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がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
RX-78の生産ロットについて考える
 RX-78ガンダムは、まず1~3号機が作られてサイド7に送られ、その後4~8号機が作られてGMのテストヘッドとして使用されたというのが、MSVからの設定です。この設定から、3号機までがファーストロット、4号機以降をセカンドロットと解釈されていますが、実際のところ、RX-78の型番を持つMSはこれだけではありません。RX-78NT-1アレックス、RX-78XXピクシー、そしてRX-78GP01以降のGPシリーズ。公式度が微妙ですがRX-78E GT-FOURという機体もあります。これらもまた、サードロット以降のRX-78シリーズと解釈できるのではないでしょうか。この観点から、特にアレックスやピクシーについてどのような経緯を辿って生産されたのかを考察してみたいと思います。



 GPシリーズについては、時期的にも戦後のガンダム開発計画発でアナハイムへの委託ということもあり、基本的には別枠と考えるべきでしょう。あえて言うならRX-78の最終ロットとも言えるかもしれません。

 そしてアレックスとピクシーですが、アレックスは0079年8月には開発が始まっています。ただロールアウトの時期は明言されておらず、その後RX-78の3号機のデータフィードバックや、NT用へのコンセプト変更などもあり、少なくとも作中に登場したNT-1のロールアウトは0079年12月と言えます(リボーコロニーでの組み立てが初めてのものであれば)。
 一方ピクシーについては、2号機がオデッサにおいてホワイトベースに配備する予定で輸送中であったことから、0079年10月にはロールアウトしていたことが確実です。

 GT-FOURの設定では、G-3ガンダムを母体に各軍でガンダムを作るG-4計画が存在し、その空軍機がGT-FOUR、宇宙軍機がアレックスであるとされていました。また陸軍機として格闘戦特化の機体があったともされており、これはピクシーに違いないと解釈されています。
 ただ、GT-FOURも含めて、これらのMSは全て複数機存在しています。アレックスには、非公式というかボツ設定に近いのですが、赤いカラーリングの前段階機があったことになっていますので、これもワンオフではないと解釈できます。つまりG-4計画は「それぞれの軍でガンダム4号機を作る」という意味の計画ではないと言えます。G-3ガンダムの次を作るという意味で作られたネーミングだとは思いますが、4軍でそれぞれ別々のガンダムを作るという意味でのダブルミーニングであるなどの解釈も可能でしょう。
 つまりG-4計画という設定があろうとなかろうと、アレックス、ピクシー、GT-FOURはそれぞれ複数機生産された、「ロット」単位での存在であると考えることができるのです。ただ管轄が別々なので、セカンドロットの次のサードロットというよりは、各部門で並行して開発された(オリジナルのRX-78とは異なる工廠で生産された)別ロットと言うべきものなのでしょう。

 アレックスに関しては、開発はオーガスタで間違いありませんので、まぁオーガスタ・ロットと言っていいでしょう。アレックスの生産数は不明ですが、最低2機としたいところです。雑誌オリジナルであればNT-2やNT-3なんかもあったりするんですが、まぁその後GMカスタム系列に系譜が受け継がれているあたり、複数あってもおかしくないと思います。
 アレックスは宇宙軍主導で開発した、次期モデルの可能性を模索するための実験機であったと見て間違いありません。4~8号機が最初の量産機のモデルとなったのであれば、アレックスは次の量産機もモデルとなるべき機体であったと言え、その結果がGMカスタム系列であったということになります。

 GT-FOURについては、コミック「MSジェネレーション」で最初に配備されていた場所が地中海ディエゴガルシア空軍基地とされており、インド洋のど真ん中の島で開発が進められていたようです。その後イギリスのマーナム空軍基地で完成版が登場しているため、基本的にはヨーロッパ方面(というかイギリス領)で開発が進められていたものと考えられます。試作機は複数回大破する描写があり、最後のエピソードでは同時に2機登場するため、複数機生産されているのは間違いありません。

 ピクシーは3機が存在し、ベルファスト・アフリカへの配備機に加えてホワイトベースに送られた機体があるという設定でした。その後「オレら連邦愚連隊」や「ミッシングリンク」にも登場したためわけわからないことになっていますが、やはりヨーロッパ・アフリカ方面中心の開発だったのかなぁと思います。「愚連隊」で北米に配備されているのは北米反攻作戦に駆りだされただけでしょう。

