がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
RX-272の設定からティターンズとエゥーゴの関係を考える
 モデルグラフィックスオリジナルの、非公式MSのRX-272ガンダムMk-III(フリーア/ハーピュレイ/デュライ)ですが、これは面白い設定を持っています。それは何かと言うと、「Zガンダムに対抗する目的で作られた可変MS」でありながら「ガンダリウムγがもたらされる前に開発された」という設定を持っているからです。
 ティターンズにガンダリウムγがもたらされたのは、マラサイ経由かシロッコ経由かというところなんですが、いずれにせよストーリー的に序盤のタイミングであり、それ以前からティターンズがZガンダムの対抗機を作っていたということは、ティターンズ側にもエゥーゴが可変MSを開発しているという情報があったということになります。
 今回は、この非公式設定を前提に、エゥーゴとティターンズの情報戦を妄想してみたいと思います。


 まず、エゥーゴの可変MSについては、アナハイムとの協力関係ができた当初からあったプランであり、エゥーゴのオーダーが「宇宙から直接地上の拠点に降下して攻撃を加えられるMS」であったために、大気圏突入用の可変機構を備えたMSを開発することになったというのが始まりです。「アナハイム・ジャーナル」によると、連邦軍がアッシマーを開発していたことから、エゥーゴ側にも可変MSを求める風潮が高まったというような書かれ方をしていましたが、エゥーゴのオーダーは可変機構の有無ではなく、単独で宇宙→大気圏→地上のシークエンスを突破できるという機能の付与であったと考えられるため、アッシマーの存在はどちらかというとアナハイム側(連邦が可変機を実用化したなら俺らもやれるんじゃね?的な)に影響を与えたのではないかなと思います。
 そんなわけで、可変機の実用化は連邦側の方が先であり、ニュータイプ研究所ではアッシマー、次いでギャプランという可変MAを生み出していました。RX-272は、そのうちギャプランを参考にティターンズが独自開発した機体で、RX-178の開発スタッフが、フランクリン・ビダンの残した後継機案を独自発展させたものということになっています。

 もし、ティターンズ側に「エゥーゴが宇宙から単独降下可能な可変MSを開発している」という情報が入っていれば、当然ティターンズは地上からそれを迎撃できるMSを開発しようと思うはずで、高高度迎撃機としての機能を持つギャプランをベースに可変MSを作るというのは妥当な発想と言えます。実際は装甲強度が足りず実用化に至りませんでしたが、実用化に失敗したのはエゥーゴも同じ(デルタガンダム)だったので、当時の技術水準、エゥーゴ・ティターンズそれぞれの独自技術のみではMSサイズの可変機の実用化は不可能だったということになるのでしょう。
 それよりも重要なのが、ティターンズがエゥーゴの可変MS開発を知っていた可能性があるということです。エゥーゴも、ティターンズのMk-II開発を察知していましたが、同じようにティターンズも、エゥーゴが独自のガンダムを開発しようとしていることを知っていたということになります。

 以前より、エゥーゴによるジャブローの攻撃は、事前にティターンズに察知されていたのではないかということを書いたことがありますが、それがわかっていたとしたら、その攻撃に可変MSを投入する予定があるということくらいは察知していてもおかしくはありません。内通者が双方にいた可能性はありますし、そもそもエゥーゴもティターンズも連邦軍が関わっているわけですから、情報の漏洩は十分あり得たのでしょう。
 ただ、ティターンズはリック・ディアスの情報を得ていたとは思えない様子でしたし、百式やZガンダムの存在も知られていなかったでしょうから、あくまでも何らかの可変MS開発計画が行われている、という情報があるくらいだったのかなと思います。冷戦時代にも、アメリカとソ連ではそれぞれ敵国の新型機の情報が入った段階で、その対抗機の研究を始めるというのは良くあったみたいですし。実際のところRX-272の開発に失敗したことにより、ジャブローをあえて攻めさせて自爆させるというプランになったという可能性さえあるかもしれませんね。

