がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
ジオン軍における「大隊長」の概念
 ジオン軍のMSにツノのようなアンテナが付くのは、中隊長以上の証であるというのが古来由緒正しき設定です。一方で、ジオン軍のMS小隊は3機で構成されるのが基本です。例えばファーストガンダムの最初に登場するシャアのムサイ(ファルメル)の部隊で言うと、小隊長であるデニム機にはアンテナがなく、全体の指揮官であるシャアの機体にだけアンテナがあったわけです。一方、ムサイ級のMS搭載数は最低6機であることから、イメージ的には一つの艦=1中隊であり、1艦につき1機アンテナ付きの機体があるイメージであったのだと思います。
 中隊長が大体1艦に1機くらいだとすると、大隊長というのはどのくらいのイメージなのでしょうか、というのが今回の考察のテーマです。


 普通に考えれば、大隊長というのは艦隊に一人くらいのイメージなのかなと思います。それではほぼ艦隊司令と同義ですが、そこにジオン軍特有の事情があります。
 例えば、シャアのムサイで言えば、艦長はドレンなんですね。しかしドレンは大尉で、中隊長ポジションであるシャアは少佐でした。つまり艦長よりもMS中隊長の方が偉いということになります。これは連邦軍ではあり得ません。クワトロ大尉はヘンケン中佐より階級が低いですし、アムロの階級がブライトより上だったらお話になりません。「殴ったね!軍規違反だ!」なんてギャグになってしまいます。
 何故こんなことになったのかと言うと、ルウム戦役までの間に、ジオン軍が定めていた昇進基準を遥かに上回る戦績を挙げた者が続出してしまったのでしょう。それをその通り昇進させたことにより、艦長より偉いMSパイロットというのが生まれてしまったのかなと思います。またジオン軍自体が艦船ではなくMSを中心とした戦術を取っていたこともあり、MSパイロットのヒエラルキーが非常に高かったというのも要因として挙げられるかなと思います。
 そもそもMSは艦から離れると、ミノフスキー粒子の影響下に入るため、艦からの通信はほぼ届かなくなります。そのため、MS部隊は艦から独立した指揮系統で動かなければならなくなり、それ故に戦闘中に艦長が行えることはそう多くなく、MS部隊の指揮官には艦長と同等以上の権限が必要だったのだとも言えます。ザビ家にも専用のMSが用意されていたりするのは、司令クラスでもMSに乗れないとMSパイロットから舐められるというのもあるのかもしれません。あるいは建前上、ザビ家の人間はMSに乗れば実戦中にも指示が出せることになっていたとも考えられます。

 このような環境だったので、その後のジオン残党においても、指揮官が事実上最強のMSパイロットだったりするのだとも言えます。特にネオジオンのシャアや袖付きのフロンタルなどは、部隊規模的にも1艦隊の大隊長であったということなのかもしれません。総帥兼大隊長ということですね。
 ジオン軍においては、ほぼワンオフのMSが当たり前のように次々と出てきたりしますが、これはある意味「大隊長機」ということなのかもしれません。大隊長というのはほとんど直接戦闘する機会はなさそうなものですが、それでもエース級のMSパイロットが昇進してなるものなので、いざMSに乗ると非常に高い戦闘力を発揮するわけです。しかも小隊に組み込まれていないので他の機体との連携もあまり考えないでよく、必要なときに最大の戦闘力を発揮できればよい、というくらいの扱いだったのではないかと思います。