 このように、RX-78の型番を持つ機体は最低でも「1~3号機」「4~8号機」「アレックス」「ピクシー」「GT-FOUR」そして「GPシリーズ」という6つのロット群に分けることができます。試作機にロットというのも変ですが、基本的にRXシリーズは直系の量産機が存在しないようなので、小ロット生産の試作実験機というくくりなんじゃないかなと思います。
 ところで、1~3号機は最初の「白兵戦用MS」としての実験機、4~8号機が量産検討機、GPシリーズが戦後の新技術試験機であったとして、アレックス・ピクシーそしてGT-FOURについてはどのような目的があったのでしょうか。G-4計画を当てはめるのであれば、陸海空宇宙軍がそれぞれ開発したことになるのですが、実際のところMSは本来宇宙用兵器ですし、戦後も含めた作中描写での運用も宇宙軍であるのが基本であったと考えると、あまり陸海空で分散開発する意味はないように思えます。

 実際の連邦軍のMS運用経過から考えると、まず陸軍がRX-79系から実戦配備を行っていき、その後満を持して宇宙含む各反攻作戦に完成版のGMを投入していきました。一方、MSの空輸手段についてはまだ検討段階であり、コルベットブースターやライトライナーは試作レベル、ガンペリーはあったものの結局戦後にジオン系のド・ダイのコンセプトを導入することで落ち着いていたことから、一年戦争段階ではかなり遅れていたと考えることが出来ます。
 つまり、「地上での運用を陸軍が試験的に行い」「宇宙軍が本命を投入し」「空輸手段については未達成」ということを考えると、「ピクシーは3機全機実戦配備」「アレックスは大戦末期にようやく実戦投入」「GT-FOURは未完成で終わる」というそれぞれのガンダムタイプの経過とほぼ同じであると言えます。
 このことから、「陸軍は地上におけるMS運用の実験を担当」「宇宙軍は来るべき反攻作戦の実行を担当」「空軍はMSの空輸手段の検討」という位置づけで動いていたと推測することが可能なのでは、と思い至りました。そのプロジェクトの中に沿って、それぞれの軍が新型ガンダムを開発したため、「重力下に特化した装備のピクシー」「当時の最新技術を惜しみなく投入したニュータイプ用アレックス」「変形による重力下飛行を実現したGT-FOUR」という仕様になったと考えると、それぞれの開発の意味もなんとなく見えてきます。
 おそらく、量産機であるGMの開発・生産・運用とは別に、それぞれの軍で独自に新型機(ガンダム)を開発する予算が与えられ、それがいわゆるG-4計画となったのではないかと思うのです。GMはあくまでもGMの規格・スペックの範囲内での開発しかできませんが、ガンダムについてはどんな性能・仕様で作っても構わないということだったのでしょう。
 一年戦争での反撃が急務であった連邦軍では、各地域で並行してGMを開発するだけでなく、研究部門もオール連邦軍でMS運用の検討を行っていたということなのかなと思います。その中で、ガンダム3号機をベースに「地上での早期MS運用」「最終決戦を見据えた宇宙でのMS運用」「空中でのMS運用」をそれぞれ考えてね、というのがG-4計画だったんじゃないでしょうかね。おそらく「海上でのMS運用」も海軍に行わせていたのでしょうが、優先順位が低いのに加え、GT-FOURのように未完成で終わったために表舞台に出てきていないのでしょう(というかGマリナーの開発で終わったのかも)。

 つまり、ガンダムの生産ロットは次のように分類することができます。

1stロット(1~3号機):白兵戦用MSとしての初期実験機。RX-77やRX-75との連携運用実験に使用。
2ndロット(4~8号機):量産検討機として使用。その後改修されそれぞれ別々の目的で運用。
宇宙軍ロット(アレックス):実質3rdロット。次期主力検討機として使用。2ndロットの改修と並行して開発されていため相互に影響。
陸軍ロット(ピクシー1~3号機):地上で早期にMS投入を実現していた陸軍で開発。重力下に特化した機種のうち格闘戦主体機の実験として使用(?)
空軍ロット(GT-FOUR):MSの空輸手段を検討していた空軍で開発。変形による単独飛行の機構試験に使用。
アナハイムロット(GPシリーズ):戦後新たなMSの開発のスタートとなる新技術試験機。

 海軍では先に述べた通り、漫画「シークレットフォーミュラー」に登場した支援機Gマリナーの開発でほぼ終わったんじゃないかなと思います。水陸両用に特化したガンダムを開発するよりも、潜水艇に水中対応したMSを内蔵させれば済むだろうということになったのかなと。
 陸軍の重火力機については、ガンキャノンやガンタンクの存在などもあり実現に至らなかったのかなと思います。今後設定されて出てくるかもしれませんが。
 アレックスはGMカスタムに繋がりましたし、GT-FOURも戦後の可変機開発に影響を与えたことになっていますが、ピクシーは後世にあまり影響を与えていません。MSはSFSを使って飛行するようになりましたので、陸上特化型のMSは不要になってしまったんでしょうね。

