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ガンダムネタだけを語るブログです。
ティターンズは何故Mk-IIの後継機を作らなかったか
 ティターンズが自軍のシンボルとして、地球出身の技術者のみを集めて完成させたガンダムである、RX-178ガンダムMk-II。それだけのバックグラウンドを持ちながら、エゥーゴに奪取された後は、それに代わる新たなガンダムを開発しようとはしませんでした。いくら奪取され、開発主任が死亡してしまったとはいえ、連邦の象徴たるガンダムの開発までやめてしまったのは、どうにも腑に落ちないものがあります。その理由を考えてみました。


 まず「ガンダム」としては、AOZにおいてTR-6がその象徴の座を引き継いだと言えます。ただそのコンセプトはガンダムMk-IIとは全く異なるもので、Mk-IIのムーバブルフレーム機構を生かした直系の後継機というのは、やはり(センチネル版バーザムくらいしか)存在していません。それは何故なのでしょうか。

 ガンダムMk-IIの直系の後継機、というと、アナハイムが開発したMk-III以外にも非公式にはあるにはありますが、ほぼ公式の設定にも一つだけあります。それはMRX-007プロトタイプサイコガンダムです。これはMk-IIをベースにサイコミュを組み込んだという設定で、全長も通常のMSサイズです。そのため、明らかにMk-IIベースの機体と言えます。サイコミュの小型化が困難であったため、大型サイコミュを搭載した完成版サイコガンダムと、フルスペックのサイコミュ搭載をあきらめた準サイコミュ機であるMk-Vに分派していきますが、いずれにせよMk-IIの後継機はサイコガンダム系であった、と考えることができます。

 というかそもそも、Mk-II自体が本来はサイコガンダム系の開発過程の一つだったのではないか、と考えることすらできます。公式ではないもののプロトタイプガンダムMk-IIはムラサメ研究所のプロト・ゼロが使用したハイスペック機でしたし、NT-1からMRX-002、003と派生していったアレックス系の実験機もみなニュータイプ研究所製でした。アレックスも含め、ガンダムはアムロが乗ったことにより、ニュータイプ用MSの実験機という側面が強くなっていったと考えることができます。
 ガンダムMk-IIはプロトMk-IIとプロトサイコの間に存在する機体であると考えると、むしろこのノーマルなMk-IIだけが特殊な位置づけにいるとみなすことさえできます。そして何故Mk-IIだけが特殊なのかというと、答えは「ティターンズ製だから」に自ずと導かれます。ガンダムMk-IIは、単に「他の目的で開発されていたガンダム」を強引に接収して自分たち用に改良しただけの機体なのではないでしょうか?

 実際に、ティターンズが独自に開発した新機種というのは、基本的に存在していません。ジュピトリスやニュータイプ研究所、連邦正規軍などが開発した機体を運用しているだけに過ぎず、ティターンズが独自に開発したという設定になっているのはガンダムMk-IIだけです。同じグリプスに登録されているMSは、他にはRMS-179GMIIしかありませんが、これも当然既存のGMを改修しただけの機体です。TRシリーズでさえ、TR-6以外は既存の機体の流用です。
 そう考えると、そもそもMk-IIさえティターンズの独自開発ではなかった可能性の方が高いという推測ができるのです。すでに存在していたプロトMk-IIから、ジオン系の技術を取り除き、地球出身の技術者に改良させティターンズに最適化させたガンダムとして完成させたもの、それがガンダムMk-IIだったのではないでしょうか。だとすれば、性能は二の次であったので、技術者としては不本意な出来となっても仕方ないと言えます。

 そんなティターンズですから、そもそもガンダムMk-IIの後継機など「作れなかった」のだと思います。単純に、新型MSを新規開発できる組織ではなかったということです。というかティターンズは連邦軍のただの一部隊なので、開発部門は基本的に持っていないのでしょう。ロンド・ベルだって独自にMSを開発していたわけではなく、νガンダムも無理矢理こさえた予算をアナハイムの一部門にフル投入してオーダーメイドしてもらっただけに過ぎません。ガンダムMk-IIと地球系技術者の関係も、それと同じなのではないでしょうか。
 ガンダムMk-IIを奪われた時点で、次のガンダムを作る余力などティターンズにはなく、それこそ開発中のTR-6を完成させることと、ニュータイプ研究所から既存のサイコガンダムを接収することくらいしかできなかったのだと思います。量産機の開発などもっとできませんから、それも連邦軍にやらせるしかないのですが、そもそもMk-II自体はサイコガンダム系の礎となるもので量産化が前提の機体ではなかったため、量産機にスピンオフするという発想はあまり生まれなかったのでしょう。
 おそらくバスク的には、量産型サイコガンダムこそがMk-IIの後継だったんじゃないかと思います。サイコガンダム系はパイロットを選ぶため、ティターンズのエリートの皆さんには乗りこなせません。準サイコミュ搭載の量産型サイコであれば使用可能であるため、これこそが「ティターンズのガンダム」になるはずだったのかなと思います。同じ準サイコミュ搭載機のMk-Vはティターンズを討伐する側のMSとして配備されているため、元々オークランド・オーガスタの研究所はあまりティターンズには協力的ではなかったと言え、サイコガンダム系を準サイコミュ化するしかなかったのでしょうね。
 それ以前に、ガブスレイやハンブラビに相当するポジションにガンダムがいてもおかしくはなかった気がするんですが、これらはシロッコが設計に関わっていたことになっています。シロッコは特にガンダムに思い入れなどないので、ガンダムにはなるはずがなかったということでしょうか。本来はガンダムタイプになるはずだったが、シロッコによる設計変更で全然違う異形のMSになった、なんて背景があっても面白いかもしれません。

