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ガンダムネタだけを語るブログです。
リックディアスに使われている連邦系ムーバブルフレームって何?
 リック・ディアスは、連邦軍のフレームを流用して開発されたとされています。MGインストにも、「メラニーは、MSの基礎フレームなどは連邦軍のものを流用し、経費の節減と建造時間の短縮を図り、即戦力の整備にその精力を集中させた」とあります。
 リック・ディアス完成前の時点で、フルムーバブルフレームの機体はありませんので、フレーム流用と言うのは全身ではなく部分的なものであるとは考えられますが、リック・ディアスに流用できそうな連邦軍の機体というのがあまり見当たらない点が気になります。ドム系は連邦軍は採用していない(アナハイムが吸収したのはジオニックだけなので、ツィマッドは連邦と無関係だったのでしょう)ですし。
 この設定について、少し掘り下げてみたいと思います。


 ちなみに、この連邦系フレーム云々の記述の元祖は、小説版Zガンダム第1巻です。宇宙世紀の創造神・富野監督による由緒正しい設定なのです。その原典の記述は以下の通りです(ムーバル・フレームというエルガイムの用語がそのまま使われているのはご愛嬌)。

 ティターンズの動きが具体的になってきた時に、ブレックス等、エゥーゴの組織は、シャアの提供する技術をベースにして、アナハイム・エレクトロニクス社で新モビル・スーツの開発を進めた。その指揮をとったのが、その会社の社長であるメラニー・ヒュー・カーバインであった。メラニーは、モビル・スーツのムーバル・フレームなどは、地球連邦軍のモビル・スーツのものを流用し、経費の節減と建造期間の短縮を図り、即戦力の整備のその精力を集中させた。そして、ガンダリウム・ガンマの威力は、新造のモビル・スーツを決定的に高性能なものにしていた。

 この記述だけを切り取ると、リック・ディアスのことだけを説明しているようには見えず、ネモやマラサイのことを言っていると解釈してもよさそうなものですが、この文章は「シャアが格納庫のリック・ディアスを見つける」シーンと「リック・ディアスに名前を付ける」シーンの間に挟まれているため、文脈上はどう考えてもリック・ディアスの解説にしか読み取れないようになっています。
 まぁそうだとしても、ネモやマラサイも既存のGM・ザク系から使えるパーツは可能な限り流用できるように設計して、コストや開発期間を削っている設計なのは間違いないと思いますけどね。

 というわけで、リック・ディアスと連邦軍MSのフレームとの関係に戻りますが、先述のように連邦軍はドム系を運用していないですし、ハイザックやGM系のフレームとはサイズが明らかに違うため流用は難しそうでもあります。一体連邦軍の何のMSのフレームを流用したのでしょうか。
 そこでヒントとなるのが、フレーム流用の目的が「経費の節減」と「建造期間の短縮」と明言されていることです。特にフォーカスしたいのは建造期間の短縮の方ですね。アナハイムには他にも、この建造期間の短縮のために既存のMSのフレームを丸ごと流用した例があります。それはZガンダムを開発した時のことです。
 Zガンダムには、MSZ-006XプロトZガンダムの実機を流用することで、短時間で完成させることができたというエピソードがあります。開発期間が短すぎるので、それくらいの説明がないと非現実的だったからです。リック・ディアスも、ガンダリウムγがもたらされてからすぐにエゥーゴの戦力として実用化しなければならない事情がありました。そのために既存の連邦系のMSからフレームを流用したのであれば、それはプロトZガンダム→Zガンダムに近いレベルで「実機まるごと流用」を行っていた可能性があります。