 ガンダムというとフルスペック実験機というイメージがありますが、実際は「新しいMS運用法を模索するための新規格機」という扱いだったのかなぁと思います。少なくとも一年戦争当時の連邦軍においては。
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G-4計画は宇宙軍以外はダミー説
ピクシーの設定では、1号機と3号機はビームダガー装備ではないというものがあります。
頭部バルカン以外は完全な丸腰(白兵戦用武器を一切装備していない)とする資料もあります。

ピクシーの本質は白兵戦用というより、陸戦での(飛行や浮行を用いない)高機動なのではないか。
重力下における瞬発力や追従性などで最高を目指した機体で、高い白兵戦能力は機体の性能から結果的に得られたものであって、最初から白兵戦に主眼を置いたギャンのようなMSではない。
という考えを持っています。


また、陸軍というより陸海空合わせた地上軍と宇宙軍という対比で見た場合、ホワイトベースなどの艦艇は宇宙軍で搭載MSも宇宙軍、ガンダム1~8号機も宇宙軍。
それが宇宙だけでなく地球に降下してきて戦果を掻っ攫っていく訳ですから、陸軍閥(地上軍閥)としては面白くないでしょう。

本来なら一丸となってジオン軍に立ち向かわなけければならない時に、宇宙軍ばっかり贔屓しやがって、という連邦軍内での不満があると内憂になります。
その為のガス抜きに「陸海空軍にも予算あげるから、連邦軍の為になると思うMSを造ってね」と宥めるためのMS開発計画だとしたらどうでしょう?
2017/10/01 (日) 04:44:08 | URL | ゴミ #Kn05stJQ[ 編集 ]
ゲームや外伝で突然現れる連邦製MSの出処は?
雨後の竹の子のごとく出てくる外伝の後付け設定なので仕方ないとはいえ、そもそもどうして連邦軍にはV作戦以外のMSがたくさんあるの?という疑問がありましたが、今回の考察をみるとレビル将軍はV作戦を行うにあたり、いろいろな方面に協力を求めた結果なんじゃないかなあと思いました。

圧倒的不利な講和から中立条約に持ち込んだとはいえ、敗軍の将という弱みでV作戦を単独で行うのはどうしても無理がありそうなので(口達者の負け犬なんて信用できん!と舐められそうです)、連邦政府や軍閥からいろいろ協力を引き出したのでは?と(V作戦の支持や予算や工場の確保、技術者などの派遣など)…その見返りとして注文の優先権やライセンスやV作戦のデータや副産物が各軍閥や企業に出回ることになり、それを元に独自に研究開発が行なわれて亜流が次々産まれたのかなぁと。

サイド7ではガンダム、ガンキャノン、ガンタンクが作られたという話ですが、実際には裏で変なの(依頼された機体や武装だけでなく没になったものや、RX-79みたいな半端ものとか設計図とか生産設備とか)が大量に作られていて、その成果物を都度地球圏や基地にこっそり運ばれて現地組立てや生産ラインに乗せてたのかなとおもいました。戦場から遠く離れてルナツーを盾にすれば露見や侵入をほぼ防げるので…矢面に立たされるルナツーからみればじつに迷惑極まりない話であり、塩対応になるのも当然だったのかもしれません。

しかしジオンから見れば、自分たちですら色々苦労したのに連邦軍は技術の下地も生産設備もないのにモビルスーツをいきなり大量に作ってきたという、ホラー映画のゾンビのようなとんでもない状況なわけなので(ギレンの野望だとお前ら一体どこで作ったんだ?!という勢いで量産型ガンタンクや陸戦型ガンダムが出てくるので)、シャアやドズルやジーンが興奮して色めきだったのは、その謎と出処を遂につきとめたわけなので当然なのかなと。惜しむらくは見つけるのがあまりにも遅すぎてテストがほぼ終わった段階でV作戦やRX-78自体にもう余り価値がない状態だったことと、囮として使われたことでいいように振り回されて余計な犠牲を生んでしまったことなのかもしれません。
2017/10/05 (木) 00:12:50 | URL | オタマ・ジャクシー #wr80fq92[ 編集 ]
>ゴミさん
ピクシーは2号機だけビームダガー装備のはずなんですが、後付けのピクシーの皆さんがみんなダガー装備してるので困っちゃうんですよね(笑)

MS開発自体は、V作戦が陸海空宇宙全ての粋を集めたものなので、ガス抜きというほど宇宙軍以外の扱いが少なかったわけではないのかなと思っています。
陸海軍と空軍・宇宙軍は戦時中は統合していたという設定も一応ありますし、むしろ国家総動員状態だったのかなぁと想像していますね。

>オタマ・ジャクシーさん
縦割り行政の連邦軍の中で、上手く横断的に立ち回れる能力があったのがレビルくらいだったんじゃないかなと想像しています。ゴップあたりはそれを体よく利用していたのかなと。
V作戦の機体(Gファイター含め)なんて、既存の軍体制の発想では絶対でてこないでしょうからね。
2017/10/09 (月) 17:53:27 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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