がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
ZZガンダムの、本来の運用法
 MSZ-010 ZZガンダムは、ガンダムチームとしてジュドー・アーシタらに運用された機体なわけですが、ジュドーらがエゥーゴに参加したのは偶然でしかなく、元々彼らのために開発されたわけでは当然ありません。であれば、本来はどのように運用するために開発・実戦配備されたのでしょうか。


 ZZガンダムが開発された時期は、Zガンダム完成後、グリプス戦役後期の頃であると考えられます。であれば、その頃の情勢が開発目的に関わっているはずです。また、ZZガンダムのコンセプトは、「通常のMSサイズに、超高出力のメガ粒子砲を内蔵する」ということであり、可変分離機構もそれを無理なく実現するためのものであると言えます。
 この2つの要素をを合わせると、「エゥーゴはグリプス戦役の後期に、MSサイズの超高出力ビーム砲を欲していた」ということになります。実際、エゥーゴはメガバズーカランチャーを小型化したハイパーメガランチャーを開発していますし、その後開発されたZII、メタス改、Zプラスなど多くのMSに高出力ビーム兵器が装備されています。ZZガンダムの火力は、それらよりもさらにワンランク上です。何故それほどの大火力を必要としたのでしょうか。

 大火力のビーム兵器の運用法と言えば、「対艦」「対大型MA」「対複数機」あたりが挙げられます。メガバズーカランチャーなんかは、まさに対ドゴス・ギア、対メッサーラ、対ガザC軍団に使われたことがありますね。
 ただハイメガキャノンの場合、これらの目的としても過剰火力のように思えます。そもそもメガバズーカランチャーで達成できている火力なら、ハイパーメガランチャーでも十分のような気がします。また、ハイメガキャノンは撃った後はほぼ行動不能になるので、激戦区でぶっ放すような代物ではないようにも思えます。

 グリプス戦役の情勢で言うと、ティターンズは中盤以降、グラナダにかなり的を絞っていました。ジャブローを攻撃した艦隊がグラナダ発だったから当然ではあるんですが、コロニー落としのターゲットも、コロニーレーザーのターゲットも、アクシズがゼダンの門破壊後に狙ったのもグラナダでした。
 この点から考えると、当時のエゥーゴが最も恐れていたのは、「グラナダへの直接攻撃」だったのだと思います。MSによる攻撃ならMS戦で対抗できますが、コロニーや隕石をぶつけられたり、コロニーレーザーで狙われたら通常のMSでは止められません。だから元を断つために後半のエゥーゴはかなり一生懸命対抗していましたが、この頃新兵器を開発するとすれば、このグラナダへの直接攻撃への対抗が視野に入るのが自然な流れでしょう。
 そうして開発されていたのがZZガンダムであったのなら、筋が通ります。ZZの大火力は、コロニー級の兵器を破壊するためのものであったということです。アーガマやネェル・アーガマのハイパーメガ粒子砲についても同様でしょう。自分たちの本拠地を狙われているわけですから、是が非でも対抗策は作らなければならないと考えたのが、エゥーゴのスポンサーたちだったと考えられます。軍人なら色々戦術面での対抗策を考えるかもしれませんが、素人ですし「とりあえずぶっ壊せるやつ作れ」というオーダーがあったのも想像できます。そりゃMSZ-009が失敗しても、ZII廃案にしてもいいから完成させろと言うでしょうね。

 そういう意味では、ZZガンダムの後継機やコンセプトを引き継いだ発展機が少ないのも理解できます。そもそも当時のエゥーゴの特殊な状況下でのみ必要とされていたMSだったというだけですからね。FAZZというMSが作られていたのも、一度作っちゃったけどもう使う機会がなさそうなMSを真面目に運用するためのコンセプト変更が試みられていたということなのでしょう。だからZZガンダムが投入される前に開発されていたとも考えられます。アーガマへの配備が決まらなければ、ZZガンダムはそのままアナハイムの工場でお蔵入りになっていた可能性さえありますね。
 むしろそんなMSをあえて配備させて「ガンダムチーム」なんて言っていたあたり、実用性の低い高性能試作機を手当たり次第配備したプロパガンダ部隊そのものだったんでしょうね、ZZ時代のアーガマは。

