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マウアーの死後のジェリドの所属を追う
 ジェリド・メサというキャラクターは、全ガンダムシリーズ中でもトップクラスの機種乗り換え頻度を誇ることで知られていますが、それだけでなく所属もしょっちゅう変わっています。
 序盤は「ガンダムMk-IIのテストパイロット」から「アーガマ追撃部隊のアレキサンドリア(一時ボスニア)」、ジャブロー脱出後は経緯は不明ながらマウアーとともにシロッコ配下のドゴス・ギアへと配属されていました。その後も所属を転々と・・・あれ?ジェリドって確かジャミトフのSPみたいなポジションになってたよな?そこからバウンド・ドックのパイロットになったんだっけ???とよくわからなくなってしまいます。
 そもそも、ティターンズの部隊構成がはっきりしていないことが原因の一つではあるんですが、マウアーの死後ジェリドがどのような道筋を辿ったのか、ちゃんと振り返ってみようと思います。


(1)地球での配属
 マウアーの死後、ジェリドは無謀な特攻をアーガマに仕掛けるものの、失敗し負傷してしまいます。治療のため、ジェリドはキリマンジャロ基地で療養していたようですが、そこにカミーユが現れたため、怪我をおして試作機バイアランで無理矢理出撃し、結果的にフォウを殺してしまうことになりました。
 その後キリマンジャロ基地は壊滅し、おそらく残存部隊を併合したのであろう、メロゥド所属となりダカールの警護を担当します。そこでは、カミーユを追い続けるあまり議場付近で戦闘を行っているところを全国ネットで晒されてしまい、ティターンズの発言力が弱まるきっかけをつくってしまいます。それでもカミーユとクワトロの打ち上げを妨害しようと迎撃を試みますが、アムロのディジェに撃墜されてしまいました。こう書くとろくなことしてませんねジェリド(笑)

(2)ゼダンの門での配属
 ジェリドはその後宇宙に上がり、ゼダンの門でジャミトフの警護を担当していました。なぜパイロットがそんなポジションを任されていたのかは不明ですが、そもそもパイロットとしては失格の烙印を押されていた証明であるような気もします。もちろん、それでも生き残る類まれなる生存能力が買われ(笑)警護役を任されたとも言えますが。
 ハマーンによるジャミトフ暗殺は阻止に成功し、そのままバイアランで出撃したジェリドは、アポリーを撃墜するという活躍も見せました。しかしその後は、ジャミトフはシロッコを追って一人でハマーンとの交渉に出てしまったため、シロッコに殺されてしまうことになります。まぁ、ジェリドが付いていたら殺されなかったかどうかはわかりませんが。

(3)最終配属
 その後のジェリドの行動は不明なのですが、いつの間にか最終局面でバウンド・ドックに乗って現れ、カミーユに襲い掛かることになります。結局はあえなく返り討ちにされ、その生涯を終えるわけですが、なぜジャミトフの警護役だったジェリドがバウンド・ドックに乗っていたのかは定かではありません。
 その答えは、小説版に書いてありました。小説版の最後の展開はTV版とも劇場版とも違いますが、終盤の戦闘自体(百式がキュベレイとジ・Oに追い詰められるまで)は同じなので、参考にしてよいと思います。その答えは以下の文でした。

 浮遊物の隙間から飛び出すのはジェリドのバウンド・ドックだった。彼もまたバスクのニュータイプ部隊の一員として迎えられて、ロザミアの使っていたバウンド・ドックを与えられていたのだ。

 つまりジェリドは、ニュータイプ部隊に配属されていたのです。だからバウンド・ドックに乗っていたというわけですね。バスクのニュータイプ部隊は、基本的にはゲーツとロザミアを軸としていたはずなのですが、レコアが配属されていた時期もありましたし、最後はヤザン隊も配属されていたようでした。基本的にティターンズの中でニュータイプと呼べそうなパイロットを片っ端から招聘するようなイメージだったのかもしれません。だとすれば、度重なる生存力を発揮したジェリドが招き入れられてもおかしくはないでしょう。
 ただ、ジェリドはバスクが殺されドゴス・ギアが沈められた場面では全く登場しませんでした。ロザミアやゲーツは存在していたので、そこにいてもおかしくはないはずなのですが、他の戦場に出撃していたのでしょうか。実際、ロザミアが撃墜され、ヤザン隊がバスクを殺した場面は、グラナダに向かっているアクシズの周辺でロザミアの実験を行っていたようで、アーガマがアクシズを止めるためにグリプス2を離れ、その間ラーディッシュを中心とした艦隊がティターンズとアクシズから総攻撃を受けていたことになっています。そのラーディッシュへの攻撃の方に、ジェリドは参加していた可能性が高いですね。ラーディッシュの援護のため先行したカミーユは、まずジェリドに捕まっていますし。

