がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
エゥーゴ向けガンダムの開発スケジュールを考察する
 アナハイムがエゥーゴ向けに開発したガンダムの数は、MSVや外伝を含めると、0087~89年の間にしてはやたらと多く、どんなペースで作っていたんだよと思ってしまうところがあります。
 しかし果たして実際はどのくらい無茶なスケジュールでやっていたのか、真面目に考察してみることにしました。


 時系列で考える以上、公式年表との整合が必要となります。また、公式ではないもののロールアウト等のタイミングが明示されているものもあるので、参考として非公式設定も含めた上で、まとめてみました。

アナハイムガンダムスケジュール
 表が大きいのでクリックしてご覧ください。

 とりあえず年表上のキーとなったのは、
0087/2/5 アーガマ就役
0087/3/2 ガンダムMk-II奪取
0087/3/18 ガンダムMk-II、アナハイムへ
0087/4/13 エプシィガンダムのテストに失敗
0087/5/3 アーガマがテンプテーションを救出
0087/11/20 フルアーマー百式改と量産型サイコガンダムの戦闘
0088/1/25 ZレイピアIロールアウト
0088/2/25 α任務部隊発進
0088/3/16 ZZガンダム実戦投入
 といった部分です。このあたりを軸にして、その間にどのMSが開発されたかを考えました。考察を進めていくうちに、自然とMSの開発ラインは絞られていきました。

 まずリック・ディアス系列に関してはシンプルです。エゥーゴのために最初にアナハイムが作ったMSであり、アーガマ就航と同時にロールアウトしたはずです。小説版を見る限り、グリーンノアへの潜入が最初の実戦投入であったようです。その後、同じスタッフが開発されたとされるZレイピアまでかなり間が開いていることを考えると、ディアス系スタッフはZプロジェクトに参画していたのでしょうね。その成果を元にZレイピアを開発したと考えると辻褄は合いそうです。

 次にデルタ~エプシィ系列ですが、かなり早い段階からデルタガンダムの開発がスタートし、そしてZガンダム第1話よりもかなり前から可変MSとしては挫折していたと考えられます。その後Mk-IIの奪取が計画されたのでしょうしね。デルタガンダムの失敗を受けて、MSZ-006Xが非可変で開発されていたのだと思います。両者は頭部やシールドの形状が似通っており、部品が流用されていた可能性もあります。一方のエプシィガンダムは、型番の設定がなく新素材ガンダリウムυの使用を前提とした機体であったことから、個人的には社内実験機の粋を出ておらず、百式を完成させるために実機が流用されただけで直接エゥーゴのオーダーではなかったのかなと思っています。とは言え年表上存在していることから、エプシィのテスト失敗後に百式として実機が流用されたのかなと考えました。事実上、エプシィは非可変デルタ系列の始祖のようなものであると認識しています。

 デルタガンダムの計画は頓挫したものの、その可変機構を継承したMk-II系フレームベースの機体が開発されることになり、それがZガンダムとなったと考えます。Mk-II入手からZガンダム完成までの期間が最もタイトであり、ここでアナハイムの方針は大きく変わったと考えられます。それが、主力ガンダムのデルタ系からMk-II系へのシフトと、プロトZと百式という非可変機開発から可変機開発の継続へのシフトであったと思われます。
 MSZ-007量産型Zガンダムは、量産型百式改に敗れ不採用になったものの、実機が生産された記述もあることから、MSZ-006Xの開発が中止されたことを受けてその後継として開発されたものと考えました。そこに百式の改良型百式改という非可変機のライバルが登場し、両者は天秤にかけられ、百式改が勝利しフルアーマー百式改が実戦投入されたことになります。
 MSZ-006の完成をもって、Zガンダム系の発展が始まりますが、実際に量産化するかどうかは、一度デルタガンダム弐号機との比較が検討されたことになっています。ここで改めてZ系の方が優れていることが認められ、Zプラスシリーズの開発が進められますが、その後デルタプラスが開発されていることを考えると、Z系とデルタ系は常に競争関係にあったようにも思えますね。非可変系も百式系ではなくリ・ガズィが開発されていたりして、Z系とデルタ系の立ち位置が0088年の段階と0091年の段階で逆転しているのが興味深いところです。

