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がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
ギャプランとドミンゴとマラサイの関係
※今回の考察は「Zガンダム」に関わったスタッフが真実を明らかにした瞬間全てが無になる内容です。

 マラサイは、「当初はエゥーゴに配備される予定だったが、政治的判断でティターンズに供与された」という設定ですが、これがデザイン上の経緯を反映させているというのは良く知られている話です。当初は、ドミンゴという名称だったというのも、当時のアニメ誌で語られていたことでした。
 一方、ドミンゴはゲームブック「ジェリド出撃命令」においてORX-003という形式番号でギャプランの前段階の機体として登場しています。何故マラサイの原名だったものが、ギャプランの始祖に与えられているのか、何も情報がなく謎のままでした。
 しかし、ギャプランのデザインをよく見てみると、そもそもマラサイとギャプランの間にあるドミンゴという名前は、もう少し深く掘り下げるべきネタなのではないか、という事に気づきました。


 どういうことかと言うと、ギャプランというMSは、かなりエゥーゴ的なラインで構成されているのです。もっと言ってしまえば、リック・ディアスに近いと言えます。もちろん、変形するという大きな違いがあり、変形機構の導入によるシルエットの変化はありますが、腕や脚、腰周りに頭部の赤い「ひさし」、腕のバインダー(リック・ディアスは当初バインダーを腕にも装着できる設定だった)など、リック・ディアスを描き直したものと言われても納得できるレベルです(バーザム→バウの変化よりはよほど似ている)。
 そう考えると、実は「ギャプランもエゥーゴ向けにデザインされていたのでは」という推測が可能になります。もちろん、それが可変MSかどうかも分かりませんが、ギャプランの原案のデザインが、実はエゥーゴ向けに使われる予定だったということは考えられます。

 ギャプランの原案デザインは、マラサイの原案デザインと別に存在しています。つまり、両機が同一のルーツを持っているということはあり得ません。マラサイは小林誠氏によるザクの延長のデザインであるのに対し、ギャプランは藤田一己氏が企画段階時代に描いたラフデザインが何度か書き直された結果生まれたものです。
 だとすると、一つの疑念が浮かびます。「エゥーゴに配備されるはずだったドミンゴというMS」は、本当に後の「マラサイ」のことなのかということです。設定上は、マラサイというMS自体がエゥーゴに配備されるはずだったことになっています。しかしそれは作中設定上の話であって、デザインの経緯はそうではないのではないか、と。もし本当に「ドミンゴ」という名のMSがエゥーゴに配備されていたとしたら、それはギャプランのようなMSだったのではないか、と。
 マラサイがティターンズ側に配備された理由は、「モノアイのMSを味方機にしたくなかったから」であったとされています。しかしそのモノアイのMSが「小林誠によりデザインされたザクっぽいデザイン」のことであったとは明言されていません。ギャプランも、その元デザインもモノアイです。前述の理由が一貫しているなら、このギャプランタイプのデザインもエゥーゴ向けとしては没になるはずです。

 「マラサイが本来エゥーゴ向けだった」という設定で一番納得がいっていなかったのが、「エゥーゴ向けにザク系を配備しようとすること」でした。これに関しては何度か考察して自分で納得させようとしてきたのですが、やはり企画の進み方からすると変です。最初からハイザックを敵機として発表しているのに、マラサイを味方機として使おうとする発想が生まれるとは、どうも思えないのです。むしろ、「モノアイ機をティターンズ用に出す事になったから、一番ザクっぽいで小林誠デザインのMSが採用された(代わりに、ギャプラン原案のデザインは没になった)」と考えた方が、よほど筋道として理解できます。
 その後ギャプランも敵機として登場するわけですが、当初没になったメカが後から別の設定で使われるということは当時のデザイン体制であれば十分にあり得ましたし、そのギャプランがネモと同系色でリック・ディアスに似たパーツ構成、しかもわざわざ劇中の台詞で「オークランド研究所がティターンズ側についた」なんて言わせているあたり、ギャプランが本来エゥーゴ側になるはずだったと思えるヒントはいくつもあるように思えます。

