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ガンダムMk-Vがエイノー艦隊に配備された意義
 ガンダム・センチネルに登場するガンダムMk-Vは、連邦軍のエイノー艦隊に配備されており、この艦隊が丸ごと裏切りニューディサイズ側についたことから、ニューディサイズの戦力として運用され、これらの鎮圧のために派遣されたα任務部隊のガンダムタイプと交戦することになった機体です。
 しかし、元々はエイノー艦隊自体が、α任務部隊と同じくニューディサイズを鎮圧されるために派遣された部隊であり、ガンダムMk-Vも、対ニューディサイズ用に配備された機体ということになります。つまり、ニュータイプ研究所製のMSでありながら、Sガンダムやエゥーゴ所属のガンダム同様、「親ティターンズ派を鎮圧するための部隊に配備されたガンダム」だったことになるわけです。この事実について考察してみようと思います。


 ニュータイプ研究所は、エゥーゴがジャブロー攻撃を行った頃にティターンズ側に与したことがハヤトの口から語られており、以後アニメに登場するニュータイプ研究所製のMSやMAは、全てエゥーゴへの攻撃のために使用されていました。これは、所属がオーガスタだろうとムラサメだろうと、例外なく全てがそうでした。
 しかし、ガンダムMk-Vについては、本来はティターンズ側の戦力ではありませんでした。しかし、かといってエゥーゴ側に配備されるはずだったというわけでもありません。エイノー艦隊は連邦正規軍の「本星艦隊」の部隊であり、エゥーゴでもティターンズでもありませんでした。このことから、2つの事実がわかります。

・ガンダムMk-Vは、連邦正規軍に配備された
・ニュータイプ研究所は、正規軍にも試作機を供給した

 1つ目の事実については、ガンダムMk-Vが、実はグリプス戦役以降では最初の「正規軍配備のガンダム」だったことを意味します。ガンダムMk-IIは純ティターンズ製の機体でしたし、TRシリーズについても同様です。またアナハイムが作ったSガンダム以前のガンダムは全てエゥーゴに配備されています。そしてニュータイプ研究所製のサイコガンダムシリーズも、実用機はティターンズ側の戦力として配備されています(MRX-008以前の試作機はそもそも軍に引き渡されていないはず)。
 つまり連邦正規軍が、ティターンズとエゥーゴの抗争を経た後でようやく編成した特別な艦隊の、フラッグシップMSとして配備されたのが、ガンダムMk-Vということになるわけです。
 ガンダムMk-Vは、本来はガンダムとして開発されていたわけではなかったものの、上層部の意向でガンダムの名が与えられたとされています。これは、Mk-Vが鎮圧艦隊のシンボルとしての役割を与えられていたからなのでしょう。
 なお、ガンダムMk-Vの前段階として、後付設定でガンダムMk-IVという機体があります。インコム搭載など、外見も含めてMk-Vに良く似ているこの機体、カラーもトリコロールだし本来ならこのMSこそがエイノー艦隊のシンボルとして配備されるべきだったんじゃないかという気がします。しかしそうはならなかったこと、そしてその後継機であるMk-Vが本来ガンダムタイプではなかったことを含めて考えると、おそらくはMk-IVは試作機であり、その実戦配備仕様(つまり事実上の先行量産機)がMk-Vだったんじゃないかなと思います。例えるならMk-IVはYMS-07B-0(実証機)、Mk-VはYMS-07B(量産機と同じ仕様の試作機)といったところでしょうか。つまりMk-Vは本来実用型Mk-IV的なポジションだったはずが、後継ガンダムとしてMk-Vの名が与えられたということです。以前の考察で、Mk-Vの開発スタッフが本当に作りたかったのはドーベンウルフの仕様だったんじゃないかという話をしましたが、その意味では、スタッフ的には本来Mk-Vの名を与えるべきだったのはドーベンウルフやシルヴァ・バレトだったのかもしれません。
 いずれにせよ、Mk-Vは正規軍がGPシリーズ以降ちゃんと配備した初のガンダムタイプだったわけですから、Mk-Vまでのカウントに純ティターンズ製であり、しかもエゥーゴにより運用された(正規軍が一切介在していない)ガンダムMk-IIが入っているかは疑わしいですね。Mk-IVはまぁ前段階のMSなのでカウントされているでしょう。Mk-IIIはアナハイムからオーガスタに供与されておりエゥーゴには直接関わっていないのでセーフですし、そうでなくともイグレイがあるのでそっちをカウントしてもいいでしょう。問題はMk-IIにあたる機体ですが、まぁネティクスとか候補はあるにはあるのでそのどれかってことになるんですかね。一応型番取得しているので存在は認められているものの、試作のみで終わった扱いされてる可能性もあります。

