がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
月初のガンダム以外の話 「『保育園』と『奨学金』の報道に関する違和感」
 シリアス系の話です。ここ最近の報道で、「保育園を増やせ」というキャンペーンと「大学の奨学金を給付型に変えろ」というキャンペーンを目にします。どちらも、問題としてはその通りなのですが、その解決策はそれでいいのか?という疑問があります。しかし、(マスコミや政党は)誰もそこに目を向けず、最初から提示された選択肢「のみ」を実現するように働きかけています。それはおかしいんじゃないか、という話です。


 個々の問題の詳細には触れません。専門家ではないですし、当事者でもないので。ただ両方の問題に言えることは、キャンペーンの目的が「間口を広げる」ことであり、しかもその費用を「税金」に求めているということです。この2つが問題なのです。

 保育園を増やすということは、利用者が増えるということです。当たり前ですが。働きながら子育てをしたい親がたくさん利用するだけでなく、今までは働いていなかったけど、保育園を利用できるなら働こう、という親も増えることになるので、その利用者はいくらでも増やすことができます。場所と人さえあれば。
 一方で、どうやって増やせと言っているかというと、国が税金で増やせと言っているわけです。保育園を建てる土地も、建物も、そこで働く人の人件費も、全て国が負担すればいいという話でやっています。

 奨学金の方も理屈は同じです。給付方式になれば、返さなくていいので、利用者が増えます。まぁ条件は厳しいかもしれませんが、逆に言えば条件に合う人は必ず申請するようになるでしょう。そうなったら、事実上「一定以上の学力で」「一定以下の家計収入」であれば誰でも利用できるようになります。
 そして、その費用もやはり税金ということになります。貸し付け方式であれば、返済されるので国の出費はほぼゼロですが、給付になれば当然出ていくだけです。国の奨学金の対象者は全ての大学ですので(というか、国立大学は学費の減免もありますからね)、国がお金を払って学生が大学に入ることを支援することになります。

 まるで国の財源は無尽蔵であるかのような論調なのですが、そもそも国の財源=税金って国民のお金なわけじゃないですか。だから、税金で解決しろというのは、言い換えれば国民全体が負担しろって言っているのと同じなんですよ。消費税を増やすということになったのも、社会保障費が高いからという理屈だったわけで(どこまで本当かは知りませんが)、これらの問題を解決するために国費を使えというのは、我々の税金を増やしていいからやれ、と言っているのと同じなわけです。
 税金は無駄に使われている部分が多いからそれを削れば税負担を増やさなくてもやれる、というのは民主党政権が見事に幻想だったと打ち砕いてくれました。というよりも、無駄は多いと思うのですが、それは予算の決め方や配分方法などの構造的な問題であって、特定の事業単位で無駄かどうかなど判断しても意味がないのです。そこを変えると言う政治家が現れたら応援したいところですが、現状は精々「公務員の人件費を下げればいい」という程度の解決策しか出てこないんですよね。
 そもそも、資金の捻出方法も国に丸投げというのが間違いなんです。問題があって、その解決のために「日頃から無駄遣いの多い」国に費用負担を求めても、その捻出方法を国に考えさせたら、そりゃ税金増やせばいいって話になりますよ。ギャンブル依存症の人間にお金を払えと言っても、「じゃあギャンブルで当たったらそこから払うよ」ってなるでしょうよと。
 だから、結局「特定の、困っている人たちの費用を軽減するための運動」は、「全国民の税金を増やすための運動」になってしまうんです。消費税って貧しかろうが裕福だろうが税率は均等ですよね。つまり「貧しい人の負担を金持ちが多めに負担する」ということにさえなっていないわけです。

 問題の認識は間違っていないと思うんです。働きながら子供を育てるということを、日本の社会の仕組みは想定していなかったわけですし、大学ももう限られた優秀な人間だけが行くところではなくなっています。しかし、その解決策も資金源も全部国に丸投げにしてしまうと、結局自分たちの身に返ってくるだけなんです。そんなに国の人たちは優秀ではないと言うと語弊がありますが、山頂にいる人は広い景色は見えても一つ一つの民家は見えませんから、効果的な解決策など出てきません。
 お金が絡む問題なのに、解決を訴える人たちがお金に疎すぎるというのもありますし、解決の道筋を最初から一つに絞りすぎているというのもあります。この手の報道は、起きている問題は事実だとしても、解決策は疑問に思った方が良いです。そして自分たちで別の解決策を考えていった方が良いです。マスコミを通して伝わる解決策の大半は、政治的なパフォーマンスでしかありません。解決が難しい要求を突き付けて、やっぱり無理だったという事実を作って、世の中への不信感を煽るサイクルに加担する必要はありません。

 なお、じゃあどうすればいいと思うか、ということについては、税金以外の費用負担を作るしかないのかなと思います。一度無職になるとわかるのですが、一般市民は税金のほかに「保険料」と「年金」を払っています。どちらも給料から引かれていますが、保険料は医療費軽減という形で、年金は老後に返ってきます。同じように、子供の学資保険みたいなのを強制加入で作るしかないんじゃないですかね。
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国は踊る
そういった声を上げなければならない、と考える程に危機感を抱いている人達がいるのかもしれません

出生率の低下を問題と考える人達は当然おられるでしょうし、子供がいなくなる事によって小児科医や保育士等の特殊技能が枯れてしまう、という問題もあるのでは。生徒がいなければ学校が存在する意味もありませんし

…なんてのは建前で

実際には大学や保育園等の冷え込んだ産業に(借)金を回して経済が活性化(しているように見せかける事)が目的でしょう

ようは典型的なバラマキ政策です。その過程で“保育園建設促進委員会”なんて天下り先を何個か作れれば理想的。専用の基金が作られても組織の運営費と人件費で食い潰される事でしょう

まあ、あくまで私の独断と偏見に満ちた呟きに過ぎませんが。松本清張が描いた日本の暗部をどの程度信じたものか思案する日々です
2016/03/09 (水) 09:53:49 | URL | エーイチ #-[ 編集 ]
補足です
前述した理由により、ルロイ様のおっしゃる問題を私の視点から見れば効率良くお金を回す為に必要とされる手段なのです
2016/03/09 (水) 21:49:30 | URL | エーイチ #-[ 編集 ]
民間企業にお金を回して経済を活性化させる、というのはよくある経済対策なのですが、
大学や保育園というのは、基本的には儲からないからこそ税金で補填している公共事業の延長なので、そこにお金を回しても経済的な効果はあまり得られないんじゃないかなと思います。
こういう準公共事業のような組織は、特定の政治思想を持った人間がかならず入り込んでいるので、その影響の方が強いかなと感じています。
2016/03/20 (日) 14:15:41 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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