 例えばMS-06Sという機種は、中隊長機としてはF型のアンテナ付きもあるにも関わらず何故存在するのかというと、これこそ大隊長用ザクという意味合いだったのではないでしょうか。昇進しすぎて既存の兵体系に組み込めなくなったエースのために用意されたスペシャルタイプ、という意味合いならなんとなく納得できます。シャアが大隊長用のMS-06Sを与えられていながら実質中隊長だったのは、まだ若く軍内での地位もそれほど高くなかったからなのかもしれません。
 MS-06Rシリーズも、恐ろしくメンテナンス性が悪かったようですが、そもそもほとんど実戦に出ることはない大隊長の機体だったために問題はあまり大きくなかったのでしょう。実戦目撃例が少ないのもそういうことかなと思います。ただ黒い三連星のようなエース小隊にも回されているので、複数機配備も可能となっていたことからアンテナ付きじゃない機種もあるということなのでしょう。余談ですが、黒い三連星のMSにアンテナがないのは彼らが小隊だからなんですよね。ガイアも小隊長なのでアンテナはないのです。たまに黒い三連星用ザクの作例でガイア機だけアンテナが付いている場合がありますが、それはあり得ないことなのです。ちなみに黒い三連星にはMS-06Sが与えられたことになっていますが、これは06R開発前に存在した最強のザクだから与えられただけで、彼らが大隊長と同等の実力がありながら、3人の小隊単位にこだわって昇進を拒否し(ならず者集団で軍の偉い人にとっても扱いにくかったでしょうし)たことにより、立場はそのままでMSだけ実績相応のものが与えられたという事情もありそうです。原則を曲げて無理矢理3機配備したでしょうから、3機ともアンテナ付きというのが正しいのかなという気がします。
 シーマ専用機であったMS-14Fsというモデルや、マ・クベ用に用意されたというギャンも大隊長機に近いものと言えます。キュベレイは、ガザC部隊の大隊長機だったのでしょう。アクシズの「騎士」用MSなんかもイコール大隊長機みたいなのものでしょうか。そしてそういった大隊長機の究極とも言えるものが、サザビーであったということになります。大隊長にスーパーカスタム機を与えるという伝統は、残党軍にもずっと残っていると言えます。

 そう考えると、一年戦争後はMSの行動単位がより小さくなったため(大隊単位でMSが動くことが少ないため)、単機あたりの性能がより求められ、高性能少数生産機の割合が高まっていったのかなとも考えられます。ジオン系量産型MSのツノ付きが減るのも、その辺が理由でしょうか。そもそも中隊という単位がほとんどなくなったため、中隊長機自体が見られなくなったということですかね。マラサイみたいなのは、ジオンの大隊長機を形だけ真似たファッションのようなものかもしれません。だから元ジオン兵からすると割と認めがたかったりするのかも。まぁUCに出てきたジオン残党仕様のマラサイはツノ付きのままでしたが。

 逆に言えば、ジオンにおけるツノ付きの機体は、1つの艦あたり1機程度しか配備されていないことになるわけですから、それはそれで考察の材料になったりもしますね。ジョニー・ライデンのゲルググにアンテナがあったということは、キマイラ隊の中隊長の1人だったのは間違いないわけで、他にキマイラ隊設定のアンテナ付きの機体があったとすれば、それが他の中隊長機ということになります。またロバート・ギリアムやギャビー・ハザードは共に佐官であることから考えても、大隊長クラスであったことが伺えます。実戦記録が少ないのは、単純に実戦にあまり出ていないからなのかもしれません。エリック・マンスフィールドもそうでしょうね。またガトーは一度もアンテナ付きのMSに乗っていないので、中隊長ですらなかったということになります。
 そう考えると全機アンテナ付きのグフはかなり特殊な機体ということになりそうです。ラルやノリスはほぼ大隊長ポジションなので違和感ないですが、一般の量産機ですからね。もしかしたら地上部隊ではあまりアンテナ=中隊長以上という原則が働いていなかったのかもしれません。ドムにもアンテナ付きの機体がほとんどありませんし、陸戦型ザクでアンテナ付きの機体って公式には存在していなかったはずです(たぶん)。むしろMS-06Dのアンテナが通信強化用と明言されているあたり、地上用のMSにおいてはアンテナは機能的な理由で必要となることから、儀礼的な理由では使われなかったということなのかもしれませんね。グフがアンテナ付きなのは本当に通信上の理由の可能性が高いということでしょう。よく言われるド・ダイとの連携用とかでしょうね。