 このように考えると、ガンダムMk-IIのパイロットになるはずだったジェリドは、最終的にニュータイプ部隊に編入されていたことになります。それは本来のガンダムのパイロットとしては理想的なルートであったはずなのですが、全然そう見えないのは彼の戦果のせいでしょうね(笑)


 なお、バスクがどのようなニュータイプ部隊を編成しようとしていたのか、はっきり語られる場面はありませんが、ドゴス・ギアを中心に、最終的にはサイコガンダムMk-IIを核とした量産型サイコガンダム部隊を編成しようとしていたのだと思います。ちょうど、ネオジオンがクィン・マンサと量産型キュベレイで編成したのと同じような感じですね。
 そう考えると、シロッコにドゴス・ギアを与え、サラとシドレを育てようとしていたのも、ニュータイプ部隊編成の一環だったのかもしれません。明らかにニュータイプであろうシロッコに、ニュータイプ候補生を育成させようという魂胆だったのでしょう。ジェリドやマウアーも、ジャブローから生き残れたということでニュータイプ候補扱いだったのかもしれません。ヤザンにギャプランが与えられていたのも、ニュータイプ候補として扱われていたからなのかもしれません。しかしその後シロッコが明らかに増長したので、ドゴス・ギアを返上させ、人為的なコントロール下にあるオーガスタ研究所の強化人間を配属して中心に据えようとしたというところでしょうか。ロザミアをアーガマに潜入させたのは、カミーユらと接触させてニュータイプとしての覚醒を促進させようという意図もあったのかもしれません…?
 もしバスクの理想どおりパイロットが集まっていたら、ティターンズのニュータイプ部隊はシロッコ・ジェリド・マウアー・サラ・シドレ・レコア・ヤザン・ダンケル・ラムサス・ロザミア・ゲーツという非常に濃いメンツが揃っていたことになります(笑)。しかしシロッコは女連れて独自の部隊を編成するし、ヤザン隊は言うこと聞かないし、ロザミアは制御できないし、ジェリドとマウアーは二人の世界に入っているしでまるで連携が取れそうにありません(苦笑)。そもそもエリートばかり集めて、ちゃんとしたチームを編成するという発想がティターンズにはなかったのが、敗因だったのかもしれませんねぇ。

 とはいえ、作中後半のティターンズパイロットは、実はみんなニュータイプ候補という一つの軸に集まっているのかもしれない、ということが見えてきました。エゥーゴ側も明らかにニュータイプじゃないパイロットというのはほとんどいませんし、基本的にZガンダムの物語は、「人類の希望たるニュータイプの素養を持ちながら分かり合えない人々」の物語だったのかもしれませんね。
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コメント
うわーそう考えると本当にZは救いのない物語ですね…
2016/06/12 (日) 00:25:44 | URL | 神 長門 #-[ 編集 ]
おはようございます。

キリマンジャロには、ジャミトフがいましたから、
「馬鹿が負傷してたのに整備中のモビルスーツでガンダムを撃破した」
という噂を聞いて、
興味を持ったんじゃないかと思います。
2016/06/12 (日) 05:40:49 | URL | サディア・ラボン #-[ 編集 ]
なんだかギレンの野望のティターンズ編かシロッコ編みたいなメンツになってしまっていますね。
前者はアライメントをきちんと管理してバスクを粛清しないとシロッコが離脱したり暗殺されたり、後者は最初からバスクが粛清されたりと・・・バスクは構想が正しくても自身が構想の最大の障害になっていたという皮肉だったのでしょうか?

