がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
RX-80を既存の考察に加えて考える
 久々にディープなやつです。ゲーム用の外伝「ミッシングリンク」で設定されたRX-80PRペイルライダーの「原型機」についての考察をしたいと思います。
 ペイルライダー自体は、一言で言えばブルーディスティニーの後継機ですし、その後魔改造されてAMXナンバーになってしまうので、あまり設定上の考察の余地はありません。それよりも、そのペイルライダーの原型となった、開発中止になった次世代機(おそらく形式番号RX-80)の方が、考察の余地がありそうです。
 というのも、ペイルライダーの外観は、GMスナイパーIIをベースにガンダム4/5号機のパーツを付け足しているようなイメージであり、両機のコンセプトが反映されているように見えます。次世代機のベースになったのが両機であることは間違いありません。その上、形式番号的には一年戦争当時に計画があったとされるRX-81の一つ前になるわけですから、計画上は一年戦争中からあったと考えられます。
 この辺を含めて、考察してみたいと思います。


 設定上、RX-80の量産化が見送られた理由は例のごとく「コストが高い」からだったそうで、何のひねりもないのですが、元々の仕様が各所にハードポイントを搭載し状況に応じて様々な装備が可能…という意味では完全にRX-81とかぶっているように思えます。まずはRX-81との関係性を整理する必要がありそうです。

 RX-81は、戦後に計画が再整理されてジーラインとして実機が生み出されますが、一年戦争当時の計画段階では純粋にFSWSの量産型として企画されていたもので、ニュータイプパイロットがFA-78-1を運用した際のパフォーマンスを目標にしていました。まぁ目標は高く持つものなので実現性は別として、基本的にFSWSありきの計画がRX-81であると言えます。
 それに対し、RX-80はどのような位置づけになるでしょうか。RX-81とは別の次世代MS開発計画ということになりますが、RX-81が「一年戦争当時最も戦闘力が高いMSの量産化」を目標としていたのであれば、もっと現実的な次世代機の開発が目標であったように思えます。RX-78の量産型がRGM-79とした場合の、次のRGMナンバーの母体となるべきRXナンバー、と言っていいでしょう。

 なんだか、こんな考察前にしたことがあるような気がします。それはアレックスと陸戦型ガンダムの関係を考察したときの話です。この時、まだペイルライダーの設定が存在していなかった時点で、事実上アレックスはRX-80の番号が与えられてもおかしくない機体だった、と結論付けていました。その理由は、アレックスの量産タイプであるRGM-79Nが、実質的にRGM-79Cの次の主力機のようなポジションになっていたからでした。
 そういう意味では、ペイルライダーがNT-1ベースの機体だったら考察にドンピシャだったんですが、実際はスナイパーII&G04/05ベースだったんで、考察を修正する必要があります。まぁ、NT-1ベースだったら量産化中止されたらまずいんでいいんですが。

 RX-78NT-1は、RX-78-3までの運用データはもとより、RX-79系のデータもフィードバックして開発された機体です。一方、RGM-79CもそれまでのGM系のデータをフィードバックした後期型であり、この2機種は並行して開発された、「それまでの実機のデータをフィードバックした試作機/量産機」でした。
 一方のRX-80は、RGM-79SPという、RGM-79系でも最もスペックを引き上げた機体と、RX-78-4/5という、RX-78系で最も機動力に特化したタイプをフィードバックした機体で、言いかえれば「それまでの最強の機種のデータをフィードバックした試作機」と言えます。
 つまり、アレックスやGM改がそれまでの全データを踏まえて開発された「よりベターな」方向性を目指した機体だとすれば、RX-80は「現状のベストの」機体の延長を目指した機体であったと言うことができそうです。そしてそれは、よりRX-81に方向性が近いとも言えます。
 そういう意味では、RX-80が目指していたのはRGM-79Cの後継機よりも、もっとハイスペックな量産機だったのかなという気がしますね。だからこそのRGM-79SPベースだったということでしょうか。

 RX-81とは、コンセプト上は競合しているように感じます。ただ、FSWS自体が「MSの戦闘力を戦艦レベルに引き上げる」という計画だったとすると、RX-80が目指しているのはそのレベルではなかったように思えます。RX-81の方向性はどちらかというとGP03デンドロビウムに近い発想で、RX-80はどちらかというとGP01かGP02に近いと言えます。宇宙と地上を換装で使い分けるという意味ではGP01に近いかもしれません。
 ある意味では、大戦末期の連邦軍の次期MS開発計画を引き継いだのが、アナハイムのガンダム開発計画と言っても過言ではないかもしれません。連邦軍としては、アナハイムに次世代機の開発を委託したわけで、そのオーダーの元となっているのは自分たちが作った計画でしょうからね。GP02や04はジオン系技術者による開発なので、アナハイム側からの提案を含んでいるのかもしれません。