 となると宇宙用でもアンテナ付きが見られないドムはどういう扱いだったのでしょうか。そのまま受け取れば、大隊長や中隊長機としてはあまり運用されない機体だったということになります。黒い三連星のように小隊単位の連携行動を前提としていて、隊長機単体では運用しにくい仕様だったりしたのでしょうか。あるいはツィマッドのMSは偉い人には与えられない政治的事情があったりしたのかもしれません。マ・クベにツィマッド製のギャンが与えられたのは、マ・クベとキシリアの政治力の賜物ということでしょうか。

 一応、大隊長機の系譜をまとめてみます。

・MS-06S:量産タイプのカスタムではなく、1バリエーション自体が大隊長仕様。
・MS-06R-2:4機しかなく、うち実戦配備された3機は佐官配備のため事実上大隊長機。そもそも実戦配備自体パフォーマンスの側面が強い。
・MS-14Fs:海兵隊隊長機としての特別仕様。
・MS-15:マ・クベ機。
・AMX-004:ハマーン専用という意味で事実上の大隊長機。Mk-IIは量産型キュベレイの隊長機?
・AMX-104:騎士用として一定数生産(中隊長機かも)。
・AMX-011:スペック的にも生産数的にも事実上の大隊長機と思われる。
・MSN-04:シャアのネオジオンの総帥=大隊長機。
・MSN-06S:袖付きの総帥=大隊長機。

 ジオンのMSは考察と妄想で「こんな運用もされたのでは」という発想を広げられるのが楽しいですね。
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コメント
コメント
初めてコメントさせていただきます。
たしかに、ジオンは高官がMSのパイロットをやってますね。ノイエン・ビッターなんか将校なのにザクで出撃してましたし(笑)
下を見てもバーニィやIGLOOのエルヴィン、連邦でもミケルなんかは若いのにすぐ下士官ですね。戦闘機よりも高価な物に乗るから当然なんでしょうか…?
シャアもルウムで大出世したわけですし、ミノフスキー粒子下で通信もままならないまま戦闘になれば、ジーンのように手柄を焦って命令違反をするパイロットが続出するかも?
現場で指揮するパイロット指揮官は気苦労が絶えないかもしれませんね。
2017/02/13 (月) 20:12:25 | URL | hakugeki #tF2EIjZg[ 編集 ]
ドム系の隊長機にプラモデルの作例として角をつける人は(ビルドファイターズのラルさん含めて)数名おられるようですが、公式の映像や商品などにおいてはシャア専用は勿論の事0083にちらっと映っただけのデラーズ専用からプレミアムバンダイ限定のドズル専用に至るまで徹底的に角なしですね。
発展機であるドワッジにアンテナが珍しくない事を考えると付けられない・必要ない訳ではないでしょうし、高度な政治的思惑を感じます(笑)
2017/02/14 (火) 03:26:45 | URL | 三百代言 #-[ 編集 ]
MSはジオンの象徴
宇宙世紀、宇宙移民には『開拓者』としての自負があり、その自負心を『革命家ジオン・ダイクン』に刺激され共和国建国…という歴史の流れがあります。
後に公国制に国体が移行し開戦に至る訳ですが、当初の予想を覆して連邦軍を劣勢に追い込んだ主因はやはりMSであり、『誇り』とするのは自然の流れでしょう。これは武士の刀、西部開拓史の銃にも似た意味合いがありそうです。

また小数精鋭を旨とせざるを得ない公国軍は、忠誠と力量を示せば出自・年齢を問わず重用する『前例のない軍令』を採用しています。
余談ですが事実、公国軍のMS運用ドクトリンの幾つか(例えばザク3機1小隊等)はシャアの考案、とされています(TRPG版等)。

これらの事から、大隊長がMSを操れるのは当然であり、さらにエースともなれば相応の『戦闘服(ドレス)』が必要と見做されていたのでしょう。
また、理論上ほぼ光速のビーム兵器を躱すパイロットが両軍に現れ始めたことで、より高性能なMSが必要とされ、さらにNT研究が日の目を見ることになります。