 一方、メタスの開発時期は非常に不明瞭なのですが、論理的に考えると、デルタガンダムの失敗後に、別の可変機構の試作として開発されたと考えるのが妥当です。また形式番号的に、MSZ-006Xよりも前に登録されたものと思われるため、非可変の次期主力試作機であったMSZ-006Xと遅くとも同時期には開発が始まったと考えられます。
 このメタスの可変機構は、MSZ-006完成後にその可変技術と融合する形で取り入れられ、MSZ-008を生んだものと考えられます。MSZ-008はMSZ-010に予算を奪われ廃案となっていることから、MSZ-009と同時期頃に開発が始まり、MSZ-010の開発開始と同時期に計画中止となっているはずです。また、Zレイピアはロールアウト時期がかなり遅いことから、ZIIの代替として開発された可変機の1機だと思われ、ZプラスC1型もそれと同時期の完成だったのではないかと考えられます。
 MSZ-008は廃案になっていますが、その後直系の後継機であるリゼルが登場することから、ライン自体が死んだわけではなかったのかなと思います。可変Z系列はデルタプラスとして、非可変Z系列はリ・ガズィとして、ZII系列はリゼルとしてラインが残ったことを考えると、MSZ-006の系譜がMSZ-008に統合して、残った可変ラインがMSA-001系に使われたということになるのでしょうか。

 ZZガンダムについては、旧キットインストにおいて可変機の採用以前から計画が存在していたとされていることから、デルタガンダムと同時期以前にプランが存在していたと考えられます。ただそこで一度廃案となり、復活したのは少なくともMSZ-006の完成以後であると考えられます。型番的には、MSZ-008と同時期以後に開発が始まったと思われますが、プラン自体はずっと前からあったことから、機体の開発自体は型番取得より前から進んでいた可能性があります。
 Sガンダムの開発開始時期は全く分からないため、明示していませんが、普通に考えればMSZ-009の失敗後にMSZ-010と同時期に開発が始まったのかなと思います。ALICE自体はもっと前から開発されていたようなので、一応ぼかしています。そもそも、ALICE自体は決してSガンダムのために開発されたというわけではないと思いますが。
 Sガンダムの開発スタッフはZ系だったということですが、Zプラスの発展が同時進行で進んでおり、Zレイピアの開発も行われていることから、ZガンダムのスタッフはZプラス系とZII系に分かれ、ZII開発中止によりさらにZレイピアとSガンダムの開発に分かれたのではないかと思います。Zレイピアのスタッフがディアス系のチームだったということを考えると、Sガンダム側のチームは最初は何を担当していたチームなんでしょうね。デルタ系だったりするんでしょうか。
 他にラムダとかシグマとかがありますが、この辺は設定が少なすぎてどうとでも解釈できてしまいそうです。ラムダは一応Sガンダムと統合されてネロを生み出していると考えると、並行開発の兄弟機なのかなとも思いますが、ZZとSに加えてどんだけ並行開発してるんだよという気もします。これも社内開発機かもしれませんね。シグマはどこまで非公式設定を認めるかにかかってくるので、強いて言うならMSZ-009のリメイク機の一つということにしておきたいところです。


 このように考えると、思ったほどアナハイム・ガンダムの開発に無理がないことが分かります。

○リック・ディアス系:0086年代に試作機開発、0087年2月には実戦型がロールアウト
○百式系:0086年代にエプシィガンダム開発、0087年5月に百式として実戦投入、同年11月には改型フル装備が実戦投入
○デルタ系:0086年代に開発されるも頓挫、0087年夏頃にMSZ-006の開発データを参考にした弐号機が完成されるも不採用
○可変Z系:MSN-001の設計を引き継ぎMSZ-006Xの実機を流用して0087年6月までに完成、0088年2月までA~C型までの量産機完成
○非可変Z系:0087年2月頃までにMSZ-006Xが開発されるも、可変機への流用が決定し4月以降にMSZ-007が開発、しかし不採用
○メタス系:0087年夏ごろに試作機完成、機構を流用したMSZ-008が開発されるも0087年末期に社内事情で開発中止
○ZZ系:0087年後期にMSZ-006の設計データを利用し開発されるも頓挫、MSZ-010が開発され0088年2月以降に完成
○S系:MSZ-009頓挫後に開発され、0088年2月末に実戦投入

 開発のスパンが短いのはエプシィ失敗→百式完成の期間とMk-II奪取→Zガンダム完成までの期間で、この2つはそれぞれ試作機(エプシィとプロトZ)を潰すことで開発期間を短縮していることから、割と理にかなっています。ZZガンダムのMSZ-009→010のスパンも短そうなんですが、こちらもバックパックやダブルビームライフルが別の(MSではない)機体の流用だという記述もあることから、何らかの試作機を潰している可能性がありますね。MSではなく支援機だったようなので、Gディフェンサーの発展機のようなものも開発していたのかもしれません。

