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ティターンズにおける、マラサイとガンダムMk-IIの立ち位置
 ティターンズにおいて、ガンダムMk-IIのテストパイロットはジェリド・カクリコン・エマの予定でした。ジェリドは人質作戦でハイザックに、その後TV版ではライラ指揮下に入りガルバルディに乗りましたが、その後ちゃんとティターンズから支給された機体はカクリコンと共にマラサイでした。
 エマは寝返り、カクリコンはマラサイ受領まで出番がなかったことから考えると、ジェリドが色々乗り換えたのは特殊な事情として、Mk-IIのパイロットにその後あてがわれたのはマラサイだったということになるのだと気付いたことからの話です。


 RMS-108マラサイは、ハイザックの後継量産機というイメージで、実際にそのように解説されることが多いMSですが、実際のところモブ扱いのザコ機で登場したのは後半の話で、序盤はジェリドとカクリコンの専用機、その後はサラとシドレのニュータイプ候補生に与えられた機体として登場しており、決して名無しのやられメカとして出てきていたわけではありません。
 スペック的にも、マラサイはリックディアスと同等クラスであり、ガンダリウムγを採用した第2世代MSであるということを含めても、実はエゥーゴにおけるリックディアスと同等の立ち位置であったと言うことができます。

 そのリックディアスは、ガンダムMk-IIの開発者であるフランクリンが驚くほどの性能を持っていたMSであり、エゥーゴにおいてもMk-IIとリックディアスは双璧を成す序盤の主力機でした。そうであるならば、ティターンズにおけるMk-IIとマラサイも、ほぼ同等の立ち位置だったのではないでしょうか。

 もちろん、性能的・技術的にはそうであっても、政治的にはMk-IIとマラサイは大きく異なるMSです。Mk-IIは、ティターンズのシンボルとして、一年戦争の伝説であるガンダムの正当後継機として開発されたMSであり、一方マラサイはアナハイムから裏取引で入手した機体で、しかもガンダムの敵機であるザク系の後継機種です。Mk-IIを奪われたからといって、ほいほい簡単に代替機としてマラサイを配備できるというわけではなかったと考えられます。
 しかし、Mk-IIを失ったティターンズにとって、他に代替となる機体がなかったのも事実であり、マラサイがその代わりの位置につくのは必然であったとも言えます。

 以前マラサイがティターンズに配備された理由について考察したことがありますが、そもそもアナハイムは最初からティターンズにマラサイを売り込むつもりだったと考えることができる背景がありました。そのことと合わせて考えると、ガンダムMk-IIの奪取をエゥーゴに依頼したこと自体、ティターンズがマラサイの供給を断れない状況に追い込むためであったと考えることさえできます。マラサイのティターンズへの配備は、完全にアナハイムの自作自演であったということです。
 ガンダムMk-IIの開発は、地球出身の技術者のみで行われたとされており、アナハイムはほとんど関われていなかったと思われます。そんな、自社を外したプロジェクトで開発されたMSの配備計画を狂わせ、プロジェクトを失敗に追い込んだ上でより完成度の高い自社製品を売り込むという、恐ろしい策略が行われた可能性があるのです。
 そう考えれば、マラサイがエゥーゴ向けに開発されていたというのも、ガンダムMk-IIの奪取に失敗した場合はエゥーゴに配備する予定だったと解釈することさえできます。その場合は、エゥーゴにはハイザックが配備されていないわけですから、リックディアスとの互換性を持たせたタイプが配備されていたのかもしれません。ネモIIIは、ネモと言うには下半身が完全にディアスであり、またザク系のように片側がシールド、片側がスパイクアーマーだったりするのですが、これはエゥーゴ仕様のマラサイに使用されるはずだったパーツを流用しているからなのかもしれませんね。またエゥーゴはジャブロー降下作戦以降、何度か赤いリックディアスを補充していますが、マラサイがエゥーゴに配備されていたら、本来はマラサイに機種転換されていたのかもしれません。

 もちろん、ティターンズはそのままマラサイをガンダムMk-IIの代わりに発展させるつもりはなく、全く別ラインのバーザムを開発したり、より連邦向けにアップデートされた(アナハイムを通していない)ゼク・アインを開発したりしています。しかし、結果的にティターンズはガンダム系の後継機開発の機会を奪われ、逆に独自のガンダムを発展させたアナハイムがその後連邦軍の新型ガンダムの開発を行うようになったと考えると、完全にアナハイムの作戦勝ちのような気がしますね。
 アナハイムにとっては、ガンダム開発計画凍結からガンダムMk-II開発という、自分たちの商売を邪魔したティターンズに対する、壮大な復讐劇であったのかもしれず、マラサイはそのためにダシに使われた悲しき機体だったのかもしれません。

