がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
バーザムってなんであんな外見なの?
 バーザム考察シリーズです。これまで、色々な理屈をひねくり回してバーザムを考察してきましたが、文字設定上の解釈はいくらでもできても、どうにもならないのが、TV版バーザムの「あの外見」です。ガンダムMk-IIどころか、既存のMSのどれとも似てない異形のMSが、何故あんな形状だったのか、機能的に考察してみようと思います。
 今回AOZで色々設定が増えましたので、それも踏まえて考察します。

バーザム

 というかこれまでも形状についても考察したことはあるので、当時からの考察を振り返りながら複数説挙げてみます。

(1)可変機の設計変更説
 2007年の考察で提唱した説です。「バーザムの腰がない構造に一番近いのはメッサーラ」→「メッサーラの非可変量産機なんじゃね?」という発想。どうも、デザインした本人がツイッターでバーザムが変形する予定であったかもしれないことを否定しないコメントを出しているようで、あながち間違いではないのかもしれません。
 とはいえ、当時の考察でも触れている通り、ニューギニアで開発されていた理由を考えにくいのが困り物です。AOZで、バーザムの開発計画はグリプスから移管されたものということになったので、当初は可変機だったと考えてもいいのですが、そっちのネタはどちらかというと「こんなに見た目がハチャメチャなのに何故Mk-IIの量産機扱いなのか」という方の解決策のような気がするので、掘り下げにくいものがあります。

(2)大型機の縮小機説
 これは単独で考察記事にしたことはないのですが、バーザムの手の大きさはサイコミュ試験用ザクっぽい→サイコミュ試験用ザクの手が大きいのは手だけジオングと同サイズだから→バーザムは足もでかい→手足だけ大型MSから流用?という発想をしたことがあります。
 大型機を無理矢理縮小したためにこんな外見にせざるを得なかった、という考え方です。本来は量産型サイコガンダムのようなポジションだったものを、急遽第2世代量産機に置き換えたと考えるとそれっぽいかなという気がします。
 ただ、これは資料的な根拠がまったくありません。

(3)水陸両用機の転用説
 これは(1)の考察で没にした方のアイデアで、腰がないMSの代表格というと水陸両用機、それもアッガイなので、そっちが参考になっているのではないか、という話。自分で考えて「ないない」と思っていたんですが、アッガイはザクの部品を流用できる低コスト水陸両用機だったわけですが、同じように(マリン)ハイザック系から流用できる新型の水陸両用機、という発想を当時の連邦軍がしていてもおかしくないので、そこからの汎用MS化(ズゴック→ガッシャ的な)でこうなった、と考えることもできなくはないのかなと。指が微妙にクローアームっぽいのも水陸両用の名残に見えなくもありません。ロボット魂では普通のマニピュレーターになってましたがまぁ換装できるとか色々考えられます。
 バウンド・ドックなんかも元々はグラブロ系の発展機としてデザインされており、水中用を想定していたデザインっぽいので、MSにもそういうポジションの機体があってもいいんじゃないかと思います。ニューギニアって海に囲まれてますし。
 もちろんこれも資料的根拠が全くありません。


 ここで、改めて最新のバーザム設定を確認します。AOZの新展開によって、バーザムは「量産型ヘイズルの代替簡易機」という設定が与えられました。ヘイズル・アウスラの後継量産機となる予定だったヘイズル・フレアが、ウーンドウォートの開発決定によりそのポジションを置き換えられ、量産計画が遅延した結果代わりに配備されたのがバーザムだったということです。胴体構造もプリムローズを内蔵した影響であるという解釈になりました。
 とはいえ、プリムローズ内蔵は建機版バーザムのもので、Zガンダムの映像に登場したバーザムもその仕様だったとはあまり考えたくないところです。というか建機版バーザムは胴体がセンチネル版バーザムに近い形状だったりしますしね・・・。
 ただ、バーザムの存在意義が、TR計画の簡易量産機というポジションに落ち着いたため、考察の足元は定めやすくなりました。元々のコンセプト自体がTR-6と同一、つまり手足の柔軟な換装を想定していることを考えると、TV版バーザムの手足の形状は「流用した手足が大型機のものだった」でいいんじゃないかと思うのです。AOZでの設定においても、バーザムの手足があの形状になる必然性はないんですよ。実際、TR-6ベースのバーザムIIも、元になったヘイズルも、原初のバーザム(なんだその表現は)よりもずっと人型に近い形状になっています。
 つまり、当初(グリプス時代から)計画されていたバーザムは、「プリムローズを内蔵したガンダムMk-II」というのが基本コンセプトで、いわゆるセンチネル版バーザムであったと思うのですが、これが計画変更により「手足を大型化したデザイン」に変更(建機バーザム)、さらに「プリムローズが省略された簡易量産型」として完成(TV版バーザム)という流れがあったと考えると比較的綺麗に繋がります。

