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ガンダムネタだけを語るブログです。
フランクリン・ビダンとエゥーゴの関係を考える
 カミーユの父であるフランクリン・ビダンと言えば、ガンダムMk-IIの開発者で、リック・ディアスに興味を持ち、奪取してティターンズに戻ろうとしたところ流れ弾に当たって死亡したキャラ、というのがTV版・劇場版共通の描かれ方でした。
 TV版では、エゥーゴに寝返りたいエマに連れ出されて一緒にアーガマに亡命しますが、ティターンズ側の立場でリック・ディアスを研究したい一心でエゥーゴから離反するという行動を取ります。おそらくはその先に愛人がいるからではあると思いますが、エゥーゴの技術者になることよりも、ティターンズでの立場を重視していました。
 劇場版では、エマとともに作戦としてアーガマに潜入し、妻ヒルダが人質にされている間にどさくさに紛れてリック・ディアスを奪取して逃亡しようとしたことから、当初よりティターンズ側の命令でアーガマからリック・ディアスを奪ってくることを目的としていたように描かれていました。この場合、フランクリンにはエゥーゴ側に寝返るという選択肢はなかったように思います。

 このように、いずれにせよフランクリンは最初から最後までティターンズ側の人間であり、エゥーゴに味方する気は一切なかったと思われますが、そこであえて、エゥーゴと接点があったのではないかという想定をしてみたいと思います。


 まず、ガンダムMk-IIの情報がエゥーゴ側に漏れており、だからこそアーガマの部隊はガンダムの奪取に動いたわけですが、これはティターンズ側に情報を漏らしていた人物がいたからだと考えられます。Mk-IIの開発にはアナハイム社は締め出されているはずですが、関連企業や関係のある技術者の全員が一切アナハイムと関わりがない人間とは考えにくく、そういった開発者の中から情報が流れていたと思われます。これに、フランクリンが絡んでいる可能性はあるでしょうか。

 カミーユは、父フランクリンのコンピューターからMk-IIの情報を盗み見ていたため、「初搭乗で難なく操縦できる」レベルになっていました。いくらプチモビの操縦に長けているとはいえ、ちょっとデータを見たくらいで操縦まで問題なくできるとは考えにくいものがあり、それなりに頻繁にMk-IIのデータを見ることが出来ていたのではないかと考えられます。つまりフランクリンのセキュリティ意識はかなり低かったと言えますが、あえてそういう状態にしていたと考えることもできます。

 フランクリンの描写の中で明確なのは、自分が作った機体ながら、ガンダムMk-IIに対する評価が低かったことです。Mk-IIは連邦側だけの技術だけで作られたため、ジオン系の技術が一切取り入れられていませんが、そのためムーバブルフレーム以外に目新しい技術や機能はないという設定です。Mk-IIがそのような仕様になったのは、明らかにティターンズの地球至上主義のせいですから、遠まわしにはフランクリンはティターンズやその主義思想を良く思っていなかったことになります。それでも金が出て研究の場が与えられるから参加していたんでしょうけど。
 そんなフランクリンがジオン側の技術も使ってMk-IIの次の機体を開発しようとするのであれば、エゥーゴ側につくか、エゥーゴの技術を得るかという選択肢があります(ニタ研等他のジオン系技術を扱っている連邦内の別部門と関わるのは、組織の問題で難しかったのでしょう)。作中の行動から、フランクリンにエゥーゴ側に行く意思はなさそうですので、エゥーゴの技術を盗む、という選択肢しかなさそうです。