 とはいえ、リック・ディアスに丸々流用できそうな既存のMSが、しかも連邦製縛りで、該当する機体などあるでしょうか?実はあるんです。
 リック・ディアスには、後付設定で、あるMSの設計が流用された事になっています。そう、「ガンダム開発計画」のMSです。最も近いのは、当然GP02Aサイサリスでしょう。ガトーが強奪した機体は大破していますが、GPシリーズが各1機しか生産されていない、ということはないのです。大抵どのガンダムも3機ずつくらいは作られているものです。実際、公式とは言い難いですが「カタナ」とか「Define」とかで増産機が出てきます。
 ただ実際のところ、GPシリーズはデザインライン的に見ておそらく全機ある程度共通の基礎フレームであったと思われ、別にGP02のフレームだけが流用されたと考える必要はないのかなと思います。GPシリーズは01と02が大破、04もガーベラ・テトラになった後大破し、生還したのは03ステイメンだけでしたが、01~04が各3機ずつあったと考えればリック・ディアスの最初の3機分くらいのフレーム確保は問題なかったのではないでしょうか。
 GPシリーズを「地球連邦軍のモビルスーツ」と呼んでいいのかというと、計画凍結・登録抹消という扱いを受けているので若干違うような気もするのですが、少なくとも01~03は連邦軍の正式承認を一度は受け、実戦配備まで行われた機体なので、問題ない・・・と思います。

 というわけで、リック・ディアスのフレームはGPシリーズの余り物が流用されている!という結論で締めたいと思います。これもクワトロ・アポリー・ロベルトの先行配備3機のみかなぁと思いますね。それ以降の増産機は新規生産と考えて、もし生産ラインが敷かれているならこの二次生産分以降になるんじゃないかと思います。外伝作品には割とディアス系出てくるので、ラインは敷かれている可能性が高いかもしれません。
 そう考えると、事実上リック・ディアスはGPシリーズの量産型と言っても差し支えないものになります。もしGPシリーズが抹消されずに計画が継続していたら、その量産機はリック・ディアスみたいな機体になっていたかというと、(外観はドワスをベースにしているので)それはおそらく違うのでしょうけど、内装的には二次生産以降のリック・ディアスはGPシリーズの量産タイプと言っていいのではないかと思います。

 余談ですが、リック・ディアスの延長にある非公式MSに、MSZ-007 ZレイピアIという機体があります。リック・ディアスの開発チームが開発した可変MSですが、ある意味ではこれがGPシリーズの延長にある新型機、実質GP05と言っても良い機体だったりするのかもしれません。その先はありませんが。
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コメント
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>連邦軍はドム系を運用していない
アッシマーとかギャプランとかは…(まだ運用してない)
全く関係ありませんが、近藤版ギャプラン、シュツルム・イェーガー がシュツルム・ディアスの後継機として設計された
という設定を昔見た記憶があるのですが、今ざっと検索しても見つかりませんね…
2020/01/08 (水) 22:14:38 | URL | #cRy4jAvc[ 編集 ]
ジョニ帰の最新刊にて、キマイラ隊用新型機を開発しているチーム(元々、リックディアスを開発したチーム)がリックディアスの頑丈さを語るシーンで、
ディアスのベースがGPシリーズ(明言はしなかったけど、恐らくサイサリス)であることを匂わせるセリフがあるので、GPシリーズのフレームにガンダリウムγのガワを着せてリックディアスとして完成させたというのはアリだと思います。
ただ、そうなるとコックピットを胴体→頭に移す(フレーム内配線等をイチから設計し直す必要すら出てくる可能性がある)という相当な手間がかかる作業が出てきてしまいますが…
2020/01/15 (水) 12:58:19 | URL | #-[ 編集 ]
>アッシマー・ギャプラン
広義にはドムの延長かもしれませんが、ここでは量産機としてドムを接収・運用していないという意味ですね。
シュツルム・イェーガーがシュツルム・ディアスの後継だという記述があったなら、それは俺設定サイトの方かもしれません。

>GPシリーズとコクピット
流用しているのは基礎フレームだけだということになるので、操縦系は継承していないのだと思います(でないとGP01のコアブロックシステムもありますし)。
GPシリーズのジャンクを流用しているくらいのレベルで考えて良いと思いますね、関節やらパイプ配置やら全然違いますし。
2020/02/08 (土) 22:21:28 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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