 問題は、計画変更により何故手足が大型化したのか、ということです。建機版の時点では大型化したのは足だけなので、機動性の強化というのが最大の目的かもしれません。しかし、そうだとしても、腰から直接太ももに繋がるデザインは極めて特殊で、Mk-IIやヘイズルからの発展ではその意味を見出しにくいものがあります。別の完成形とも言えるTR-6でさえ、胴体と腰部のユニットはちゃんと分かれています。
 これはやはり、単純に他のユニット、それも通常のサイズよりも大型のMSのものを急遽流用したからで良いのではないかと思います。巨大な脚部を搭載しつつ、全体のサイズを艦載機になり得る通常のMSサイズに合わせるためには、脚の付け根を高くするしかなかったということです。腕は建機版では大型化していないことから、また別のMSからの流用と考えた方が良いかもしれません。(そう考えればより異形になった説得力が増す)。

 ではその脚の元になった大型MSとは何か、と考えた場合、サイコガンダム系では大きすぎるのは間違いありません。個人的には、バイアラン系だったんじゃないかと思います。バイアランも、ヘイズルとは縁深いMSですし、サイズ的にもそれっぽいような気がします。バイアランは、飛行できる設計でありながら脚部にはあまりスラスター口がついていませんが、脚部にもスラスターを装着したタイプの脚部が検討されており、それがバーザムの脚部に流用された、なんて考えるとそれっぽいのではないでしょうか。それはバイアランの量産検討機のパーツであり、バイアランとバーザムの量産計画はひとつに統合された、というのはどうでしょうか。

 腕パーツに関しては正直何とも言えません。バイアランのそれはほぼメカアームとしての機能しか果たしていません。強いて言えばバウンド・ドックかなぁとか思ったりはします。水陸両用として設計されていた頃のパーツの流用とか。ギャプランでもいいんですが、ギャプランのマニピュレーターはあんなに大きくないんですよね。

 いずれにせよ、バーザムの手足が大型化している理由は、「それしかすぐに調達できるパーツがなかったから」なんじゃないかなと思うのです。量産型ヘイズルの開発が遅れたために急遽開発された機体だとすれば、その開発期間は短かったはずであり、他の計画で進められていた設計を流用しないと完成できなかったんじゃないかなと。なまじ他のMSと手足の互換性を有しているが故に、どんなMSの手足でも装着可能であり、当時開発されていたティターンズの量産試作機がみな大型機ばかりだったために、あんなことになったと考えるのが、一番現実的な解釈なんじゃないかな、と思うのです。


 まとめるとこんな感じです。

・当初は、ガンダムMk-IIのムーバブルフレームにプリムローズを組み込むコンセプトで次期量産機が検討
・ガンダムMk-IIが奪取されたこともあり、ヘイズルにプリムローズを組み込んだドラムフレームを母体とした設計に変更(ヘイズル・フレア)
・ヘイズル・フレアの開発がTR-6にスライドしたため、量産型ヘイズル・フレアの開発が中止。代替機の開発が求められる(このあたりでニューギニアに移管?)
・プリムローズはそのままに、他拠点での設計を流用しコストと納期を抑えた量産試作機が開発される(建機版)
・キリマンジャロに移管され、最終的な量産仕様が完成(TV版)

 あえてセンチネル版には触れませんでしたが、無理矢理両立させるのであれば、当初のコンセプト通りMk-IIのフレームベースで作り、TV版バーザムとの比較に使われたタイプという解釈かなと思います。もちろん最初に検討されたMk-II母体のタイプでもいいんですが、その時点でバーザムの頭部などのパーツが完成しているのかが微妙なのと、ペズンの叛乱の時点で配備されていなきゃいけないので。まぁ無理に肯定する必要もないとは思いますが。

