がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
ガンダムコミックを語る1「MS戦記」
 なんとなくはじめてみます。とりあえず年代順にやっていこうかと。

 「MS戦記」に関してはリアルタイムで接した人のほうがずっとインパクトがある作品なんであんまり語れない気がするんですが、とりあえず初めて読んだ時に一番驚いたのは「この漫画がコミックボンボン連載だったこと」ですね~。確かに主人公が不自然なくらい低い年齢に設定されているあたりがそれっぽいんですが、内容はどう考えても対象年齢層に設定されていないんですね。当時の子供はこんなのを普通に読んでいたのか?と思うと、今の中身のない商業主義の都合と萌え狙いばかりの漫画を読んでいる世代がどれだけ当時に比べ精神的にクォリティで劣ってしまうのかと恐れてしまうくらいしっかりした内容になっています。
 具体的には、開戦や訓練、歩兵や無能な上司などを通して戦争というものがちゃんと描かれていて、ご都合主義でどうにかなったりしないリアルさがあって、絵もリアルで人間の感情の起伏が自然で、ツッコミどころも特になく素直に読み進めていける点ですねぇ。この辺は原作である高橋昌也氏の力に拠るところが大きいんでしょうね。主人公が小学生か中学生程度の少年なのは正直ミスマッチなんですが、だからと言って正しい年齢層の人間しか登場しないセンチネル(原作者同じ)が物語的に面白かったかというと別の話なので、やっぱり主人公が少年、というのは一般的に読者受けするんだなぁと思ったりもします。
 ガンダムの歴史という意味では、そもそもガンダムのコミック(アニメのコミカライズではなく、サイドストーリーの)というものを初めてやったのがこの作品であり、コミック版ガンダムのファースト・ステップとして重要な位置付けであることが一点。ジオン側を主人公にしたことが一点。近藤ディテール全開の絵柄が普通の漫画にないリアルさを醸し出していたことが一点。このあたりはガンプラブームやMSVの登場と密接に関連していますね。圧倒的な強さの敵ガンダムというのはゲーム「ブルー」「ジオフロ」あたりに確実に影響を与えています(前者はクリア後のおまけだけど)。
 とにかく、ガンダムのコミックの中では屈指のリアリティとメカ描写がなされており(かと言ってマニアックすぎないのがまたいい)、ある意味ではレガシーとかが霞んで見えるくらいの価値がある作品なので、未読の方は一度読んでおくべきだと思います。当時のMSVブームがどうして起こったのか、その片鱗は確かに感じることができるでしょう。
 あ、ちなみに、内容は淡々と戦争の現実を描いていくだけなので、物語のテーマ性とか教養・文芸的価値なんかは皆無なんでそこは誤解なきよう…タイトルが「戦記」ですからね。コミック版「ガンダム戦記」とはその辺が全然違うので注意。淡々と戦闘が続くだけのコミックは割とありますが、それに中身がそれなりに伴っているのがこの漫画なのです。そういう意味じゃ、まさにガンダムコミックにおけるファースト・ガンダムですね。いろんな意味で…。

「MS戦記」
原作:高橋昌也 作画:近藤和久
連載:コミックボンボン1984~85年
ボンボンコミックス版:1985年初版(絶版)
B-CLUBコミックス版:1988年10月15日初版(絶版)
電撃コミックス版:1995年5月15日初版(発売中)
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テーマ:機動戦士 ガンダムシリーズ - ジャンル:アニメ・コミック

コメント
コメント
コンドー
私は当時ボンボンは読んでなかったので、Bクラコミックが初体験です。サイドZの頃っすね。なんだかんだいいつつ、近藤氏の刷り込みは未だに影響を与えます。

>圧倒的な強さの敵ガンダム
今まで一番”白い悪魔”と思ったガンダムは、ファミリーソフト『一年戦争』のジャブローに登場するガンダム。
はっきり言ってドム、グフ程度では歯が立ちません。回避できない命中率、一撃で落とされるビームライフル等、100%倒せません(苦笑)。クリア条件は生き残ることなんで、逃げ回れば良いんですが、足も速い(死)。
友軍のマッドアングラー隊のアッガイ(NPC)を盾にして、ようやく逃げおおせました。まさにこのゲームの悪夢です。
このゲームもMS戦記と同様、各地を転戦するタイプのサイドストーリーですね。
ギレン発売前の作品ですが、ルウム戦役のシナリオがあり、核バーズーカ仕様のザクに搭乗可能なのが当時としては斬新です。
核バズーカ仕様のザクはレベル上げても機種転換出来ないので、とっととノーマルザクに乗り換えましたが...

