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月初のガンダム以外の話「政治家の一つの見分け方」
 政治家には、大まかに分けて「政治家になった理由」は2通りに分かれるように思います。一つは自分の意思で立候補するパターン。もう一つは家族や周囲の人間に「頼まれて」立候補するというパターンです。なんとなく、選挙に出る人というのはみんな自分の意思で出ているのだろうというイメージがありましたが、実際には後者の方が多いように感じています。
 この2種類の政治家の長所と短所から、政治家の良し悪しの見分け方の一つの基準を提示してみたいと思います。



 さて、その「頼まれて」立候補するパターンがどういうものかということですが、一番分かりやすいのは「二世議員」でしょうね。親の後を継いで政治家になり、主な政策や支持者層も継承するというパターンです。二世議員はよく叩かれますが、親の作った人脈を全て継承できるので、最も容易に政治家になることができる方法なので仕方のない部分ではあります。
 そして武士の時代や天皇家でもそうであったように、必ずしも自分の嫡子を後継者に指名できるとは限らないので、その場合に最も信頼できる他人が後継者になる場合があります。この場合もだいたい人脈は引き継ぐので基本的には二世議員と同じなのですが、表向きはあくまで別個の政治家として振る舞いますし、本人自身も個別に培った人脈があったりするので、元の政治家とはだんだん支持層がずれていくこともあるようです。
 これらの政治家の特徴は、本人の思想や信念よりも、支持者の意見の影響の方が強く出ることが多いということです。先代の政治家の頃から支援している層が、その次代に培った利権を維持するために次代を支持しているわけなので、先代の路線の維持を強く望みます。また、本人は自分でなろうとしたというよりは、頼まれて政治家になったという側面の方が強いので、どうしても自分の意見よりも候補者の意見を優先しやすいと言えます。
 基本的に、自民党系の政治家はほとんどがこのタイプで、自民党系に汚職が多いのもそういう利権を求める支持者の発言力が強く、従わざるを得ないことがあるという側面があるのかなと思います。その代わり票をもらっているので、もちろん双方が悪いのですが。
 このタイプは、選挙では美麗字句を並べて色々な政策を掲げたりするのですが、実際は支持者の求める政策を優先するのでほとんどそれらを実行しません。当然一般市民にも手を振りながら特定の支持者の言うことしか聞きませんので、無党派層からすると非常に信頼が置けない政治家と言えます。

 一方で、自分の意思で政治家になったタイプというのは、もちろん強い信念や目指す政策がある場合が多いです。そのため、一般人からすると、その政策が一般市民にとって良いものと感じられれば、投票したくなるタイプの人が多いと言えます。弱者やマイノリティの立場を尊重することも多く、正しく税金の配分を考えてくれそうな印象があります。
 ただ、この手の自分の意思で立候補する人というのは、本当に「意識が高い」人が多いです。いわゆる意識高い系ではなく、理想が高く「こうあるべき」という考え方をしっかり持っています。それゆえに、「考え方が違う人間とは相容れない」という欠点も併せ持っています。
 自分の思ったとおりの政策を全て実現できるような政治家はいません。それができるのは独裁者だけで、その独裁が出来ないように議会制民主主義というものがあります。つまり、どんな政策も、複数の人間の意見により合議された上で実現されていきます。そのため、最初にその政治家が考えたとおりの政策がそのまま実現することは、まずありません。ただ強い信念を持つ政治家ほど、そのことを許容できず、自分の意見を強く通そうとしてしまい、圧殺されてしまいます。政治の世界では何らかの党派を組まないと多数決で意見を通すことが出来ないのですが、党派を組めば当然その中で政策を作ることになり、やはり一人の意見だけでは決めることが出来なくなります。
 また、高い理想を持った政治家は、往々にして市民にもその高い理想を求めます。しかし、実際にはそんな高い理想についていける市民は多くありません。全ての愚民どもに共通の英知を授けることなどできないのです。その現実に直面すると、そういう政治家は「自分の理想についてこれる市民だけ自分を支持すればいい」と思うようになってしまい、結局支持者だけの声を聞く政治家と同じになってしまうのです。

 実は頼まれて立候補したタイプの政治家のほうが、元々自分の意見より周囲の意見を尊重せざるを得ない立場であるせいか、複数の意見を取りまとめたり、他人の意見を代弁するのは得意だったりします。自分の意思で立候補したタイプの人は、自分の意見だけをぶつけ異なる意見を聞かないため、合議の世界では争いばかり起こして妥当な結論を出すのが苦手だったりします。その分、清廉で汚職とは無縁のことが多く、その点では信頼できるのですが、「政策の実現能力」という意味では疑問符が付きます。日本の野党の政策に実現性を感じにくいのは、そういう「異論は認めない」という性格が表に出ているからなのでしょう。

