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ガンダムネタだけを語るブログです。
MS-06Rの「一回り大きい」フレームについて考える
 「ガンダムデイズ」等での小田氏の発言では、MS-06RとMS-06Gは、通常のザクよりも幅も前後も大型であるイメージだったということでした。しかし、平成以降のガンプラにおいてMS-06Rの胴体は、往々にして通常のMS-06Fや06Sの流用であることが多く、全く差別化が図られていません。
 しかし実際には06R/06Gの胴体は06F/06Sよりも大きいものという想定で、それ以外のザク系との整合性について考察してみたいと思います。


 まず、多くのザクバリエーションは、MS-06Fか、その陸戦型であるMS-06Jからの改修機とされているため、全面改装されたMS-06Rのような大型の胴体ではないと考えられます。MSV当時のMSの中では、06Rと06Gだけが別格という扱いですから、他に同等のボリュームを持った機体はないと考えて良いでしょう。
 プロポーションからして元のMS-06Fから変わっている機体と言えば、MS-06F-2や06FZといった、後付けでリファインされたザクが挙げられます。これらの機体は元のザクよりもよりマッシブで、特に上半身のボリュームは増加しているように見えます。設定上も、以前考察したように、06F-2は06Fと06Jの機能を両方内包していることになっていますから、その機体容積はいくら技術が進歩したと言っても06F/06Jよりも多く必要になることは容易に想像できます。06FZは胴体構造が根本的に変更されており、統合整備計画により大型機であるドムやゲルググの仕様に合わせていると考えれば、やはり大型化は免れないでしょう。

 そう考えると、一つの設定が思い出されます。今までも何度も指摘してきたことではありますが、MS-06Rの試作型であるMS-06RPは、MS-06Fの「後期生産型」を改修したという設定なのです。現在では、MS-06Fの後期生産型とは、MS-06F-2のことを指します。MSVの当時にはなかった設定ですし、MS-06RPと06F-2は見た目のプロポーションが全然違うので、文字設定はともかく設定画において整合性を取るのが難しい解釈だったのですが、ガンダムUCに登場したザクバリエーションがカトキ体型であることなど、すでに大河原デザインとカトキデザインは同じ作品内では共存しない方向性で作品が作られていることを踏まえると、やはりMS-06F-2を改修したのがMS-06RPであると考えても良いのではないかと思います。
 06Rと同等のボリュームとされる06Gの胴体は、胸部装甲が胴体側面にはみ出るデザインとなっており、この点は06F-2と共通しています(06Dもそうなのですが…ここは一旦保留とします)。F/J型の共通化を図ったF-2型を、それぞれ宇宙・地上に再特化させたのがR型とG型と考えると、設定面でも説得力が生まれます。

 つまり、06R/G型のボリュームが増大したフレームは、06F-2=カトキザク由来なのではないかと考えることができるのです。そう考えると、旧MSV設定とは一線を画していた0080/0083のザクが、一つの筋でつながります。「大型ザク」というカテゴリで括れるようになるからです。この先は、また別カテゴリで考察していきます。

 今回の考察で言えることは、「大河原ザク」と「カトキザク」を同じ線上で考える必要はないということです。ガンダムUCという作品の中では、全てのザクが「カトキザク」のプロポーションで描かれていますが、それらは一年戦争時には皆「大河原ザク」だったと考えていいわけです。だから「大河原版06F-2」というものがあっても良くて、そのプロポーションはMSV-Rの06Gに近いものだったと解釈してもいいんです。そう考えれば、06RPもカトキ氏が描けば06F-2そっくりのプロポーションになるし、大河原氏が描けばMSVの画稿のようなプロポーションになるわけです(06RPの画稿自体を書いたのは大河原氏ではありませんが)。
 ただ、カトキザクでも06Fと06F-2は区別して描かれているわけで、その違いを06F/Jと06G/Rの違いとみなしても良いのではないか、というのが今回提示する考え方です。

 要するに何が言いたいかというと、06Rを安易に06F/Sの流用キットにするんじゃないよということなんですが(笑)、金型が流用できるからこそ商品化できるという側面もあるので、悩ましいところです。オリジン版の06Rなんかは、ルウム戦役の時点で投入されているので、今回の考察のような一回り大きいタイプではなく、完全に06Cの流用で良いのかなとは思いますけどね。
 ちなみに、ツイッターでは投稿しましたが、HGUCのザクマリナーの胴体をそのままHGUCの06Rに移植(無改造で可能)するだけで、かなり前後左右にボリュームを増した06Rを作ることができます。これはおススメですね。元々HGUCザクマリナーはUC版=カトキ版のプロポーションで作られているので、同じフォーマットであるHGUCの06F-2と並べると、より同一系譜っぽく見えるのではないかと思います。まぁ、06F-2はちょっと脚が長すぎますが。
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コメント
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6月末又は7月に完了したと思われる統合整備計画の実施と重複する期間に生産されたMS-06F-2と4月にグラナダ工廠にて完成したMS-06RPとでは時期が合わないのではないでしょうか?
2019/09/01 (日) 06:57:54 | URL | #-[ 編集 ]
統合整備計画が6~7月に完了したというのは初耳です。2月頃スタートしたというのは知っていますが。
同様にMS-06RPが4月完成というのも確定的なソースを見たことがありませんし、F-2型が統合整備計画と並行という話でもないと思います。
F-2型はコクピットが統合整備計画仕様のものとそうでないものがあり、過渡期の機体であることは確かですが。
2019/09/05 (木) 23:05:45 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
統合整備計画のソース
編著 皆川ゆか「機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS 」509p
『そこで、MSの統合整備計画と呼ばれるものが開戦後、およそ1ヶ月を経て開始されることとなった。〜(中略)〜設計からの見直しによる生産効率の向上には約4ヶ月を要し、一時的にMSの新機種開発は足踏み状態となった。』

