がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY
 アニメ4話分を再編集した映画を見てきました。漫画もアニメも未見だったので、まっさらな気分で見ることができました。漫画は第1話だけ読んだことがあるのですが、プロの漫画家が本気で書いた近藤コミック系の戦争ものなのかなぁという印象を持っていました。実際に全部見てからもその感想は大きく変わっていないですね。

 とりあえずネタバレ前提で感想を書いてみます。


 一言で言えば、これはMSV当時のテレビCMにあった「フルアーマーガンダムVSジョニー・ライデン専用高機動型ザク」のモチーフを、最大限に物語を膨らませた上で実現させたものなんだろうなぁ、というのが感想です。当時のMSVの方法論を、より現代のリアリティに近づけた上で、キャラクターも含めて徹底的に戦争のエグさを前面に出して作品として完成させたもの、という感じなのかなと。
 青年誌連載ということもあって、色々な意味でガンダムAには連載できない内容だと思いましたし、このクオリティを出せるのは一流の漫画家なんだろうなぁとも思ってしまいました。逆に言えば、本当に有能な人間が作品を作れば、「俺ガン」も公式になるんだなぁとしみじみ思います。完全に既存のデザインを改変した、80年代後半にはよくあった完全非公式な内容でありながら、ガンプラ化し、アニメ化までするという例は過去にはありませんでしたし。なんでこんなにサンダーボルトって優遇されてるんだろうと思ったんですが、このクオリティなら納得かなという感じです。

 ただまぁ、ほんとにエグかったですね(苦笑)救いもなにもあったもんじゃないというか。ダリルの右腕が切り落とされるシーンは、小説の「閃光のハサウェイ」のラストシーンを読んだ時並に気分が悪くなりました。平然とグロいシーンが繰り広げられるVガンダムとは、また違ったグロさのある作品でしたねぇ。
 戦闘はまぁ、すごかったと思います。よくぞここまでスピード感が出るなぁと思いましたし、ガンダムUCのサイコミュやNT-Dが大前提のバトルと比べても迫力を感じました。富野ガンダムとは全く違う世界観ですし、かといって0083とも違う、過去との整合性を無視した世界観だからこその内容だったのかなと思います。フォー・ザ・バレルとか、ソロモンエクスプレスとか、そういう方向性に近いと思うんですが、そこまで振り切ったデザインじゃないのが良かったのかもしれませんね。

 もはや設定の整合性とか考察の対象になるような作品ではないので、そういう目線では見れないんですが、それはオリジンも同じですし、もう一年戦争を舞台にした作品をやるなら、割り切ってパラレルでやるというのが今のサンライズの方針なのかなぁとも思います。そのうちセンチネル0079の映像版なんてのも見れるかもしれませんねぇ。


 サンダーボルトは続編が地上で始まっているようですが、今回の評判が良いならそれもアニメ化するかもしれませんね。あえてオリジナルのガンダムを出しているあたり、キット化も想定内なんでしょうし。

 ア・バオア・クー戦にはサービスカットがたくさんありましたが、MSN-01はほぼMSVのデザインそのままだったのが微妙でした。ジオングだってアレンジされてるんですから、そこはアレンジしちゃえばいいのにと思いましたが、新作カットらしいんでたぶん原作者絡んでないんでしょうね。指から出るビーム砲の新しい演出には驚かされましたが、あれもサンダーボルトのノリだからできるんだろうなぁと思います。

 個人的には非常にアニメ向きの作品だなぁと思いました。設定オタク的にはプラモもそんなにそそられないですが、たぶん「ファーストの続編にはこんなのを期待していた」というMSVファンは多いんじゃないかなぁと思います。富野監督のグロさとは方向性がだいぶ違いますが、戦争のリアルという意味ではより直球勝負と言えます。サイコミュも本来はこんな感じの方がリアルなんじゃないのという考え方だと思いますしね。ニュータイプなんてくそ食らえ、リアルなロボット戦争こそ至高という方にはお勧めできます。


 しかし、GMキャノンってなかなかキット化しませんねぇ。サンダーボルト版でもMSV版でも。
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コメント
コメント
タコザクは原作でも出ますよ、作中での役割はチョット異なりますが。

原作は2部に入ってからが良い意味でも悪い意味でも原作者の作風がよく表れてますね。
戦後の混乱、市井の退廃した雰囲気が生々しく「戦争劇画」に近い作風です。
少年少女の成長も、世界の未来や理想の為に戦う戦士もそこにはいません。
只目の前に戦争があって、そこに殺したい奴が居るから赴く。
同作者が手がけた「フロントミッション」よりはマイルドにはなってますが。
2016/07/06 (水) 17:29:12 | URL | ちくわぶドロボー #-[ 編集 ]
あ、原作でも出てくるんですね。映画版の追加シーンと書いてあったんですがそれは当初のアニメ版に出ていなかったということですかね。

2部は地上なのでより戦争っぽさを出しやすい環境なのかもしれませんねぇ。近藤コミックもだいたい地上ですし。
2016/07/08 (金) 20:41:40 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
>今のサンライズの方針
この前のトークショーでプロデューサーがこう言っていたようです

・宇宙世紀の正史なのか制作側はあまり意識してない。
・以前は映像化=正史だった。現在は舞台設定を借りて何回目かの宇宙世紀…みたいな富野さん的な考え方でも良いかとなってる。
・一応正史に組み込めるようには作ってはいるが、意識しすぎると原作者の持ち味が無くなる。
・ガンダムくらいのコンテンツ力なら、現行のバットマンの様に
 「監督が変わると見方が変わる」というやり方ができる許容力が出来ているのでは

自分もこの方針には賛成ですね
それこそ外伝漫画は色々あるのでOVAの少ない巻数でどんどん挑戦してほしい所
2016/07/13 (水) 19:19:53 | URL | 林檎 #-[ 編集 ]
基本的には富野作品を原作として、他は全て時間軸が繋がらない派生作品という考え方なんでしょうね。
黒澤明監督の映画がその後他の人にリメイクされるようなイメージで。
設定の整合性をいちいち考えるよりも、その方が作劇としても自由が利きますし、いいと思いますね。
2016/07/31 (日) 16:59:39 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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