 一方で、ティターンズはMk-IIを奪われたくらいで何故ガンダムの開発をやめてしまったのかという疑問もあります。ティターンズは連邦軍の一部であり、ガンダムのデータなどいくらでも持っているはずです。
 最大の要因は、開発者であるフランクリンが死亡してしまったことであるかと思いますが、ティターンズのシンボルとして開発していた機体を簡単に諦めるというのも解せません。
 もちろん、AOZを含めて考えると実際はヘイズルを通してウーンドウォートというよりえげつないガンダムの開発を目指していたことになるわけですが、TRシリーズがMk-IIとは完全に別ラインであったこと、そのテストチームがティターンズの非主流派であったことなどから、ウーンドウォートがティターンズの本命であったとは考えにくいものがあります。
 ある意味では、最終的に量産型サイコガンダムがMk-IIの後継ポジションに収まるはずだったのかもしれませんが、Mk-II奪取から量産型サイコガンダムの完成までにはかなりのタイムラグがあります。

 一つ考えられるのは、そもそもガンダムは「連邦軍」のシンボルであり、Mk-IIはそれを強引にティターンズのシンボルに変えてしまおうという意図で開発された可能性があるということです。つまり、本来ガンダムを開発すべきは連邦正規軍であり、ティターンズにはガンダムを開発する権限がなかったのではないかと推測されます。それを、政治力も生かして無理矢理作ってしまったが故に、その開発が失敗してしまうと次のガンダム開発にこぎつけるのが相当難しかった、ということなのではないでしょうか。
 例えば、ある企業で、新商品を開発する専門部署があったとして、そことは違う部署が新商品を開発するということは、基本的にはあり得ないということになります。それを、やり手の管理職が無理矢理予算を回したり決裁を取ったりして別の部署に新商品を開発する許可を取り付けたものの、開発に失敗したとしたら、本来の新商品開発部署がもう二度と別の部署には作らせないようにするはずです。そういうことが、連邦軍の内部で起きていたのではないでしょうか。
 だから、ティターンズとして次のガンダムを作るということはしばらく行わず、確実にガンダムの予算がつくニュータイプ研究所に手を伸ばしたのかもしれません。そのニュータイプ研究所でMk-IIベースのプロトサイコガンダムが作られていたことを考えると、Mk-IIの名目上の開発理由は次のガンダムのベース機(ニュータイプ研究所に提供する素体用ガンダムの研究)であったりしたのかもしれませんね。当初からニュータイプ研究所とティターンズはそのような貸し借りがあったとも考えられます。逆にアナハイムがMk-IIIのデータを提供していた例もあることから、ムラサメはティターンズに、オーガスタはエゥーゴに懐柔されていた経緯があったのかもしれません。

 ティターンズのガンダム開発が、アナハイムの横やりによって失敗した、という以前に、そもそも連邦軍の専売特許であるガンダム開発が、ティターンズに奪われてしまったという事態が起きていたと考えると、案外連邦正規軍の一部とアナハイムは結託していたのかもしれませんね。ジョン・バウアーとアナハイムの関係なんかもありましたし、エゥーゴが生まれる以前から、ティターンズを良く思わない連邦の一派が、アナハイムと協調していたということなのかもしれません。それは当然、かつてアナハイムと共にガンダム開発計画を推進していた一派なのでしょう。
 そもそも新型ガンダムの開発自体が、連邦軍の内部でニュータイプ研究所、ティターンズ、親アナハイムと3つのグループで行われており、それぞれの綱引きが行われた結果、最終的にアナハイムが次のガンダムを作る権利を得た、ということだったのではないでしょうか。そして駆け引きの序盤に、無理矢理政治力で作られたのがガンダムMk-IIであり、それを亡き者にするために送り込まれたのがマラサイだったということになります。

 カミーユの介入によってエゥーゴのガンダムMk-II奪取が成功し、ティターンズにマラサイが送り込まれた時点で、エゥーゴとティターンズの勝敗はともかく、アナハイムとティターンズの勝敗はすでに決していたのかもしれません。もしその後エゥーゴが敗れることになったとしても、アナハイムとしてはエゥーゴで得たガンダムの技術をティターンズに提供して売り込むだけでしょうからね(アナハイムとしては、自社製のMSが勝利した体制に採用されればいいわけです)。例えば、ティターンズが勝利した暁には、黒いSガンダムなんかが配備されていたりしたのかもしれません。って、ウーンドウォート(ハイゼンスレイII)がそれみたいなもんですね。ウーンドウォートはアナハイムのガンダムに対抗するように作られていましたが、それは戦力としてというよりも、事実上の公開コンペのような形で、技術力を競うために開発されていたものだったのかもしれませんね。そのアナハイム側の提出物が、Sガンダムだったというところでしょうか。
 ガンダム開発計画からSガンダムの開発までに至るMSの開発は、全て連邦軍の次期ガンダム(つまり、次期主力量産機のベースモデル)の受注競争の一部でしかなかった、ということなのかもしれません。
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