…しかし、いわゆる『角(アンテナ)』についてはMSによるバラつきがあり過ぎて、機種ごとならともかく、全体としての理由付けが難しい。
通信機能強化装置とすれば、宇宙と地上の通信環境差により必要に応じて標準装備とした機体がある…とするのは至極尤も。
隊長機の識別形状とすれば、ドム等の非標準装備機体との整合性がとれません(苦笑)。

いや、もしかしたら『角無しデザートザク』や『角付きドム』があるのかも知れませんが(混乱)。
2017/02/15 (水) 01:54:01 | URL | 白式 #-[ 編集 ]
艦隊司令官とMS大隊長は同義ではないでしょう。
艦隊規模の部隊に大隊規模のMS隊があるという事と、艦隊司令官=MS大隊長である事は本来は無関係です。
ジオン軍の場合、兼任される事が多いという事情はあったのでしょうが、例えばコンスコン艦隊では艦隊司令官であるコンスコンとは別に名無しの大隊長が居た筈です。
完全にガンダムの性能を追い越していた時期のアムロを相手に結構いい戦いを演じられる程度の技量を持った、平均からすれば上位のパイロットだったでしょう。

ガンダム世界の場合、MSパイロットの階級が高いというより艦長や司令官の階級が低すぎる問題がどうしても付き纏います。
シャアがムサイでサイド7を攻撃した時点で、ドレンは少尉でした。後にキャメルパトロール艦隊の司令官になった時点で漸く大尉です。
幾ら叩き上げだからといっても少尉で艦長はあんまりです。現実世界であれば乗組員20人くらいの小型戦闘艇でも艇長は中尉か大尉くらいですから。
「ドレンはムサイ艦長ではなくシャアの副官ではないか」という説が出てくるのは、この低すぎる階級もあると思います。
私個人としては、ムサイの本来の艦長はシャアであるが、指揮官であるシャアが艦長の権限を副官のドレンに委任していると考えています。

あくまで平均的な編制として、という但し書きが付きますが、一般的にはMSが3機で1個小隊、3個小隊で1個中隊と解説される事が多いですね。
つまり9機、または9機+中隊長機の10機で1個中隊です。
実際は運用面で幅があって、1個小隊が3機のケッテタイプと4機のシュヴァルムタイプもあったでしょうし、1個中隊を編成する小隊数も必ず3個という訳でもなかったでしょう。
なので、だいたいですが1個中隊の機体数は12±3機くらいと言えそうです。
そして1個大隊は3個中隊とされる事が多いので、30~40機くらいが、MS1個大隊の規模と言えます。
これも、必ずしも3個中隊とは限らないと思うので、2個中隊編制の大隊もあれば4個中隊編制の大隊もあったでしょう。1個大隊が1個中隊編制というのもありえます。

そして古い資料になりますが、MSVなどではジオン軍のMS隊編成は大隊が最大の単位となっています。
宇宙艦隊、MS師団といった作戦級の大規模部隊にあっても、MS部隊は1個ないし数個大隊という感じで編成されて、MS旅団とかは無さそうです。
複数のMS大隊を纏めて臨時に編成される事はあっても、恒常的な部隊編成としてMS旅団といったものは無いのでしょう。

そしてこれは連邦軍も大きく違う事が無く、中隊、大隊まではあってもそれ以上の部隊単位としてはMSを運用していないようです。
仮にMS連隊といったものがあったとしても、それは現実の米軍や英軍の連隊のように管理上の部隊で戦闘部隊としての実体は無いのでしょう。
例えばジムを100機配備するMS連隊があっても、実戦で運用する際は33機ずつの大隊3つとして分割され、決して連隊一纏まりでは運用されないとか。

ミノフスキー粒子散布下では、大隊(約30~40機)くらいの規模が1人の部隊指揮官で統括可能な限界なんだと思います。
一年戦争より後の時代であっても、グリプス戦役の両陣営艦隊とか、ロンドベル隊とか、3~10隻にMS30~50機くらいの規模を一つの艦隊(作戦単位)としている動いている感じがありますから、MS戦においては小隊から中隊が戦闘単位で、大隊というのが作戦単位なのだと思います。

