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ビスト財団はグリプス戦役の時代に何をしていたか
 「ガンダムUC」に登場し、宇宙世紀元年から連邦政府と密接な関係にあるものとして設定されたビスト財団ですが、実際のところ、ファースト~逆シャアまでの時代にどのような動きをしていたのか、特に明示されていません。
 ニュータイプが具体化しラプラスの箱の価値が急上昇したのがジオンの登場であったことから考えて、一年戦争まではそこまで具体的な動きをしていなかったものと思われ、また逆シャアの頃にはアナハイムを通した連邦との密接な関係が出来上がっていたと思われますが、問題はZ~ZZの時代です。ティターンズやアクシズにより連邦政府がかき回されていた頃、ビスト財団は主に何をしていたのでしょうか。


 一つ確実に言えるのは、アナハイムの急成長に一枚噛んでいるということです。マーサがいつからアナハイムの社長夫人になったかは定かではありませんが、ガンダム開発計画~エゥーゴ蜂起~エゥーゴ主導権奪取の流れの背後には、確実にマーサとビスト財団の力があったと考えられます。とはいえ、0083~Z前半の間はアナハイムが地球中心の勢力に抑えつけられていたことを考えると、当初はラプラスの箱の価値を知らない勢力の方が強い権力を持っていたと考えられます。というか、むしろ連邦側にラプラスの箱の存在が知れ渡っていったのが、グリプス戦役の時代だったと考えた方が妥当でしょうか。
 ラプラスの箱の真実を知っていたローラン・マーセナスは、ダカールへの遷都を推進した人物とされています。マーセナス家の一員である以上、当初からラプラスの箱を知っていたでしょうから、彼とアナハイムは切っては切れない関係であったはずです。となると、グリプス戦役時代の彼はティターンズよりもエゥーゴ寄りの立場であったと思われ、シャアのダカール演説を契機とした連邦内部のパワーバランスの変化を主導したのも、ローランであった可能性が高いと言えます。というよりも、マーセナス家とビスト家が本気出して連携し始めたのが、グリプス戦役の後期だったとも言えるのかもしれません。最初からこの2家が連携していたら、ティターンズの跳梁はなかったように思えるからです。

 では、何故マーセナス家とビスト家はこのタイミングで結託し始めたのでしょうか。ティターンズがそんなに邪魔だったのでしょうか。ビスト家側としては、どちらかと言えばアナハイムが儲かればいいという考えだったでしょうから、再三指摘しているように、ジェガンをはじめとする連邦軍主力兵器の座をアナハイムが独占する体制を構築することが目的であったのだろうと思います。そのためには連邦政府に接近する必要があり、マーセナスの力が必要だったということです。
 しかしマーセナス家にとって、ビスト家・アナハイムと繋がるメリットは何かあったのでしょうか。もし連邦政府内での立場が弱まっており、アナハイムを通じてエゥーゴ派、つまり親スペースノイド派の勢力を一気に取り込むことで勢力回復を狙っていたのだとしたら、辻褄は合います。それまでジャミトフと繋がりが強い地球至上主義の一派が主導権を握っており、そこにくっついていたコバンザメ的な政治家たちが、それまで弱小勢力だった親スペースノイド派にマーセナス家一派が付いたことで、風向きが変わったと感じ、一斉に鞍替えして議会内のパワーバランスが変わった、という感じでしょうか。
 ただそうであるなら、マーセナスとビストが繋がった議会勢力はハマーンのダカール制圧をあっさり許したことになります。ここは解せないような気もしますが、その後シャアのネオジオンに対してアナハイムが兵器を供給していたことを考えると、アナハイム的にはネオジオンは一定のレベルを保ったまま生かし、ネオジオン相手にも商売を行おうとしていたと考えることができます。当初は旧ジオン系MSの延長の機体を使用していたネオジオンが、バウやドーベンウルフのような連邦系の技術が使われた機体を使用するようになっていったのは、アナハイムが意図的に行っていたことであったのかもしれない、ということです。