 つまり何が言いたいかというと、MSA-002を「マラサイそっくりのMS」とするのは制作側の事情を考えるとちょっと違うのではないか、ということなんです。
 ギャプランの原案となるデザインは、かなり初期の段階から描かれていたようで、どのようなポジションのMSにもなれるよう様々な形状が検討されていたようです。ギャプランの面影があるデザインもありますが、GM系やガンダム系のような頭部のタイプさえあるのです。
DSC_1609.jpg
 ギャプランに至るまでのデザインは本当に色々あるようで、複数の画稿が存在しています。
DSC_1610.jpg
 その中のいずれかに近いデザインが、「本来エゥーゴに配備されるはずだったMSA-002ドミンゴ」だったと考えた方がよいのではないでしょうか。

 デザイン上はマラサイがそのままのデザインでエゥーゴ用として登場する予定ではなかった可能性があるということは、作中設定上の「MSA-002」もまた、「RMS-108」と似たデザインとは限らないということが言えるのではないかと思います。もっと言えば、GP04とガーベラ・テトラのように、中身は同一でも外装は全くの別物と考えてもよいのではないかと。その場合、MSA-002のデザインはもっとリック・ディアスとギャプランの中間のようなデザイン、あるいはそれこそギャプラン原案のデザインのうちの一つだったと考えるべきなのではないか、ということです。
 そう考えれば、「何故アナハイムはハイザック系を運用していないエゥーゴにマラサイを配備しようとしたのか」などということは考えなくてもよいことになります。エゥーゴ版マラサイはもっと違うデザインの機体だったと言えるからです。そう考えた方がRX-81との関連性も考えやすくなりますし、ガーベラ・テトラに絡めることができますし、RX-107との関係も説明しやすくなると思うのです。作中設定においては何故MSA-002がティターンズ用に変更されるにあたり、マラサイの外見になったかという理由を、「RX-107に似せるため」という理由に出来るからです。ガーベラ・テトラの外観がなんとなくケンプファーっぽい(そして当初はケンプファーの後継機としてデザインされていた)理由が単なる偽装であるように、すでに存在するRX-107の後継機っぽく見せるために、マラサイはあの外見となってティターンズに供与されたと考えることができるのです。

 逆に当初のMSA-002のデザインがギャプラン原案に近い外見だったとして、何故そのような機体をエゥーゴ用に開発したかということも考える必要がありますが、これはリック・ディアスの廉価版を別ラインが開発したということでいいんじゃないかと思います。なんとなくメタスに繋げたいデザインであるように思いますが、Zガンダムのスタビライザーに繋がる部分もあるように見えます。
 このギャプラン原案デザインは、ガンダムMk-II同様何度もリデザインされてきた経緯があるようで、割と早い段階からデザインされていたようです。もしかしたら、主役ガンダムに対するライバル機か敵量産機をイメージして当初はデザインされていたのかもしれません。その中で永野氏のリック・ディアスやガルバルディが採用されたことにあたり、そのラインに合わせてデザインが修正されたのがギャプランの決定稿とも言えそうです。リック・ディアスとガルバルディが同じ軍勢ではなかったように、ギャプラン自体もエゥーゴ向けにデザインされたからそういうラインになったわけではないのかもしれませんが、Zガンダム前半を代表するメカの一つとは言えるのかもしれません。