 そう考えていくと、フランクリンがエゥーゴと接点を持っていたとすれば、それは二重スパイとしてだったという結論にたどり着きます。エゥーゴにMk-IIの情報を流しながら、エゥーゴ側のMSの情報を得て、自らのティターンズとしての研究に生かしていく、という考え方です。愛人マルガリータともそんな二重スパイ活動の中で知り合ったのかも…なんて妄想もできたり。
 エゥーゴ(アナハイム)とティターンズ(連邦)の間を行き来している技術やMSというのは結構あって、マラサイはその代表的なMSですが、MSVや非公式も混ぜるとギャプラン(改)やガンダムMk-III、果てはサイコガンダムやバイオセンサー系技術も何らかのやり取りがあった可能性があります。
 その中でフランクリンが関わっていた機体があるとすれば、一つはガンダムMk-IIIでしょう。フランクリンはMk-IIの次のMSのビジョンを持っていましたし、それを想定して藤田氏がデザインしたのが当初のMk-IIIだったわけですから、その元祖がフランクリン案だったと考えても良いはずです。それが意図的にアナハイムに流され、フジタ技師長によりMSF-007として完成し、再度連邦(ティターンズ)側に戻して開発を続けるというビジョンがフランクリンにあったとも考えられます。実際、MSF-007はニュータイプ研究所に流されMk-IV、Mk-Vを生み出すベース機になっていたわけですし。その流れ自体がフランクリンが望んでいた通りの結果だったという可能性があるわけです。
 ただ、エゥーゴがMk-IIを奪取しに来ることまで手引きしていたかというとそれはないのかなと思います。そういう動きができるなら、一旦エゥーゴについて奪うものを奪ってからティターンズに戻るということもできたと思いますし、そのような長期的な計画はなく、刹那的に行動するタイプのキャラだという描かれ方もしていたので、エゥーゴとティターンズの両組織を手玉に取って利用しようなんて考えはなく、ただ純粋にMk-IIを思うがままに研究できない鬱憤から、あわよくばMk-IIの情報を外に流して、代わりにより洗練された外部の技術を取り入れようくらいにしか思っていなかったのかなとも思います。
 というか、流していたのはMk-IIではなくMk-IIIの情報だった可能性はありますね。頭にはあるのに机上の空論で止まってしまっている自身のMk-IIIプロジェクトを、意図的に外に流すことで、他の誰かが完成してくれないか、あるいは完成のために自分を引き抜いてくれないか、なんて思っていたと考えたほうがよりリアルかもしれません。だからMk-IIにはほとんど興味がなく、カミーユでも見れてしまうようなセキュリティレベルで放置していたともみなせますし。そしてそのMk-III計画を見たアナハイムの関係者が、これはすごいMSだからぜひ実物を見てみたいと思い、エゥーゴに奪取に向かわせた(結果として見つけたのはより完成度の低いMk-IIだった)と考えると、何故アナハイムがMk-IIの実機を奪取しに向かったのかの説明さえできるようになります。
 そう考えるとMk-IIIってすごく特別な機体に思えてきましたね(笑)実際、ドーベン・ウルフ~シルヴァ・バレトのベース機になり、ジェガンにも影響を与えた可能性があると考察できる機体なので、MS開発史的には割と重要な機体なのかもしれません。フランクリン・ビダンがテム・レイに匹敵する技術者にようやく見えてきました(笑)

 もちろん作中の描写からはそれを裏付けるような事実はなく、ただの妄想に過ぎません。しかし、もしカミーユの父が「Mk-IIの開発環境に不満を持っていて」「Mk-IIIプランの情報を密かに外部に流していたら」「意図せずエゥーゴの襲来を招いてしまい」「エゥーゴのMSを見て新しい可能性を見出すも」「愛人がいるのでティターンズからは離れられず」「結果的にプランをアナハイムが実現し、後のMS開発に大きな影響を与えた」というキャラだったとしたら、ただのダメ親父だったはずのフランクリンが凄く深みのあるキャラになるような気がします。
 というか、Mk-IIIがそんな背景を持っていたら、Zガンダムよりもよほどカミーユに相応しいガンダムのような気がしますね。つーか変形するガンダムである必然が物語中にほとんどなかったし、いっそのこと非変形のMk-IIIに差し替えてしまっても良かったのではなかろうか(暴論)。
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オリジンでは、アムロが兵士にガンダムについて質問したら、
どこで知ったかと言われて拘束されて、
自宅では、兵士達が、ガンダムと関係がある荷物を全部持ち出してた場面があって、
後の「五倍以上のエネルギーゲインがある」という台詞に繋がってるように演出になってました。

アムロの父は、会社にばかりいて、家にはあまり帰らなかったような感じなので、
家にガンダム関連のガラクタがあった理由が、ちょっと謎だと思いました。
廃棄処分する部品の幾つかを、
アムロが喜ぶだろうと思って、
持って帰ったんでしょうか。



フランクリンについてですけど、
小説では、ガンダムMk-IIを作る仕事に熱心過ぎて、規則違反なのに、家にもデータを持ち帰って、家のパソコンでもMk-IIを作る仕事をしていたように書いてたと思います。

それだと、カミーユが父のコンピューターを勝手に見て怒られる描写が全然無かったのが、謎です。
2019/04/21 (日) 06:26:02 | URL | #-[ 編集 ]
浮気の家庭崩壊中にやるんじゃないという感じですがセキュリティ緩めたのはカミーユの尊敬を得たかったんじゃないかなぁ
プチモビが趣味なら少なからずMSに興味があるわけですしガンダムを作ってるならすごいよ父さん(笑)と呼んでくれるかもと
最期の顛末とか見るにやたら楽観的というか自分は大丈夫だろうという根拠のない自信がある人ですし。
2019/04/28 (日) 23:43:26 | URL | #-[ 編集 ]
>アムロ家のガンダム関係のもの
テムもあまり掘り下げられていないキャラなので考察が難しいですね。
ガンダムの開発に没頭する理由の一つがアムロのためでもあったようなので、アムロに見せたい気持ちはあったかもしれません。
フランクリンはあまり息子に関心がないようでしたので、カミーユの行動に普通に気づかなかったのではないかと思います。

>カミーユの尊敬
父親に銃を向けるのか!みたいに言っていたんで父としての威厳は持ちたかったのかなぁとは思います。
妻ヒルダも仕事に没頭していたようですが、フランクリンだけ家でも仕事をしていたのであれば、外では浮気をして(職場で仕事が終わりきらないので)家で仕事する状態だった可能性もありますかねぇ。
2019/05/03 (金) 22:38:54 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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