 どちらのタイプにも一長一短があるのですが、裏を返せばそれらのタイプと逆の性格を持っている人というのは、バランスが取れた良い政治家である可能性が高いといえます。例えば、「頼まれた」タイプの政治家であっても「自分の意思」をしっかり持っている人。あるいは、「自分の意思でなった」タイプの政治家であっても、「異なる意見を許容できる」懐の広さがある人。こういうタイプは、政治の世界でよい働きをしてくれる可能性が高いのかな、と思います。

 個人的に政治家を見る上で気をつけたいのが、当初は市民のため、良い世の中のため、弱い者のために活動していたはずの人が、いつの間にか異なる立場の人間を攻撃することに夢中になってしまい、単なる批判者になってしまうということです。元々は強い信念を持って政治家になっていたはずの人が、いつの間にか他の政党や行政の重箱の隅を付く小姑のような存在になってしまうことが多々あり、とても残念に思っています。ヒーローに例えるなら、最初は世界の平和のために戦っていたはずが、いつの間にか戦うこと自体が楽しくなってしまい、潜在的な悪を無理矢理探し出しては引きずり出して殴り倒す戦闘民族になってしまうような感じです。そうならないために必要なのが、AかBかの選択肢でどちらかだけを選ぶのではなく、どちらにとっても妥協点となるA’やCという選択肢を作るという意識なんだろうなと思います。政治家は為政者ではなく調整者なので、なるべく多くの人が納得できる形で政策を実現させなければならないということなんでしょうね。
 世の中が自分が思う通りに動かないときに、それを自分で変えてやろうと思うのが政治家なのかもしれませんが、実際は世界は自分が思う通りに動くことはなく、より妥当な方に動くだけなのだという現実に気づかなければならないということなのかなと思います。なんだかシャアに向かって言っているようになってしまいましたが(笑)、世の中とはそういうものなのだと分かり始めてきた今日この頃です。
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コメント
コメント
国民一人ひとりを代議できればよいのですが、それを議会制とよぶかどうかです。
直接民主主義を成立させる英知が必要ですが、それをスマホが表現してくれます。
思う通りに動かないのは世の中ではなく自分、という現実に早く気づくべきです。

あなた様流に言えば、
自分が思う通りに動かないときに、それを自分で変えてやろうと思うのが政治家
なのかもしれませんが実際は
自分が思う通りに動くことはなく、より妥当な方に動くだけなのだという世の中
世界に気づかなければという
ことかなと思います。

ニュータイプ論と身勝手の極意は、共通している部分があるのかもしれませんね。
2018/03/04 (日) 11:52:24 | URL | カズラキー #-[ 編集 ]
選挙に多数決ではなくボルダルールやシュルツ方式を導入すれば、
万人受けする候補でないと勝てないようにできるんですけどね。
2018/03/04 (日) 18:57:36 | URL | #-[ 編集 ]
「世界は自分が思う通りに動くことはなく、より妥当な方に動くだけなのが現実」
この思想は突き詰めると
「決して世の中には逆らわず(自分の意見は持たず)、世の中の空気に従うのが正しい。」という迎合主義に行き着いてしまうんですよね。
そのような人が多数派となった社会が果たして良い社会と言えるのか否か…
2018/03/05 (月) 01:22:04 | URL | #-[ 編集 ]
連想
うーん、読んでる途中私はシャアと橋下徹を思い浮かべてました。
シャアは好きですが橋下徹は嫌いです 笑
2018/03/08 (木) 20:03:00 | URL | マッツ #-[ 編集 ]
>カズラキーさん
世の中を変えるより自分を変えたほうが上手くいく確率は高いというのは確かですね。
他人の考え方を変えるというのは、非常に難しいです。宗教の教祖みたいなタイプの人は、それが可能なんですが、それが危険であることは歴史が証明していますしね。

>ボルダルールやシュルツ方式を導入
今の日本の問題点の一つに、決定権を握っている人間に都合の悪い制度変更ができないということがありますね。
自分で自分や親しい人の給料を下げる決定を下せる人はなかなかいませんからね。

>迎合主義
世の中の空気が必ずしも万人にとって良い方向とは限らないのが欠点ですね。
誰かの利益の代弁ではなく、全体最適のために強い信念を持って舵を取れる人が上に立てるシステムが作れればいいんですが。

>マッツさん
橋下徹氏は公務員の硬直した部分を変えようとしたことについては評価しています。ただ、性格が良くないですね。自分の意見を正当化するために他人をdisり過ぎるところがあるので(苦笑)
2018/03/13 (火) 19:45:56 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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