がんだまぁBlog
ガンダムネタだけを語るブログです。
グスタフカールとメッサーの形式番号を考察する
 「閃光のハサウェイ」に登場する量産機、グスタフ・カールとメッサーは、それぞれ形式番号が「FD-03」「Me02R」とされています。これは、既存の宇宙世紀のMS形式番号の法則とは全く異なる番号であり、どういう意味なのかわかりません。
 この謎の形式番号について、可能な限り考察してみようと思います。


 一つ言えることは、この形式番号を考えたのは富野監督本人です。小説の文中に直接登場する番号だからです。そのため、何故その番号にしたか、というのは富野監督に直接聞かなければわからないし、おそらくあまり明確な意味はないはずです。少なくとも、既存のガンダム設定なんてどうでもいいでしょうから、設定の整合性なんて考えていないはずです。そのため、おそらく正解はありません。その上での、ファン側での勝手な考察ということになります。

 さて、そういうわけでグスタフ・カールとメッサーですが、切り込みやすいのはメッサーの形式番号です。このMe02Rという番号ですが、戦闘機に詳しい方はすぐピンとくるかもしれませんが、Meという形式番号はドイツのメッサーシュミット社の番号です。そして機体の名前も「メッサー」なのであれば、これはもう元ネタがメッサーシュミットであることはほぼ確実と言っていいでしょう。
 富野監督は、我々がロボットアニメを見るような感覚で幼少時代に現実の軍用兵器を見ていた世代なので、戦闘機にはナチュラルに詳しいと思われます(エッセイにもそれらしいことが書いてあります)。そのため、現実の戦闘機の形式番号を使うことは十分にありえます。また、これは個人的な推測ですが、富野監督は「メッサー」という言葉の響きが結構好きなんじゃないかと思います。何故なら、「ガイア・ギア」にはメッサーという名前の登場人物がいますし、シロッコの可変MAメッサーラも元ネタが不明確ですが、メッサーという言葉から発展させた名前であると考えることができます。富野監督は同じ響きの言葉を複数の作品で使いまわしたりする傾向があるので、十分あり得るかなーとか思ったりします。
 まぁそうであろうとなかろうと、メッサーの元ネタがメッサーシュミットであることと宇宙世紀の設定は関係ないので、あくまでもこれをヒントに宇宙世紀内での設定を考えてみます。

 ドイツ軍において、Meがメッサーシュミットというのは形式番号が開発企業であることを意味しますので、単純に考えれば、Me02Rという形式番号も開発企業のコードなのかなと思い当たります。例えばアナハイムであれば、AFX-9000というネオガンダムの形式番号があります(連邦軍においてはRX-99)し、そもそもMSAというナンバーがアナハイムのナンバーであるはずです。メッサーの場合も、マフティーという組織の番号と考えるよりは、開発企業の番号であると考えた方が妥当でしょう。
 メッサーはマフティーという連邦もジオンも無関係のテロ組織に供与された機体であるため、既存の形式番号が当てはまる余地がなく、またアナハイムなど既存の知られているコードを使うと組織との関与がバレてしまうため、今までにない番号を使っているという考察が可能です。そもそも番号に対する法則性は、深く考えなくてもいいのかもしれません。同じマフティーに供与されたΞガンダムは、連邦軍が使用しているわけでもないのにRXナンバーが与えられていますが、これもある意味偽装に近いものなのかもしれません(リック・ディアスのRMSナンバーがそうでした)。見た目がガンダムなのでRXナンバーを与えておいても違和感がないということなのでしょう。元々連邦用に開発されていたものであったり、鹵獲後に連邦軍が与えたナンバーである可能性もあるにはありますが、その辺はペーネロペーの番号と合わせての考察が必要となるので、またの機会にします。
 そもそも、マフティーという脆弱な組織に、試作機のガンダムはともかく、新規の量産型MSを供与するというのはちょっと考えにくいものがあります。現実のテロ組織が使用している兵器も、どこかの国から払い下げられたものだったりしますし、ZZやUCのジオン残党のように、既存のMSの改造機であるほうがリアルです。もしかしたら、メッサーは所属がわからないように偽装された既存のMSの改造機だったりするのかもしれません。