しかしティターンズは連邦軍の精鋭部隊という位置づけなので、もうすでに最初からチーム化していたのでそれ以上細分化する発想はないのかもしれません(せいぜい対等な立場の部隊を複数編成するのが限界だったとか)。その証明や特権として1階級上の待遇というローカルルールでまとめあげていたのにそこからさらにニュータイプ部隊で精鋭化してしまうというのは彼らの中で優劣が生じて統制が取れなくなってしまう危険性があります。シロッコのスタンドプレーにジャマイカンが激怒していたり「ニュータイプなんてビデオ屋の想像だ」と否定していたのもその一環なのかもしれません。
2016/06/12 (日) 20:20:46 | URL | オタマ・ジャクシー #wr80fq92[ 編集 ]
ジャミトフの護衛というのはやはりゲン担ぎなんでしょうけど、結構そういう部分って宇宙世紀の戦場でも重要視されてたのかもしれませんね。逆にいえば、本人は助かっても関わった作戦は失敗が多いため、厄病神扱いされてたらい廻しされてた部分もあるんではないかと。劇場版でジャミトフが「恥じる事ではない」とジェリドに言うあたりも、そういう見方が周囲にある事を思わせます。
ティターンズは装備と政治的影響力には素晴らしいものがありますが、人材的には常に困っているような感があります。特にパイロットの確保について、NT部隊に限らずなりふり構わず集めているという感じです。戦争を通じて部隊の影響力も規模も拡大して、人員の確保が追いついてなかったのでしょう。その点エゥーゴは良くも悪くも急に規模が拡大するような事はなく、グリプス2戦までは組織の規模に見合った人員が一応は揃っていたのだと思います。
2016/06/12 (日) 20:44:44 | URL | a90 #-[ 編集 ]
小説版だとそんな記載があったんですね、ようやく謎が解けました。
ジャミトフも死に、カミーユ打倒しかなくなったジェリドが強化人間に改造されてたものとばかり。

ティターンズは面白い構想(要塞の一点集中、ニュータイプ部隊の編制、コロニー落としで月面攻略)を色々立ち上げるんですが、肝心の人材が……
2016/06/13 (月) 00:34:16 | URL | ケイ #-[ 編集 ]
>神 長門さん
まぁZガンダムは間違いなく、心が通じても目的が違ったら分かり合えないよっていう話だと思います。新訳はその先の、結局分かり合うには肉体が必要ってところまで行ってるんですが。

>サディア・ラボンさん
ただ撃破したガンダムは味方機なんですよ・・・(苦笑)

>オタマ・ジャクシーさん
元々各部隊からの寄せ集めなので、スペック(能力以外も含む)で選んだだけだと連携が取れないってことなのかなぁという気がします。
バスク自身に人身掌握能力がなかったというのが一番の問題だったのかもしれません。

>a90さん
まぁ、一応それなりの人事を通して編成されている正規軍から、掻い摘むように人を集めてるわけですから、よほど選ぶ側が優秀でないとまとまらないだろうなと思いますね。
ましてや、純粋な能力や人格ではなくて、地球出身かどうかなどで選んでるわけですし。
同じ目的で集まっているエゥーゴの方が、まだ団結力はあったんでしょうね。

>ケイさん
確かにティターンズは戦略的には面白いというか、まぁギレンと同じような発想をしているんですが、ギレンほどのカリスマのある人物がいなかったということなんでしょうね。
2016/07/01 (金) 22:29:11 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
キリマンジャロでは…元々、バイアランのテスパイ扱いで完治しない内に呼びつけられたんじゃないかと。

ドゴス・ギアの件ですがヤザンは劇場版では直にバスクを殺害しましたがTV版ではレコアが手を下すのを黙認しただけ。多分、シロッコとグルなのでレコアが討ちもらした時の保険だったのでしょうね。
しかしTV版のようにシロッコとバスクが決裂した場合、バウンド・ドックを受領したジェリドがこの機体を運用していたドゴス・ギアを離れているというのは、かなり難しい判断だと思います。カミーユを狙い続けていたジェリドには決着をつけるのがグリプス2の戦闘になる勘(ニュータイプの片鱗?)が働いてシロッコのジュピトリスか、ガディのアレキサンドリアに居たのでしょうか。
2016/07/26 (火) 13:49:23 | URL | 巨炎 #mQop/nM.[ 編集 ]
あーそうか、TV版ではレコアに沈められてましたね。

ジェリドがどのような指示を受けていたかも全くわかりませんが、そもそもジェリドは元々シロッコの下にいた人間ですし、バスクとシロッコのどちらかに信頼を寄せているわけでもないので、カミーユさえ狙えればどうでもよかったというのはわかります。
状況で考えると、バスクの配下が全員アクシズ側にいたわけではないと思うので、やはりバスクの戦力も一部グリプス2に差し向けられていたんじゃないかなぁと思います。
2016/07/31 (日) 17:03:29 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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