 また、ティターンズは物語当初から拠点を宇宙(=グリプス)に移しつつあり、ジャブローを放棄した後は、ティターンズの中心的な拠点はゼダンの門になっていたと言えます。これはエゥーゴを本格的に叩くためと考えることもできますが、地球に拠点を置くと宇宙から攻撃される(ティターンズどころか連邦正規軍の拠点や政府施設が狙われる)可能性があるため、あえて宇宙に戦力を動かしたという可能性もありますね。それも、エゥーゴがZガンダムのようなMSを量産して宇宙からピンポイント降下してくる可能性を想定していたからなのかもしれません。
 ティターンズの方針が宇宙中心に変更されたことにより、RX-272の完成版の投入はなくなったと考えることもできます。それ以後開発された可変MSと言えば、ガブスレイやハンブラビのような宇宙での運用をメインとした機体でしたしね。

 ティターンズが拠点を宇宙に移して以降は、エゥーゴはしばらく後手後手の状況が続きました。最初に立てたプランが崩れたことにより、立て直すことができなかったんでしょうね。結局、アクシズの介入という想定外の事態が起きなければ、エゥーゴが挽回するのは難しかったかもしれません。キリマンジャロ・ダカールの戦いはアクシズは介入していませんが、その後のコロニーレーザーのグラナダへの照射を止められたかどうかが微妙です。ZZガンダムとネェル・アーガマの完成を待たなくてはいけなかったでしょうね。

 ではティターンズに可変ガンダムの情報が流れていたとしたら、その出所はどこなのか…ということなんですが、開発していたのがアナハイムですから、漏れどころはいくらでもあったでしょうね(苦笑)ガンダム開発計画の情報だって、デラーズ・フリートに流されていたわけですから。
 アナハイムは、「GP02の情報流出」「GP04改装機の横流し」「マラサイの譲渡」「シュツルム・ディアスの譲渡」「サイコ・フレームの情報流出」「シナンジュの譲渡」「連邦とマフティー向けに同コンセプトのガンダムを同時提供」「F91のデータ盗用」「RXF91のデータとネオサイコミュのデータ交換」など会社の歴史の中で絶えずやらかしていますから(苦笑)、Zプロジェクトでも何かしらやっていてもおかしくありません。
 そもそも、アナハイムはMk-IIの情報を得ていたようですから、可変ガンダム開発中の情報がティターンズに流れていたとしたら、これは情報交換であった可能性が考えられます。アナハイム的には、ティターンズの通じる誰かに「そちらの新型ガンダムの情報をくれたら、こちらの新型ガンダムの情報をあげますよ、こっちのは可変型で宇宙から直接地上を攻撃できるんですよ」なんて言ってできそこないのデルタガンダムの情報を流してMk-IIの情報を入手していた可能性さえあります。それでMk-IIを奪って完成版のZガンダムを作ってるわけですから、アナハイム恐ろしやですね、最近そんな内容が続いてますが(笑)
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>可変型で宇宙から直接地上を攻撃できるんですよ

この情報、かく乱のために、意図的に流されたという可能性はないでしょうか。

エゥーゴとしては
「可変機の完成を待たず、第二世代MSを揃えて早期にジャブローを落とす」か、
「可変機の開発・量産を完成させた上で地上施設を襲撃する」という二択が
あると思うのですが、諸事情を踏まえて、エゥーゴは前者の案でいきました。

ルロイさんの仰る通り、アナハイムによる情報の横流しは十分有りそうで、
その際に
「エゥーゴは宇宙から直接地上を攻撃できる可変機を開発しようとしている」
「完成には技術的な困難が多く残っており、実戦配備までかなり時間がかかる」
「エゥーゴの本格的な軍事作戦はずっと後になる予定である」
と地球連邦、ティターンズ側に誤認させる思惑もあったのでは……というような考えが浮かびました。
(あるいは地球連邦にギャプランのような迎撃機の開発、運用にリソースを割かせて、
 実際は非可変機を主力とする方針だったとか)