2005/08/24 (水) 07:04:32 | URL | 突破@逃避中 #B8xSsyyA[ 編集 ]
私はリアルタイム・・・(^^;
つーても,実は創刊からボンボン見ていたので流れで・・といった感じだったですねぇ

ただ,Zガンダムの放映が決まってから,スゴイ勢いで駆け足的になった(つまり,残り2話)のが当時としては残念だったような気もします。

あと,近藤ディテールは凄く衝撃的だったですねぇ
当時作ったキットの大半が似非近藤ディテールだったんですよねぇ・・・(^^;
2005/08/24 (水) 12:47:12 | URL | あさぎり@おさぼりチュ(汗 #USldnCAg[ 編集 ]
確かに中身はしっかりしてますよね、小林源文先生と同じくらい(知らなかったらゴメンナサイ)。ただ個人的には直撃世代ではないのでデザインが受け付けない所がありましたね、後読みにくい所があるのも・・・

ある意味現実戦争マンガを取り込んだ作品ですね。

ttp://www.genbun.net/
小林源文先生のサイトです。よかったらどうぞ
2005/08/24 (水) 20:08:13 | URL | CRS #HfMzn2gY[ 編集 ]
>一文字突破さん
ファミリーソフトって熱いゲームが多いんですねぇ。
GBAとかでいいから移植というかリメイクというかしてくれたらそこそこ売れる気がするんですが…版権的に無理なんでしょうな。

>あさぎりさん
確かに半端ですよねぇ。ソロモン戦やア・バオア・クー戦も見たかったです。
コミック版のブルーや戦記も似たような終わり方してますし、漫画も難しいですよねぇ。

>CRSさん
小林源文氏は知らなかったっす(^^;
漫画家というよりはイラストレーターのようですね。
ぱっと見、若者に対する価値観が富野監督に似ているような…

近藤デザインは今の綺麗な絵が当たり前の感覚で見るとごちゃごちゃしてて判り辛いですね。新MS戦記になるとさらにそれが加速していきます(苦笑)
しかしガンダムコミックってデザインひどいのが多くて、まともに綺麗になるのはカトキデザインがプラモで一般化してからですねぇ。MS戦記はましな方ですよ。MGのラインをトレースしてるコミックは比較的形が整ってる気がします。
2005/08/24 (水) 21:51:00 | URL | ルロイ@管理人 #-[ 編集 ]
これは・・・・・!
 直撃世代から一言!私があの漫画を本屋で立ち読みしたときに覚えた衝撃は、やはり、見開きで登場する近藤ディテール満載のザクなんですよ。びっくりしました!カラーページだったので尚更でした。ザクの腰アーマーが割れる所、ガンダムの肩が引き出し式になっていたこと、など、驚き満載でした。物語に関しては良く言われるようにア・バオア・クーでの戦いが省略されてしまったことが悔しくてなりません。未だにです。ガンダム0079でブラウンのエピソードが随所に描かれていたので、ラストシーンの補完がされると期待していたら・・・・。まさかあんなラストだとは。ちょっとガッカリでした。
 この企画、とても楽しみですのでよろしくお願いします。
2005/08/25 (木) 12:26:23 | URL | ポルノビッチ・エロポンスキー #-[ 編集 ]
近藤ディテールは当時は衝撃だったと思います。あのガウやムサイは本当に艦船・空母に見えますからねぇ…今ではMG版・カトキ版・山根版などに取って代わられてますが、それらも近藤版が土台に存在していたんだと思います。

近藤ファースト完結したんですよね。そもそも1巻からして読んだことないので、古本屋で全巻揃えて見たいですね。なかなかお目にかかりませんけど(汗)
2005/08/25 (木) 21:26:35 | URL | ルロイ@管理人 #-[ 編集 ]
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