 こうしてみると、そもそもほとんどが試作機だったわけですから(実際に実戦レベルで量産されたのはリック・ディアスとZプラスのみ)、開発スケジュールとしてもそこまでタイトではなかったのかなと思います。むしろ、複数の設計チームを並行して動かしているアナハイムの会社としての大きさを感じますね。ジオニックを吸収したりしていますし、設計部署全体の規模は1企業のサイズではなかったのかなとも思います。
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#ZZガンダムのMSZ-009→010のスパンも短そうなんですが、
#MSではなく支援機だったようなので、Gディフェンサーの発展機のようなものも開発していたのかもしれません。

このタイミングで開発されたMS支援機となるとメガライダーじゃないんでしょうか?
コクピット付のダブルビームライフルは、メガライダーの小型化みたいなコンセプトだったとかw
2017/01/29 (日) 19:49:21 | URL | くっきーもんすたー #tBF1tvso[ 編集 ]
開発のスケジュールや系譜を見返して思ったのは、何かとトンデモお笑い扱いされているGファイターが、実際のところはゼータ系に非常に大きな影響をあたえていているのでは?ということでした。

・・・ゼータ系の開発が難航したり操作や構造やコストが高度で複雑だったりするのはGファイターの特性を悪い意味で受け継いでしまった感があります。時間と状況に追われていたとは言えホワイトベース隊の戦闘データをテストや改良せずそのまま使った結果、飛行形態で格納したり上に乗せて空中戦などの正の要素だけでなく、彼らの負の要素(場当たり的な運用やパイロットのクセや技量に依存した操作形態とか)も伝承されてしまいいろいろな方面に悪影響を及ぼしているのかもしれません。

同じ可変MS(MA)でもアッシマーやギャプランなどは単独で安定飛行でかつ量産に至っているわけなのでアナハイムの中ではGファイターに対するなにか強烈な信仰があったりするのでしょうか・・・ZZの開発コンセプトはGアーマーということですが、デンドロビウムも規模以外はまんまですし、Sガンダムのブースター形態なんて対ザクレロ戦におけるガンダム上半身&Gファイター下半身形態まんまです。偶然にしては妙に符号点が多すぎるのでかなり気になった次第でした。
2017/01/30 (月) 03:18:05 | URL | オタマ・ジャクシー #wr80fq92[ 編集 ]
>くっきーもんすたーさん
確かにGディフェンサーよりはメガライダーに近い機体だった可能性のほうが高いですね。
コアブースターとGファイターの中間くらいのイメージかなぁという気がします。

>オタマ・ジャクシーさん
Gファイターだけでなく、コアブロックシステム自体を継承しようとしてしまった側面はあるかもしれませんね。
アナハイムガンダムの原点はGP01ですし、ガンダムと戦闘機の操縦系を一体化するという意味でもコアファイター系の操縦系統をZ系も受け継いでいるのでしょうし、ZZやSガンダムは完全にコアブロックシステムの再評価機ですからね。

個人的にはアッシマーやギャプランも構造上はGファイターの延長にあると思っているのですが、操縦系まで引き継いでいるわけではないんだろうなと思います。飛行形態の挙動が全然違いますし。
ティターンズ系はTR-6というコアブロックの次のシステムに移行する予定があったので、あまりコアブロック思想を引き継がなかったということなのかもしれません。
2017/02/05 (日) 00:05:20 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
 これだけ膨大なMSが短期間で設計製作された背景としてアナハイムには設計(開発)局がいくつかあるという、人材的な面もあると思います。
 百式がナガノ博士で恐らくZ系列がフジタ技師長・・・なおFA百式は第三開発局ということが漫画シークレットフォーミュラの劇中会話で判ります。(量産サイコは第4開発局とも)
2017/03/11 (土) 22:11:11 | URL | ・・・ #-[ 編集 ]
アナハイム自体が吸収合併で大きくなった側面もありますし、複数体制を徹底していたんでしょうね。

おそらくMSNがMSRになった時点で開発局が移動していて、MSN枠は可変デルタの開発を引き継いでZ系列に合流、フジタ技師長はMSZ-006完成後に008系列に移動したというところでしょうかね、デザイナー的に。
2017/03/19 (日) 22:19:41 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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