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ガンダムネタだけを語るブログです。
MSRの形式番号の意味を考える
 アナハイムが開発したMSの形式番号には、だいたい明確な意味があるのですが、百式改の形式番号である「MSR」だけはその意味が明確になっていません。これを推測してみようという話です。



 アナハイムの形式番号の3文字目のアルファベットには、大きく分けて「開発者の頭文字」「組織の名称」「プロジェクト名」の意味があります。

(1)開発者の頭文字
 これはMSN-100百式がM・ナガノ博士による開発であることから明らかな設定です。同じくMSF-007ガンダムMk-IIIはフジタ技師長による開発だとされています。これらは当然デザイナーである永野護氏、藤田一己氏が元ネタです。
 「エコール・デュ・シエル」登場のMSS-008ル・シーニュも、設定上には開発者の名前は存在しませんが、デザイナーの佐山善則氏が元ネタなのでしょう。

(2)組織の名称
 これはカラバの機体がMSKナンバーであることから明らかです。映像作品ではMSK-008ディジェしか登場していませんが、MSK-005ガンキャノン・ディテクター、MSK-100陸戦用百式改、MSK-009Σガンダムなど全てカラバに配備された設定になっています。ZプラスA型にもMSK-006の別番号が設定されていますね。
 ちなみに、MSAのAはエゥーゴ(A.E.U.G)ではなくアナハイムの意味であるようです。エゥーゴに配備されていないネロやSガンダムもMSAナンバーだからです。F90の競作機であるMSA-120も、エゥーゴとは全く関係ない機体ですね。おそらく特殊な型番が与えられていないアナハイム製MSは、連邦軍等の組織に登録されていない場合は全てMSAナンバーなのでしょう。

(3)プロジェクトの名称
 これはMSZナンバーのことです。Zプロジェクトの機体という意味ですね。あえて例を挙げるまでもないでしょう。


 設定上は現時点でこの3種類しかありませんので、MSRもこのどれかであると考えます。消去法で考えると、(2)の組織ではないと思われます。百式改は一応エゥーゴ向けのはずですので、Rの名の付く別組織向けの機体とは考えにくいからです。量産型百式改も、量産型Zガンダムとともにネモ以上の性能の量産機としてエゥーゴ向けに開発されたと明言されています。
 また、(1)の開発者の名称というのも考えにくいものがあります。というのも、百式改のデザイナーは藤田氏だからです。設定上の開発者は異なる人物だという可能性もありますが、基本的に開発者の名前が形式番号に入る場合、例外なくそのメカデザイナーの名前が入っているので、百式改に藤田氏以外の名前が入ることは命名ルールに反するように思います。
 だとすると、消去法で(3)プロジェクト名称と判断するのが妥当ということになります。しかし、サンプルが百式改しかないため、どんなプロジェクトであったのか推測するのは難しいと言えます。
 ただ、量産型百式改がMSZ-007量産型Zガンダムと競作関係にあったことになっていることから、MSZナンバーと対抗関係にあったことは確かであり、そう考えるとMSRナンバーはZプロジェクトに匹敵する開発計画の機体に与えられる型番であるとみなすことができます。では、その百式改の開発計画とは、どんなプロジェクトだったのでしょうか。

 百式改は、可変MSとして開発されたデルタガンダムを急遽設計変更して生まれた百式を、非可変MSとして再設計したMSです。その上、(おそらくはリック・ディアスの後継機として)量産配備することが想定されていました。実際に量産化計画が実現に向けて動いていたのはMSZ-008 ZII、その代替機であったであろうMSZ-006C1 Zプラスでしたが、これらZプロジェクトの機体は全て可変MSでした。量産型百式改が直接競合していたのがMSZナンバー唯一の非可変機と言って良い量産型Zガンダムであったことから、あくまでも百式改は「非可変機」というカテゴリーに置かれていたと考えられます。実際、可変MSに差し戻したデルタガンダム、デルタプラスの形式番号はMSN-001であり、MSRは使われていませんでした。
 このことから、MSRナンバーは強力な非可変機を開発するプロジェクト、もっと言えば可変MSの開発が失敗した場合を想定して準備されていた、ZプロジェクトのプランBであったと考えることはできないでしょうか。実際、近藤和久氏のコミックでは、プロトZガンダムのトライアル中に、このまま非可変機を主力とするプランがあることが示唆されていました。
 非可変機として開発されていたMSZ-006XプロトZガンダムは、MSZナンバーではありますが、これはZプロジェクトが非可変MS開発計画として進んでいたからなのかもしれません。それが急遽可変MSに置き換わったものの、そのまま非可変機として開発を進めたのがMSZ-007で、これとは別ラインの非可変計画機がMSR-100百式改だったということになるでしょうか。

 このように考えると、MSZ-007量産型Zガンダムは、むしろ可変機を非可変化したMS、つまりデルタガンダムを百式にしたように、急遽百式改との比較のために改修された機体だったとみなすこともできそうです。MSZナンバーで非可変なのは、この量産型Zガンダムくらいだからです(量産型ZZガンダムは最後発なので置いておきます)。そのように考えれば、近藤版可変MSZ-007の存在とも両立できたりもします。
 つまり、Zプロジェクトが可変機開発計画にシフトした段階で、非可変機開発計画がRプロジェクト(仮称)に移行し、その母体として百式が選ばれたものの、本来非可変機として開発されていたMSZ-006Xのポテンシャルも捨てがたく、比較するために開発されたのが非可変機MSZ-007で、Rプロジェクト本命機がMSR-100だったと考えれば、色々辻褄を合わせることができるのです。

