がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
今一度、MS-09Fとはどんな仕様なのか考える
 MS-09Fという形式番号のMSは、ドム・トローペンが設定されたことにより公式化されたのですが、その前から非公式にはMS-09Fという型番を持つMSがいくつか存在(ドワス・デザートやドム改という名称)していた上に、あとからゲーム「ジオニックフロント」で08小隊版ドムの外見をした機体がMS-09Fドム・フュンフという名称で登場するなど、当時から解釈が錯綜していました。
 このブログでは、MS-09Fはジオニック・フロント版フュンフやトローペン以前に設定されたF型ドムを指し、トローペンやデラーズ用ドムは統合整備計画で改装されたMS-09F-2にあたるのではないかと解釈していました(ゲームブックにおいてMS-09F-2ブリザードドムという機体が存在するため)。
 しかし、今回0083のブルーレイ版における特典映像において、一年戦争終戦時にガトーが乗ろうとして止められたデラーズ用ドムの設定が「YMS-09R-2 プロトタイプリックドムII」という名称であることが確定したことにより(これはカードビルダーにおける「デラーズ専用試作型リックドム」という名称をより補強したことになります)、これまでの考察は根底からひっくり返されることになりました。
 そのため、もう一度「MS-09F」という形式番号のMSは何だったのか、考察し直してみることにします。


 まず、デラーズドムがYMS-09R-2という型番になったことにより、「デラーズドムこそMS-09Fドムフュンフである」という当時の講談社ムックの設定やHGUCドムトローペンのキットインストの文章はほぼ否定されたことになります。安易になかったことにするつもりはありませが、ここではとりあえずなかったことにします。
 しかし、そのYMS-09R-2とデザイン上ほとんど同じMSが、MS-09F/Tropドムトローペンとして存在しているのも確かです。つまりこの時点で、「YMS-09R-2とMS-09Fは外見上ほぼ同一の機体である」という解釈をすることができます。
 同時に、YMS-09R-2は、MS-09R-2リックドムIIの試作型ということになっています。YMS-09とMS-09のように、外見が異なるが基本的な仕様は同じということになるのだと思います。だとすると、ドムトローペンは「試作機と同じ外見」をしていたことになります。

 この時点で連想できるのが、YMS-09Dという機体です。このMSは、プロトタイプドムを熱帯仕様に改装した機体ですが、その後このMSをベースにMS-09Kドムキャノンという機体が量産されており、「試作機の外観をほぼ引き継いだ形で」量産されています。同じように考えると、ドムトローペンは何らかの理由で「リックドムIIの試作機の機体を流用したタイプから派生したもの」と推測することができるわけです。
 では何故宇宙用ドムの試作機が地上用に転用されるのでしょうか。それは、元々宇宙用ドム=リックドム自体が地上用ドムの転用だったことから考えると、そこまであり得ない話ではありません。

 まずプロトタイプリックドムIIというMS単体を考察してみると、初代リックドムが地上用のドムをそのまま転用して宇宙用に改装した、言わば間に合わせの機体であったのに対し、それをより宇宙用に最適化したのがYMS-09R-2という機体であったと考えることができます。それを、更に量産向きに外装を最適化したのがMS-09R-2リックドムIIだということなのでしょう。これはシンプルで非常にわかりやすいと言えます。
 しかし、では何故そのYMS-09R-2とMS-09F/Tropが同じ外見なのか。可能性としては、「YMS-09R-2→MS-09F」だけでなく、「MS-09F→YMS-09R-2」の順番であったことも考えられます。宇宙用に最適化した試作機がYMS-09R-2なのではなく、新型ドムのひな形であるMS-09Fをベースにして開発された宇宙用機がYMS-09R-2という考え方です。設定があやふやなままなので、これはどちらでも言えそうです。