 もう一つの事実、ニュータイプ研究所が正規軍に試作機を供給していたという件については、これまた以前の考察でニュータイプ研究所はティターンズに協力したがために予算を削られ実質閉鎖に追い込まれた、としたこととやや矛盾することになります。
 実際のところ、タイミングの問題でニュータイプ研究所の問題(非人道的な実験等)への対処が行われる前に成果物(=MS)の供給が行われたという感じなのかなと思うのですが、そもそも何故正規軍がMk-Vを欲したかということも考える必要があります。というのも、エイノー艦隊が裏切った後に代わりに編成されたα任務部隊は、アナハイム製MSで構成された部隊だったからです。当時軍の主導権がエゥーゴ派に移っていたのであれば、最初からアナハイム製ガンダムを配備すればよかったはずです。それなのにあえてニュータイプ研究所製ガンダムを配備したことに、何か意味があるのかなと。
 まぁ、普通に思いつくのは、「エイノー艦隊を編成した人たちは反アナハイム派だった」ということでしょう。アナハイムのMSは使いたくなくて、でもガンダムタイプを配備したいので、ニュータイプ研究所製のガンダムしか選択肢がなかった、という考え方です。エイノー提督自身が地球至上主義者だったことから考えても、エイノー艦隊に関わった偉い人たちはどちらかというと反アナハイムだった可能性は想定できます。しかしそのエイノーが裏切ってしまったため、急遽補充戦力を調達しなければならなくなり、結局アナハイムの手を借りることになってしまったことにもなります。むしろアナハイムのMSを積極的に採用する手助けをしてしまったとさえ言えますね。
 エイノー艦隊は、量産機はGMIIIが配備されており、EWAC機のみネロを配備しています。α任務部隊は、ノーマルタイプのネロも多く配備していました。α任務部隊の戦力自体が、丸ごとアナハイムからの供与に近いものだと考えると、連邦正規軍の主力はヌーベルGMIIIであったものの、EWAC機だけはアナハイムのネロを採用していたとも考えられますね。連邦軍のEWAC機はアイザックとか、非公式にはGMIIIのEWACタイプもあるんですが、まぁ本体のスペックが高い方が高性能なのは間違いないですからね。
 つまり連邦軍の立場で考えると、そもそも当初のエイノー艦隊は親エゥーゴ派が編成した部隊ではないため、Mk-Vを調達したと考えることが可能です。
 一方ニュータイプ研究所の立場で考えた場合は、ティターンズに手を貸したことが仇となってしまっている状態なので、それを挽回するためならエゥーゴにも連邦正規軍にも求められればMSを供給する、という立場だったのかなと思います。

 このように考えると、同じインコムを搭載したサイコガンダムの一般化を目指したMSである、MRX-011量産型サイコガンダムとは、単にサイズが違うだけではないということもわかります。
 量産型サイコガンダムは、バスク主導で開発された機体であり、生産はアナハイムに外注していたものです。バスクが編成したドゴス・ギア配備の部隊に供給される予定だったと思われます。一方ガンダムMk-Vは、オーガスタ研究所主導で開発された機体であり、正規軍に納入されています。つまりそもそも発注から供給に至るまでのルートが全く異なるのです。
 もしかしたら、ORX-012/013は、ニュータイプ研究所でもティターンズへの協力を良しとしない現実派が、(アナハイムに通じてMk-IIIのデータ提供を受けて)正規軍向けに開発したMSだったのかもしれません。未知数で危険も多いサイコミュを一切使わず、兵器として無難にまとめているあたりもそれっぽいです。
 ある意味では、MRX-002、003から始まった「ガンダムに有線サイコミュを搭載する」というコンセプトを愚直に完成させた機体が、ガンダムMk-Vだったとさえ言えます。そしてそれをフラッグシップに配備した正規軍の討伐部隊が、エイノー艦隊だったのです。指揮官の選定を間違えなければ、ガンダムMk-Vはニューディサイズの反乱を制圧した名機として歴史に残り、ドーベンウルフとしてネオ・ジオンに準サイコミュ技術を流出させることもなく、直系の後継機がZZガンダムやνガンダムの代わりに活躍していたかもしれないのです。

 完全に「悪役のガンダム」として設定されたMk-Vですが、本来は最も正統派に近いガンダムだったのかもしれない、という話でした。
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