 さて、メッサーはこれでいいとしても、問題はグスタフ・カールです。こちらは元ネタもわからなければ正規の連邦軍の機体なので偽装ナンバーで逃げることができません。
 グスタフ・カールという名称はドイツ系のネーミングっぽいので、これもドイツ軍絡みなのかという気もしますが、ドイツ軍の兵器でグスタフというと列車砲の名前となってしまいます。2号機がドーラという名前なので、少なくともドーラ・カールという機体名を考えた人は間違いなく列車砲をモチーフにしていると言えますが、これは小説内に出てきた機体名ではないのでとりあえず置いておきます。
 カール・グスタフというほぼそのままの名称のスウェーデン製の無反動砲もあるんですが、これをFD-03という番号を結びつける要素はありません。ネーミングの由来はこっちの可能性がありますが、少なくとも形式番号は別に考えなければならなそうです。
 メッサーがメッサーシュミットだからMeだったとすれば、FD-03はアメリカ軍の戦闘機のF-xxをイメージしているのかな?とも思ったんですが、FDという番号はダグラス社のDが入っているためアメリカでは使えず、XFDの番号で試作された機体がFHという番号で採用されているということもあったようで、事実上FDというナンバーの戦闘機は存在しないようです。ただそのダグラス社の機体でF3Dという米海軍用の戦闘機があったようで、一番近い番号の戦闘機がこれかもしれません。
 とはいえ決定打には欠けます。そもそもFD-03という形式番号自体が既存の連邦軍の形式番号と全く整合性のない番号なので、制式の番号とは考えない方がいい気がします。例えばRGM-89FD-03とか、そういう既存の番号の一部だったりする可能性も考えられますし。
 そこで思い当たったのが、GP-01という形式番号です。あれはRX-78GP-01が正式な番号ですが、ガンダムGP01とか言われていることもありました(最近はあまりそう表記されませんが)。GP-01のGPはおそらくGundam Project=ガンダム開発計画という意味でしょうから、FDも何らかの意味がある可能性があります。
 そこで、最近ガンダムUCに登場した時のグスタフ・カールの説明を確認してみます。

 "RGMシリーズの直系にあたる強化型MSとして、『UC計画』に組み込まれていたジェスタとは別ラインで開発が進められている最新鋭の量産型汎用MS。"(ガンダムUC公式サイトより)

 これを読むと、「UC計画」とは別ラインのRGMシリーズ強化型MSを開発する計画があったことになるわけですが、その名前が「FD計画」であったと考えることが可能なのです。その3番目の機体だから「FD-03」なのではないでしょうか。
 だとすれば、あとはFDが何の略称かということになります。が、さすがにヒントが少なすぎて難しいですね。単純にFederal Defenderとかかもしれませんし、UC計画がユニコーンであるように、既存の名詞の略称かもしれません。この計画が何のためのものかがもう少し深くわかれば考察も可能なのですが、単にRGMシリーズの強化型というだけでは難しいですね。