 結局のところ、ZZガンダムはグリプス戦役には間に合わず本来の目的には使われなかったことになるわけですが、ガンダムチームに配備して地上に降ろしておかなければ、マシュマーのコロニー落としくらいは止められたような気がしますね。「ジオンの幻陽」では宇宙にZIIが配備されていましたが、ZZと配備すべきポイントが逆だったような気がしなくもありません(笑)。まぁZIIはたぶん重力下では性能発揮できないんですが。

 逆にもしZZガンダムがグリプス戦役中に間に合っていたら、どうなっていたでしょうか。グラナダを狙撃できる位置に移動中のコロニーレーザーを、アクシズと協力せずに狙うことができます。当然ティターンズは抵抗するため、エゥーゴとティターンズの正面決戦が早めに始まっていたかもしれません。アクシズは静観するでしょうから、純粋にティターンズとエゥーゴの正面決戦ということになります。ティターンズはコロニーレーザーを安易に狙われないよう、「ゼダンの門」すなわちア・バオア・クーを一緒に移動させていました(はっきり明示されていないんですが、作中見る限り)。エゥーゴとしては、ZZガンダムでコロニーレーザーを破壊した上で、補給したZZガンダム(とハイパーメガ粒子砲を装備したアーガマ)でさらに要塞攻略戦に出る予定だったのかもしれません。
 そうならなかったのは、アクシズの登場と連携を結んだことにより、事態が早く進んだからでしょうね。ZZガンダムの完成が遅かったことを考えると、本当はそのくらいの時期にティターンズとの決戦を想定していたのかもしれません。まぁ、開発が遅れていたから間に合わなかったとも考えられるので、MSZ-009の開発が成功していればメールシュトローム作戦くらいには間に合っていたのかもしれませんが。Zガンダムもジャブロー攻略作戦に間に合わなかったですし、アナハイム的には無理難題吹っかけられて納期に間に合わず、エゥーゴ的にはスポンサー陣が焦りすぎて作戦の早期決行を強行というのがお決まりのパターンだったのかもしれません。そしてそれは、当時のアニメの制作状況を反映したものなのでしょう(苦笑)。

 そんなわけで、ZZガンダムは百式/Zガンダム同様、技術的ハードルが高いMSの発注をした上にその完成を待たずに作戦を決行してしまうエゥーゴ上層部に振り回された機体だったのかもしれません。そういえば両方とも、当初は永野デザイン→結局別の人のデザインが採用、というパターンを経過していますねぇ。初期永野デザインの主役ガンダムが最終的に百式としてジャブロー戦に投入されたのであれば、永野版ZZガンダムのリデザイン版がゼダンの門攻略戦あたりから配備されていてもおかしくなかったり・・・?仮に配備されたとして乗る人はわかりませんが。分離型だからカツとエマでしょうか。宇宙に上がってきたアムロが乗っても熱いですが。
 
スポンサーサイト
コメント
コメント
#ZZのパイロット
その流れなら、クワトロ大尉だったかもしれませんね。

「メガバズーカランチャーの使用経験がある」
「ニュータイプの素養がある」
「戦略的な眼で戦場を見ることができる」
などなど、条件はそろってますし

もし、クワトロ大尉がパイロットになってたら、ZZは赤く塗られてたかもしれませんねw
2016/10/17 (月) 22:22:54 | URL | くっきーもんすたー #tBF1tvso[ 編集 ]
三つ巴戦局がどう転ぶか分からない時期に開発を進めてますし、それはあるか…。後はティターンズのサイコガンダムやアクシズのキュベレイ(背面のミサイルランチャーはファンネル迎撃も一応、想定していたと思います)への威嚇とかカウンター。

第一次ネオ・ジオン抗争期になるとホントにプロパガンダ的。後の展開を見るとガンダムチームでお荷物に思えるMkⅡがジェガン開発データを採るため一番、重視されていたのではないかと。
2016/10/17 (月) 22:33:34 | URL | 巨炎 #mQop/nM.[ 編集 ]
頭数の少なさを広域兵器で補填するという発想はわかるにしても、衰退したのは扱いづらい以上に大量殺戮兵器の一種だからなのだと思います。

思いつく限りの有効的な使い方としては隠れハイザックやザンネックのように気取られないように狙撃に徹するか、試作2号機の核のように集団や基地を狙う奇襲や基地攻撃に用いる(そしてさっさと逃げる)か、ZZガンダムのように外しようがない距離まで肉薄するかのいずれかになります…どう好意的に見ても威力がありすぎて味方や民間人といった「撃ってはいけない」対象を巻き込みそうです。

