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ガンダムネタだけを語るブログです。
統合整備計画とMSの部品の規格について
 ジオン軍の統合整備計画と言えば、0080のデザインリファインを肯定する後付設定でジオンの各機種の規格を統一したタイプに再整備する計画ですが、生産する企業はそのままであるはずだということをケンプファーの考察の際に述べました。
 そうであるならば、各企業がそれぞれ独自に開発していたはずのMSのパーツ群の規格も統一されているはずです。それらは、どのように生産されていたのかということを考えてみたいと思います。


 ジオン軍のMSの開発企業はある程度設定されていますが、最終的に完成品を納入しているメーカーが、MSの部品を全て作っているわけではありません。ガンダムについてもそうですが、各パーツや武器などを作っている企業もいくつか設定されていたりはします。また、ライバル企業の部品を生産しているケースもあり、ジオニック製のゲルググも推進器はツィマッド製だったりします。これは高度な電化製品であれば当たり前のことで、例えばスマホのカメラのセンサーは海外製のものでもソニーのが使われていたりします。
 だとすると、統合整備計画というのは、MSの外観よりもむしろ、パーツの製造基準が統一されたことの方が大きかったんじゃないかなと思ったのです。例えば、推進器は全機種ツィマッド製に統一されているとか、そういうことです。そういうのが何項目か設定され、各パーツごとに製造企業と規格が限定されたというのが、統合整備計画の一つの側面だったのかなと。
 もちろん、ハード的な部分ではなくソフト的な部分でも統一が図られたはずです。OSなどの操縦系、通信機器などのセンサー系などの規格は統一されているはずですし、それこそそれらを繋ぐ端子とかそういうところの規格も統一されようとしていたのでしょう。

 一方で、戦局が厳しく物資も乏しくなっていった大戦末期に、そのような全面的な刷新がどのくらい可能だったかということを考えると、あまりできなかったんじゃないかと思います。だから、0080のMSの生産数はあまり多くないのかなと。
 そもそもMSの生産は絶えず続けられていたはずですし、部品の供給もある日突然一新されるものではなく、徐々に移行していったと考えられます。となると、「部分的に統合整備計画に対応した規格が採用された」タイプというのも当然あったはずです。
 例えば、0083に登場したMS-06F-2型も、コクピットの仕様が統合整備計画仕様になっているものとなっていないものがあったとされています。一年戦争のMSは、MSV企画が何回も行われているため現地改修含めてかなり乱立してきていますが、それらもある程度この「統合整備計画への部分的な以降度」で分類できるんじゃないか、なんて思ったりしてしまいました。

 言わば、0080で登場した完全に見た目が変わってしまったMSというのは、「フル規格の統合整備計画適用機」だとして、ファーストガンダムに登場した原点のデザインから、0080に至る過程で何パターンかあったんじゃないか、ということが考えられるわけです。
 ファーストのMSと0080のMSのデザイン上の違いを元に、どのあたりのパーツが換装されていったと考えられるか、考察してみます。単純にディテール(解像度)の差と、機能上の違いを区別するのは難しいですが、あまり深く考えずにやってみます。

 まずMS-06FとMS-06FZの差異ですが、例えば肩のスパイクやシールドなんかは、どちらかというと付属品の範囲になりますので、あまり統合整備計画とは関係ないんじゃないかと思います。他の機種との互換性の確保とかもあまり必要ないでしょうし、ただFZ型開発時にたまたま新デザインのものが開発されたというだけでしょう。
 武器については、マニピュレーターや火器管制OSなどとの互換性は、全機種で統一されるようになっているはずです。FZ型の主武装であるMMP-80マシンガンは、F2型ザクやリックドムIIなども使用していますしね。
 FZ型の最大の変更点は、コクピットの位置です。一般にMS-06系の機体は、コクピットは人間で言う右胸部分にあり、中央にあるタイプはまずありません。ただ、MGのVer2.0なんかを見るとわかるのですが、ザクのコクピットはシートがスライドして左胸から右胸に移動する仕組みになっているので、コクピットのスペース自体は胸部全体に広がっています。そのため、ハッチさえ確保できれば、中央にコクピットモジュールを配置することはおそらく難しくありません。事実、ザクキャノンが中央に配置されています。そう考えると、見た目ほどにコクピットブロックの変更点はないと考えられます。ただ、F型と同様の配置のF2型にも統合整備計画仕様のコクピットがあると考えると、従来のザクのコクピットタイプでも換装は可能であり、FZ型の配置は既存のザクの互換性よりも、ドムやゲルググ系との互換性を優先させた設計だったのかなという気はします。
 またFZ型は、推進系が全面的に強化されています。そのため脚部のノズルは増えていますし、バックパックも全く別の形のものに換装されています。FZ型が単なるF型の統合整備計画更新機ではなく、よりドムやゲルググとの立ち位置の差をはっきりさせた上で、それらの機種にも見劣りしないよう改良された強化型であることを示していると言えます。
 腕部に関してはF型から全面的に刷新されています。ただF2型とは装甲の違いでしかないようにも見え、ここはグフ以降の実働データや武器の更新などに合わせて再設計された部位なのかもしれません。その際に、規格は他の機種に合わせて作られたということでしょうか。
 あと大きな違いとしては腰部の装甲形状が挙げられます。ノズルを内装しているようにも見えるため、推進系の改装とセットだったのかもしれません。MSVの設定では、ザクの腰アーマーもプロペラントタンクを兼ねていたような解釈ができる文もありましたし。