 とっかかりとして、グスタフ・カールが何のために開発されたMSなのかを考えてみます。UC計画で開発されたジェスタは、ユニコーンガンダムの支援用に開発されたハイスペックタイプのRGMシリーズでした。また、次期主力量産機という意味ではジェガンにはA2型という機体もあり、後のF91時代のジェガンとの繋がりが見えるデザインになっています。一方グスタフ・カールには後のF91時代のMSとの関連は見られないことから、次期主力機の開発の礎となることが目的でもなさそうです。
 グスタフ・カールの外見は、UCに出てくるGジェネ用にリデザインされたがっしりとしたデザインのものが公式となりつつありますが、本来の小説版に登場したデザインは、いかにも量産型Ξガンダムというような外見でした(どんなものかはググってみてください)。ここからヒントを考えると、ジェスタがユニコーンガンダムとセットで開発されたように、グスタフ・カールもまたΞガンダムとセットで開発されたMSであるということも考えられます。ただ、Ξガンダムが実用化される10年近く前からグスタフ・カールが存在していたことになっているので、直接関連付けることは難しそうです。
 あえて考えるのであれば、Ξという記号はνの次なわけですから、「νガンダムの次のMS」として「Ξガンダム」というものが0096年の時点でコードとしても存在していてもおかしくはないかなと思います。ゼータというMSがいわゆるカミーユが乗った可変MSの開発以前からコードとして存在していたように、単純にνガンダムに続く新たなガンダムとして、Ξ計画のようなものがあった可能性は十分考えられるのです。最終的に、たまたまマフティーに配備されたガンダムにその名前が使われただけで、本来はペーネロペーの素体たるオデュッセウス・ガンダムだってΞ計画で開発されたガンダムかもしれないわけです。
 だとすれば、グスタフ・カールというMSは、νガンダムの次のガンダムを開発するための計画の中で作られた副産物のような機体であったと推測することもできるのです。0096年当時で言えば、νガンダムの次のガンダムはユニコーンガンダムだったわけですが、これが「UC計画」という特殊なカテゴリだからこそのRX-0という番号であったように、それと「別ライン」のガンダム開発計画が存在し、それこそ「UC計画」のジェスタと「別ライン」のグスタフ・カールに繋がっていくというわけです。

 さて、実はνガンダムとユニコーンガンダムの間には、実はRX-95バリアントガンダムという機体がありまして…という話に繋げてもいいんですが、その領域にはいきません!(笑)というかバリアントガンダムとΞガンダムを繋げようとするとドツボにハマる予感がするので、ここではそっち方向には考えないことにします。

 どちらかというと、Ξ計画というのが存在したのであれば、それは地球圏に配備するガンダムを作るものだったんじゃないかなとも思うのです。というのも、νガンダムはフィン・ファンネルを搭載した、宇宙での使用を前提にしたMSでしたし、ユニコーンガンダムは地上でも使えますが、その圧倒的な機動性は宇宙空間でこそ真価を発揮するMSかと思います。対サイコミュが前提であったことからも、宇宙での使用の方が多いと想定されていたはずです。それに対し、Ξガンダムはミノフスキークラフトを標準装備した、重力下での運用が前提の機体でした。グスタフ・カールも、地上に配備されています(どっかのMSグラフィカで宇宙に配備されてましたが)。連邦軍的にも、地上でもしっかり使えるガンダムや主力MSも作っておきたいと思ったんじゃないかなと思います。
 つまり、「UC計画」が連邦軍的にはジオン残党軍の殲滅とジオンという名の消滅を目指したものであり、それ故に宇宙での戦闘を主目的にしていたことに対し、「FD計画」はハマーンのダカール降下以降おざなりになっていた地上の再軍備を目指した計画だったんじゃないか、というところまで推測することが可能というわけです。

 地上でのMS運用という意味では、可変MSが一つの解決策でしたが、Ξガンダムがミノフスキークラフトによる単体飛行を実現していたのに対し、グスタフ・カールはケッサリアという名前のSFSを運用していました。量産機で可変MSはやはりコストがかかるためか、アンクシャのようなSFS型可変MSではなく、SFS+MSの形式に差し戻されたのではないかと思います。ただ、専用のSFSとその運用を前提としたRGM系MSをセットで開発し、ある意味BWSのような関係の機体として作られたのが、グスタフ・カールだったのかもしれません。
 だとすると、FD計画は可変MSや飛行型MSなど、重力下でのMSの運用形態を試験する目的の計画だったりしたのかもしれませんね。それはAOZで一度通った道なのですが(笑)、GM系列でそれをもう一回やろうということでしょうか。
 つまりFD-01はアンクシャの後継機、FD-02はバイアランカスタムの後継機、そしてFD-03がSFS連携の新型機=グスタフ・カールだったなんて妄想することも可能だったりします。ペーネロペーユニット(=MS用ミノフスキークラフト)の試作型FD-04ってとこまで思いつきます。UCでグスタフ・カールとゼータプラスが同じ場所に配備されていた意味だって、そこから見出せるじゃないですか。シャイアンである意味は不明ですが。

