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ガンダムネタだけを語るブログです。
グレートメカニックスペシャル MSV The Second-Generation
 MSVザ・ファーストの続編です。これが出たって事はザ・ファーストは売れたのかな。そもそもZ-MSV以降のMSVだけでまとまった本が出ること自体非常に貴重なので、問答無用で抑えに行きました(ザ・ファーストはすぐ品薄になっちゃったので)。
 とはいえファーストのMSVと違って小田氏が1人で考えた世界ではないため、そこまで貴重な資料と言えるほどの記載はなく、当事者のインタビューが一番ポイント高いという点は同じですが、各機体ごとに新たな発見があるというようなことはありませんでした。

 個人的に特に印象に残った点として、Z-MSVの展開理由と「デンドロビウムとスーパーガンダムの関係」について焦点を絞って語ってみたいと思います。

 ○Z-MSVの展開理由
 この企画は、元々B-CLUB創刊に合わせてのもので、B-CLUB自体が、若手の才能を生かす場所として作られたということから、どちらかというと受け手よりもクリエーターのために設けられた場だったのかなぁと思います。ファンのための遊び場は、どちらかというとホビージャパンやモデルグラフィックスのような模型誌の方だったんでしょうね。
 また、この時点でもうホビー事業部とは別部署なので、Z-MSV自体は模型とは全く連動していなかったとのこと。Zガンダム後半メカすらプラモ化する余力がなかったのに、MSVなんてやってる余裕はなかったそうです。その上次のZZも決まってましたからね。だからZ-MSVはZZまでの繋ぎの企画でもなんでもなかったようです。一応ガレキ化したりもしてましたが、基本的にはクリエーター主導の企画なので、特にムーブメントにもならなかったというところでしょうか。

 何故このへんの事情が印象に残ったかというと、「センチネル」のスタッフはこの「Z-MSV」が嫌いだったという事実があるからです。だから量産型Zガンダムの代わりにZプラスを作ったり、MSZ-007という型番にZレイピアIという別の機体を用意したりしてたわけですが、つまりは当時の「作り手」のための企画が「Z-MSV」で、「受け手」のための企画が「センチネル」だったということになります。そして当時の「受け手」は基本的にZガンダムのメカニックには不満だったわけですから、そのメカニックを描いた人達が中心の「Z-MSV」は評価できなかったということなのでしょう。ただ、かつてのMSVに関わった人もZ-MSVに関わっているので、この時点で受け手の望むものと作り手の望むものはかなりずれていたんだなぁと思います。Zガンダムの評価が当時いまいちだったのって、スポンサー主導で無理矢理始まった企画だったからという印象がありますが、実際は当時のクリエーターがすでにMSVファンとは全然違う人種になってたことも影響してるんだろうなと思います。

 結局、当時MSVに関わってた人達と、センチネルを通過したMSVファン達によってマスターグレードをはじめとした当時のMSVの再評価が始まって、それが宇宙世紀もののプラモの再隆盛に繋がっていくわけですが、Z-MSVの延長にはSDガンダムがあって、その延長にVガンダムからアナザーガンダムがあったわけで、両方ビジネスに繋がったという意味でバンダイの根性もなかなかだなとも思います。自分のようにSD→アナザーからMSVにどっぷりつかるファンもいて、その先にUCのヒットもあったのでしょうし、よくガンダムをコンテンツとしてこんなに続けられるよなと大人になって改めて感心してしまいますね(笑)

 まぁ、Z-MSVへの不満を言うなら、そもそもZガンダムの世界観自体にMSVが入り込む余地がほとんどなかったというのがそもそもの問題だったのだろうと思います。あまりメカニックにバックグラウンドがないのと、量産機が全然出てこないこと、ファーストガンダムからの連続性があまり感じられないデザインが多いことが「MSV遊び」をさせてもらえない要因でした。「センチネル」にしても、Z~ZZの設定のリアリティをいかに高めるかという前提のもので、MSVの余地を広げるような企画ではなかったですしね。
 だから百式改にしろMk-IIIにしろ、何のために開発されたのかよくわからない設定のまま終わっちゃってたのがもったいなかったんだろうなと思います。クリエーターがあまり設定に興味がなかったというのも大きかったんでしょうね。