 というわけで、MSA-002の本来の姿は「マラサイをもっとギャプラン原案寄りにしたもの」と定義したいのですが、そうなると個性は「背部テールスタビライザー」と「両腕にシールドバインダー」ということになるでしょうか。リック・ディアスのバインダーを両腕に移動し、背部にスタビライザーを追加することで推進力を強化したタイプ、と言えそうです。下半身はネモIIIとほぼ同一形状でいいんじゃないかと思います。同じ藤田デザインだし、元々ネモII/III自体がMSA-002の代替機だと思っていますので。
 マラサイがザク寄りのデザインになっているのは、単純にティターンズ向けだからハイザック寄りになったということなんだと思います。そう考えた方が、色々と説明しやすいと思いますね。
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コメント
コメント
MSA-002はMSA-001と同様、元々変形を目的として開発していた。ということでしょうか?
2018/08/26 (日) 10:07:26 | URL | カズラキー #-[ 編集 ]
上の、四機のモビルスーツが並んでる絵では、
一番左は、メタスっぽい所があるみたいです。
2018/08/26 (日) 14:10:48 | URL | #-[ 編集 ]
なぜMSAとORXを同列に語ってるのでしょう?
MSAはグラナダのアナハイムが主導のエゥーゴ向け型式番号で、ORXはMRXやNRXと並ぶニタ研の開発試作型式番号ですよね?
ドミンゴはORX-003でオークランド・ニタ研じゃないんですかね?
2018/08/30 (木) 20:04:45 | URL |   #NkOZRVVI[ 編集 ]
奇しくもdefineマラサイは偽装版リック・ディアスという設定でしたね。

 私もマラサイの裏話は疑問に感じていました。ガンダム(mark2)とザクタイプがずっと肩を並べて戦うのは「ゼータ」制作当時としてはいささか冒険しすぎな感があります(そして敵側にもハイザックがいる)。もはやモノアイがどうこうというレベルじゃないと感じていました。
 一方でギャプランは他のティターンズTMA/TMSと比べると、ジオン製MAに通じる怪獣っぽさ・古典的敵メカ臭さが皆無という点で異質なデザインだと感じる。バインダーを活かした変形機構もやたら洗練されて見えるし、フライルーとヘイズルのプラモを並べても絵的な違和感はあまりなかったりする。

 AOZだとシールド・ブースターや高機動型ガルバルディがギャプランにつながる一方で、エゥーゴ側もロング・シールド・ブースターとしてパクッてたりする。
 RX-107も含めてAOZ設定ありなら「ギャプランのようなスタイルをしたMSA-002ドミンゴ」は普通にありそうな気がしてくる。
2018/09/01 (土) 12:06:09 | URL | ネイ #etbdVEto[ 編集 ]
>カズラキーさん
>#NkOZRVVさん
ここではORX-005の話は全くしていません。
ギャプランの元になったデザインがMSA-002だったかもしれないというだけで、
可変MAであるORX-005は全く別の機体です。
ORX-003も同様で、見た目に似た部分があったかもしれないけど、開発系譜的には何も繋がっていないという解釈です。

>メタスっぽい所
自分もちょっと思ってました。
そういう意味ではMSA-002に少しメタスの面影があるとそれっぽいのかもしれません。

>ネイさん
define版マラサイは意図はわかるんですが、元デザインがザクの延長として完成されているのであまりあの見た目をそのままディアスと関連付けるのには抵抗がありますね。

AOZのデザインを考えると、ギャプランは割とTRシリーズの副産物のような扱いなので、高機動型ガルバルディを介して伝わったギャプラン的な何かがMSA-002に反映されていた可能性はあるのかもしれませんね。
2018/09/09 (日) 17:03:14 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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2018/09/09 (日) 20:13:04 | | #[ 編集 ]
ティターンズ向けの装甲を施した後に結実するのがRMS-108との見解から
アナハイムが開発に難航したMSA-002のフレームをニタ研は裏で引き継ぎ
エゥーゴ向けの装甲を施した後に結実するのがORX-005だと解釈するなら
あるいはギャプランが本来エゥーゴ側になるはずだったと思えるのではと
2018/09/10 (月) 12:37:48 | URL | カズラキー #-[ 編集 ]
ORX系はヘイズルの血も混ざるので解釈が難しいんですよね。
小林設定ありなら、アナハイムとニタ研は繋がっててシグマガンダム初期案がギャプランと関わってたりするので、その辺と絡められそうではあります。
2018/09/15 (土) 15:37:24 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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