 このようにして、マーセナスとビストが繋がった関係により、ネオジオンは中途半端に生かされ、連邦軍はそれと緩く戦い続ける歴史が続くはずだったのですが、シャアの叛乱はその前提を上回る事態であったのかなと思います。アクシズが地球に落下していたら、ラプラスの箱どころの騒ぎではありませんでした。しかしそれを防いだアクシズ・ショックは、ニュータイプという存在が現実に存在することをまざまざと見せ付ける結果になりました。これにより生まれたのが、ユニコーンガンダムということになります。
 しかし、ユニコーンガンダムの真の開発目的は、ラプラスの箱を託す人間の選別であったように思えます。NT-Dの真の力を全て引き出せる人間であれば、箱をより良い方法で管理できるかもしれない、という期待があったはずです。それはサイコミュという技術がなければ生まれなかった発想でした。つまりマーサはアナハイムの成長に注力していたとして、カーディアス・ビストは別の目的で動いていたと考えられます。つまり、それはサイコミュとニュータイプの研究です。

 元々、ラプラスの箱の価値は、ジオン・ダイクンの思想を受け継ぐ一派にとって利用される可能性があるという程度で、「宇宙に適応した人類」の定義が存在しないために、ある程度ごまかすことができたと思われます。しかし、生物学的に異なる特徴を持った、サイコミュに適応する人類については話が別で、これが本当の意味での「宇宙に適応した人類」なのであれば、これが増えることによりラプラスの箱の価値は急激に上昇します。
 その意味で、ビスト財団はニュータイプの研究にはある程度力を入れていたのではないかと思います。一年戦争後、アクシズ以外で唯一研究していたのがニュータイプ研究所であったと考えると、ここへの資金提供にビスト財団が絡んでいた可能性は、大いにあります。閉鎖されたオーガスタ研究所を急遽復活させてマリーダをバンシィ用に調整したくらいですからね。
 つまり、ニュータイプ研究所とビスト財団には、アナハイムとは別に密接な繋がりがあった可能性が高いと言えます。アナハイムとニュータイプ研究所は、それぞれエゥーゴとティターンズという敵同士を支援する関係ながら技術交流の形跡が節々に見られるのですが、これは両者をビスト財団が繋いでいたからであると考えれば、理解できます。完全に繋がっていたのは、それぞれカーディアスとマーサという反目しあう兄妹がそれぞれに関わっていたからなのかもしれません。
 連邦軍のニュータイプ研究所が力を落としていったのは、ティターンズが壊滅したからというよりも、ビスト家が離れたからだと言ってもいいのかもしれません。アナハイムがサイコミュ搭載のMSを開発しだしたのも、ティターンズ壊滅後からだったわけですしね。ナナイ・ミゲルのニュータイプ研究所というのも、ビスト財団の支援を受けていた可能性があります。グレミーのニュータイプ部隊も怪しいですね。グレミーが反乱を起こすほどの勢力を作れたのは、アナハイムとビスト財団が絡んでいたからだと考えることもできそうです。マリーダの正体を知っていたのも、そのせいかもしれません。
 結果的に、ネオジオン側のニュータイプ研究所がサイコフレームを開発し、連邦側に流れたことでガンダムタイプとの融合が達成され、ユニコーンガンダムへと繋がっていくわけです。ユニコーンガンダムはνガンダムの直系の発展機というよりは、サイコガンダム系のマンマシーンインターフェイスの系譜に近く、ネオジオン製のサイコフレームと、連邦製のサイコミュの融合があって初めて生まれた機体だったと言えます。

 ビスト財団は、グリプス戦役の時代にアナハイムを通じて連邦政府と結託するきっかけを作り、同時にサイコミュの研究を進めることでラプラスの箱が示す存在を確認しようとしていたのではないでしょうか。
 ティターンズはともかく、アクシズ登場以降の戦局の迷走は、無駄にビスト財団が暗躍していたからであったと考えることもできそうです。ジュドーが本当に殴るべきだったのは、ブライトではなくカーディアスやマーサだったのかもしれませんね(笑)
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ネオジオンを中途半に生かすという話から、