ZZも4回程度しか撃っていませんし、メガバズーカランチャーもシャアもしょっちゅう外したり当ててもどうにも有効打を与えられない、スケールが下がりますが隠れハイザックなんて露骨な条約違反です。扱いづらかったのもそうですが、それ以上に組織集団が扱って良いたぐいの兵器ではありません。事態が逼迫していたのでそこまで考えが回らなかったものの、いざ頭を冷やしたら大量殺戮者や卑怯者扱いされて政治的に面倒な事態か報復を招くことがわかったので発展させようがなかったのかもしれません。行き着く先はアフターウォーのガンダムXを恐れたコロニー落としによる地球荒廃です。宇宙世紀はギリギリのところで踏みとどまったといったところでしょうか。

…そういった縛りがなかったウイングガンダムがもっとも理にかなっていたのかもしれません。もっともあちらも最終的には報復を招いているのですが。
2016/10/22 (土) 01:13:35 | URL | オタマ・ジャクシー #wr80fq92[ 編集 ]
ZZガンダムに、
シャアが乗る予定だったかも知れないというのは、
同意します。

メガバズーカランチャーは、
大き過ぎて振り回せないので、
動く敵には当たらなかったので、

モビルスーツの頭に、
メガバズ並みのビーム砲を装備して、
方向転換が、すぐに出来るようにするという発想でしょう。
2016/10/23 (日) 17:58:59 | URL | サディア・ラボン #-[ 編集 ]
追記
赤いZZ=クワトロ機とすると
サザビーのメガ粒子砲の元祖?
機体の中心で威力に比べて少ない反動
一度の出撃で3、4回は撃てる等、
ハイメガキャノンの反省できてますね。

裏を返せばホント、対MS戦には全然向かないハイメガ。劇中とは逆にティターンズがエゥーゴ艦隊に発射で、シロッコが「もう発射阻止はできまい」と思って離脱した瞬間の切り札に用いるとか。実際の台詞は「一度、火を入れたコロニーレーザーは爆発もするんだぞ!」。

しかしグリプス2とかアクシズの核パルスエンジンとか撃ちがいのある戦闘の丁度、合間に配備されたZZ。需要と供給の不一致は逆に戦争のリアル?
「アクシズのノズルには接近させん!」の台詞に合わせてシャアが切り札の腹部メガ粒子砲を使いだすのは皮肉に思えますし「逆シャア」はそういった描写が結構、多い。ジェガン部隊がゲタを質量爆弾に用いるのは本来、バウが行う戦法ぽかったし、ヤクト・ドーガの盾はZのライフルを受け止めZZのダブルライフルに破壊されたハンマ・ハンマと同じタイプですがνガンはバズーカ一発で撃破とか。
2016/10/27 (木) 21:44:30 | URL | 巨炎 #mQop/nM.[ 編集 ]
>くっきーもんすたーさん
赤い装甲に金色のフルアーマーとかそれっぽいですね(笑)
クワトロ大尉が乗った場合、サイコミュハンド搭載で「見えるぞ・・・私にも敵が見える」って言ってくれそうです。

>巨炎さん
実はガンダムチームの本命はMk-IIと百式で、それぞれの量産に向けたコンペだったりしたのかもしれませんねぇ。

富野ガンダムは割とメカ設定と運用のされ方が一致しない印象がありますね。だからこそ「本来はこう運用すればよかったんじゃないか!?」と妄想するのが楽しかったりもします。

>オタマ・ジャクシーさん
まぁ、そもそもZZが想定した対象が非人道兵器だったわけで、それでも全エネルギー使ってやっと一発というレベルだから許されていた部分かなと思います。
これがツインバスターライフルやサテライトキャノンのような使い方ができてしまうと、ガンダム側が「大量殺戮兵器」の仲間入りをしてしまうということですね。
ウイングゼロはシステムの方が非人道的な扱いでしたが、持っている武器も十分ヤバかったですね。

>サディア・ラボンさん
そういえばシャア(クワトロ)専用カラーの百式やZは割と見かけますが、ZZは見かけないですね。
ストーリー的にもデザイン的にもシャア的な要素が少ないからだとは思いますが、意外とエゥーゴ系ガンダムの中では一番シャア向きだったのかもしれませんね。
2016/11/02 (水) 20:45:38 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2017 がんだまぁBlog all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.