MS大隊長を現実世界で例えるなら、陸軍師団の戦車連隊長、海軍艦隊の航空隊司令、くらいの立ち位置でしょうかね。
実際、MSVのジオン軍の地上師団の一例によると、歩兵部隊や戦車部隊、砲兵部隊と並立してMS大隊がありますから、現実の機械化師団にMS部隊を突っ込んだ形です。


シャアがムサイ(ファルメル)で率いていた戦力は、規模的には増強小隊か中隊レベルですが、格としてはムサイ級数隻やチベ級を旗艦とする艦隊のMS大隊と同格だったのではないでしょうか。
ジオン軍の前線部隊の隊長で少佐という階級はかなり高いですし、部隊規模と戦略上の位置づけは必ずしも比例しないのは現実世界の軍隊でもある事です。
任務が特殊だから、ムサイ単艦でもシャア少佐が指揮する独立戦隊のような感じですね。
後にキシリアに引き抜かれた後のマッドアングラー隊は複数隻でしたが、宇宙に上がってからニュータイプ部隊を任されたときはザンジバル級単艦でした。

黒い三連星についても、小隊だから隊長機にアンテナが無いのが正しいとするのが果たして妥当か、疑問です。
「小隊だからツノは認めない」なんてそんな杓子定規な事しないのがジオン軍の良い面であり悪い面でもあるでしょう。

MSVによる後付設定ではあるものの、エースパイロットである黒い三連星は「第7師団第1MS大隊司令部付特務小隊」とされていて、その隊長がガイア大尉という比較的高い階級の人材です。
レビルが警戒し、キシリアも期待するしマ・クベをして1個師団並みの戦力と言わしめる黒い三連星は小隊といっても格としては他の小隊より上で、一般の中隊か大隊と同格と見做されていてもおかしくありません。
司令部付特務小隊ですから、第1MS大隊の第1中隊などに所属しているのではなく、第1MS大隊の大隊長直属か、アニメの描写など見るには第7師団直属と考えてもいいくらいです。

単純に率いているMSの数で言えば1個小隊3機に過ぎず、他の一般的な小隊であれば小隊長は少尉か中尉、曹長くらいが平均的だろうに黒い三連星は大尉が率いています。
ジオン軍MSにおけるブレードアンテナは通信における実用性といった側面がまずあったのは事実にしろ、パイロットにとっては一種のステータスであったのも事実でしょう。
だからガイア機がツノ付きであっても何らおかしくないと思います。勿論、ツノ無しでも良いのですが、ガイア機がツノ付きという解釈を「それはあり得ないことなのです」と断ずるのは早計かと。
ルウム戦役での功績という意味では、単純な一人あたりの戦艦撃沈数ではシャアが上だとしても、レビルを捕えたという政治的意味を加味すれば黒い三連星の方が上くらいなのですからね。

グフは全機ツノ付きというのは設定どおりドダイYSとの連携があったからでしょう。
ただツノが無いと連携できないという事は無く、ツノがあった方がよりスムーズに連携できるし、通信能力に余裕ができたのでそのまま隊長機としても使えて便利だったのでしょう。
ザクの場合、ツノ付きの隊長機が撃破や故障で稼働状態に無い場合、わざわざツノ付きの予備機体を都合してもらわないといけない訳で、補給面で負担です。一般用とは別に隊長機用の予備が要るんですから。
その点、全機ツノ付きのグフなら、隊長機が撃破されても、隊内の一般機か、予備機を宛がえばすぐに隊長機として復帰できる訳ですから、補給面の負担はむしろザクより軽かったかもしれません。

ドムと宇宙用のリックドムにツノが無い事に関しては、これはもう「内蔵通信設備だけで十分な通信が可能になった」だけでしょう。グフと同じ感じをツノなしで達成できたと。
あとドムのデザインにザクのようなツノをつけると何となく締まらないというか、ちぐはぐな感じがしませんか? ドム系の意匠を持った後のドライセンはギャン式の頭頂部のツノになっています。
ドムに無いのにゲルググには再び付いているのは「やっぱりツノ付いてる方がかっこいいんじゃね? ザクの後継機だし」とかそんな感じだったのではないでしょうか。
というのは、ゲルググの場合はツノの方は本当にただの飾りで、通信設備としての実体があるのは後頭部のトサカの方で、これは量産型も全部付いていますよね。
エルメスとか一部の特殊機に関しては相変わらず仰々しいアンテナが付いていますが、量産機に関してはドム以降、ツノ型アンテナは実用上は不要となったのが実際の所だと思います。