シャアがアクシズから、
ガンダリウムγとガザCを持って来て、アナハイム・エレクトロニクスに持ち込んで、

アナハイムで、ガザCからリック・ディアスが産まれて、

孫のシュツルム・ディアスがネオジオンに返されたんじゃないかと思いました。

ガザDのデザインは、
ガザCより、連邦に少し近いような気がしました。
2016/12/24 (土) 10:14:57 | URL | サディア・ラボン #-[ 編集 ]
毎度の長文で失礼致します(汗)
『支配維持には制御可能な脅威が必要』という観点から、ビスト財団及び連邦議会がジオン残党を『見逃してきた』のは間違いないでしょう。
ただ劇中に明言はなく、0083中盤以降で、AE社が支援をしてきたらしきこと、連邦軍もアクシズを見逃してきたことが描写されたくらいです。

ビスト財団の表の顔の一つであるAE社は戦後、ジオン系メーカーを吸収し連邦系とジオン系の技術を融合させていきます。
操縦系の統一(GMⅡ)、武装やパーツの互換性(例:ガルバルディβ)を経て、設計の融合(例:ハイザック)まで目処がついた時点で、本腰を入れて連邦軍や議会に働きかけたのではないでしょうか。
UC.0085頃にはMS技術のほとんどを獲得した以上、需要をコントロールできれば独占市場を獲得できるのですから。

NT研への支援についてはビスト財団というより、サイアム個人の思惑が大きいのかも知れませんね。
定義のハッキリしない『新人類』の出現を百年も待っていたのですから、他にも様々な手段を講じていたハズです。
その中にはかなりの『失敗』もあったハズで、もしかしたら『思想家ジオン・ダイクン』もその一つかも知れません…。
ともあれ、1年戦争中にNTとされる人類が現れはじめ、どうやらモノになりそうだと解るとカーディアスに後事を託し、当主の座を譲った…バナージが『処置』を受け、ビスト家を離れたのもこの頃でしょうか?(UC.0085前後?)

ただし、強化素体の確保やクローンの成長、技術習得期間等を考えると、ビスト家は1年戦争以前から連邦には強化人間、ジオンには遺伝子調整の技術を提供していた可能性があります(プル・シリーズはギレンの娘に当たる、という設定もありましたね)。
しかも別勢力に別系統の技術を与えることで、技術競争を促した可能性さえあります。
そしてそれぞれ一応の成果が出たのがグリプス戦役であり、第一次ネオ・ジオン抗争だったのでしょう。

しかしそれらは結局、サイアムの望む新人類足りえず、『サイコフレーム出現』までの繋ぎでしかなかった、と考えると何だか悲しいですね…。
2016/12/25 (日) 23:11:17 | URL | 白式 #-[ 編集 ]
>サディア・ラボンさん
あー、元々リック・ディアスはアクシズのために開発していた側面があって、だからシュツルム・ディアスの譲渡は当初の予定通りという考え方も確かに可能ですね。
それは考えたことなかったですが、面白いと思います。ちょっと妄想膨らませてみます。

ガザ系とディアス系はモノアイの形状が一緒なのは自分も気になってたんですが、そこには思い至りませんでした。

>白式さん
ジオン・ダイクンの暗殺をザビ家にけしかけたのはラプラスの箱を封印しておきたい一派だったりした可能性はあるのかもしれません。
ビスト家はどちらかというとジオン・ダイクンを見守りたい派だったんでしょうけど。

ビスト財団がニュータイプ関連技術全体を調整していた可能性はありますね。ただフル・フロンタルはビスト財団とは直接関係がなかったので、ジオン側のニュータイプ技術全てに関わっているということではないのかもしれません。
2016/12/31 (土) 23:02:23 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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