 おそらくこのRプロジェクトの集大成は、フルアーマー百式改だったのかなと思います(他にそれっぽいのがないので)。ただそのFA百式改の設計も、ZZガンダムやSガンダムに部分的に引き継がれただけで終わったため、そこで計画は統合されて終了したものと思われます。
 Zプロジェクトが可変機にシフトしたにもかかわらず、何故あえて非可変機の計画を進めたのかという疑問が生じますが、おそらくは百式系列の設計を生かしたいという思いがアナハイム側にあったのかなと思います。非可変機として作られていたMSZ-006系が可変機になり、逆に可変機として作られていたMSN-001系が非可変機になったことから、そのままデルタ系列を非可変機のプロジェクトとして継続する必要があったのでしょう。その後、計画が可変機に差し戻されデルタ弐号機からデルタプラスが生まれていったと考えれば、開発の順番としても自然です。

 ではRプロジェクトのRとは何の略か…というのは、答えを出さないでおきます。というかRで始まる英単語って多すぎるんで絞れません。既存設定にもそれっぽい言葉はなさそうですし。
 一応、百式改の初出であるB-CLUB4号の解説文では、「新たにエゥーゴのモビルスーツ開発計画が発表された。開発趣旨は、時代の推移に合わせ、現行のモビルスーツを強化するというものである。そこに100式の強化発展案も含まれていたのだ。」とあります。これはZ-MSV全体の企画説明のような感じですが、この記述をヒントにするのであれば、本来は百式以外のMSも強化していく計画がRプロジェクトだったという可能性がありますね。例えば強化型のネモがMSR-003、リック・ディアスがMSR-099になったり。ただ実際はそのような形式番号は存在しませんし、同じZ-MSVのネモIIIやリック・ディアスIIが普通にMSAナンバーのままだったことを考えると、既存設定のMSを絡めるのは難しそうです。あえて言うなら、RGM-86R GMIIIのRがその意味だったりするかもしれません。GMIIIと百式改は肩にハードポイントがあったりして共通項があるんですよねぇ。
 ただRプロジェクトの定義は「現行のMSを強化する計画で、百式改はその中の一つ」というところまでは断言できそうです。百式改が量産を前提とした試作機であったことを考えると、新しい量産主力機を生み出すためのプロジェクトとも言えそうです。他にそれらしい機体が見当たらないため、デルタ系の開発を続けるための方便だった可能性もありますね。

 量産型Zガンダムに勝ったはずの量産型百式改のその後が不明なままだったことにずっと疑問を持っていたんですが、このように百式改の計画自体が「Rプロジェクト」という別計画であったとみなすことで、FA百式改を最後に他プロジェクトに統合され、可変機に差し戻されてデルタプラス、デルタカイと繋がったと考えることができるようになりました。これで一つ長年の疑問が解けたような気がします。そして怪しい機体をRプロジェクトにぶち込んだり、新たなMSRナンバーを捏造することも可能です。新たなネタ提供しましたよ、業界の皆さん(笑)。
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コメント
コメント
ご無沙汰しておりました。体調不良気味です。
RGZ-91のRと同じなんじゃないかと思います。
2019/08/17 (土) 19:29:28 | URL | カズラキー #-[ 編集 ]
敢えてツッコミを入れるほどのこともないのですが。
現実には、MSRが(2)組織の名称パターンだと仮定しても、仕向先の組織の頭文字がRとは限らなかったり。
頭文字が被ってしまった場合、後から設定する方の組織に全然無関係のアルファベットを場当たり的に割り当てるのは、米軍含め、ウンザリするほどよくある話です。
今回のパターンだと、先にアナハイムにAを割り当ててしまった後でエゥーゴが発足した場合、エゥーゴにAを使えず代わりにRを割り当てるのはあり得ない話でもなかったり。
(そして本当にRを割り当てたい顧客が出来たときにRを使えず、更に別の文字を当てたり、諦めてダブらせたり、2文字にしたりして訳わかんなくなるw)
まぁ、他にMSRが居ない時点で、Rがエゥーゴを表すとは思いませんが。

あと、MSA-120は数字部分の命名則もちょっと特殊ですし、他のMSAとは年代がかなり離れてますから、命名則が変更になってる可能性が高いかと思われ、分けて考えた方が良いと思いますけど。。
2019/08/18 (日) 22:52:01 | URL | #-[ 編集 ]
>カズラキーさん
リファインですね。
確かに「時代の推移に合わせ、現行のモビルスーツを強化する」計画であれば、その意味はリファインに近いかもしれません。

>名無しさん
なるほど、Rの頭文字の組織以外の組織のための機体という可能性があるんですね。
特定の組織のために存在していそうな機体であれば、推測の余地があったんですが、B-CLUBの設定から引っ張れそうなのが計画名のほうだったのでそっち寄りに解釈しました。

MSA-120は、本当はRX-120にしたかったけど立場上できなかったからMSAをリバイバルさせたのかな、という気はしますね。
型番を与えられた背景がエゥーゴ用の機体の頃とは異なることは確かですが、型番の意味自体は同じと考えたいところです、ネオジオンのMSNナンバーみたいな感じで。
2019/09/05 (木) 22:59:11 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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