連邦側のマラサイはなんちゃってジオン風デザインですが、テレビ版か劇場版か忘れましたが、グリプス戦役~ハマーン戦役時のジオン共和国軍のハイザックにはツノ付きがあった記憶があります。
トサカもツノ的な意匠に含めるなら、バーザムも連邦の作ったジオン風ツノ付き量産型MSですね。
頭部にアンテナが付いてる機体は連邦軍でもネモとかジェガンとか多いですが、連邦側でツノといったらガンダム風のツインアンテナで、ザク的なツノとは違いますからね。
ユニコーンガンダムが、普段はゴーグルタイプでザク風の一本ヅノ、NT-Dが発動するとツインアイとツインアンテナのガンダム顔になるというので、両者の違いを明確にしています。

ハマーンのネオジオンで主力量産機候補だったザクIIIは一般機に3本もツノ付けちゃってますし、ドーベンウルフは4本。ツノの大安売り状態になってます。
ハマーンのネオジオンの量産機で、ツノやツノ的な意匠がないのはガザシリーズとズサくらいで、上記以外だとガルスJ、ドライセン、バウ、量産型キュベレイ、全部ツノ付いてるんですよ。
量産機ではないですがハンマハンマもゲーマルクもジャムルフィンも、若干ガンダムっぽいですがクィンマンサもツノ付いてます。ツノとかそういうのが全く無いMSを探す方が難しくらいです。
ツノというよりトゲという感じのもありますが、ここに至ると完全に「ツノがあった方がかっこいい。ツノがあった方がジオンの精神を表してそう」とか、単なる流行だったとかそんなレベルに思えます。
実用上は無くても問題ないけれど、見た目強そうに見えるからとか、ツノが無いと何か物足りない感じがするからとか、そういう理由でジオン公国時代よりずっとトゲトゲしいMSが乱発されたのがハマーンの時代。
しかしハマーン戦役で一般兵の量産機までトゲトゲし過ぎ重厚感溢れすぎてデザイン上のありがたみが薄れたので、シャアの反乱以降は初心に立ち返ってトゲトゲし過ぎず、しかし偉い人のMSは存分にトゲトゲしく重厚なデザインにするという方向で行ったんじゃないでしょうか。

ジオン系MSにおけるブレードアンテナは、一年戦争初期には実用上の必要性から装備されたものであっても、一年戦争後期~戦後以降には、ガンダムタイプにおける「ツインアンテナとツインアイがないとガンダムじゃない」みたいな精神的な意味でしかなくなったのではないでしょうか。

なので「大隊長機」というのも、一年戦争後はそもそも設計上意識されてはいないと思います。
一年戦争後は一般量産機も悉く装備するようになったのでビームライフルとビームサーベルが特別なものでなくなったように、指揮官用装備というのもわざわざ別に用意するものではなくなったでしょう。
「総帥専用機」や「ニュータイプ専用機」のような一点ものが、戦争規模の縮小や戦場環境の変化からたまたま一年戦争時代における大隊長の位置に来たというだけで、「このMSは一般機、このMSは大隊長機」のような分け方はあまり意味が無いと思いますよ。
2017/02/19 (日) 05:25:13 | URL | #LfiKTmzM[ 編集 ]
おはようございます。