○デンドロビウムとスーパーガンダムの関係
 これは元サンライズ企画室・井上幸一氏のインタビューからのもので、個人的に度肝を抜かれたのですが、「ガンダム試作3号機などは『Zガンダム』の時の、スーパーガンダムに繋がる存在として登場させたのですけど、物語の時間軸としては、技術がそこまでまだ追いついていないことを織り込みながら、見た目も要塞にしたいから、武器を多数搭載したことで成り立った機体です。そういうコンセプトです。」「宇宙世紀0087年になると、ガンダム試作3号機で無駄だったものが除かれていたわけです。「大砲だけは残した」とか、「Iフィールドは意味がなかったので外した」とか、整理されていくとスーパーガンダムになるわけです。」ということでした。
 ええぇぇぇぇぇ!?!?!?と個人的に大混乱しました(笑)。GP03はどちらかというと、サイコガンダムやディープストライカーに繋がる、コスト度外視超巨大メカのはしりだと思っていたからです。ゲームの戦闘力的にも、ちょっと差がありすぎるイメージでした。

 ただ、確かに分からんでもないのです。Gディフェンサーもミサイル積んでますし、オーキスを小型化したらGディフェンサーになるというのは理解はできます。GP03自体は、FSWSが理想とした「ガンダムに戦艦級の戦闘力を」の究極形だと思うのですが、RX-78-7がガンダムを着膨れさせて兵器を満載するプランなのに対し、GP03は満載の兵器を別ユニット化して合体させる仕組み(Gパーツの延長?)なわけですが、スーパーガンダムもまた、フルアーマーガンダムMk-IIが対抗案としてあったわけです。FSWSの延長のFXA-03フルアーマープランと、別ユニットを合体させるGパーツ的思想のFXA-05D Gディフェンサーが対になると考えた場合、アームドベース・オーキスは後者の思想に立ってFSWS的火力を実現したメカということになります。
 スーパーガンダムを合体なしで実現するのがZガンダムの変形と考えると、MSの可変の意味も見えてきますし、これは非常に考察の余地が広がるコメントでした。やっぱり当事者のコメントは考察のヒントになります。元ネタあっての考察ですからね。

 デンドロビウムは当時のメカニックとしてはかなり圧倒的な性能を持っていましたが、スーパーガンダムは当時の可変機全盛時代の中ではせいぜい平均以上のレベルというところでした。そのことを考えると、グリプス戦役末期というのは、小型化したデンドロビウム級の機体がびゅんびゅん飛び回っていたということになるのかなと思います。オーバースペックもいいところですね。
 その意味では、Zガンダムのメカはちょっと時代を「進めすぎた」のだろうなと思います。7年後にしては技術が進歩しすぎてたというか。あのメカニックでF91の時代くらいになっていた方が自然だったのかもしれません。アムロやシャアがちょっと歳をとっただけの世界観にしては、メカが尖りすぎていました。メカのバランスとしては「逆シャア」くらいがちょうど良かったのだろうと思います(フィン・ファンネルとサイコフレーム以外)。
 ファーストとZの間に、アニメ業界のSFマインドがだいぶ飛躍したんだろうなとは思います。ガンダム世界の中でもタイラント・ソードとか強化人間物語のような亜種があったくらいですし、空想世界の進歩が目覚しかったのに対し、「一年戦争から7年後」としたことにギャップがあったのかもしれません。でも当時の時点でアムロもシャアも全く出ないガンダムの続編に可能性は見出せませんし、難しい判断だったんでしょうね、当時も。
 プラモ業界とアニメ業界の進歩のずれが、Zガンダム以降のカオスを生み出していたのかな、なんてことを考えたりもしました。プラモ側が追いついたことで、近年ようやくZ時代のプラモが揃うようになったというところでしょう。バーザムは時代に先駆けすぎたオーパーツだったのですよ(唐突)。

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コメント
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剪定し過ぎた花
デンドロ→スーパーガンダムは拠点防衛用のそもそものコンセプトからすると納得
こうして考えるとZZガンダムの位置やリゼルまでのZガンダムの量産計画まで線でつながるようなつながらないような
2019/11/26 (火) 19:21:00 | URL | #-[ 編集 ]
そうなんですよね、以前ZZガンダムはデンドロビウムのコンセプトの延長なんじゃないかと考察したこともあるのですが、それがさらに現実味を帯びたかなぁという気がします。
2019/11/30 (土) 20:37:42 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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