編著 皆川有伽「総解説ガンダム辞典Ver.1.5」052p
『開戦の翌月の2月、マ・クベは統合整備計画を提案し、徹底的な部品の共有と生産ラインの簡略化、操縦系の共通化などを、4ヶ月強で完了させた。』

MS-06RPの開発時期ソース
「マスターアーカイブ モビルスーツ MS-06 ザクⅡ」060p
『グラナダ工廠で行われた実機の製造は順調に進み、U.C.0079年4月には2機の試作機がロールアウト。』

「MG MS-06R-1A シンマツナガ専用ザク Ver.2.0」2P ホビーサーチにて確認可
『U.C.0079年4月にグラナダ工場で試作開発が実施され、ベースにはF型の最新ロット2機が提供された。』

「機動戦士ガンダム ジオン軍 ミリタリーファイル」C・補足資料/C-05 MS-06R/1P〜2P
『79年の4月にロールアウトした2機の試作型MS-06RPは、グラナダにて各種テストが終了した後に量産の承認が下され、量産に向けて各部を整理したMS-06R-1をもって生産が開始された。』

MS-06F-2のソース
編著 皆川ゆか「機動戦士ガンダム 公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS 」332P
『統合整備計画の成果が表れた時点で量産された機体であるため、コクピットが中央部へ移され、第2期生産型に変更されている。』

編著 皆川有伽「総解説ガンダム辞典Ver.1.5」152p
『統合整備計画の成果が現れた段階で量産されたため、従来機で胸部の片側にあったコクピットは中央部へ移され、第2期生産型コクピットへと変更されている。』

高機動型ザクに関しては時期が変わってしまいますが虹霓のシン・マツナガ3巻に出ており地球降下作戦開始前の2月にMS-06RPがロールアウトしています。

F-2型はコクピットが統合整備計画仕様のものとそうでないものがあると言うのは何処がソースになるのでしょうか?
2019/09/06 (金) 18:54:49 | URL | #-[ 編集 ]
F-16C/Dベースで開発された空自のF-2や、FA-18C/DとFA-18E/Fなど、ベース機を大型化して別用途にするとか、高性能化する(魔改造)という例は現実にもあるので、ザクが高性能化を目指す過程で大型化したというのは何ら不思議ではないでしょう。
そして、MS-06F/J系統の派生機が乱立している上にさらにMS-06F-2系統の生産ラインを構築したら現場が手に負えなくなるので、今後は大型ザク規格を標準としていこうというのが統合整備計画だったのではないでしょうか。
2019/09/06 (金) 23:32:16 | URL | ゴミ #dxh2Uhv6[ 編集 ]
>名無しさん
ソースの提示ありがとうございます。
皆川氏の文章は私見が巧妙に混じっているので、1次ソースとしては信用できないかと思います。

06RPの4月ロールアウトはミリタリーファイルが初出ですかね。これは見落としていました。

F-2型のコクピットは、MGのMS-06F-2解説書です。
『統合整備計画の実施と重複する期間に生産された機体もあり、コクピットや内装品、一部部材のスペックなど、F2型そのものにも第2期生産型と呼ばれる仕様違いが存在する。』

ソースがすぐ出てきませんが、確か0083の作画そのものに、F2ザクのコクピット内のデザインが2パターンあったかと思います。

>ゴミさん
統合整備計画が何を基準に統一しようとしたのか、というのは一考の余地がありますね。
デザイン上は同時に全機種統一したようなイメージですが、何かを基準にしないと効率が悪いですし、かといってF2ザクも元から統合整備規格ではなかったようですし…。
ちょっと考察テーマになりそうです。ありがとうございます。
2019/09/14 (土) 22:25:53 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
2019/09/16 (月) 16:09:26 | | #[ 編集 ]
皆川氏の文章は私見が巧妙に混じっているので、1次ソースとしては信用できないかと思います。

とありますが他の設定資料に私見が混じってないとどう判断されているのですか?

サンライズ監修でかつ公式と銘打ってある分その他の資料と比べて信頼度は高いと思われますが?
2019/10/10 (木) 07:24:56 | URL | #-[ 編集 ]
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