 なおバーザムの最初期のプラン、Mk-IIにプリムローズを組み込むというのはたぶんこんな感じです(急遽でっちあげ)。
バーザム初期プラン
 本当は脚部はMk-IIベースにしたかったんですが、アドバンスドヘイズルの足首とMk-IIの足首が無加工で互換性がなかったのでヘイズル2号機ベースです。無加工未塗装でできるのはこれが限界(というかキットごとに関節ジョイントの凹凸逆にするのやめてほしいんですよね、ほんとに)。

 このように考えると、バージムというMSも、単純に手足をGM系と互換性があるタイプに変更しただけのものなのかなぁという気がします。以前考察しましたが、RMG-86と87は同時配備の支援機というよりは、GM改とGMカスタム/クゥエルの関係のような、一般機とエリート・エース機という関係になる予定だったと考えた方がそれっぽいかもしれませんね。
スポンサーサイト
コメント
コメント
トンデモ論ですが実は全長14~16メートル級の小型MSを目指していたのかもしれません。
自分にはどうしてもあのトサカと不釣り合いな手足をあるべき形にしていればザクⅡより小さく見えるのですよね…

小さくする理由としてはモビルスーツによるコロニー内での事故が多発していたからではないかと思います。第1話でジェリドがやらかしていましたがアレが常態化していたのでは…コロニー内は市街地でもあるわけなので狭く、迂闊に飛ぶと地表と中心部の重力差でコントロールを失いやすかったりと従来のMSでは運用にまったく耐えられないことを身を以て学んだので、取り回しの優れた小型MSの需要が生まれた…のかもしれません。

そこで可変MSの設計を応用して腰を排除しサイズダウン、更にヘイズル系の機構を応用してオプションの充実化によってコロニー外や特殊任務にも通用できる全領域型を目指していたのかなと思います。ヘイズルや基になったマークⅡもシールドブースターやフルアーマー、Gディフェンサーなど妙に充実しているわけなので…盾を持っていないのも取り回し以外にも暴動やテロリストの火器には過剰防御力で無意味だとか小ささと機動力を活かして「避ける」スタイルだったとか。

ところがMSのパワーインフレの風潮に反していて現場から反発を食らったりするなど(規格が違ってハンガーやカタパルトやSFSに載せられないとか手が合わず武器も持てないとか質量差から力負けするとか小さいならプチモビでいいだろうとか、ニューギニア基地製なのはたまたまそこしか開発拠点が空いておらず生産ラインを流用するからだとか)現実を突きつけられて不釣り合いな手足をつけて高さの帳尻や規格を合わせたのかな…と「色々早すぎたデナン・ゾン」と勝手に結論づけています。
2016/08/13 (土) 11:46:01 | URL | オタマ・ジャクシー #wr80fq92[ 編集 ]
まぁ胴体はプリムローズ前提だったと考えると、本来のサイズはTR-6級だったんじゃないかとは言えますね。
基本的に拡張パーツで大型化していくので、素体は小型でいいということなのだと思うのですが、その理由の一つにコロニー内の運用があるというのは、元々のティターンズの目的やGMクゥエルのコンセプトを考えると、あり得なくもないかなと思います。
コロニー内戦闘から艦隊規模の制圧戦まで、全てをこなすのが本来のTRシリーズの目的だったということだったりするのかもしれません。
2016/08/24 (水) 22:18:36 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
Rebootのグラン・バーザムの回にも記述がありますがヘイズル・フレアとバーザムは共にムーバブルフレーム機ですよ。
電撃ホビー最終号(エルアライラー)のラフ画にもMK-II・バーザム系のムーバブルフレームを使っていることが(設定ではないが)メモ書きされています。
バーザム系MSにおいてはドラムフレームとムーバブルフレームは共存しており相反するものではないようです。
2016/09/29 (木) 19:00:55 | URL | Scorpion #-[ 編集 ]
ムーバブルフレームを個々のフレームと解釈すれば、どちらもムーバブルフレーム機なのですが、
Mk-IIはフルムーバブルフレーム、バーザムはドラムフレーム入りムーバブルフレームとご理解ください。
またMk-IIとTV版バーザムは、形状からしてとても同じフレームではないと解釈します。Mk-II・バーザム系と一緒くたにする場合、それは単純に「ムーバブルフレーム構造を採用している」ということを意味しているのかなと(GMクゥエル=ヘイズルはムーバブルフレーム構造ではないので)。
2016/10/02 (日) 21:35:26 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2017 がんだまぁBlog all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.