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ガンダムネタだけを語るブログです。
マラサイとRX-81の関係について決着をつける
 以前、MS in ACTIONというガンダムのフィギュアシリーズ(ROBOT魂の前にやっていたやつです)において、マラサイの解説文にこんな文章が書いてあったことがありました。

 この機体は外見こそザク系だが、その仕様はガンダムの完全量産型開発を目指した「RX-81計画」の流れを引き継ぐもので、そのため大気圏突入用のバリュート・システムや専用形状のダミーバルーンなどの豊富なオプションが初期から開発されていた。

 この解説があまりにも唐突で、そのように解釈できる描写や設定はマイナーなものを含めても存在していなかったことから、何を根拠にこんな記述が書かれたのか、当時から疑問に思われていました。
 そもそもバリュートシステムやダミーバルーンは当時のMSならどれでも装備できるものでしたし、それを持ってしてオプションが豊富と言われると、当時のネモやGMIIやリックディアスやハイザックが全てRX-81系になってしまいます。

 今回はこの記述の解釈に決着をつけたいと思います。たぶんこれ以外に、架空の新設定を作らずに解釈できる方法はないと思います。


 まず、RX-81と言えば、ジーラインという名称を与えられリファインされてからよりわかりやすくなりましたが、素体たるシンプルなMSに、ライトアーマー、スタンダードアーマー、アサルトアーマー等の用途に応じた装甲を装着することで複数のコンセプトに対応できる機体です。これは、フルアーマーガンダムに代表されるFSWS計画を継承・発展させたMSであるが故のコンセプトであり、RX-81の代表的な特徴と言えばまずこれに当たります。
 しかし、マラサイには装甲を換装することで複数のコンセプトに対応するような機能はありません。実は、ガーベラ・テトラのように、素体は連邦系でザク系の皮を被っているだけと解釈することもできますが、今のところそれを裏付けるような設定はありません。
 つまり、マラサイとRX-81の共通点は「装甲の柔軟な換装」ではないと言うことができます。

 では何を持ってマラサイはRX-81の流れを引き継ぐものと言われているのか。元記述を参照すると、それは「ガンダムの完全量産型を目指したRX-81計画」にあると読むことができます。ここからRX-81という固有名を抜くと、マラサイは「ガンダムの完全量産型を目指した計画の流れを引き継ぐもの」ということになります。
 当然、マラサイはRX-78ガンダムとは全くコンセプトが異なるMSです。ガンダムの量産型がマラサイという意味ではありません。しかしマラサイは、事実上「ガンマガンダムの量産型」ではあります。これまでも度々主張していますが、マラサイはリックディアスとほぼ同スペックのMSです。リックディアスのスペックを、よりハイザック系の部品と互換性が効く構造で再現したMSと言えます。
 そう考えると、マラサイは「ガンダムの完全量産型を目指したRX-81計画」のように、「γガンダム=リックディアスの完全量産型を目指した機体」と解釈できるのではないでしょうか。

 RX-81が「ガンダムの完全量産型」と言われるのは、GMがガンダムから必要最低限の機能を取り払った廉価版、コストダウンのためにスペックもダウンさせた機体だったからです。RX-81は、そうではなくガンダムのスペックを維持したまま、コストを下げることを目的に開発されています。それも、RX-78ではなくFA-78の量産化を目指しています。
 RX-81の後継機は存在しないので、その計画は事実上中止されたことになります。RGM-79N/Qはある意味ガンダムの完全量産型に近いMSですが、FSWS部分は継承していません。一年戦争後の削減された軍事予算では、ガンダムの完全量産は困難だったのでしょう。
 一方で、MSの技術においては、ガンダリウムγの登場でブレイクスルーが起きました。この素材は、RX-78に採用されたルナ・チタニウムを上回る特性を持ちながら、より生産性が高いことが特徴です。この素材を採用するだけで、かつてのRX-78に匹敵する性能を得られるようになったとさえ言えます。もう一つの新技術であるムーバブル・フレームについては、どちらかというと可変MSなどMSの高性能化への貢献度が高く、量産機においてはガンダリウムγほどの貢献度はありません(GMIIIやガザなど、量産機ではムーバブルフレームをほとんど採用していない機体も活躍しています)。
 このガンダリウムγの登場により、ガンダムのような超高性能機のスペックを維持しつつ、生産性を高めるチャレンジがより容易になったと言えます。マラサイは、それにチャレンジした機体だったのでしょう。

 アナハイムが開発したギリシャ文字を冠するガンダムタイプにおいて、純粋に非可変MSとして開発されたのはリックディアスだけです。百式は可変MSの出来損ないですし、エプシィはその兄弟機なのでデルタ系列と考えると、他のギリシャ文字ガンダムはμガンダム・νガンダムのサイコフレーム時代以前ではすべて可変MSです。
 可変MSはコストが高すぎるため量産はしばらく困難であったことから、当時のアナハイムのガンダムで「スペックそのままの量産」が可能だったのはリックディアスだけであると言えます。そしてその量産型こそがマラサイだったのでしょう。

 「ガンダムの完全量産化」は一年戦争当時からの連邦軍の技術者の一つの目標であったはずです。テム・レイもおそらくそれを目指していたでしょう。それはアナハイムにおいても同じで、計画凍結していなければGPシリーズも量産化が検討されていたはずです。そのGPシリーズを経てアナハイムが開発した最初の第2世代MSであるリック・ディアスにおいても、完全量産が当初の目標だったということでしょう。その後はガンダムに可変機構を導入するのが一つのトレンドになり、その後はそもそも量産が難しいサイコフレームの搭載がデフォルトになったがために、ガンダムの完全量産はそもそも不可能となってしまいましたが、リック・ディアスくらいであれば可能であり、それにチャレンジした結果生まれたのがマラサイなのです。
 だから、マラサイはRX-81計画を引き継ぐ仕様であったという表現ができるのではないでしょうか。自分には、これ以上に新たな設定を作らずに解釈をすることはできませんでした。そのうち、マラサイ・ライトアーマーとかマラサイ・アサルトアーマーとか出てきたら根本的に変わってしまいますが(笑)、個人的にはRX-81の開発系譜の先にマラサイがあるという意味ではなく、同じガンダムタイプの完全量産機であるという意味だと考えます。
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コメント
コメント
ちょうど漫画Ζガンダムディファインのリックディアスとマラサイがこの考察のような間柄になってましたね。
作品上の前作にあたるC.D.A.のスミレがガンダリウムγ開発後にシャアと共に地球圏に移動、アナハイムでリックディアス作った所で別の技術者がパクってマラサイに使ったという形ですが。
中身がリックディアスで皮をティターンズになじむ外見に変えたのもRX-81の拡張機能に類するとこじつけられませんかね?
2016/05/21 (土) 13:04:20 | URL | 匿名希望 #-[ 編集 ]
確かにガワを交換可能っぽい部分はあるので、それをRX-81に結び付けたいと思ったこともあるんですが、戦術に応じて交換するわけではないので、ちょっと違うかなぁと思っています。
RX-81の設計思想自体は、フルムーバブルフレーム構造に受け継がれたとは思っていますけどね。
2016/05/29 (日) 21:19:35 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
初見です始めてこうゆうブログあるの知りましたよろしです
2016/06/15 (水) 14:39:42 | URL | ゴンザレス門左衛門 #-[ 編集 ]
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