミックなら普通に富野監督からお許しが出そうですよねぇ。
2005/09/14 (水) 21:42:11 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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機動戦士VS伝説巨神_逆襲のギガンティス『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』(きどうせんしたいでんせつきょしん ぎゃくしゅうのギガンティス、GUNDAM VS. IDEON)は、長谷川裕一の漫画作品で、ガンダムシリーズの非公式外伝作品。.wikilis{font-size:10px;colo
2007/02/08(木) 04:17:42 | このマンガが読みたい!
機動戦士VS伝説巨神_逆襲のギガンティス『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』(きどうせんしたいでんせつきょしん ぎゃくしゅうのギガンティス、GUNDAM VS. IDEON)は、長谷川裕一の漫画作品で、ガンダムシリーズの非公式外伝作品。.wikilis{font-size:10px;colo
2007/02/10(土) 05:29:11 | このマンガが読みたい!
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