ロボットアニメの最終回では、
敵の大幹部がロボットに乗って、
主人公と戦うのは、
物語として盛り上がりますので、

偉い人をモビルスーツに
どうやって乗せようかと思って
設定を作ったのかと、
勘繰りました。

最終回近くで、体が大きいドズルがビグ・ザムに乗って、
ギレンとキシリアは、最後まで司令室の椅子に座っていたのは、
リアルロボットとして成功だと思います。

Zガンダムで、
最初から偉かったバスクとジャミトフがモビルスーツに乗らないで、
成り上がりのシロッコがジ・オに乗ってラスボスになるのも成功だと思います。

ZZでは、成り上がりのグレミーが、
優秀なパイロットのプルツーと一緒にクィン・マンサに乗るのは良いとして、
総大将のハマーンがキュベレイに乗るのは、
軍隊としては、特殊だと思います。

ハマーン御自ら変装してアーガマに来るのは、いくら何でもやり過ぎだとは思いますけど、
ハマーンは、自分でジュドーに会いたかったんだと思います。

総帥のシャアも、自分でサザビーに乗ってますけど、

ネオ・ジオンは、人が少なくて、
総大将も自分で戦わないといけないんでしょうけど、
ギャングにしては、人がモビルスーツが多過ぎだと思います。
2017/02/19 (日) 08:28:37 | URL | サディア・ラボン #-[ 編集 ]
水陸両用機にもツノないですよね。
これは水中での機動時に折れてしまいそうってのもあるのかもしれませんが。
ドムもホバー走行時にツノのような突起がない方が安定性が増すとか、機能面での理由もあったり?

あるいはジオニックが特許とか押さえてるんですかね。
2017/02/25 (土) 16:51:32 | URL | #-[ 編集 ]
>hakugekiさん
初めまして、書き込みありがとうございます。
確かにパイロットの昇進率がいいと、手柄を焦るパイロットも増えるでしょうね。
ジーンの暴走はシャアの特進があってこそで、避けえなかった結果だったのかもしれませんね。

>三百代言さん
まぁドムにはアンテナが似合わないと言ってしまえばそれまでなんですが、そこに理屈をつけたくなるのが考察派ガノタの悲しい性なので、今回は政治的事情という可能性を示唆してみました。

>白式さん
まぁおそらく一年戦争後のジオン系は旧公国軍に倣ってるだけで正式な制度はないとして、一年戦争中に限って言えば単純にドム系は中隊長以上で運用されることがなかったと考えるしかないんだろうなぁと思います。
シャア専用リックドムってやっぱり小説の中だけの存在だったんじゃないかなぁと思ったりもします。

>#LfiKTmzMさん
MSを一般機と大隊長機に分けるというよりは、開発目的を見出しにくい特殊な仕様のMSのいくつかは事実上大隊長機としか運用されなかったんじゃないかということが言いたかったです。
アンテナの方は地上は通信強化、宇宙では象徴的な理由だと解釈したつもりです。

>サディア・ラボンさん
ハマーンが最後に一騎打ちするのは戦争としては全く無意味な行為でしたねぇ。
まぁほっといてもエゥーゴと連邦軍の連合艦隊が攻めてくるのが分かっているので、どうせ玉砕するならジュドーに討たれることを選んだということでしょうか。コウとの一騎打ちを捨てて特攻していったガトーとは逆に行動ですね。
シャアも指揮官としてやることをやり終えたらアムロとの一騎打ちに臨んだので、そういうノリが富野ガンダムなんでしょうかね。

>名無しさん
水陸両用機は整流上の都合でしょうね、間違いなく。
中隊長以上にはジオニック製MSしか支給されないとかわりとあり得るんじゃないかと思っていたりします。ジオニックは公国とかなり癒着していたようですし、官公庁に富士通のPCが納入されるようなノリかなぁと。
2017/02/27 (月) 22:55:23 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
比較対象になりうるかは不明ですが
連邦1年戦争時だとコジマ「中佐」が大隊長ですね。
2017/03/11 (土) 20:40:26 | URL | ・・・ #-[ 編集 ]
連邦軍の方は割と現代の軍制に近いので、まぁそのくらいなんだろうなとは思いますね。
ジオンもMSにさえ乗ってなければ階級的には妥当なように思えます。
まぁMSの登場によって軍隊もWW2時代というよりは騎馬隊とか武士の時代に近かったというだけのことかもしれません。
2017/03/19 (日) 22:16:53 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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