まぁ、仮にそうだとしても、ジャブロー攻めのように地球連邦側にエゥーゴの情報はリークされていましたし、
ギャプランのような機体も量産されておらず、それほどの効果はなかったと思いますが。
ただ、劇中でZタイプの数を揃えようという動きがなく、大気圏突入能力を活かした作戦も行われなかった
ことを考えると、「エゥーゴの大気圏突入用可変機」と「地球連邦の迎撃用可変機」はそうした情報戦の
意味合いもあったのではないか、という気がします。
2016/04/23 (土) 22:46:55 | URL | ケイ #mQop/nM.[ 編集 ]
連邦版Mk-IIIイグレイの開発経緯はどうなんでしょう?
一節にはイグレイの技術がバイアランに受け継がれているそうですが…

またMk-IVもGジェネ発祥の白いMSと可変機構のある黒いMSの2種類がありますが、これも開発が違ったりするんですかね?
2016/04/24 (日) 13:58:31 | URL | ジョドー #-[ 編集 ]
>ケイさん
エゥーゴはデルタガンダムが完成していたら百式の代わりにジャブロー戦で投入していたと思うので、情報だけで済ますつもりはなかったと思うのですが、
エゥーゴは非常に政治的な性格が強い組織なので、ジオン軍以上にプロパガンダを重視し、過大な情報を流布する傾向にあったということはあり得るかなと思いますね。
エゥーゴの活動の実態を暴かれないためのブラフもあったでしょうし。

>ジョドーさん
イグレイとバイアランの関係というのは、他にキリマンジャロで開発されたMSが設定されていないということだけを根拠にしているのであんまり関係ないと思いますね。
イグレイは設定的に公式に組み込みにくい(MSF-007が公式化する前に作られた設定)なのですが、個人的にはMSF-007のデータがオーガスタに流れた後に作られた機体だと思っています。

黒いMk-IVってサイレンですよね?同人設定を海外サイトが勝手に拾ってビジュアル化しただけのものなので、公式に組み込もうと考えなくて良いと思いますが、あれもオーガスタとは別にティターンズがRX-272ベースで独自に開発したMSでしょうね。
そもそもRX-272も設定された経緯が非常に怪しい(モデラーの知り合いが考えたオリジナルMSをデザイナーが手直しして雑誌に載せてあげたもの)ので、本来はあまり深く考察すべきではないMSです。
2016/04/30 (土) 17:47:27 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
意見を言いますとハーピュレイはPROJECT ZとMISSION ZZで設定が違います。
対ゼータガンダムという設定は前者にしかなく、フランクリン+ギャプランという設定は後者にしかありません。前者はガンダリウムベータですが後者はチタンセラミックです。
ロールアウト時期を特定する情報(非公式年表)は後者にしかありません。
いずれも非公式とはいえ、このふたつは明らかな設定変更があり、分けて考えたほうがよいと思います。

もうひとつ、「ガンダリウムγはそもそもマラサイのときにティターンズに伝来していない」説があります(旧キットネモの説明書)。
MISSION ZZはマラサイ説ですが、ガンダリウムベータを採用しているPROJECT Zはマラサイ説がない時期に書かれているような気がしますし、マラサイ説を否定すれば開発時期がゼータガンダム以降と考えることも可能だと思われます。
2016/05/14 (土) 08:13:39 | URL | Scorpion #Uh60rX9Y[ 編集 ]
ミッションZZで設定が補強されているのは間違いないと思いますが、ギャプランベースというのはプロジェクトZからありますし、完全に分けて考える必要はないんじゃないかなと思います。
ガンダリウムベータ級という表現があるだけで、ガンダリウムベータという素材が使われていたと明言されているわけでもないですし、明確な矛盾がない限りは両立可能かなと。

また、ティターンズにガンダリウムγがもたらされたタイミングが不明瞭な時期に作られた設定であるのは確かだと思いますが、少なくともガブスレイはγなわけなので(メッサーラ経由)、Zガンダム確認後に開発されたと考えるのはちょっと難しいかなと思います。
なのでハーピュレイがZガンダムの情報だけで開発されたというのは、揺るぎないんじゃないかなと思ったわけです。
2016/05/14 (土) 19:24:11 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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