 ここで視点を変えてみます。いわゆる08小隊版ドムは、リックドムIIのプロポーションから逆算したドムのようなデザインになっています。このタイプのドムを「MS-09F」としている媒体があるということは、MS-09R-2とMS-09Fもまたよく似た機体であるということになります。仮に、ドムトローペンの母体となったMSを「YMS-09F」とするならば、「YMS-09FとYMS-09R-2」「MS-09FとMS-09R-2」がそれぞれ同系機であったように見えるわけです。
 ここで一つの推測が成り立ちます。「MS-09R-2とMS-09Fは、同じ機体の宇宙用と地上用なのではないか」ということです。ノーマルドム、ドワッジのキットインストではMS-09Bと表記されているのでこれに倣ってB型とした場合、MS-09BとMS-09Rは同じ機体の地上用と宇宙用になるわけですが、MS-09FとMS-09R-2もまた同じような関係だったと考えれば、綺麗に収まるような気がします。
 つまり、単純にMS-09B/Rを「ドム初期型」とした場合に、MS-09F/R-2を「ドム後期型」と表現できるのではないかということです。以前、MS-09Fは宇宙用と地上用のハイブリッド仕様なのではないかと推測したことがありますが、これは宇宙用のデラーズドムと地上用のトローペンが同じF型表記であることが前提でした。しかし、デラーズドムがF型ではなくなった以上、F型の宇宙用がR-2型だと考えた方が良いのかなと思います。

 そう考えた場合、当然「何故宇宙用はR-2型なのに、地上用はB-2型ではないのか」と疑問に思いますが、これはおそらく、先にR型のタイプIIとしてR-2型が開発された後、それと同じラインで生産可能な地上仕様が求められ、後から型番を取得したから、と考えればよいのかなと思います。地上用の初期型ドムは特に完成度に問題はなく、それを無理矢理転用したリックドムの方が問題は多かったはずです。そのリックドムの改装の方が最優先であり、後からそれに合わせた生産ラインの地上用が求められるようになったことから、新規に型番を取得したのではないでしょうか。つまり、やはり開発順は「09R-2→09F」ということです。
 このように考えると、MS-09Fがドムフュンフ(ドイツ語で5の意味)という名称だったのも、YMS-09、MS-09B、MS-09R、MS-09R-2に次ぐ5番目のドムと考えることができ、綺麗につじつまを合わせることができます。

 以前、YMS-09とMS-09で(性能は変わらないのに)外見が変更されているのは、その後の宇宙用への改装を前提に仕様変更されたからなのではないかと推測したことがあります。だとすれば、YMS-09R-2とMS-09R-2の外装の変化も、地上用MS-09Fと仕様を合わせるためであったと考えることもできますね。
 ただ、そうなると0083作中に登場したドムトローペンは、YMS-09R-2を改装した試作型ドムフュンフがベース機だったということになりますだったら何で形式番号はYMS-09F/Tropじゃないんだと思ってしまうところですが、YMS-09DがベースのドムキャノンがYMS-09Kではないのと同じように、試作機をそのまま転用した量産機ということになるんじゃないかなと思います。もしかしたら、当初はリックドムIIもYMS-09R-2の仕様そのままで量産される予定があったのかもしれません。大戦末期に複数の開発計画が同時に動いていたので、色々と情報が錯綜していたのかもしれませんね。例えば、キャリフォルニアベースで量産された09FはYMS-09R-2仕様のままで、グラナダあたりで生産された09Fは08小隊版の外見だったりするのかもしれません。ドムキャノンにおいても、キャリフォルニアではYMS-09仕様のまま量産ラインが敷かれており、本来の量産型ドムはリックドム同様宇宙で生産されたタイプだったと考察したことがあります

 このように考えると、「B/R型=初期型」、「F/R-2型=後期型」とするのであれば、「G/S型=最終型」とすることもできそうです。ドワッジとドワスは、それぞれ地上用ドムと宇宙用ドムの発展型の名称だったりしたのかもしれません。DOWA-GとDOWA-Sと読めますし。しかしMS-09Fドワス・デザートという名称もあるあたり、まだまだ悩ましいですね(笑)
 ここでブリザードドムのMS-09F-2を引っ張ってきて、「MS-09F-2/MS-09S」がドワスで、「MS-09G/MS-10」がドワッジだったとした方が綺麗かもしれません。こう考えればドワス部分が完全に非公式エリアで隔離できますし(笑)、地上用と宇宙用の、それぞれのドムの次世代機という意味でドワッジという名称がそれぞれに与えられたとできますし。一方が量産機で一方が試作機なのがネックになりますが、YMS-09R-2がありならYMS-09Gというのもあってもいいわけで(笑)、それがMS-10と対になると考えると綺麗にまとまりそうです。宇宙用だけMS-10になったのは、ペズン計画に組み込まれてプランが変更されたからでしょう。MS-11がMS-14になったみたいなもんです。