 つまり、一年戦争末期の連邦軍には、「より新しいGM」のフォーマットとしてのRX-78NT-1と、「その次のMSのフォーマット」としてのRX-80と、「MSのレベルを超えた戦闘兵器」を目指すRX-81という3段階の次世代機開発計画があったと想像することができそうです。
 そう考えるとGM系においても、RGM-79Cが一般量産機の後期型とすると、RGM-79G系はよりスペックアップを目指したハイエンド機の過程であったと言えるでしょうか。本来であれば、ガンダムの新型が次のGMの母体になるべきですが、一年戦争当時のMSの開発スピードが非常に速かったので、GM系の性能向上試験が同時に行われていたともいえます。

 GMスナイパーカスタムことRGM-79SCは、ノーマルなRGM-79のスペックを引き上げるために開発された機体です。これと同等のスペックアップを、より整理した形でRGM-79Gベースで実現させたのが、RGM-79SPであったと言えます。
 一方で、RX-78-4/5も、RX-78のスペックを引き上げたタイプです。コアブロックを排除する代わりに出力を大幅に強化し、各部の推進器も増設・強化されています。ガンダムとGMは本来同じフォーマットなわけですから、強化すべきポイントも似ていて、それ故にG04/05とスナイパーカスタム系は増設部分が似ています。胸部ダクトの強化とバックパック換装、そしてふくらはぎの推進器追加です。腕部にビーム兵器が追加可能なのも共通しています(スナイパーカスタムはビームサーベルユニットを装備可能)。
 おそらく、RX-80のコンセプトはこれらの「RX-78/RGM-79フォーマットの性能向上プランの統一」であったのではないかと思います。それを、宇宙と地上、あるいはビームと実弾等、コンセプトに分けてより特化した形に整理しようとしたのでしょう。

 簡単に言ってしまえば、RX-80が目指したのは「GMの上位機」であり、「スナイパーカスタムの一般化」であったのではないかと思います。ジェガンに対するジェスタのような機体を作る計画であったとも言えそうです。これが頓挫したのは、単純に「そんな上位機作ってるほど余裕がない」ということに尽きるでしょう。ノーマルなGM/GM改の数をそろえるので精一杯で、それ以上の機種のラインを整備している時間も予算もない、必要ならGMを改造して上位機(スナイパー系)を作ればいいという結論になってしまったのだと思います。戦後になれば軍縮になってなおさらです。代わりに作られたのがベーシックなGMカスタムであったとも言えます。
 ただ、GMに対する上位機を配備することによる、ハイ・ローミックス構想のようなものがあったとは考えられるのではないかと思います。

 さて、ここで一つ思い出したのが、「RGM-80」という機体です。これはホビージャパンの企画「MS in ACTION ジオンの星」によるオリジナル機体だったのですが、こんな設定でした。

試作機RX-78の高性能に気を良くした連邦軍首脳部は量産化に向けて開発メーカーにプランの提出を求めた。当初RX-78そのものの量産を強く希望していた連邦軍だったが、あまりのコストと生産性の低さから計画を断念、構造を簡略化し生産性を向上させた軽MSと重武装、大出力の重MSの2本立て開発を決定、さらに両機のパーツを極力共通のものとすることで生産コストの引き下げをはかることにした。その結果誕生したのがRGM-79と本機RGM-80である。RGM-79は簡略化された構造が幸いし順調に開発が進み0079年後半より配備が開始されたがRGM-80はその重装備ゆえに予定されたジェネレーターでは出力が足りず、また携帯火器(大口径のビームランチャーが予定されていた)の開発が遅れたため試作3機が完成した時点で終戦となり計画は中止された。

 なおこんな外見ですし、設定上は1号機にアムロ、2号機にスレッガーが乗り2号機はソロモン戦で失われたという設定ですので、完全にパラレルです。
RGM-80.jpg
 でもその部分を除くと、試作3機が完成した時点で終戦とか、ビームランチャーの装備が予定されていたとか、試作機が1機少ないけどほぼペイルライダードンピシャじゃないでしょうか?G04が上手くいっていたらジャイアントガトリング以外にビームランチャーが装備されていた可能性は高いですし。RGM-80の試作機なんだからRX-80でいいような気がしますし。つーかこれ踏まえて設定考えた可能性も…ありますか?