 このように考えると、FZ型の改装において統合整備計画に合わせただけの改修というのはそう多くなく、どちらかというと新型モデルの開発時期が統合整備計画の時期だったために、その規格に合わせて作られたというだけなのかもしれません。つまり、大戦末期に開発されたバリエーション機ほど、統合整備計画のエッセンスが加わっている可能性が高いということになるでしょうか。
 そういう意味では、例えばザクで言えば、0079年9月には完成されていたMS-06R-2よりも、終戦2か月前以降の設計とされるMS-06Zの方が統合整備計画に近い規格が使われていたりした可能性があるのかなと思います(Z型は量産前提ではなかったと思うのであくまで例えですが)。
 他の統合整備計画機についても個別に考察すると長くなってしまうのでこのくらいにしますが、ゲルググJなんかはガルバルディと似た意匠のパーツが多々あるんですが、これはどちらかというと、同時期に開発されていて、どちらも同じゲルググ規格の最新パーツを使えるように設計していたから結果的に似たという感じだったのかなと思います。

 統合整備計画については、単に0080のMSが統合整備計画後の最終形態というわけではなく、「新型機としての新しい機能」と「他機種との互換性確保のための改装」とが同時並行的に進められているため、より外観が刷新されたように見えたんじゃないかと言うことができそうです。例えばMS-06F-2やMS-09R-2なんかは、後者の互換性確保の設計変更機としての色合いが強いかなと思いますが、MS-06FZやMS-09Fなんかになると、大戦末期に開発された全面強化型で、統合整備計画に合わせるついでにフルモデルチェンジを行った機種、つまりは統合整備計画の実働以降に開発計画が立案された機種と言えるのではないでしょうか。
 そう考えると、統合整備計画というのは、新機種が開発されるたびに前機種の改修型は新しい規格に合わせて作る、という原則を示したものであるのかもしれません。そうであるならば、比較的早い時期に立案されているはずなのに、外観からわかるレベルの設計変更に至ったのが大戦末期であるのも理解できるような気がします。大戦末期になるほど機種が増えているため、互換性の確保には大きな設計変更が必要になるはずだからです。
 機種単位で段階的な移行が行われれば、パーツレベルでも移行されていくはずです。例えば、ある時期からMS-06Fの腕のパーツの補充を申請したら、F2型の腕が送られてくるなんてこともあったのではないかと思います。近藤漫画で腕だけがF2型のザクがいたりしましたが、おそらくそんな事情だったんじゃないでしょうか。


 
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コメント
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ガンダムZZに登場した
Zザクは、
統合整備計画より後に作ったザクだったので、
ザクの頭をZガンダムにくっつけられたんでしょうか。


操縦法は、
Zガンダムの時代だと、
どこの陣営でも同じで、
プチモビルスーツまで、
同じ動かし方なので、
ジュドーがZガンダムをすぐに動かせたんだと思いますけど、

操縦の仕方も、統合整備計画の時に統一したんでしょうか。


タイガーバウムのモビルスーツ達は、
皆、Zガンダム時代のコクピットみたいです。
2015/10/11 (日) 19:37:46 | URL | サディア・ラボン #-[ 編集 ]
Z時代の一年戦争MSは基本的にリニアシートに換装されてるって設定のはずです。
まぁコクピット内部の作画上の都合でしかないとは思うんですが、とりあえずアナハイム製リニアシートは旧ジオンのコクピットから換装できるように設計されてるんでしょうね。
2015/10/30 (金) 23:14:16 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
>機種単位で段階的な移行が行われれば、パーツレベルでも移行されていくはずです。例えば、ある時期からMS-06Fの腕のパーツの補充を申請したら、F2型の腕が送られてくるなんてこともあったのではないかと思います。近藤漫画で腕だけがF2型
 
 映像ではイボルブに出てくる06Fザクがそうで、全体的にF2準拠のパーツが混ざっています。
 他にもノーマル09系(B.G.H型)に09F系パーツが混ざったドム(ファミリーソフトの小林デザイン系)とか、14JGのパーツが混ざった14Fゲルググ(アナハイムのシミュレーター”MSVS”)とか、パーツの互換性という点はクリアしているようです。
 今度映像化されるサイコザク(の元になった高機動型ザク)も胸パーツなんかはF2準拠と考えると面白いですね。
 
古くは「マイクロガンダム」のザクなんかありますがw
(なにせスカートと脚がFZで腕がF2準拠の06Fという・・・)
 
2015/11/01 (日) 16:20:54 | URL | とっぱ #B8xSsyyA[ 編集 ]
補充パーツの交換なんて何回もしてるでしょうから、本来はそういうキメラの方が多かったくらいと考えた方がリアルなのかもしれませんね。
まぁ、作画やデザインのアレンジの範疇でも、そういう解釈ができるのがガンダムの楽しいところであります。
昨今のHGUCザク系の様々なバランスの違いとかまでは考えたくないですが…(笑)
2015/11/04 (水) 20:07:59 | URL | ルロイ #-[ 編集 ]
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