 で、ここまで考えて「C.D.A」に登場した宇宙用のドム・フュンフというやつがいるわけですが…これはもうMS-09F自体が、必ずしも地上用ではないということなのかもしれません。バインニヒツなんか完全に宇宙用ですし。R-2型が宇宙特化型で、F型はその汎用型でバランスを取っていいのかもしれません。

 というわけで私的ドムバリエーション系譜をまとめておきます。

(1)YMS-09:地上用試作機。キャリフォルニアではこの仕様のまま少数量産化が行われ、MS-09Kが生み出されている。
(2)MS-09B/R:地上・宇宙用量産機。YMS-09を宇宙用に転用しやすいよう仕様変更したもの。
(3)YMS-09R-2/F:宇宙用試作機。MS-09Rの問題点を解決するために開発。宇宙特化型ではないタイプはF型とされ、キャリフォルニアではこの仕様のF型が一定数生産されている。
(4)MS-09R-2/F:宇宙用・汎用の後期型量産機。YMS-09R-2/Fを初期型との互換性を確保するために仕様変更したもの。
(5)MS-09S/F-2:R-2/F型を改装したタイプ。通称ドワス。大戦末期にごくわずかに配備されたのみ。
(6)YMS-09G:MS-09Fをベースに陸戦特化型の最終形として開発されたもの。通称ドワッジ。
(7)MS-09G:YMS-09Gの量産型。過去の09系との互換性が確保できるよう仕様変更。試作機に倣ってドワッジとも呼ばれる。
(8)MS-10:宇宙用のドワッジとして開発されていたが、ペズン計画に組み込まれて仕様と形式番号が変更された機体。

 脳内補完含めるとこんな感じで整理できました。基本的に初期型ドムは地上寄りで、宇宙用に強化されたドムから宇宙特化装備を取り外したものがF型シリーズ、そこからさらにそれぞれ地上特化・宇宙特化に強化したものがそれぞれドワッジと呼ばれる予定だったという解釈です。
 個人的にはDOWA-GとDOWA-Sという解釈も捨てがたいんですが、本来の綴りとは違いますし、ドワス・デザートと矛盾するのでまだ温めておきます。

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コメント
コメント
蜉蝣2でやっとデラーズのドム論争に決着がつきましたけど
まだまだドムはごちゃごちゃしてますねー
正直ドワスデザートは成り立ちから言うと無視してもいいくらいの公式度なんですよね
ドム改といいブリザードといい、公式度の低いものばっかりF型になってるんで
自分の中ではF型はフュンフとトローペンだけってなってますw

2016/05/31 (火) 19:47:39 | URL | #-[ 編集 ]
公式度が低い部分は上手く纏められたので丸ごと無視しちゃって結構です(笑)
でもドワスデザートは0080-MSVに近い企画なんで、ドム改やブリザードよりは僅かに公式度が高いような気もします。

どちらにせよ、09R-2の試作機と同じ外見をしたトローペンという問題がある以上、超解釈は避けられないんですよねぇ。
2016/06/05 (日) 21:05:32 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
はじめまして
初めまして、数年前から考察を拝見しております。
今回の記事を考えると、ドム・フュンフを手軽に再現するにはコロニー戦仕様のリックドムⅡの素組が間違いがないような気がしてきました。
2016/06/23 (木) 00:19:07 | URL | 大道寺 #-[ 編集 ]
初めまして、書き込みありがとうございます。

コロニー戦仕様のリックドムIIを使うなら、せめて肩のアポジモーターは埋めたいところですね。
ごまかすなら、肩アーマーを左右入れ替えて後ろからは見なかったことにするのが一番楽かもしれません。
2016/07/01 (金) 22:32:00 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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