 というわけで、ティターンズは何故Mk-IIの後継機を作れなかったのか?という問いの答えは、「そもそも作れなかった」「あえて言うならサイコガンダム系」ということになるのかなと思います。
 そしてサイコガンダム系の究極となるのがユニコーンガンダムであったと考えると、実はMk-IIの延長にはユニコーンガンダムがあったということにもなります。Mk-Vの発展型であるシルヴァ・バレトがユニコーンガンダムのアグレッサーに使用されていたのも、偶然ではないのかもしれません。

 こう考えると、Mk-IIにバイオセンサーを搭載したらそれなりに戦えていたんじゃないかという気もします。Zガンダム完成前に試作型のバイオセンサーを搭載したMk-IIに乗るカミーユなんて展開があったら面白かったかもしれませんね。IF機体でなら十分妄想できそうです。本来、Mk-IIの柔軟なムーバブルフレームは、可変機構に応用されたことになっていますが、実はニュータイプが扱ったときの超機動に耐えうるフレームという意味合いの方が強かったりしたのかもしれません。Zガンダムも、その恩恵を受けてこそのバイオセンサー発動時の機動力だったりしたのかもしれませんよ。
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コメント
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こんばんは。

フランクリン自身は、
凄いモビルスーツを作りたかったのに、
既にあるモビルスーツを、
連邦の技術だけで作り直しをさせられて、
面白くなかったので、

ガンダムMk-IIが盗まれた時に、
「あんなのあげちゃって良いでしょう」とか言ったんでしょう。
2018/01/28 (日) 23:18:43 | URL | サディア・ラボン #-[ 編集 ]
こうして見てみるとティターンズという組織が連邦軍に所属するMS専門の特殊部隊の一つに過ぎないのだなと感じます。
法案で連邦軍を指揮下に置いたのもそうでもしないとまともに行動ができなかったからそうせざるを得なかったのだろうと思ってしまいます。
2018/01/29 (月) 04:30:07 | URL | PYU #-[ 編集 ]
Mk-Ⅱのバックパックのレイアウトは
アナハイム製のガンダム試作4号機に
似ているところがあったので
何故この頃アナハイム外しをしていた
ティターンズのMSと似てるんだろう
と疑問に感じていたのですが
元々Mk-Ⅱ自体がティターンズのものではないという考えもあるんですね....
目から鱗でした。
2018/01/29 (月) 23:32:48 | URL | ジム4 #-[ 編集 ]
フランクリンが考えていた次とはバイアランだったのかもしれません。
生きていれば後継機は簡易サイコミュ搭載のアパラタスだったのかも。
2018/01/30 (火) 23:04:58 | URL | カズラキー #-[ 編集 ]
単純に考えて、プロジェクトの開発主任が死亡でいなくなったら続行できないので中止にせざるを得なかったと思います。だったら誰かに引き継がせればと言われてもプロジェクトを続行するには全容を理解しなければならないわけでして、しかし統括している開発主任が死亡していれば残された資料や生き残った技術者から情報をちまちま聞き出さないといけない、つまり相当の時間がかかってしまうわけです。

しかしどうして開発主任が死んでしまったのかを振り返ると…エリート部隊なのに試作機の墜落事故を起こしたり開発者の息子が勝手に乗ってバルカンを人に向けてぶっ放して大暴れ、エゥーゴによる盗難事件や奪還のために家族(※ドゴス・ギアの開発チームの人員)を人質したら抹殺してしまい、果ては開発責任者が家庭を顧みず不倫していた事実が公然として知れ渡っていてしかも戦闘中に流れ弾で戦死…週刊誌か軍の公安部あたりが聞いたら骨までシャブラれるほどの厄ネタ満載です。