 まぁ当初からハイローミックス前提でRGM-79を開発していたというのは流石に色々な既存設定と齟齬が生じるので難しいですが、当初はGMが前衛、GMキャノンが後衛のチームを組むプランだったのが、GMキャノンの配備が遅れたことによりGM単独で行動するケースが増え、GMの単体性能強化が求められたということは間違いなくあり、その結果生み出されたスナイパー系を独立した機種に発展させたのがRX-80であったとは言えるような気がします。
 その先にネモがあるような気もしますが、せっかくのネモと同型バックパックは変更されてしまったのでまた別のバリエーションですね。ネモはRX-81系の延長と妄想したこともあります。

 GMを強化してガンダム並のスペックにできるなら、最初からガンダムを量産できたんじゃないの?という気もしますが、増設パーツなしでガンダム級にするには一級品のエンジンだの推進器だの装甲材などを使わなければならず、それが量産不可能なので増設パーツありでガンダム並にしたというのが、スナイパーカスタムでありRX-80だったのかなと思います。ただ、それが「そんな上位機イラネ」で終わってしまったためにHADESシステムの実験機に回された、というところでしょうか。

 ところで、GMに各パーツを増設してパワーアップさせる、というコンセプトは、まだ思い当たる機種があるような気がします。それは、RGM-86R GMIIIです。胸部ダクトを増設可能で、バックパックが換装され、ふくらはぎに推進器が増設されています。腕にビーム兵器の増設こそありませんが、これはほぼスナイパーカスタムに近い強化ポイントではないでしょうか。
 そう考えると、GMIIIこそRX-80構想の完成形とも言え、GMIIIの軽装型がGMIIであることを考えると、GMIIとGMIIIでハイローミックス構想が可能だったとさえ言えます。最終的に「ジェガンで良くね?」で終わってしまった感がありますが、連邦軍はずっとGMタイプによるハイローミックス構想を持っていたのかもしれません。
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RX-80とはまったく関係のない系譜であるゼク・アインが目指していた答えを出していたのではと思います。「肩に増設して最適化する」というコンセプトはジムⅢとほとんど一緒で、軽装備と狙撃仕様、実弾仕様に換装できるといういたれりつくせりです。多分反乱がらみで没にせざるを得なかったのでしょうが、単独機種で様々な任務を行い討伐部隊をかなり手こずらせたことから、目のつけどころとポテンシャルはやはり本物だったのかなと思います。

もっとも説明文でやたらと「信頼性」「単純」「堅牢」を全面に押し出しているので既存のジムやハイザックはどれだけ脆くて稼働率が悪かったんだという問題の話になってしまいます。冷静に見返すと主力であったであろう素のジムⅡは旧式機の改修ばかり、ハイザックは癒着絡みでビーム兵器を同時に使えない、最新兵器はほとんどティターンズに回される…反乱が起こった背景には軍部に対する不満や既存兵器に対する不信感や怨嗟が相当あったのではと想像してしまいました。
2017/07/31 (月) 23:30:25 | URL | オタマ・ジャクシー #wr80fq92[ 編集 ]
グリプス戦役の頃はいかに新しいコンセプトのMSを生み出すか、みたいな風潮があったので、そのアンチテーゼ「王道オブ王道」というごく普通の量産機として生み出されたのがゼク・アインだったのかなぁという気はします。

GMに常にハイローミックスの構想があったとすれば、ハイザック系の高級機にあたる位置だったのがゼク・アインだったりしたのかもしれませんね。そう考えるとマラサイと競合していた可能性もありますが。
2017/08/11 (金) 23:38:05 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
久々すぎてクッキー消えとる・・・・

 >GMを強化してガンダム並のスペックにできるなら、最初からガンダムを量産できたんじゃないの?

つ RG-79AV ガンダム量産型

個人的に 開発中止になった次世代機、RX/RGM-80系列機はこいつが元だったんじゃないかなぁと妄想してます。

RGM-80 Gアーマー の中の人は多分こいつらだったんですよw
2017/09/28 (木) 10:10:34 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
お久しぶりです~。

何らかの形でガンダムの完全量産が検討されていたことは間違いないんですよねー。
RG-79AVとRX/RGM-80は基本同一機のバージョン違いか検討段階の違いなのかなぁとは思います。
そこにFSWSを足すとRX-81になるという感じですね。
2017/09/30 (土) 23:26:52 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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