 んー、思ったより妄想が広がりましたね。FDが何の略かは本当にヒントが少なすぎて予想が難しいです。今回の妄想で言うとFlight Deviceになっちゃいますが、連邦軍の計画名ならもう少しカッコいい名前になりそうです。閃光のハサウェイがいつかアニメ化するのであれば(福井氏がマジでやりたそうなので、いつか実現するんじゃないかと思います)、その辺詰めていただきたいですね(笑)
 というわけで、謎のコードを持つ偽装MS「メッサー」と、FD計画で開発されたBWS連携重視タイプのRGM-89FD-03"グスタフ・カール"という落としどころでまとめてみます。
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閃光のハサウェイは知りませんでした。

富野さんが、
メッサーという言葉を好きなのだとしたら、

Zガンダムや逆襲のシャアは、
本物のシャアはそんなにカッコ良くないんだぞと怒りながら作っていて、
F91やVガンダムも、
ガンダムを終わらせたくて、
アムロやシャアとは関係の無い話を作って、
Gガンダムに至っては、ガンダムらしくない話を作る人を、監督に指名したらしいですから、

ZZの時も、ガンダムを壊したくて、
メッサーを、カッコ悪くもじって
メッチャーというキャラクターを作ったんでしょうか。

ぼく自身は、「偉そうに無理な命令をする」と、イギリスのサッチャーを引っ掛けたんだろうかと、思ってました。

ターンAガンダムの時は、開き直ってるという感じで、
楽しい作品になってますし、
映画のZガンダムでは、カッコ良いシャアを、楽しんで描いてるように見えます。
2016/01/17 (日) 19:09:25 | URL | サディア・ラボン #-[ 編集 ]
メッチャーの場合は、メッチャー・ムチャという名前ですから、富野監督のネーミングの中でもよくある擬音や言葉の類をそのまま名前に使ったパターンかなと思います。
コレン・ナンダーとかアッシマーとかと同じパターンかなと。

監督はVガンダムまでは商業的要求に抵抗するために作っていた感じですね。
∀以降は、自分の作りたいようにのびのびと作っていますね。
2016/01/28 (木) 21:18:58 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
通りすがりにこの記事を読ませていただいた者ですが、グスタフもカールもメッサーシュミット(Bf109)の愛称ではないでしょうか。前者はG型、後者はK型の愛称で、正確にはK型はクアフュルストが正しいのですが、Karlとしている場合も多いです。(特に日本のプラモデルとか)まあそれでもFやDにはつながらないですが。
2017/04/11 (火) 00:01:05 | URL | Shin. #-[ 編集 ]
コメントありがとうございます。
そもそもドイツ語ですし、同じモチーフから引っ張ってきただけということは考えられますね。
富野監督は割と語感で引っ張ってくるタイプなので、まずメッサーを決めて、そこからドイツ語繋がりでなんとなく、という可能性も十分あります。
2017/04/23 (日) 15:09:14 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
グスタフ・カールは、まんま無反動砲カールグスタフからだと何処かで見ました。

スタッフがクルマのRX-7が好きでRX-78になったから、RX-7(FC3S型あるいはFD3S型)からなのでは?
FD-03ですし。
RX-7とNSXはゼロ戦を参考に軽量化競争してたから、メッサー→メッサーシュミット。
グスタフ→無反動砲とRX-7(間接的にゼロ戦)
適当なこじつけですが
2017/04/27 (木) 02:02:11 | URL | PPC #yY6ziyso[ 編集 ]
RX-7から引っ張ってきたのは富野監督ではないので、富野監督が小説内で考えたFD-03とはちょっと分けて考える必要があるような気がします。
ただ意味を考えずに言葉だけ引っ張ってくるパターンであるのなら、カールグスタフから引っ張ってきただけというのはあり得そうかなと思います。
そこからFD-03に繋がる番号や何かないか探したんですが、見つからなかったんですよね。ここも適当という可能性もあるので、とりあえず作中の理屈だけ考えるしかありませんでした。
2017/05/03 (水) 22:37:44 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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