この事件の真相や背景が知れ渡ったりでもしたら、いくらティターンズでも内外はおろか開発部や研究所などから非難轟々です。お前たちは技術者を何だと思っているんだ!とか、せっかく予算をたてたのにカネをドブに捨てるような真似をしやがって!とかエリート部隊だから信用していたのに盗まれるだなんてセキュリティや保安体制はどうなっているんだ!とか…こうも酷いと我々は最善を尽くしましたエゥーゴが悪いんですなんて通じませんし、バスクの性格からして釈明に対する指摘に逆ギレ起こす光景が撮られて余計に反発を招きそうです。

世間的にはそこまで大騒ぎになっていないのでエゥーゴが盗難の際にコロニーに穴を開けたせいで開発者は死亡ないし行方不明、でケリを付けられたと思われますが、この盗難事件は公然の秘密状態のような状態で知れ渡ってしまっていていたのかもしれません。こんな厄ネタだらけのプロジェクトなんて誰もやりたがらず技術者の補充もできなくなったばかりか、ティターンズから予算や人員が引き上げられてしまったり、各地の研究所からは中途半端な設計図やわずかな強化人間と実験機という名の半端者を手切れに逃げられてしまったりと相当お寒い目に遭ったのでは…Mk-Ⅱ量産型という触れ込みのバーザム、じつは生き残ったものの針のむしろ状態だったプロジェクトメンバーたちが残されたデータをもとに執念か惰性かでちまちま作り続けてきた産物だったのではないかという寒い事情がありそうです。

また、ティターンズが直々に作ったモビルスーツがMk-Ⅱとバイアラン以外ほとんどないことや、それ以外は連邦軍純正だったり研究所製やシロッコ製ばかりだったりするのもこの事件が相当尾を引いていたのでは?とか、シロッコが抜擢されたのは新型機を開発できる技術と設備を持っているのがもう彼だけしかいなかったのですがりつくしかなかったのと、そこに付け込まれてでかい顔をされる羽目に…という悲しい事情もありそうです。
2018/01/30 (火) 23:22:52 | URL | オタマ・ジャクシー #wr80fq92[ 編集 ]
>サディア・ラボンさん
間違いなく技術者としては面白くなかったと思います。
連邦発の技術、ジオン発の技術とか関係ないでしょうしね。
そういう意味では、カミーユのMk-II強奪はともかく、フランクリンの離反はある意味必然だったような気もします。

>PYUさん
仰る通りだと思います。一部隊にすぎないティターンズを通して連邦軍のヒエラルキーを根本的に変えようというのが、ジャミトフの狙いだったんだろうなと。

>ジム4さん
他の機体との関連を考えると、Mk-IIだけが異端だとみなすべきという考えに至りました。それを思いつくのに10年以上かかりましたけどね(苦笑)

>カズラキーさん
バイアランはヘイズル系の延長っぽい部分もあったりして、まだ判断が難しいMSかなと思っています。
少なくとも開発目的はガンダムとはだいぶ遠いんですよねぇ。

>オタマ・ジャクシーさん
ビダン親子による不祥事がMk-II開発に大きな影響を与えたのは間違いないと思いますし、自分もそれが開発中止の理由だと考えたこともありました。
フランクリンの後釜は事実上シロッコだったんだろうなとも思っています。その後の試作機への関与を考えると。
ただティターンズの象徴とするつもりだったなら、せめてMk-IIの代替機くらい用意しなかったのかと思ったため、何故それをしなかったのか理由を考えてみました。

Mk-IIがぽしゃったらティターンズにその次を作る力はなく、それをエゥーゴも知っていたからこそ強奪したのかなぁという気もしますね。
2018/02/12 (月) 18:09:41 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
 いつもこっちの方へのコメントありがとうございます。

 この記事読んでて、以前にゲーム「アクシズの脅威」で連邦編をプレイしていたところ部下から、「Mk-2を強奪しましょう!」と提案されて面食らった時のことを思い出しました。というのも既にその時点でMk-5まで完成しており、れビル将軍が御自ら搭乗して前線で戦っているのに、「なんで今更型遅れのMk-2を強奪?っていうか今までMk-2なかったのになんでMk-5あんだよ?」と一人で突っ込んでました。

 改めてこの記事読むと、Mk-2がやや特別な機体で、Mk-5とかとは少し系統が異なる可能性に触れられており、仮にそうであればこのパラドックスにも納得できます。っていうかあのゲーム、Z関連のイベント進行がやや遅かったなぁ(´・ω・`)
2018/04/01 (日) 16:58:33 | URL | 花園祐 #-[ 編集 ]
わざわざコメントいただきありがとうございます。
ギレンの野望シリーズは、原作再現イベントの起こし方によって先にそれより強い機体を作れちゃうので、色々おかしな事になることがありますね。
特に「アクシズの脅威」は、技術レベルがイベントのトリガーになっていないものが多くてタイミングが変になることが多かった印象があります。
正直その前作「ジオンの系譜」に比べると色々と拙いところがあり、スタッフのレベルが落ちてたんだろうなと感じることは多々ありましたねぇ。
2018/04/15 (日) 18:47:52 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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